ムドゥン(レバノンニュース・サイト):パレスチナのファタハはシリア政府にヤルムーク・キャンプ統轄の権利を付与することに同意(2022年1月14日)

レバノンのニュース・サイトのムドゥン(1月14日付)は、ファタハ(パレスチナ国民解放運動)中央委員会のジブリール・ラジューブ委員会(少将)を団長とする使節団の1月10日のシリア訪問に関して、シリア最大のパレスチナ難民キャンプであるダマスカス県のヤルムーク・キャンプの処遇についてシリア政府側と合意を交わしたと伝えた。

同サイトはシリア・パレスチナ双方の複数の消息筋から得た情報によると、この訪問で、ファタハは、シリア政府に対してヤルムーク・キャンプを統轄する権利を付与する見返りとして、同キャンプの復興に向けた資金を集めるため、シリア政府がめざす欧米諸国、一部アラブ諸国、トルコなどとの関係改善に向けた取り組みを支援することに同意したという。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、al-Mudun, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市とダイル・ザウル民政評議会の支配下にある東岸のバーグーズ村を結ぶ商業用の通行所開設(2022年1月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市とダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のバーグーズ村を結ぶ商業用の通行所が開設された。

通行所開設は、軍関係者出席のもとに行われたが、開通は夜間のみだという。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して12回の爆撃を実施(2022年1月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して12回の爆撃を実施した。

また、シリア軍と国防隊からなる部隊がダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のドゥワイル村一帯の砂漠地帯で、ダーイシュに対する掃討作戦を実施した。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県でシリア政府との和解(社会復帰)拒否を訴える抗議デモが組織される一方、ダイル・ザウル県では社会復帰を済ませた42人以上が拘束される(2022年1月14日)

ラッカ県では、ANHA(1月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタブカ市中心部にあるカニーサ(教会)交差点で、同市とラッカ市の住民ら約数百人が、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで開始された指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続き(和解プロセス)に反対する抗議デモを行った。

参加者は、「殉教者らが和解するまで、我々は和解しない」、「和解は侮辱であり、反逆だ」といったプラカードを掲げて抗議の意思を示した。

また、タブカ市一帯地域で暮らすブー・ハミース部族は声明を出し、シリア政府との和解を拒否するとしたうえで、北・東シリア自治局への支持を表明した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県内での和解プロセスで大規模社会復帰手続きを終えた指名手配者、脱走兵、兵役忌避者ら42人以上を拘束した。

拘束されたは、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ブーライル村、ザバーリー村、ムーハサン市の住民で、兵役に就かせることが目的だという。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府とアレッポ県アイン・アラブ市東のタッル・クーラーン村を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2022年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東のタッル・クーラーン村を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

また、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャフバー・ダムを砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のズィヤーディーヤ村で住民数十人が電気代引き下げを求めて抗議デモを行った。

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ハサカ県では、SANA(1月14日付)、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、アッブーシュ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ワルド村、ルバイアート村を砲撃した。

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県で砲撃戦(2022年1月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるトゥラムラー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ワラド村とムサイフラ町を結ぶ街道で軍事情報局傘下の民兵のメンバー1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反12件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136944093214992

AFP, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で31人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2022年1月14日)

保健省は政府支配地域で新たに31人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者118人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、1月14日現在のシリア国内での感染者数は計50,641人、うち死亡したのは2,941人、回復したのは34,194人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/230084639299520

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月14日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、108人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡2人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計93,022人、うち死亡したのは2,353人、回復したのは69,232人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1751742285030655

AFP, January 14, 2022、ACU, January 14, 2022、ANHA, January 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2022、Reuters, January 14, 2022、SANA, January 14, 2022、SOHR, January 14, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民333人と国内避難民(IDPs)16人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は741,556人、2019年以降帰還したIDPsは105,675人に(2022年1月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月13日に難民333人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民321人(うち女性96人、子供163人)、ヨルダンから帰国したのは12人(うち女性4人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は741,556人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者344,342人(うち女性103,481人、子ども175,321人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,214人(うち女性119,214人、子ども202,587人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は970,836人(うち女性291,253人、子供494,661人)となった。

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一方、国内避難民16人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは16人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は16人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,675人(うち女性41,396人、子供34,080人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,271人(うち女性423,955人、子供677,846人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136941046548630

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2022をもとに作成。

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ドイツの裁判所は難民認定申請中のシリアのムハーバラート元士官に対して組織的な殺人・拷問に関与したとして終身刑を宣告(2022年1月13日)

ドイツの裁判所は、シリアのムハーバラート(諜報機関)元士官(大佐)のアンワル・ラスラーン氏(58歳)に対して、シリアで民間人に対する組織的な殺人・拷問に関与したとして終身刑を言い渡した。

ラスラーン氏は、2011年4月から2012年9月にかけて、ダマスカス県にあるハティーブ収容所、通称「(軍事情報局)第251課」の尋問部隊の隊長を務めていたとされる人物。

2012年に、シリア国内で市民に対する大量殺りくがあったとして、軍を離反し、トルコを拠点とする反体制派に合流した。

その後、2014年にドイツに入国し、難民認定を申請していたが、2019年に逮捕された。

ドイツの検察は、ラスラーン氏が同部隊に配属中に、58件の殺人、4,000件以上の拷問や性的暴力に関与したとして主張していた。

今回の判決では、ラスラーン氏が27人の殺害に関与していると認定した。

今回の判決は、シリア政府関係者による違法な拷問や殺人に対する初の有罪判決で、ドイツの検察当局は、今回の裁判に関して「国家主導の拷問の実態を審理する世界初の刑事裁判」と評していた。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施し、戦闘員11人殺害(2022年1月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北部のシャハーバート村やシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市に面するサーリヒーヤ村の通行所にいたる街道で、住民らが生活状況改善を求めるデモを行い、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖、抗議の意思を示した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの近くで、住民1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

一方、米主導の有志連合の貨物車輌など約15輌からなる車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しと通行所再開を求める座り込みデモが続く一方、マーリキーヤ市でも抗議デモが行われる(2021年1月13日)

ハサカ県では、ANHA(1月13日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモに、カーミシュリー市が参加、テント前で抗議行動を行った。

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また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市で、「スィーマルカー(国境)通行の封鎖は(レジェップ・タイイップ・)エルドアンの政策に屈し、その名を実行することだ」と銘打った抗議デモが行われ、マアバダ(カルキールキー)町、マーリキーヤ市、バルアーフ村、カルヒー(クージャラート)村、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村の住民数百人が参加、イラク・クルディスタン自治政府による同通行所の再開を訴えた。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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アルヌース首相はイランのガーゼム道路都市建設大臣、ミクダード外務在外居住者大臣はパレスチナのアッターリー農業大臣と会談(2022年1月13日)

フサイン・アルヌース首相は、シリアを訪問中のロストム・ガーゼム道路都市建設大臣(兼シリア・イラン合同経済閣僚委員会のイラン側議長)を代表とするイラン使節団と首都ダマスカスで会談した。
SANA(1月13日付)が伝えた。

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パレスチナ自治政府のリヤード・アッターリー農業大臣を団長とする使節団がシリアを訪問し、首都ダマスカスでファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3174993869454385

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県でのシリア政府による和解プロセスを阻止するため通行所を閉鎖(2022年1月13日)

ラッカ県では、SANA(1月13日付)によると、1月12日にサブハ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

これに関して、アイン・フラート(1月13日付)が地元消息筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸と政府の支配下にある東岸(サフナ町一帯)を結ぶ水上通行所とウカイラシー村に設置されている通行所を閉鎖した。

閉鎖措置は1月15日まで続けられる予定で、シリア政府がサフバ町に設置した和解センターで開始された大規模社会復帰手続きがを阻止するのが目的。

女性、子供、50歳以上の男性の往来は免除される。

一方、トルコのガジアンテップ市で活動するシリア部族評議会の報道官を務めるマダッル・ハマード・アスアド氏はアラビー21(1月13日付)の取材に対して、「ラッカ県の構造は完全に部族的なもので、部族の子息の大多数は体制に反体制している」としたうえで、シリア政府が行う和解プロセス(社会復帰手続き)を「ロシア・イランの後押し」によるものだと批判、「和解劇場は信用できない」と拒否する意向を示した。

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また、ダイル・ザウル県では、SANA(1月13日付)によると、1月4日にシュマイティーヤ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、‘Arabi 21, January 13, 2022、‘Ayn al-Furat, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県とハサカ県のトルコ占領地各所で爆発が相次いで発生、複数が死傷(2022年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市の中心街(アスヤーナ地区)で、シリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、爆発は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍憲兵隊の車輌を狙ったもので、戦闘員1人が死亡、複数が負傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、住民3人が死亡)。

また、アフリーン市中心のいわゆるカーワー交差点近くでも爆発が発生した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、爆発は自爆攻撃によるもの。

なお、12日にもバーブ市でシリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生している。

ドゥラル・シャーミーヤによると、この爆発は、自爆ベルトを着た男性によるもので、子供1人が死亡した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東のカラ・ムーグ村にあるシリア軍の分隊の陣地を狙撃、兵士1人を殺害した。

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ハサカ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市で爆発が発生した。

一方、SANA(1月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハイル村、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃し、民家などに被害が出た。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県での「決戦」作戦司令室との戦闘でシリア軍兵士4人死亡(2022年1月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村一帯に潜入を試みたが、「決戦」作戦司令室の迎撃を受けて、兵士3人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、スフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、フマイマート村を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ジン村でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団ヘルモン連合の司令官が何者かによって銃で撃たれて死亡した

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反10件(イドリブ県7件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136204819955586

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で30人(2022年1月13日)

保健省は政府支配地域で新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者120人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月13日現在のシリア国内での感染者数は計50,610人、うち死亡したのは2,939人、回復したのは34,076人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/229518309356153

AFP, January 13, 2022、ACU, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民332人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は741,223人に(2022年1月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月12日に難民332人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民325人(うち女性98人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは7人(うち女性2人、子供4人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は741,223人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者344,021人(うち女性103,385人、子ども175,158人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,202人(うち女性119,210人、子ども202,581人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は970,503人(うち女性291,253人、子供494,661人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,659人(うち女性41,390人、子供34,075人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,255人(うち女性423,949人、子供677,841人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3136203313289070

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2022をもとに作成。

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リビア元高官がリフアト・アサド氏がシリア出国を受諾する代わりに2億ドルもの資金を同氏に支払う契約を結んでいたことが判明(2022年1月12日)

リビア・カッザーフィー政権で1972年から77年まで首相を務め、同政権のナンバー2と目されたアブドゥッサラーム・ジャッルード氏が著書のなかで、リビアがリフアト・アサド元シリア副大統領をソ連経由で欧州に脱出させるために同氏に2億ドルもの金額を支払ったことを明らかにした。

ウェブサイト「スナック・シリアン」、「アラビー・ジャディード」、「シリアTV」などが報じた。

ジャッルード氏は著書「激闘――アブドゥッサラーム・ジャッルードの覚書――」のなかで、1980年代に生じた「ダマスカスの危機」(ハーフィズ・アサド元大統領と弟のリフアト氏の不仲に起因する国家分裂の危機)に際しダマスカスを訪れ、リフアト氏と親交を深めていたことを初めて明かした。

ジャッルード氏は両者の関係が悪化するなか、もともと知己であったハーフィズ元大統領から、リフアト氏をシリアから追い出すための「助力」を求められた。

その後ジャッルード氏はリフアト氏に2億ドルを支払う代わりにシリアからの出国を認める取引を持ち掛け、それは承諾されたという。

ジャッルード氏は著書のなかで自身の行動が「シリアにおける困難かつ複雑な愛国的責務」であったと自賛した。

Snack Syrian.com, January 12, 2022、al-A‘rabi al-Jadid, January 12, 2022、Syria.tv, January 12, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配地からの難民流入増を受けてイラク・クルディスタン自治政府は国境警備強化を決定(2022年1月12日)

ルダウ(1月12日付)は、イラク・クルディスタン自治政府が実効支配するサヒーラー村(ニーナワー県)の治安筋の話として、北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部から難民の流入増加を受けて、イラク・クルディスタン自治政府が国境警備態勢を強化し、難民流入を阻止していると伝えた。

同治安筋によると、シリア北東部からのイラク領内に流入した難民は過去2週間だけで1,534人に達している。

AFP, January 16, 2022、ANHA, January 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2022、Reuters, January 16, 2022、Rudaw, January 12, 2022、SANA, January 16, 2022、SOHR, January 16, 2022などをもとに作成。

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国家計画国際協力委員会のハリール議長と冯駐シリア中国大使が一帯一路構想にかかるMoUに署名、シリアが同構想に参加(2022年1月12日)

国家計画国際協力委員会のハーディー・ハリール議長は、冯飚(Feng Biao)駐シリア中国大使と、首都ダマスカスにある委員会本舎で、一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロード)構想にかかる了解覚書(MoU)に署名し、同構想に参加した。

SANA(1月12日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/PiccDamascus/posts/225428899780868

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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アサド大統領はガーゼム道路都市建設大臣を代表とするイラン使節団と会談(2022年1月12日)

アサド大統領は、シリア・イラン合同経済閣僚委員会のイラン側の議長を務めるロストム・ガーゼム道路都市建設大臣を代表とするイラン使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月12日付)によると、会談では、二国間関係、とりわけ経済関係のありようについて意見を交わし、アサド大統領は、両国共通の戦略的利益を実現し、両国労働部門を結びつけるための新規プロジェクトを立ち上げることが重要だと述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/294487336050920

イラン使節団はまた、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と個別に会談した。

http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2022/01/1-82.jpg

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプで赤十字国際の車輌がダーイシュと思われるグループの襲撃を受け、エチオピア人医師が負傷(2022年1月12日)

ハサカ県では、ANHA(1月12日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、赤十字国際委員会の救急車輌が、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルと思われるグループの襲撃を受け、乗っていた医師1人が負傷した。

負傷したのはエチオピア人医師。

事件を受け、赤十字国際委員会の救急車輌を撤収させた。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県ファーティサ村の民家を爆撃(2022年1月12日)

ラッカ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村、M4高速道路のナヒール休憩所を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でファーティサ村の民家1棟を爆撃した。

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ハサカ県では、ANHA(1月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町の間に位置するウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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ラッカ県サフバ町で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始まる(2022年1月12日)

ラッカ県では、SANA(1月12日付)によると、サフバ町に新設されていた和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月12日付)によると、1月4日にシュマイティーヤ町に設置された和解センターで指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県砂漠地帯でダーイシュに対して24回の爆撃を行う一方、ダーイシュはダイル・ザウル県でシリア軍兵士3人を殺害(2022年1月12日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して24回の爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるキシュマ村近郊でシリア軍部隊を襲撃し、兵士5人を殺害、14人を負傷させた。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022、January 14, 2022などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県ウマル油田近くでシリア民主軍メディア部門責任者が何者かによって銃で撃たれて死亡、シリア人権監視団はこれを否定(2022年1月12日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月12日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するウマル油田近くで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のメディア部門責任者が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、メディア部門責任者の殺害は確認されてないと発表した。

SANAによると、ハジーン市でも、シリア民主軍の兵士の遺体が路上に放置されているのが発見された。

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、アレッポ県で砲撃戦(2022年1月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はカフルバッティーフ村近郊で掘削作業を行っていたシリア軍の重機を攻撃した。

また、シリア軍が数日前にカンスフラ村に対して行った砲撃で重体だった女児1人が死亡した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタフタナーズ航空基地に駐留するトルコ軍部隊の兵士が銃の誤射によって負傷し、トルコ本国に救急搬送された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアウラム・クブラー町一帯に展開するシリア軍に対して砲撃を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市で、シリア軍のパトロール部隊が、車で自宅に帰宅した若者と撃ち合いとなり、若者を殺害した。

この若者はシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバーだったという。

また、タファス市近郊の農地で、正体不明の武装集団がダルアー市クスール地区在住の住民1人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3135480466694688

AFP, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で28人、北・東シリア自治局支配地域で11人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で0人(2022年1月12日)

保健省は政府支配地域で新たに28人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者118人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、1月12日現在のシリア国内での感染者数は計50,580人、うち死亡したのは2,936人、回復したのは33,956人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/228893432751974

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに11人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、1月12日現在のシリア国内での感染者数は計37,277人、うち死亡したのは1,514人、回復したのは2,516人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性6人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市1人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市1人、ラッカ県のタブカ市3人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1766421266881136

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月12日に新型コロナウイルスの新規感染者が確認されなかった一方、255人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計93,014人、うち死亡したのは2,349人、回復したのは69,046人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1751742285030655

AFP, January 12, 2022、ACU, January 12, 2022、ANHA, January 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2022、Reuters, January 12, 2022、SANA, January 12, 2022、SOHR, January 12, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民324人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は740,891人に(2022年1月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、1月11日に難民324人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民319人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは5人(うち女性2人、子供3人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は740,891人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者343,696人(うち女性103,287人、子ども174,993人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,195人(うち女性119,208人、子ども202,577人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は970,171人(うち女性291,153人、子供494,492人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,659人(うち女性41,390人、子供34,075人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,255人(うち女性423,949人、子供677,841人)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3135477530028315

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2022をもとに作成。

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国連安保理は国外からの越境(クロスボーダー)人道支援の有効期間を採決なしに7月10日まで自動延長(2022年1月11日)

国連安保理はロシア軍の爆撃は、シリア政府への許可なく国外からの越境(クロスボーダー)人道支援を行うことを定めた国連安保理決議第2165号(2014年7月14日採択)の有効期間が2022年1月10日に終了したことを受けて、採決を経ずに、その期間を2022年7月10日まで延長した。

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国連安保理決議第2165号は当初、有効期間を180日と定めていた。だが、人道支援継続の必要から、第2191号(2014年12月17日採択――2016年1月10日まで延長)、第2332号(2016年12月21日採択――2018年1月10日まで延長)、第2393号(2017年12月19日採択――2019年1月10日まで延長)、第2449号(2018年12月14日採択――2020年1月10日まで延長)、第2504号(2020年1月11日採択――2020年6月10日まで延長)、第2533号(2020年7月11日採択――2021年7月10日まで延長)、第2585号(2021年7月14日採択――2022年1月10日まで延長)によって8度にわたって延長されていた。

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国連安保理決議第2585号は、「クロスライン」(境界経由)、すなわち政府支配地と反体制派支配地を隔てる境界線を経由した人道支援を拡充するための取り組みを強く奨励する一方、越境人道支援については以下の通り、定めていた。

安保理決議第2165号(2014年)の第2、3項の決定(越境人道支援実施にかかる決定)を、6カ月間、すなわち2022年1月10日まで、バーブ・ハワー国境通行所の通過のみについて延長することを決定する。合わせて、事務総長が透明性に特に配慮しつつ報告書を発行し、人道的ニーズを満たすための境界経由でのアクセスを進展させることを条件として、さらに6カ月、すなわち2022年7月10日まで追加延長するものとする。

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国連事務総長報道官のステファン・ドゥジャリック氏は1月11日(米東部時間10日)の記者会見で、この問題に関して次のように述べ、継続の意思を示していた。

我々は越境、そして境界経由での支援を行う必要がある。これらは我々がすべてのシリア人の人道的ニーズを満たすうえで本質的な要素をなしている。
我々にこの重要な越境支援を許し続けてくれるあらゆる決定を歓迎する。

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欧米諸国は越境人道支援の継続を主張していたのに対して、ロシアは安保理決議で延長の是非を決することを求めていた。

だが、トルコ日刊紙『デイリー・サバフ』(1月11日付)などは、採決に固執しなかったロシアの姿勢について、「モスクワはこの方法を国全体におけるアサド体制の主権を承認するものとして支持している」と伝えた。

AFP, January 11, 2022、ANHA, January 11, 2022、Daily Sabah, January 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2022、Reuters, January 11, 2022、SANA, January 11, 2022、SOHR, January 11, 2022などをもとに作成。

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