シャーム解放機構と共闘するヒムス・アディーヤ旅団は「革命のサヨナキドリ」こと故アブドゥルバースィト・サールート氏の後任の司令官を任命(2019年6月21日)

ヒムス・アディーヤ旅団は声明を出し、アブー・ムハンマド・ムハージルをアブドゥルバースィト・サールート氏に代わる新司令官に任命したと発表した。

「革命のサヨナキドリ」、「革命のゴールキーパー」と称され、ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰る」に出演するなどして、欧米諸国で広く知られていたサールート氏は6月8日にハマー県北部でのシリア軍との戦闘で戦死した。

ヒムス・アディーヤ旅団は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)と長らく共闘関係にあるイッザ軍(米バラク・オバマ前政権の支援を受けていたいわゆる「穏健な反体制派」)の参加で活動を続けている。

AFP, June 21, 2019、ANHA, June 21, 2019、AP, June 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2019、al-Hayat, June 22, 2019、Reuters, June 21, 2019、SANA, June 21, 2019、SOHR, June 21, 2019、UPI, June 21, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がアフリーン市内で反体制武装集団のパトロール部隊を攻撃(2019年6月21日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、19日にトルコ占領下のアフリーン市内(カーワー交差点・カウス地区間)の街道で反体制武装集団のパトロール部隊(車輌3台)を爆弾で攻撃し、戦闘員1人を殺害、6人を負傷させた。

AFP, June 21, 2019、ANHA, June 21, 2019、AP, June 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2019、al-Hayat, June 22, 2019、Reuters, June 21, 2019、SANA, June 21, 2019、SOHR, June 21, 2019、UPI, June 21, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣は北朝鮮を公式訪問し、李容浩外務大臣と会談(2019年6月21日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は北朝鮮の首都平壌を公式訪問し、李容浩外務大臣と会談した。

ムアッリム外務在外居住者大臣の訪朝は、李外務大臣の招待を受けたもので、会談では、二国関係の強化の方途、中東情勢、東アジア情勢などについて意見が交わされた。

SANA(6月21日付)が伝えた。

ムアッリム外務在外居住者大臣は北朝鮮訪問に先立って中国を訪問していた。

AFP, June 21, 2019、ANHA, June 21, 2019、AP, June 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2019、al-Hayat, June 22, 2019、Reuters, June 21, 2019、SANA, June 21, 2019、SOHR, June 21, 2019、UPI, June 21, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下のシリア北西部でシリア・ロシア軍の爆撃続く(2019年6月21日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから52日目となる6月21日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より19人(民間人12人、シリア軍兵士5人、反体制武装集団戦闘員2人)増えて1,883人となった。

うち、497人が民間人(女性100人、子供121人を含む)、611人がシリア軍兵士、775人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は46回を記録、ロシア軍も35回の爆撃を行った。

またシリア軍地上部隊による砲撃は430発以上におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でフバイト村、ヒーシュ村、マダーヤー村、マストゥーマ村、アルバイーン山、マアッルバリート村、サルミーン市一帯、ラカーヤー村、ナイラブ村一帯、ハーン・シャイフーン市、シャイフ・ムスタファー村に対して爆撃を実施、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

一方、SANA(6月22日付)によると、シリア軍はマストゥーマ村、アルバイーン山一帯からアリーハー市方面に移動中のシャーム解放機構の車列を攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジャビーン村、タッル・ミルフ村、カフルズィーター市、アルバイーン村、ザカート村、ラトミーン村、ハスラーヤー村、ラターミナ町に対して爆撃を実施、地上部隊が県北部、北西部の戦闘地域を砲撃した。

この攻撃により、カフルズィーター市では女性1人が死亡した。

ロシア軍もザクーム村、ザカート村、カフルズィーター市、ハスラーヤー村、ラターミナ町、タッル・ミルフ村、ジャビーン村を爆撃した。

これに対して、反体制武装集団も県北部、北西部のシリア軍拠点に対して砲撃を行った。

一方、SANA(6月21日付)によるとシリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町一帯にあるシャーム解放機構の拠点を重点的に砲撃した。

シリア軍はまた、シャイフ・ハディード村、ジャルニーヤ村に対するシャーム解放機構の砲撃に応戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月21日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部郊外のムハンディスィーン地区を砲撃し、女児1人を含む民間人4人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(イドリブ県1件、ラタキア県11件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県4件、ラタキア県8件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 21, 2019、ANHA, June 21, 2019、AP, June 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2019、al-Hayat, June 22, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 21, 2019、Reuters, June 21, 2019、SANA, June 21, 2019、SOHR, June 21, 2019、UPI, June 21, 2019などをもとに作成。

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2011年以降にトルコ国内で誕生したシリア人新生児は40万人以上、シリア難民360万人のうち60歳以上は10万人(2019年6月20日)

トルコ内務省高官は、シリアに「アラブの春」が波及した2011年以降にトルコ国内で生まれたシリア人新生児の数が40万人以上に達していることを明らかにした。

内務省移民局のアブドゥッラ・アヤズ局長は、首都アンカラで開催されたPAM(地中海議会会議)で以下のように発言した。

「トルコにおけるシリア人人口は若年層からなっている。トルコ国内にいるシリア人360万人のうち60歳以上は10万人に過ぎない…。危機発生以降、415万人以上のシリア人新生児がトルコ国内で誕生した」と述べた。

アナトリア通信(6月20日付)が伝えた。

AFP, June 21, 2019、Anadolu Ajansı, June 21, 2019、ANHA, June 21, 2019、AP, June 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2019、al-Hayat, June 22, 2019、Reuters, June 21, 2019、SANA, June 21, 2019、SOHR, June 21, 2019、UPI, June 21, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣「トルコがシリア国内から部隊を完全に撤退させ、反体制武装集団への支援を停止すれば、同国との関係を修復する用意がある」(2019年6月20日)

中国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、レバノンのテレビ局マヤーディーン・チャンネル(6月20日付)のインタビューに応じ、そのなかで、トルコがシリア国内から部隊を完全に撤退させ、反体制武装集団への支援を停止すれば、同国との関係を修復する用意がある、と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた「トルコにはシリアからの部隊撤退などしなければならないことがたくさんある。撤退しなければ、イスラエルのような占領国となるだろう」と批判しつつも、「シリア国内でのトルコ軍との軍事衝突は望まない」と付言した。

そのうえで「私が述べたことは、条件ではなく、隣国どうしの関係の論理を踏まえた基本原則だ」と強調した。

AFP, June 20, 2019、ANHA, June 20, 2019、AP, June 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2019、al-Hayat, June 21, 2019、Qanat al-Mayadin, June 20, 2019、Reuters, June 20, 2019、SANA, June 20, 2019、SOHR, June 20, 2019、UPI, June 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制派が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃、トルコ占領下のアフリーン市で爆発が発生、バーブ市で反体制派どうしが交戦(2019年6月20日)

アレッポ県では、ANHA(6月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村(いずれもアフリーン郡)を砲撃した。

一方、トルコ占領下のアフリーン市では中心街のスィヤーサ通りで車に仕掛けられた爆弾が爆発し、反体制武装集団の戦闘員複数人が死傷した。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市内で、ハムザード師団とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしが交戦し、ハムザ師団の戦闘員1人が死亡、双方にそれぞれ3人の負傷者が出た。

衝突の原因は不明。

AFP, June 20, 2019、ANHA, June 20, 2019、AP, June 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2019、al-Hayat, June 21, 2019、Reuters, June 20, 2019、SANA, June 20, 2019、SOHR, June 20, 2019、UPI, June 20, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年6月20日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使はシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(6月20日付)によると、会談では、シリア情勢の進捗、「テロとの戦い」などへのシリア・ロシアの取り組みなどについて意見が交わされ、ラヴレインティフ特使はシリア全土での治安と安定回復に向けて引き続き支援を行うことを確認した。

会談ではまた、政治プロセス活性化に向けた取り組みについても意見が交わされた。

会談には、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使が同席した。

AFP, June 20, 2019、ANHA, June 20, 2019、AP, June 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2019、al-Hayat, June 21, 2019、Reuters, June 20, 2019、SANA, June 20, 2019、SOHR, June 20, 2019、UPI, June 20, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県に激しい爆撃を続ける一方、「必勝」の戦いを続けるシャーム解放機構、国民解放戦線はハマー県北部でシリア軍兵士多数を殺害(2019年6月20日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから51日目となる6月20日、シリア軍は爆撃を実施、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より110人(民間人22人、シリア軍兵士35人、反体制武装集団戦闘員53人)増えて1,864人となった。

うち、485人が民間人(女性99人、子供120人を含む)、606人がシリア軍兵士、773人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は116回を記録、地上部隊による砲撃は780発以上におよんだ。

ロシア軍戦闘機による爆撃は確認されなかった。


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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ザカート村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ハスラーヤー村、アルバイーンに対して爆撃を実施した。

また地上部隊が、県北部、北西部の戦闘地域を砲撃した。

県北部での戦闘では、シリア軍および親政権民兵31人が死亡した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(6月20日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線は「必勝」の戦いの一環として、タッル・ミルフ村およびジャビーン村一帯に進攻したシリア軍と激しく交戦し、兵士50人あまりを殺害したという。

一方、SANA(6月20日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町一帯にあるシャーム解放機構とイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、フバイト村、マアッラト・ハルマ村、アルマナーヤー村、カフルルーマー村、ヒーシュ村、トゥラムラー村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マストゥーマ村一帯、シャイフ・ムスタファー村、ジャッラーダ村、フーア市一帯、マアッラトミスリーン市一帯、ハザーヌー町、カフルサジュナ村、ナキール村に対して爆撃を実施した。

これにより、マアッラト・ヌウマーン市で、救急隊員3人と女性1人、ヒーシュ村で女性1人と子供4人を含む6人、カフルサジュナ村で子供2人、マアッラトミスリーン市で男性1人が死亡した。

また地上部隊が県南の戦闘地域を砲撃した。

一方、SANA(6月20日付)によると、シリア軍がカフルサジュナ村一帯でシャーム解放機構とイッザ大隊(イッザ軍)を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北部一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月20日付)によると、サフム・ジャウラーン村・ジッリーン村間の街道を移動中のシリア軍第4師団が何者かの要撃を受けた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県1件、ラタキア県10件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(イドリブ県1件、ハマー県4件)確認した。

AFP, June 20, 2019、ANHA, June 20, 2019、AP, June 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2019、al-Hayat, June 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 20, 2019、Reuters, June 20, 2019、SANA, June 20, 2019、SOHR, June 20, 2019、UPI, June 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ移民管理局は不法入局社の自発的帰国を支援する仕組みを構築すると発表(2019年6月19日)

トルコの内務省移民管理局は、トルコへの不法入国者の自発的帰国を支援する仕組みを構築すると発表した。

移民管理局の発表は、アブドゥッラ・アヤズ移民管理局長、ハトゥン・デミレル外務省領事局長、TIKA(トルコ協力調整機構)のラフマン・ヌルドゥン総裁、トルコ赤新月社のイブラヒム・アルタン代表が出席したLOI(予備的合意書)調印式に合わせて行われ、不法入国を阻止し、不法入国者の自発的帰国を促すこと、そして人権を重視したアプローチを通じて彼らをトルコ社会に統合することが目的だという。

トゥルク・プレス(6月19日付)が伝えた。 なお、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、2019年1月3日現在のトルコでのシリア難民登録数は360万6737人。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、Turk Press, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県で空挺作戦を実施するも、拘束しようとしていた武器密売人を取り逃がす(2019年6月19日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(6月19日付)によると、米主導の有志連合が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、シュハイル村で空挺作戦を実施した。

作戦は、武器密売人のスバーヒー・アブー・ハムザ氏らを拘束することが目的だったが、反撃を受けてアブー・ハムザ氏本人は取り逃し、息子のイブラーヒーム氏を拘束するにとどまった。

なお、シリア民主軍は1年前に、バーグーズ村から逃走を試みたアブー・ハムザ氏の兄弟のアブドゥッラフマーン氏を拘束している。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア軍特殊部隊、共和国護衛隊の司令官・参謀長らが新たに任命(2019年6月19日)

ラタキア・アーン(6月19日付)によると、ミーラード・ジャディード准将が特殊部隊司令官、ムンズィル・イブラーヒーム准将が同参謀長、カマール・サーリム准将が共和国護衛隊参謀長、アミーン・イスカンダル准将が同第30師団参謀長に任命された。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、al-Ladhaqiya al-An, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局アサーイシュは親政権のテレビ局特派員の身柄を米当局に引き渡す(2019年6月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月19日付)は、親政権ブロガー(ウマル・ラフムーン)のフェイスブックアカウントから得た情報として、親政権のイフバーリーヤ・チャンネルの記者で北・東シリア自治局のアサーイシュに拘束されたと見られるムハンマド・サギール氏の身柄が米当局に引き渡されたと伝えた。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県での爆撃を再開してから50日:民間人463人を含む1,754人が死亡(2019年6月19日)

シリア人権監視団は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯に対するシリア・ロシア軍の爆撃が再開(4月29日)されてから50日が経ったのに合わせて、同地での攻撃および人的被害の状況に関する統計結果を発表した。

それによると、4月29日以降のシリア軍による爆撃回数は3,806回、投下した「樽爆弾」は3,192発、砲撃回数は2万8110回以上を記録、ロシア軍も1,397回の爆撃も実施したという。

また、シリア・ロシア軍の攻撃と反体制派との戦闘での死者は1,754人を記録、うち463人が民間人(女性97人、子供110人を含む)、571人がシリア軍兵士、720人が反体制武装集団戦闘員だという。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はイドリブ市一帯などへの爆撃を継続(2019年6月19日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから50日目となる6月19日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より32人(民間人16人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員15人)増えて1,754人となった。

うち、463人が民間人(女性97人、子供110人を含む)、571人がシリア軍兵士、720人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は76回を記録、ロシア軍も16回の爆撃を実施した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は300発以上におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、アリーハー市、カフルルーマー村、ダイル・サンバル村、ハーン・シャイフーン市、カフルサジュナ村、ヒーシュ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ハーッス村およびその一帯、イフスィム町、アルバイーン山、ブサンクール村灌木地帯、ムサイビーン村、カルサア村、カンスフラ村、トゥラムラー村、サラーキブ市に対して爆撃を実施した。

この爆撃により、バイニーン村で子供2人、カンスフラ村で女性1人と子供2人、トゥラムラー村で1人、イドリブ市郊外で1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町に対して爆撃を実施した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ミルフ村を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアターリブ市近郊の第46中隊基地に対して爆撃を実施した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(ハマー県11件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還帰還調整委員会の合同会合は「ゲットー」化したルクバーン・キャンプとフール・キャンプを閉鎖し、避難民の惨状を解決すべきと呼びかける(2019年6月19日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は声明を出し、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプと、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県にあるフール・キャンプが「ゲットー」と化していると指摘、これを閉鎖することで国内避難民の惨状を解決すべきだとしたうえで、国連に両キャンプでの人道危機を軽減するために責任を果たすよう呼びかけた。

声明によると、ルクバーン・キャンプでは、これまでに1万4000人の避難民がシリア政府支配地域への帰還を果たしたが、2万8000人が劣悪な環境のもとで依然としてキャンプにとどまることを余儀なくされている。

また、フール・キャンプでは、7万2000人が収容されており、うち91%が女性と子供、65%が12歳以下だという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから347人、ヨルダンから905人の難民が帰国、避難民5人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年6月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月19日付)を公開し、6月18日に難民1,252人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは347人(うち女性104人、子供177人)、ヨルダンから帰国したのは905人(うち女性272人、子供462人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は267,131人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者90,931人(うち女性27,432人、子ども46,294人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者176,200人(うち女性52,892人、子ども89,850人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 496,411人(うち女性148,982人、子供253,066人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは5人(うち子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は31,388人(うち女性9,850人、子供14,438人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,299,984人(うち女性392,409人、子供658,204人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は中国の王外交部長と会談「イドリブ県のテロ組織は根絶される。シリア国内に違法に駐留するすべての外国軍が撤退すべき」(2019年6月18日)

中国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、王毅外交部長と会談した。

SANA(6月18日付)によると、会談では両国友好関係の発展に向け、相互訪問の継続と連携を強化することの重要性が確認された。

会談後の共同記者会見で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、イドリブ県情勢に言及、同地で活動を続けるテロ組織が根絶されるだろうと述べるとともに、シリア国内に違法に駐留するすべての外国軍が撤退すべきだと訴えた。

これに対して、王外交部長は、シリアでの「テロとの戦い」への支援を継続するとの意思を示した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がトルコ占領下のアフリーン市などで反体制武装集団を攻撃(2019年6月18日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、16日と17日にトルコ占領下のアフルーン市、ジンディールス町および同村近郊のハマーム村・ハーッジ・イスカンダル村間の街道で、シャー見自由人イスラーム運動などの反体制武装集団の車輌、拠点を攻撃し、戦闘員1人を殺害するなどの戦果を上げたと発表した。

ANHA(6月18日付)が伝えた。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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ヒムス県東部でダーイシュがシリア軍拠点を襲撃し、兵士13人死亡(2019年6月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスフナ市北部のトゥワイナーン地区、カディール地区にあるシリア軍拠点を攻撃し、兵士13人を殺害した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東の2カ村を包囲し、住民111人を拘束(2019年6月18日)

ダイル・ザウル県では、SANA(6月18日付)が複数の住民筋およびメディア筋から得た情報として伝えたところによると、米主導の有志連合の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマヤーディーン市の東(ユーフラテス川東岸)に位置するタヤーナ村、シュワイハーン村を包囲し、両地に突入、住民に対して発砲し、111人を拘束した。

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これに関して、シリア人権監視団によると、シリア民主軍による住民拘束が、6月10日に発生したブー・ファルユー部族とブー・ジャーミルおよびバキール部族の衝突を受けたものだとしたうえで、同軍が武器弾薬を押収するために、タヤーナ村、シュワイハーン村ではなく、アブー・ナイタル村、ナムリーヤ村を包囲し、多数の部族民兵を拘束したと発表した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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反体制派はハマー県北部で攻撃を激化、シリア軍はイドリブ市を爆撃(2019年6月18日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから49日目となる6月18日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より101人(民間人18人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員83人)増えて1,722人となった。

うち、447人が民間人(女性94人、子供108人を含む)、570人がシリア軍兵士、706人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は116回を記録、ロシア軍も19回の爆撃を実施した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は600発以上におよぶ一方、反体制武装集団も410発以上の砲撃を行った。

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ドゥラル・シャーミーヤ(6月18日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線などからなる反体制武装集団は「必勝」の戦いの一環としてシャイフ・ハディード村、ワーディー・ウスマーンにあるシリア軍の拠点を砲撃、県北部一帯でシリア軍と激しく交戦した。

これに対して、SANA(6月18日付)は、シャーム解放機構がタッル・ミルフ村一帯のシリア軍拠点を攻撃、シリア軍がこれを迎撃したと伝えた。

SANAによると、反体制武装集団はまた、アンサールッディーン機構、アンサール・タウヒード、イッザ大隊(イッザ軍)がワーディー・ウスマーンからシリア軍拠点に対して攻撃を試みたが、シリア軍がこれを撃退したという。

反体制武装集団はさらにシリア政府の支配下にあるカルナーズ町、ハマーミーヤート村、シャイフ・ハディード村、カフル・フード村、ジャディーダ村、ジャルマ村を砲撃、住宅などが被害を受け、農地が焼失した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジャルマ村、カフル・フード村、ラターミナ町、ハスラーヤー村、タッル・ミルフ村、アブー・ライーダ村、ザカート村、カフルズィーター市に対して爆撃を実施した。

この爆撃で、メディア活動家1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県北部一帯を砲撃し、反体制武装集団も砲撃で応戦した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村、タッル・ミルフ村を爆撃、カフルズィーター市で民間人1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、ハーン・スブル村、スィフヤーン村、カフルバッティーフ村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、スフーフン村、ファッティーラ村、カフルサジュナ村、イドリブ市およびその一帯に対して爆撃を実施した。

この爆撃により、イドリブ市工業地区で市民1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がカフルナブル市などを砲撃、スフーフン村で市民1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村、ICARDAに対して爆撃を実施した。

またシリア軍は地上部隊が県南部一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(ラタキア県1件、ハマー県8件)確認した。

AFP, June 18, 2019、ANHA, June 18, 2019、AP, June 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 18, 2019、Reuters, June 18, 2019、SANA, June 18, 2019、SOHR, June 18, 2019、UPI, June 18, 2019などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)のアサーイシュ本部近くで車が爆発、親政府・反体制メディアは多数が死傷したと報じるが、北・東シリア自治局は人的被害を否定(2019年6月17日)

ハサカ県では、SANA(6月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市内のカドリー・ビーク地区(スーニー交差点)で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、市民多数が死傷した。

反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)も、この爆発で数十人が死傷したと伝えた。

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しかし、北・東シリア自治局の内務治安部隊は声明を出し、爆発はアサーイシュ本部近くで発生したが、死傷者はなかったと発表した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ・ロシア国防大臣が電話会談でイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯情勢への対応について協議(2019年6月17日)

トルコ国防省は声明を出し、フルシ・アカル国防大臣とロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣が電話会談を行い、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーン情勢への対応について協議を交わしたことを明らかにした。

声明によると、会談で両国防大臣は、緊張緩和地帯での和平、安定、停戦維持に必要な措置について意見を交わすとともに、アスタナやソチでのこれまでの合意を維持することを確認したという。

アナトリア通信(6月17日付)が伝えた。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県、アレッポ県の農地で火災が発生、ANHAはシリア軍、トルコ軍が消火を妨害していると伝える(2019年6月17日)

ハサカ県では、ANHA(6月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するカーミシュリー市南西に位置するカーミシュリー空港近くの農地で火災が発生し、北・東シリア自治局の空港警備員が住民とともに消火に駆けつけたが、実際に空港の警備にあたっているシリア軍の部隊が保安上の理由により現場への立ち入りを阻止した。

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アレッポ県では、ANHA(6月17日付)によると、北・東シリア自治局の統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東部近郊のサイラム村の農地で火災が発生、住民が消火にあたろうとしたが、トルコ軍国境警備隊が発砲するなどしてこれを阻止した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるシャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃(2019年6月17日)

アレッポ県では、ANHA(6月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるシャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、14日と16日に、トルコ占領下のシャッラー村に近いマリーミーン村とアアザーズ市に近いカフルハーシル村で、トルコの支援を受ける反体制武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣が中国を訪問し、王国家副主席と会談(2019年6月17日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相が中国を訪問し、首都北京で王岐山国家副主席と会談した。

SANA(6月17日付)によると、会談では二国間関係を強化する必要について意見が交わされ、王副主席は、シリアへの支援を継続すると述べた。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍は爆撃を停止するも、ハマー県、イドリブ県、アレッポ県、ラタキア県では戦闘が続く(2019年6月17日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから48日目となる6月17日、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より21人(民間人1人、シリア軍兵士および反体制武装集団戦闘員20人)増えて1,621人となった。

うち、429人が民間人(女性90人、子供103人を含む)、555人がシリア軍兵士、675人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍は地上部隊が300回以上の砲撃を実施したが、シリア・ロシア両軍による爆撃は実施されなかった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイーン村、ジャビーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ザカート村、ムーリク市を砲撃した。

一方、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャフシャブー山、マルアンド村、ビダーマー町、スフーフン村、ファッティーラ村、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村、ハザーリーン村、カルサア村を砲撃した。

一方、SANA(6月17日付)によると、シリア軍がカフルサジュナ村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザンマール町、フワイル・アイス村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がトルコマン山にアイン・アシーラ村一帯のシリア軍拠点を攻撃し、兵士7人が死亡した。

また同地での戦闘で、反体制武装集団1人も死亡した。

これに関して、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は声明を出し、シリア軍の海兵部隊に対する特殊作戦(自爆攻撃)を実施し、兵士9人を殺害したと発表した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)によると、アトマーン村の和解委員会の委員長を務めるムハンマド・マフムード・ハーリー氏がヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で武装集団に襲われ、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を14件(ラタキア県9件、ハマー県4件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(アレッポ県15件、ラタキア県1件、ハマー県7件)確認した。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから385人、ヨルダンから909人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年6月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月17日付)を公開し、6月16日に難民1,294人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは385人(うち女性115人、子供197人)、ヨルダンから帰国したのは909人(うち女性273人、子供464人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は264,662人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者90,220人(うち女性27,219人、子ども45,932人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者174,442人(うち女性52,364人、子ども88,953人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 493,942人(うち女性148,241人、子供251,807人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。
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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は31,383人(うち女性9,850人、子供14,437人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,299,979人(うち女性392,409人、子供658,203人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 17, 2019をもとに作成。

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シャーム解放機構によってイドリブ県の自治を委託されているシリア救国内閣は職員に前線での戦闘に従軍するよう呼びかける(2019年6月16日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構によって、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の自治を委託されているシリア救国内閣は声明を出し、職員に対して前線での戦闘に従軍し、シリア、ロシア軍の攻撃を撃退するよう呼びかけた。

AFP, June 17, 2019、ANHA, June 17, 2019、AP, June 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2019、al-Hayat, June 18, 2019、Reuters, June 17, 2019、SANA, June 17, 2019、SOHR, June 17, 2019、UPI, June 17, 2019などをもとに作成。

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