ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸から、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるマヤーディーン市に向けてロケット弾1発が発射され、スークに着弾した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、前日にブスラー・シャーム市に展開した内務省総合治安局が市内での巡回を完了し、撤退した。
撤退は、同地の名士と、前政権のシリア軍第5軍団とともに活動する第40師団の司令官との合意に基づくもの。
内務省総合治安局は、その後モスクのミナレットなどから住民らに対して、明日早朝まで外出禁止令が発出されたと発表した。
また、ブスラー・シャーム市で10日にシリア軍第5軍団の兵士らによって撃たれて負傷していた元反体制武装組織司令官のビラール・ダルービー氏が死亡した。
シリア人権監視団は、一部住民が、アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊や内務省総合治安局の駐留を拒否する映像を公開した。
一方、ムザイリーブ町出身の和解男性が何者かによって銃で撃たれて死亡した。
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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はモニターのインタビューに応じ、そのなかで、分権制を望んでおり、そのためにアフマド・シャルア移行期政権と協議していることを明らかにした。
アブディー総司令官の主な発言は以下の通り。
我々は分権制を望んでおり、そのためにアフマド・シャルア移行期政権と協議している。
一部のクルド政党は連邦制を強く主張している。
クルド諸政党が共通の政治的立場を策定し、シャルア移行期政権との交渉における統一代表団を結成するための会議が開催される予定である。
シャルア移行期政権とアレッポ県のティシュリーン・ダムの運営とその職員を維持し、円滑な運営を継続することで合意した。
シリア民主軍、シリア国民軍はそれぞれティシュリーン・ダム一帯から撤退し、シャルア移行期内閣がその間に入ってバッファーとなる予定だ。
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ハサカ県では、ANHA、SANA(14日付)によると、ハサカ市で、シリア民主軍の司令官とアフマド・シャルア移行期政権の代表による2回目の会合が開かれ、3月10日にマズルーム・アブディー総司令官とシャルア暫定大統領が調印した協定の実施状況、シリア国内での戦闘行為の停止、とりわけアレッポ県のティシュリーン・ダムの中立化の必要が議論された。
会合には、シリア民主軍側からはマズルーム・アブディー総司令官、総司令部のルーフラーン・アフリーン氏、フサイン・サラーマ氏、シャルア移行期政権側からは交渉委員会議長のムハンマド・カナーティリー氏が出席した。
会合では、今後の交渉を担う北・東シリア地域民主自治局の委員会メンバーの氏名が明らかにされた。
ANHAによると、委員会メンバーの氏名、所属などは以下の通り。
ファウザ・ユースフ(民主統一党(PYD)党首評議会メンバー、クルド人)

アブドゥルハミード・ミフバーシュ(シリア・ムスタクバル党党首、北・東シリア地域民主自治局前執行評議会共同議長、アラブ人)

アフマド・ユースフ(北・東シリア地域民主自治局財務委員会共同議長、クルド人)

サンハリーブ・バルスーム(スィルヤーニー連合党共同党首、シリア正教徒)

スーズダール・ハーッジー(女性防衛隊(YPJ)総司令部メンバー、シリア民主軍総司令部メンバー、クルド人)

マリヤム・イブラーヒーム(報道官)(北・東シリア地域民主自治局社会問題勤労者委員会共同議長、アラブ人)

ヤースィル・スライマーン(報道官)(北・東シリア地域民主諸人民議会共同副議長、アラブ人)

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市で、イスに縛られ、口に袋を詰められ、鋭利な刃物で首を切られたアラウィー派の男性が遺体で発見された。
一方、SANAによると、内務省総合治安局の麻薬撲滅課が、前政権の第4師団が保有していたラタキア市内の倉庫に隠されていた大量のカプタゴンの錠剤を発見、これを押収した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マフワルタ村出身の若い男性が国境地帯できょうだいとともにレバノンに入国しようとしていたところ、内務省総合治安局に拘束され、金品を没収された後に、銃で撃たれて死亡した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッル・シャマーリーン村出身の若い男性2人とアレッポ県マーリア市出身の男性1人が、ジスル・シュグール市近郊で何者かに殺害され、遺体で発見された。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のバルラヒーン村で2日前に若い男性を拉致し、身代金を要求していた内務省総合治安局の隊員を名乗る2人を、シリア国民軍が殺害した。
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国防省は、工兵部隊がシリアの各県で地雷や不発弾の撤去作業を継続しているとするムルハフ・アブー・カスラ国防大臣の声明を発表した。
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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、ファヒーム・イーサー氏(アブー・アフマド、スルターン・ムラード師団総司令官、解放のための革命家機構司令官、シリア国民軍第2軍団司令官)が国防副大臣兼北部地区司令官に任命された。
また、マフムード・アフマド・ムハンマドが第1機甲旅団の司令官に任命された。
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