ハサカ県ハーブール市でYPGの武力による支配に反対し、退去を求める抗議デモが発生、YPGは小銃・重火器を使用し強制排除(2018年11月19日)

ハサカ県では、ハーブール(11月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるシャッダーディー市で、人民防衛隊(YPG)の武力に基づく支配に反対し、その退去を求める抗議デモが行われ、数十人が参加した。

これに対して、YPG所轄の諜報機関は小銃や重火器を使用して強制排除を試み、3人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、al-Khabur, November 19, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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空軍情報部と軍事治安局からなる合同捜査部隊が、空軍情報部、共和国護衛隊の士官らを密輸などの容疑で摘発(2018年11月19日)

ダマスカス県では、『ムドゥン』(11月19日付)によると、空軍情報部と軍事治安局からなる合同捜査部隊が、バルザ区で士官(大佐)1人を含む空軍情報部の隊員多数を、密輸、違法建築の容疑だ逮捕した。

同紙によると、合同捜査部隊はまた、バルザ区およびその周辺地区にある国防隊、クドス旅団の拠点に対しても強制捜査を行ったほか、共和国護衛隊の士官(大佐)も同様の容疑で逮捕した。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、al-Mudun, November 19, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

 

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シリア・トルコマン評議会は「シリア革命旗」に加えて独自の旗の採用を決定(2018年11月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコの実質占領下にある県北部のラーイー村でシリア・トルコマン評議会の大会が開催され、活動家、武装集団代表、市民社会代表者らが出席、「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)と合わせて、トルコマン人の新たな旗を採用することを決定した。

新たな旗は、水色と白の二色の地に赤で三日月と星が描かれている。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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アラブ湾岸の某国の車列が有志連合が爆撃を続けるダイル・ザウル県南東部に派遣される、目的は不明(2018年11月19日)

RT(11月18日付)は、複数の地元筋の話として、アラブ湾岸の某国の車列が72時間ほど前に、ダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川左岸に位置する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域とダーイシュ(イスラーム国)の支配地域の境界地帯に到着、同地に数時間滞在の後、立ち去ったと伝えた。

車列がどのような理由で同地に派遣されたのか、車列がどのアラブ湾岸諸国に所属しているのかは不明だという。

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市で交戦していた国民軍と東部殉教者連合がシャーム軍団の仲介で停戦、東部自由人連合の退去で合意(2018年11月19日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月19日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、トルコの庇護を受ける国民軍と東部自由人連合が交戦した。

戦闘は、トルコ軍特殊部隊が国民軍および同軍参加の憲兵隊とともに、17日からアフリーン市でシュアイタート部族の民兵や東部殉教者連合(東部自由人連合)の排除に向けた作戦を開始するなかで発生していた。

これを受け、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団(国民軍所属)が両者を仲介、シャーム軍団の監督下で東部殉教者連合のメンバーとその家族をジンディールス町に退去させることなどを骨子とする停戦合意が交わされ、戦闘は収束した。

なお、戦闘では、東部殉教者連合のメンバー3人が死亡、住民25人以上が巻き添えとなって負傷した。

なお、トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(11月19日付)によると、トルコ軍特殊部隊のアフリーン市での作戦は、東部殉教者連合がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と内通していたことを背景としていたと伝えた。

また、ザマーン・ワスル(11月19日付)によると、トルコ軍は国民軍と東部殉教者連合の戦闘発生を承知していなかったという。

al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018

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東部殉教者連合も20日、アフリーン市からの退去を受諾する声明を発表した。

al-Durar al-Shamiya, November 20, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、November 20, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018、Yeni Safak, November 19, 2018、Zaman al-Wasl, November 19, 2018などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で国民軍憲兵隊が本部として転用する学校近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発(2018年11月19日)

アレッポ県では、ANHA(11月19日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市旧市街にあるカラーマ学校近くで爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、5人が負傷した。

カラーマ学校は、トルコの支援を受ける国民軍所轄の憲兵隊の本部として使用している。

アフリーン市では、17日にトルコ軍特殊部隊が国民軍とともにシュアイタート部族の民兵と東部殉教者連合の放逐を目的とする作戦を行っており、双方が交戦状態にあった。

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これに関して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは、声明を出し、YPGと女性防衛隊(YPJ)が攻撃を実施し、戦闘員3人を殺害、6人を負傷させたと発表した。

ANHA, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、November 20, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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軍武装部隊総司令部はサファー丘の岩石砂漠地帯をダーイシュから完全解放したと宣言(2018年11月19日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、ダマスカス郊外県南東部のサファー丘の岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点すべてを壊滅し、同地をテロから完全に解放したと宣言した。

https://youtu.be/VeAnGW45SVg

SANA(11月19日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は首都ダマスカスでの預言者生誕祭の集団礼拝に参列(2018年11月19日)

アサド大統領は19日晩、ダマスカス県のサアド・ブン・ムアーッズ・モスクで預言者生誕祭に合わせて行われた集団礼拝に参加した。

集団礼拝には、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、ビラード・シャーム・ウラマー連合のムハンマド・タウフィーク・ラマダーン・ブーティー会長、共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師、バアス党幹部、政府要人らも参列した。

SANA(11月19日付)が伝えた。

SANA, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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ヨルダン議員使節団が2011年以降初めてシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2018年11月19日)

アサド大統領はシリアを訪問したヨルダンのアブドゥルカリーム・ダグミー議員を団長とする国会議会使節団と首都ダマスカスで会談した。

ヨルダン国会議員使節団がシリアを訪問するのは、2011年以降初めて。

SANA(11月19日付)によると、会談では、シリア・ヨルダン二国関係活性化の重要性が確認された。

クッルナー・シュラカー(11月19日付)によると、アサド大統領は会談で使節団に対して「国王に、「私は前を見ている。後ろは振り返らない」と伝えて下さい」と述べたという。

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使節団はまた、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と個別に会談した。

SANA, November 19, 2018

AFP, November 19, 2018、ANHA, November 19, 2018、AP, November 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2018、November 20, 2018、al-Hayat, November 20, 2018、Reuters, November 19, 2018、SANA, November 19, 2018、UPI, November 19, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから176人、ヨルダンから1,085人の難民が帰国、避難民284人が帰宅(2018年11月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月19日付)を公開し、11月18日に難民1,261人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは176人(うち女性52人、子供85人)、ヨルダンから帰国したのは1,085人(うち女性318人、子供568人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は43,338人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者25,344人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者17,994人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 272,618人(うち女性81,782人、子供138,952人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民284人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性12人、子供8人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは256人(うち女性81人、子供138人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は167,863人(うち女性51,061人、子供84,563人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,250,225人(うち女性376,061人、子供636,946人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(アレッポ県6件、ラタキア県2件、イドリブ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも13件の停戦違反(アレッポ県12件、ラタキア県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 19, 2018をもとに作成。

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