トルコ軍特殊部隊とともにアフリーン市で治安活動を行う国民軍はバーブ市、アアザーズ市、ジャラーブルス市に進軍し、指名手配者を逮捕すると発表(2018年11月20日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコ軍特殊部隊とともにアフリーン市で治安活動を行う国民軍は声明を出し、アフリーン市に続いて、バーブ市、アアザーズ市、ジャラーブルス市に進軍し、指名手配者を逮捕すると発表した。

同声明によると、ほとんどの指名手配者は投降の意思を示しているという。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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モスクワ市裁判所は2015年のトルコ軍によるロシア軍戦闘機撃墜事件でシリア人複数に対して殺人容疑で逮捕状発行(2018年11月20日)

タス通信(11月20日付)は、司法筋の話として、ロシアのモスクワ市裁判所が、ロシア空軍のパイロット1人とロシア海軍兵士1人が殺害された事件でシリア人複数への逮捕状を発行したと伝えた。

事件は、2015年11月24日に発生、ラタキア県上空でトルコ軍戦闘機によって撃墜されたロシア空軍Su-24のパイロットのオレグ・ペシュコヴ氏と、その救出に向かったロシア軍海軍救援部隊のアレクサンドル・ポズィニッヒ氏が、トルコマン系シリア人からなる反体制武装集団によって捕らえられ、殺害されていた。

Kull-na Shuraka', November 24, 2015
Kull-na Shuraka’, November 24, 2015

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、TASS, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣、フィダンMIT長官がロシアを突如訪問、ショイグ国防大臣と会談し、非武装地帯での戦闘激化への対応を協議(2018年11月20日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣、ハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官がロシアのソチを突如訪問し、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣らと会談した。

TRT(11月19日付)によると、ショイグ国防大臣は会談で、アカル国防大臣に対して「我々はイドリブ県の非武装地帯を支えねばならない。シリアの現状は、我々に早急な行動を求めている」と述べたという。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、TRT, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2018年11月20日)

アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコの実質占領下にあるマーリア市で活動する反体制武装集団が、タッル・リフアト市一帯地域(シャフバー地区)にあるシャイフ・イーサー村を砲撃し、子供1人を含む2人が負傷した。

また、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のマンビジュ市カジュリー地区の30通りに敷設されていた地雷が爆発した。

ANHA, November 20, 2018

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ハサカ県では、ハーブール(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の部隊が、トルコ国境に面するラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で地下トンネルを掘削中、土砂が崩れ、7人が死傷した。

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、al-Khabur, November 20, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でコーカサスの兵、イッザ軍と交戦(2018年11月20日)

イドリブ県では、SANA(11月20日付)によると、フワイン村とザルズール村を結ぶ回廊地帯に潜入したコーカサスの兵を、シリア軍が撃退、潜入した戦闘員のほとんどを死傷させた。

シリア軍はまた、コーカサスの兵の兵站線を砲撃し、車輌、装備を破壊した。

ハマー県では、SANA(11月19日付)によると、シリア軍がジャイサート村一帯に潜入したイッザ大隊(イッザ軍)と交戦、これを撃退した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月21日付)によると、また20日には、シリア軍が県南部のアイス村近郊のマクハラ村、ヒルバト・クーサー村への進攻を試みたが、シャーム解放戦線がこれを撃退した。

AFP, November 20, 2018、ANHA, November 20, 2018、AP, November 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018、November 21, 2018、al-Hayat, November 21, 2018、Reuters, November 20, 2018、SANA, November 20, 2018、UPI, November 20, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから132人、ヨルダンから649人の難民が帰国、避難民257人が帰宅(2018年11月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月20日付)を公開し、11月19日に難民781人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは132人(うち女性40人、子供67人)、ヨルダンから帰国したのは649人(うち女性195人、子供331人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は44,119人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者25,476人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者18,634人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 273,399人(うち女性82,017人、子供139,350人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民257人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは28人(うち女性10人、子供8人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは229人(うち女性77人、子供107人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は168,120人(うち女性51,148人、子供84,678人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,250,482人(うち女性376,146人、子供630,061人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、ラタキア県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(アレッポ県1件、ハマー県2件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 20, 2018をもとに作成。

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