カッラスEU外交政策上級代表:「新政権(シャルア移行期政権)から多くの行動はまだ見られておらず、シリアの未来は依然として非常に不安定だが、希望を抱かせるものもある」(2025年4月14日)

欧州対外行動庁(EEAS)によると、カヤ・カッラスEU外交政策上級代表は、加盟諸国外務大臣会合でシリアについて集中的な議論が行われたとしたうえで、「新政権(アフマド・シャルア移行期政権)から多くの行動はまだ見られておらず、シリアの未来は依然として非常に不安定だが、希望を抱かせるものもある」、「我々は、これまでに一部の制裁を解除したことを受けて、このプロセスを評価することで一致した」と述べ、引き続き協議を継続する意思を示した。

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シリア人権監視団:沿岸部のアラウィー派住民がシャルア移行期政権下での殺戮、略奪、拉致を恐れ、レバノンと北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシリア北東部に避難(2025年4月14日)

シリア人権監視団は、3月上旬に沿岸部でアフマド・シャルア移行期政権の内務省総合治安局と国防省部隊によるアラウィー派の虐殺が発生して以降、同地の住民が殺戮、略奪、拉致を恐れて、レバノン方面、あるいは北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるシリア北東部に避難していると発表した。

このうち、ハサカ県のカーミシュリー市に避難した一部住民は、アラウィー派を狙った殺害が体系的且つ無差別に行われていると話しているという。

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タルトゥース県、ダマスカス県でアラウィー派住民に対する人権侵害続く(2025年4月14日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がバカウー村で退役士官(准将)を逮捕、この退役士官が所有する農園を閉鎖、接収した。

また、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊(新シリア軍)の兵士らが、レバノン国境に近いヒルバト・アクラード村にあるアラウィー派のシャイフ・アフマド・シャアバーニー廟内に侵入し、宗派間の対立を煽るような発言をする映像がSNSなどで公開された。

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シリア人権監視団は、イドリブ県ダーナー市にあるカフェ「ストローベリー・リーン」の店員と見られる女性が、外国人と口論となり、内務省総合治安局に苦情の電話をしている映像を公開した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で何者かが市民1人に発砲、負傷させた。

また、シャイフ・サアド村では、正体不明の武装グループが床屋を襲撃し、2人を負傷させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サンジュワーン村近くの兵舎で、工兵部隊による爆発物撤去作業により大きな爆発が発生した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、武装した覆面姿の男性がハマー市のハーラト・ジスル地区で車に乗った男性を銃で撃ち殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マサーキン・バルザ地区で、内務省総合治安局が前日にアラウィー派の住民60人以上を逮捕したことに抗議するデモが発生した。

逮捕された約60人のうち、17人は釈放された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ズィヤービーヤ村で武装グループどうしが口論の末、撃ち合いとなり、2人が死亡、1人が負傷した。

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米軍輸送機2機と車輌30輌がハサカ県内に軍装備品や兵站物資を輸送(2025年4月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

また、米軍の車輛30輌からなる車列が、イラクとの国境に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入、県内の米軍(有志連合)の基地に向かった。

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バッシャール・ジャアファリー前在ロシア・シリア大使は亡命申請を否定(2025年4月14日)

在ロシア・シリア大使を務めてきたバッシャール・ジャアファリー氏は、スプートニク・アラビア語版の取材を受け、自身と家族がロシアへの亡命を申請したとの情報について、「いいえ、このニュースはまったく正しくない。私はこれらの情報の発信元に驚いている」と述べた。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ハジュナ村に設置されているシリア民主軍の軍事拠点を機関銃で襲撃し、兵士1人を負傷(2025年4月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがハジュナ村に設置されているシリア民主軍の軍事拠点を機関銃で襲撃し、兵士1人を負傷させた。

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ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がカーミシュリー市で麻薬密輸グループ3人を逮捕、大量の麻薬を押収した。

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ラッカ県では、ANHAによると、シリア民主軍の特殊作戦師団(TOL)がラッカ市で米主導の有志連合と連携して精密治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが収容されている刑務所の襲撃を計画していたダーイシュのスリーパーセルを摘発、メンバーらを逮捕した。

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シャルア移行期政権の国防省使節団がティシュリーン・ダム一帯を訪れ、治安・軍事状況を視察(2025年4月14日)

アレッポ県では、SANAによると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省使節団がティシュリーン・ダム一帯を訪れ、治安・軍事状況を視察した。

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レバノンのサラーム首相を代表とする使節団がシリアを訪れ、シャルア暫定大統領、シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談(2025年4月14日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、レバノンのナウワーフ・サラーム首相を代表とする使節団がシリアを訪れ、首都ダマスカスの人民宮殿で、アフマド・シャルア暫定大統領、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣と会談した。

サラーム首相はXを通じて、国境管理、密輸抑止、国境画定などについて議論したことを明らかにした。

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シリア・アラブ共和国大統領府によると、シャルア暫定大統領は声明を出し、UAEへの訪問に関して、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナフヤーン大統領に謝意を示した。

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SANAによると、ムハンマド・ヤサル・バルニーヤ財務大臣が世界銀行の金融・通貨部門の技術使節団と会談し、金融関係の協力強化や、シリアの銀行業務の発展および近代化の方途について協議した。

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SANAによると、国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)での「持続可能な開発のためのアラブ・フォーラム」(AFSD)に出席するために、レバノンの首都ベイルートを訪問したヒンド・カバワート社会問題労働大臣が、カタールのブサイナ・ビント・アリー・ジブル・ヌアイミー開発家族大臣と会談し、シリア国民を支援するための連携強化の方途について議論した。

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SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、アゼルバイジャンのジェイフン・バイラモフ外務大臣、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外務大臣とそれぞれ電話会談を行い、二国間関係の発展、両国共通の関心事への連携強化の方途について議論した。

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