シャルア移行期政権の国防省は前日のアレッポ県ウンム・ティーナ村での「虐殺」をシリア民主軍の犯行と断じる:シリア民主軍は「民間人だけでなく、真実も抹殺した」として移行期政権を非難(2025年9月21日)

SANAによると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省広報通信局は次のように発表した。

昨日(9月20日)土曜日の18時20分、シリア民主軍部隊がアレッポ市東部郊外のタッル・マーイズ村、アルサ村、キヤーリーヤ村を迫撃砲で攻撃した。その際、彼らは自らの支配下にない村々を砲撃するなかで、シリア民主軍の一つの多連装ロケット発射機から、同軍が支配しているウンム・ティーナ村に向けてロケットが発射されるのを我が軍が確認した。その理由については不明である。
我々は、シリア民主軍がアレッポ市東部郊外の町や村を砲撃した事実を明らかにするとともに、シリア・アラブ軍がウンン・ティーナ村を攻撃したとする彼らのメディアが流布する主張を断固として否定する。村を砲撃したのは、他ならぬシリア民主軍の部隊そのものであることを強調する。
シリア民主軍の部隊は、アレッポ市東部郊外の民間人を体系的に狙い続けており、今月9月10日にはキヤーリーヤ村で虐殺を行い、これにより民間人2人が死亡し、3人が負傷した。
国防省は、シリア国民を守り、その安全と安定を保持するという愛国的義務を引き続き果たしていくことを確認し、ウンン・ティーナ村の住民に対して犯した虐殺について、全面的な責任はシリア民主軍にあるとし、彼らがシリア・アラブ軍に虚偽の罪を着せようとした試みを糾弾する。

**

これに対して、シリア民主軍の広報センターはフェイスブックを通じて声明を出し、反論した。

「国防省はウンム・ティーナ村で民間人を殺害…そして真実をも抹殺した」と題された声明の内容は以下の通り:

国防省の広報通信局が発表した、ダマスカス政府に属する武装派閥がダイル・ハーフィル市郊外のウンム・ティーナ村で民間人に対して行った犯罪に関する声明は、犯罪の責任を逃れるための見え透いた試みに過ぎず、いかなる軍事的・政治的論理にも耐えられるものではなく、現場で確認された事実を変えることはできない。
このみじめな物語は、国防省が自らの派閥による繰り返される犯罪や攻撃を覆い隠そうとする混乱を反映している。それは単なる情報操作ではなく、シリア市民の命や、これらの派閥の犯人を裁くべき被害者の権利を露骨に侮辱するものである。このような犯罪否認の手法は、国防省が意図的に追求している政策を示しており、シリア人の命を無価値なものと見なし、真実を隠蔽することを目的としている。
9月20日夜、ダマスカス政府の武装勢力による砲撃で7人の民間人が死亡した。その中には1歳未満と4歳の子ども、70代の高齢女性が含まれており、さらに4人が負傷した。我々は彼らの名前と年齢を公に公表したが、一方で国防省は言い逃れのループにはまり、砲撃によって一度目の犯罪に、逃避と否認によって二度目の犯罪にと、二重に犯罪に加担している。
我々は、氏名が確認されたこの虐殺について、ダマスカス政府に全面的な責任があるとし、その無秩序な派閥を制御し、シリア市民の命と安全を政治的・軍事的計算よりも優先する平和的な進路に加わるよう求める。
虐殺の声明と犠牲者の名前の完全な記録は以下のリンクに掲載されている:
https://sdf-press.com/archives/46567

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊(シリア軍)が新たな増援部隊をマンビジュ市に派遣した。

これに対して、シリア民主軍も、ダイル・ハーフィル市一帯地域の最前線に重火器を配備した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領が米CBSテレビに出演し、トランプ大統領を称賛、ダーイシュと戦ったこと、イランの民兵とヒズブッラーを地域から追放したこと誇示(2025年9月21日)


CBSは、アフマド・シャルア暫定大統領が、米CBSテレビの「60 Minutes」に出演し、マーガレット・ブレナン氏の独占インタビューに応じたと伝え、その一部を公開した。

SANAによると、公開されたインタビューのなかで、シャルア暫定大統領は、ドナルド・トランプ米大統領によるシリア制裁解除の決定を称賛し、それを「迅速で、勇敢かつ歴史的なもの」と評した。

また、この決定はシリアが「安全で、安定し、統一された国家であるべきだ」ということを認めたものだと述べた。

シャルア暫定大統領の主な発言は以下の通り。

(ドナルド・トランプ米大統領によるシリア制裁解除は)迅速で、勇敢かつ歴史的なものだ…。この決定はシリアが安全で、安定し、統一された国家であるべきだということを認めたものだ。
これは、シリアだけでなく、世界中すべての国々の最大の利益となる…。米国と、多くの問題と相互利益について対話を行い、良好かつ直接的な方法で関係を回復したい。
(プラグマティズムと評価されている施政について)この表現には同意しない…。アラビア語ではこの言葉は否定的な意味合いを持つ…。重要なのは、メディアで何が言われたかに関係なく、今起きていることに目を向けることだ。
シリアの行動が「犯罪的な体制によって人々に押し付けられていた抑圧から国民を救い…、難民や避難民が祖国に帰還できるようになった。
我々は化学兵器で爆撃された人々を支援した。我々はダーイシュ(イスラーム国)とも戦った。我々はイランの民兵とヒズブッラーを地域から追放した。
国際社会は、民間人を保護せず、囚人を解放せず、化学兵器の使用を阻止できなかった…我々がシリアで取ったすべての高貴な行動は、本来、国際社会が果たすべき役割だった…。だが、我々は弁護席で非難されるべきではない…。我々こそが他者に問いただすべきなのだ。なぜ、シリアでこれらの恐ろしい犯罪が起きていた時に沈黙していたのか?
制裁解除に反対する者は、シリア国民を再び殺害する共犯者となるだろう。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アリー保健大臣はサウジアラビアのジャラージル保健大臣と医療分野での協力に関する覚書に署名(2025年9月21日)


SANAによると、ムサアブ・アリー保健大臣と、サウジアラビアのファフド・ビン・アブドゥッラフマーン・ジャラージル保健大臣はリヤドの保健省本庁舎で開催された公式会合において、医療分野での協力に関する覚書に署名した。

覚書は、医療研修、学術交流、デジタル医療サービスの開発、さ医療ケア・プロジェクトの支援や遠隔医療技術の活用拡大を通じて、両国間のパートナーシップを強化することを目的としている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領が第80回国連総会に参加するために米ニューヨークに到着(2025年9月21日)

SANAによると、大統領府報道局は、アフマド・シャルア暫定大統領が、米ニューヨークで開催される第80回国連総会に参加するため渡米すると発表した。

また、SANAは、シャルア暫定大統領がニューヨークに到着したと伝えた。

シリア大統領のニューヨーク訪問は1967年以降初めて。

 

 

**


SANAによると、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、米ニューヨークでの国連総会の一環として行われた第4回世界女性会議30周年記念会合に参加した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米ワシントンDCへの公式訪問を終えたシャイバーニー外務在外居住者大臣はバッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使と機内で撮影した写真を公開(2025年9月21日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、米ワシントンDCへの公式訪問を終え、Xに以下の通り綴り、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使と機内で撮影した写真を公開した。

大いなる誇りと感謝の気持ちをもって、トム・バッラク・シリア特使閣下が、我々のワシントン訪問を支援と同行してくれたことに心より謝意を表する。我々はシリア国民の声を議会や国務省に届け、我が国の大使館にシリア国旗を掲げた。シリアは常に最良のものに値する。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがズィーバーン町にあるシリア民主軍の拠点を攻撃(2025年9月20日)

シリア人権監視団が21日に発表したところによると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる正体不明の武装グループがズィーバーン町ににあるシリア民主軍の拠点をRPG砲弾で攻撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「ユーフラテス川の盾」地域内のアレッポ県タカード村で、住民がトルコ軍に占拠された家屋からの撤退を求めて抗議デモ、トルコ軍は催涙ガスを発射してデモ参加者を強制排除(2025年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテス川の盾」地域内のタカード村で、住民がトルコ軍に占拠された家屋からの撤退を求めて抗議デモを行った。

抗議の最中、住民はトルコ軍の拠点に向かって石を投げ、出入口にタイヤを置いて兵士の出入りを妨害しようとした。

これに対して、トルコ軍は催涙ガスを発射してデモ参加者を強制排除、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊も周囲に展開した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

軍用車輛30台からなる米軍の車列がハサカ県カスラク村に設置されている有志連合の基地に物資を輸送(2025年9月20日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、兵站物資などを積んだ軍用車輛30台からなる米軍の車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由して、イラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村に設置されている有志連合の基地に向かった。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー高等法務委員会広報局はシャルア移行期政権が国連のシリアに関する独立国際調査委員会の調査受け入れを拒否していると非難(2025年9月20日)

スワイダー高等法務委員会広報局は、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部のヒクマト・ヒジュリー師と、ブスラー・ハウラーン地方およびジャバル・アラブを管轄するギリシャ正教会府主教のアントニオス・サアド大主教が、国連のシリアに関する独立国際調査委員会のパウロ・ピネイロ委員長に対し、スワイダー県を訪問するよう公式招待を行ったと発表した。

この招待においては、7月の事件で発生した重大な人権侵害を記録し、証拠が失われる前に真実を世界に届けるため、公正かつ透明な調査を行うために必要なすべての便宜を提供するという約束が記されていたが、アフマド・シャルア移行期政権は根拠のない口実のもとで訪問を拒否しているという。

声明は、そのうえで、国際社会に対して、以下4点を要請した。

1. 独立国際委員会のスワイダー県入りを迅速に実現し、現場調査を全面的かつ即時に行う権限を与え、証人や証拠への完全かつ無条件のアクセスを保障すること。
2. 民間人の保護、人道・医療支援の円滑な流入、住民の安全を脅かす軍事行動の停止を保証すること。
3. 強制拉致された人々の行方を、国際的な調査メカニズムに基づき明らかにし、責任追及と人間の尊厳の保護を徹底すること。
4. 強制的に追放された人々を県西・北部の村へ帰還させ、被った損害の補償を行うこと。
5. 国際社会における少数派の権利保障の理念に基づき、スワイダー県住民が自らの地域を自主的に管理する自決権を支持すること。

南部部族はビデオ声明を発表し、ドゥルーズ派武装勢力の暴力行為が続けば全面戦争に発展すると警告(2025年9月20日)

シリア人権監視団によると、南部部族はビデオ声明を発表し、ドゥルーズ派武装勢力の暴力行為が続けば全面戦争に発展すると警告した。

また、ドゥルーズ派側が拘束している人質たちを10日以内に解放するよう要求、これに応じなければ全面的な衝突が起きると強調した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市、クライヤー町、シャフバー町で自決権とすべての拉致被害者の解放を求めるデモが行われ、参加者はドゥルーズ派の旗、イスラエル国旗、米国旗などを掲げて抗議行動(2025年9月20日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市中心部のカラーマ広場で自決権とすべての拉致被害者の解放を求めるデモが行われ、参加者はドゥルーズ派の旗、イスラエル国旗、米国旗などを掲げて抗議行動を行った。

また、スワイダー24シリア人権監視団によると、クライヤー町でも同様のデモが行われた。

さらに、スワイダー24によると、シャフバー町でも同様の抗議デモが行われた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県で内務治安部隊が襲撃を受け、1人が死亡、1人が負傷(2025年9月20日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のジャラー地区で前政権の軍事情報局と関係があるとされる住民1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス中央刑務所の麻薬対策部門で受刑者の暴動が発生した。

一方、内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊のパトロール部隊が前日夜、内務治安部隊のパトロール部隊が夜間、タッル・シュール村での巡回中に銃撃を受け、隊員1人が死亡、2人が負傷した。

内務治安部隊は翌20日、銃撃を行った2人を逮捕した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル市東部の平野で、首を切断された男性の遺体が発見された。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がダルアー県、クナイトラ県各所に侵入し、住民1人を一時拘束(2025年9月20日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊がマアリーヤ村に侵入し、村の東側に臨時の検問所を設置し、通行人を停止させて検査を行った

また、別の部隊がクーヤー村、アービディーン村方面に展開した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛5台からなるイスラエル軍のパトロール部隊が東サムダーニヤに侵入し、通行人を検査する検問所を設置した。

また同地周囲にイスラエル軍兵が展開し、上空には無人航空機は飛来、旋回を繰り返した。

さらに、シリア人権監視団によると、軍用車輛3台からなるイスラエル軍のパトロール部隊が、アフマル丘の前哨基地から同丘東方に向かい、ハーン・アルナバ市とウーファーニヤー村を結ぶ街道で、住民1人を一時拘束した。

**

ムラースィルーンは、SNSで公開された、シリア領内に駐留するイスラエル軍兵士らの映像を掲載(転載)した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主連合党(PYD)幹部のハリール氏:「バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使には、シリアの危機を管理する十分な経験がない」(2025年9月20日)

民主連合党(PYD)幹部のアルダール・ハリール氏は、シリア・ナウの映像インタビューに応じ、その中で次のように述べた:

・トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使には、シリアの危機を管理する十分な経験がない。
・バッラク大使が採用している手法は解決に資するものではなく、むしろ事態をさらに複雑にしている。
・バッラク大使は毎週異なる発言をしており、我々は彼との直接会談から何も理解できない。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アフマド・シャルア移行期政権に属する武装勢力が無人航空機などでアレッポ県ダイル・ハーフィル郡のシリア民主軍拠点や村を攻撃、女性多数を含む11人が死傷(2025年9月20日)

シリア民主軍はフェイスブックを通じて声明を出し、今日午後、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装勢力の無人航空機が、アレッポ県ダイル・ハーフィル郡にあるシリア民主軍の軍事拠点の一つを攻撃したと発表した。

この攻撃による人的・物的被害は発生しなかったが、シリア民主軍の部隊は直ちに攻撃を行った武装勢力に対して反撃し、撤退に追い込んだという。

**


シリア民主軍はまた、HPを通じて声明を出し、夕方、トルコの支援を受けるシャルア移行期政権所属の諸派がダイル・ハーフィル郡のウンン・ティーナ村で民間人に対する「虐殺」を行ったと発表した。

攻撃は無人航空機による爆撃をもって始まり、午後7時には激しい砲撃が加えられ、民家が直接標的となり、7人の民間人(女性5人と子ども2人)が死亡、4人(うち女性3人)が負傷した。

死傷者は以下の通り。

死者:

・アミーナ・ムハンマド・アッザーウィー(75歳)
・ファーティマ・ハイヤ・ウバイド(65歳)
・アミーナ・ムハンマド・ハムザ(22歳)
・アイーシャ・ハムザ・ウバイド(18歳)
・ハムザ・ウバイド・ラッザーク(4歳)
・アブドゥルガニー・ラフマーン・ウバイド(1歳)
・ラハフ・フサイン・アッザーウィー(23歳)

負傷者:

・ジュムア・ハンムード・ムハイスィン(60歳)
・マリヤム・ハンムード・ムハイスィン(55歳)
・ハリーマ・マフムード・ムハイスィン(65歳)
・アミーナ・ハムード・アムーラ(20歳)

**

これに対して、SANAは、シリア民主軍がアレッポ県東部のタッル・マーイズ村一帯を迫撃砲で攻撃したと伝えた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人民議会選挙高等委員会は選挙人団メンバーに対する異議申し立ての提出期間を9月21日まで延長:デジタル・クリエーターのムウタッズ・ハッターブ氏は妻も選挙人団メンバー候補となっていたため辞退したと発表、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はこれを称賛(2025年9月20日)

人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、2025年決定第43号を発出し、選挙人団メンバーに対する異議申し立ての提出期間を、明日9月21日(日)の公務時間終了まで延長することを決定した。

**

デジタル・クリエーターのムウタッズ・ハッターブ氏はフェイスブックを通じて以下の通り投稿した。

先ほど、アレッポ県の人民議会選挙の選挙人団を辞退した。親族同士の競合があったため、この権利を人生の伴侶である妻に譲ることを選んた。彼女の成功を神に祈るとともに、到達するにふさわしいすべての人々の幸運を願う。

これを受けて、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、Xで以下の通り投稿した。

これがシリアの文明的な顔である。女性を信じ、守り、その建設的な役割を誇りに思う祖国、より良い明日へ向けて。

ハッターブ氏もこの投稿に対して、フェイスブックで以下の通り返礼した。

アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者閣下は、常に新生シリアの建設における女性の役割を支持し、シリア女性の能力を信じている。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣は、訪問中の米ワシントンDCで米国国際宗教自由委員会と会談(2025年9月20日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、訪問中の米ワシントンDCで米国国際宗教自由委員会と会談し、諸民族・諸文化間の対話と理解を強化する方策について協議した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャルア暫定大統領:「イスラエルと安全保障協定を結ぶ以外に選択肢はない」 (2025年9月19日)

『ミッリイェト』は、18日に首都ダマスカスの人民宮殿で行われた世界有数の研究機関や新聞、通信社に所属する研究者やジャーナリストらとの会談で、アフマド・シャルア暫定大統領の発言内容を伝えた。

会談に出席したウムラン研究センターのオメル・オズクズルジュク所長によると、シャルア暫定大統領は以下の通り述べた。

シリア大統領が国連総会に出席するのは60年ぶりであり、これは新たな節目だ…。シリアはもはや麻薬、難民、テロを輸出する国ではなく、麻薬取引の90%が停止し、復興が始まっていないにもかかわらず100万人の難民が帰還した。

イスラエルを信用しているのかと問われれば、答えはノーだ。イスラエルによる大統領府や国防省への攻撃は「戦争宣言」に等しい…。だが、安全保障協定を結ぶ以外に選択肢はないと述べた。ただし、イスラエルが合意を守るかどうかは別問題だ…。シリアは戦い方を知っているが、もはや戦争は望まない…。スワイダー県での事件は意図的に仕組まれた罠だ。

(シリア民主軍の分権化要求について)シリアにはすでに法律第107号によって90%の分権化が行われている…。社会は連邦制を受け入れる準備ができておらず、こうした要求は分離主義の偽装に過ぎない。

(シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官との最初の会談で、同司令官に対して)「クルド人の権利を要求するために来たのなら、その必要はない。クルド人がシリアの平等な市民であることは私の基本原則であり、あなたよりも私の方がクルド人の権利を重視している」と伝えた…。米国とトルコが支持した3月10日合意によって初めて解決の道筋ができた…。だが、シリア民主軍やクルディスタン労働者党(PKK)内の一部の派閥が合意の実施を妨害し、進展を遅らせている…。アブドゥッラ・オジャランの解散呼びかけにもかかわらず、シリア民主軍がシリア北東部の現状維持に固執し続けていることは、トルコとイラクにとっても国家安全保障上の脅威だ。

アサド体制崩壊時にトルコを説得してシリア民主軍への軍事作戦を控えさせ、交渉の機会を与えたが、12月までに統合が実現しなければトルコが軍事行動に出る可能性がある。

米国の仲介によりイスラエルと合意に達する直前まで来ており、近日中に署名が行われる可能性がある。それは1974年の合意と似たものになるが、決して関係正常化やアブラハム合意への参加を意味するものではない。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国土安全保障省(DHS)はシリア人移民に対する強制送還の保護措置を終了すると発表(2025年9月19日)

米国土安全保障省は声明を出し、国土安全保障省(DHS)のクリスティ・ノーム長官が、シリアに対する一時保護資格(Temporary Protected Status, TPS)の指定を終了する決定を発表した。

声明によると、シリア国民は、米国から自主的に出国し帰国するために60日間の猶予が与えられる。

60日の期限が過ぎても自主的な出国手続きを開始していないTPS下のシリア国民は、逮捕および強制送還の対象となる。

DHSによる逮捕・強制送還を余儀なくされた外国人は、今後米国に戻ることは許されないという。

ジャズィーラ・チャンネルが20日に伝えたところによると、米連邦官報(Federal Register)に掲載された告示において、今回の決定で、2012年以来TPSの恩恵を受けてきた6,000人以上のシリア人が資格を失うことになる。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はハマー県南部のジャルジースィーヤ村で空挺作戦を実施し、ダーイシュの幹部を殺害(2025年9月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、米主導の有志連合は、県南部のジャルジースィーヤ村で空挺作戦を実施した。

作戦は2時間以上続き、上空で航空機が頻繁に飛来・旋回するのが確認された。

空挺作戦は、有志連合とアフマド・シャルア移行期政権の治安当局との連携のもとに行われ、戦闘ヘリが投入されるとともに、ジャルジースィーヤ村一帯の道路では厳重な警備が敷かれた。

この作戦により、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人のアブドゥルカーディル・フトラーウィーが殺害され、また、銃撃の最中に数人が負傷した。

フトラーウィーは、ダーイシュに参加したとしてレバノンのルーミエ刑務所に収監されていたが、その後アサド政権に引き渡され、軍事情報局パレスチナ支部の収容施設やダマスカス郊外県サイドナーヤー刑務所に収監されていた。

だが、アサド政権の崩壊を受けて釈放されていた。

**

この作戦に関して、米中央軍(CENTCOM)はXを通じて声明を出し、米国本土に対して直接的な脅威を及ぼしていたダーイシュの幹部工作員を殺害したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ諜報機関の治安部隊が占領下の「平和の泉」地域内のタッル・アブヤド市近郊のM4高速道路沿線のスカイルー村とアリー・バージリー村で大規模な治安作戦を実施、民家複数棟を急襲し、約20人を逮捕(2025年9月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの諜報機関に属する治安部隊が、占領下の「平和の泉」地域内のタッル・アブヤド市近郊のM4高速道路沿線のスカイルー村とアリー・バージリー村で大規模な治安作戦を実施、民家複数棟を急襲し、約20人を逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ムハイミーダ村でシリア民主軍のパトロール部隊がダーイシュの襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷(2025年9月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア民主軍によると、ムハイミーダ村でシリア民主軍のパトロール部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞による襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍は軍事評議会が、各地域の軍事評議会およびその関連機関の指導者が定例会合を開催:アブディー総司令官はシャルア移行期政権との交渉を継続していると強調(2025年9月19日)

シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、同軍の軍事評議会が、各地域の軍事評議会およびその関連機関の指導者が定例会合を開催、マズルーム・アブディー総司令官と総司令部メンバーもこれに出席した。

アブディー総司令官は、シリア全体、に北東部における最新の政治・軍事情勢について説明し、3月10日の合意条項に基づきアフマド・シャルア移行期政権との交渉を継続していることを強調した。

また、現行の停戦維持の重要性を指摘、北東部を争いに誘い込もうとする挑発に乗らないことの必要性を訴えた。

会合では、シリア軍への統合計画を含む組織内部の課題も議論され、シャルア移行期政権との対話と交渉への準備態勢、関係委員会との即時調整への準備状況が確認された。

さらに、シリア民主軍が北東部をはじめとする地域の多様な構成体から成る「包括的で国民的な部隊」であることが改めて示された。

テロ対策をめぐっては、ダーイシュ(イスラーム国)によるテロ活動が北東部各所で増加していることに警鐘を鳴らし、引き続き「テロとの戦い」を継続する方針を確認、有志連合との協力を強化し、ダーイシュの完全撲滅を目指すとともに、収容施設の安全性を高めることも議題として提起された。

このほか、軍務への復帰が遅れている者に対する恩赦を発表し、社会復帰の機会を与えることを決定するとともに、部隊の質的向上や訓練強化などについて意見が交わされた。

最後に、軍事評議会は、シリアの安定と国民の安全を保障する「確固たる選択肢」として政治的解決に専念することを再確認した。

また、北東部の治安と社会的平和を守り、共存の原則に基づきすべての構成体の権利を保障する重要性を強調した。

さらに、国際社会のパートナーとの協力を継続し、安定の定着と包括的平和プロセスの推進に寄与する姿勢を改めて示した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がダルアー県とクナイトラ県に侵攻し、羊飼い1人を一時拘束(2025年9月19日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、7台の車輛からなるイスラエル軍パトロール部隊が、アービディーン村方面に侵入し、コーヤ村近郊に一時展開、その後短時間で撤退した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、3台の軍用車輛からなるイスラエル軍のパトロール部隊がクードナ村に侵入し、羊飼いを1人拘束した後、同村から撤退し、アフマル丘に設置されている前哨基地に撤収した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は拘束していた羊飼いをその数時間後に釈放した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県で停戦違反が続く(2025年9月19日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、18日深夜から19日未明にかけて、イラー村周辺で新たな停戦違反が発生、シリア軍とその支援部隊、ドゥルーズ派武装勢力の間で砲撃の応酬が行われた。

また、シリア人権監視団によると、リーマト・ハーズィム村で、内務治安部隊と部族勢力が中口径兵器による攻撃を受けた。

**

スワイダー24は、7月中旬のスワイダー県へのアフマド・シャルア移行期政権当局の侵攻に際して拉致され、消息不明となっている住民の処遇をめぐり、移行期政権当局がその多くを認めないため、交渉が行き詰まっていると伝えた。

移行期政権当局が存在を認めたのは、ダマスカス郊外県アドラー刑務所に拘束されている男性111人のみだが、情報筋によれば、行方不明となっている市民は600人以上に上るという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政治問題総局はムハンマド・カハーラ局長の主宰で、同総局中央事務所の担当者や県の各政治問題局長らを集めた調整会議を開催(2025年9月19日)

SANAによると、外務在外居住者省の政治問題総局はムハンマド・カハーラ局長の主宰で、同総局中央事務所の担当者や県の各政治問題局長らを集めた調整会議を開催し、これまでの職務の評価と、今後の制度的統合の仕組みについて議論した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

人民議会選挙高等委員会は2025年決定第22号を発出し、選挙団の暫定メンバー関する異議申立て手続きについて定める(2025年9月19日)

人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、2025年決定第22号を発出し、選挙団の暫定メンバー関する異議申立て手続きについて定め、各県に設置された支部委員会の担当判事と異議申立所の所在地を以下の通り発表した。

1. ダマスカス県:フサーム・スルターン・ハッターブ判事(委員長)/
2. ダマスカス郊外県:ムハンマド・ウマル・ハージル判事(委員長)/県大法院
3. アレッポ県:アフマド・アブドゥッラフマーン・ムハンマド判事(委員長)/県大法院
4. ヒムス県:アブドゥルハイ・タウィール判事(委員長)/県大法院
5. ハマー県:アイマン・アブドゥルガニー・ウスマーン判事(委員長)/県大法院
6. ラタキア県:ファイサル・ダーミス・シャラフッディーン判事(委員長)/県大法院
7. タルトゥース県:ムスタファー・アフマド・アブー・イーサー判事(委員長)/県大法院
8. ダルアー県:ヒクム・ウマル・ハリール判事(委員長)/県大法院
9. ダイル・ザウル県:カースィム・ハミード判事(委員長)/県大法院
10. イドリブ県:ムハンマド・バーシル・アフマド・ジャトル判事(委員長)/県大法院
11. クナイトラ県:ムハンマド・ジャブル・クライヤーン判事(委員長)/ダルアー県大法院

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県で内務治安部隊が前政権の国防隊司令官のバッシャール・タラール・アサド容疑者やワスィーム・アサド容疑者と親しい関係にあった国防隊幹部の1人ムンズィル・アッバース・ナースィル容疑者を逮捕(2025年9月19日)

ラタキア県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が、前政権の国防隊司令官のバッシャール・タラール・アサド容疑者やワスィーム・アサド容疑者と親しい関係にあった国防隊幹部の1人ムンズィル・アッバース・ナースィル容疑者(大尉)を逮捕した。

**

アレッポ県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が、2020年にアフリーン郡のサジュー村を標的とした爆破テロに関与したフサイン・ハーッジ・マワース容疑者を逮捕した。

**

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、スバイハーン市の住宅に手榴弾が投げ込まれ、女性3人と少女2人が負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー外務在外居住者大臣は訪問先の米ワシントンDCでランドー米国務副長官と会談(2025年9月19日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスサド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、訪問先の米ワシントンDCで、クリストファー・ランドー米国務副長官と会談、二国間関係の発展の展望について協議が行われた。

**

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ワシントンDCにあるシリア大使館にシリアの国旗を掲げた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『フォーリン・アフェアーズ』:シャーム解放機構が主導する現下のシリアは、宗派間の暴力的衝突、イスラエルによる度重なる爆撃、移行期政権内部の対立に直面しており、その混乱に拍車をかけるかたちでダーイシュが再興を進めている(2025年9月18日)

『フォーリン・アフェアーズ』は、「シャーム解放機構」が主導する現下のシリアが、宗派間の暴力的衝突、イスラエルによる度重なる爆撃、移行期政権内部の対立に直面しており、その混乱に拍車をかけるかたちでダーイシュ(イスラーム国)が再興を進めていると伝えたうえで、ドナルド・トランプ米政権が4月に発表した米軍撤退計画が実行され、シリア民主軍を含む現地勢力の支援が不十分なものとなれば、これに拍車がかかると警鐘を鳴らした。

そのうえで、米国は諜報支援や対テロ訓練を通じてシリア軍やシリア民主軍を支援し、ダーイシュに利するようなイスラエルによる攻撃を抑制し、有志連合にシャルア移行期政権を加え、共同訓練や作戦を強化すべきだと提言した。

(C)青山弘之 All rights reserved.