ベカーア県の対シリア国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)がヒズブッラーの哨所を襲撃(2015年6月9日)

ナハールネット(6月9日付)などによると、ベカーア県バアルベック郡のカーア村・ラアス・バアルベック村間に位置するマズハバ高地にあるヒズブッラー戦闘員の哨所複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃するも、ヒズブッラー側の反撃を受け、複数の戦闘員が死傷、車両10台を失った。

AFP, June 9, 2015、AP, June 9, 2015、ARA News, June 9, 2015、Champress, June 9, 2015、al-Hayat, June 10, 2015、Iraqi News, June 9, 2015、Kull-na Shuraka’, June 9, 2015、al-Mada Press, June 9, 2015、Naharnet, June 9, 2015、NNA, June 9, 2015、Reuters, June 9, 2015、SANA, June 9, 2015、UPI, June 9, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアル=カーイダ系のヌスラ戦線などからなるファトフ戦線支配下のイドリブ県一帯を激しく爆撃し、女性子供ら50人以上が死亡(2015年6月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市郊外のジャーヌーディーヤ町を空爆し、子供6人、女性4人を含む49人が死亡、また多数の住民がジスル・シュグール市に避難した。

シリア軍はまた、フライカ村近郊で、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍と交戦したほか、サラーキブ市、サルキーン市、タフタナーズ市を「樽爆弾」で空爆し、少なくとも10人が死亡した。

一方、SANA(6月8日付)によると、マルジュ村、バシュラムーン村、アリーハー市、ラッジュ村、バシーリーヤ村、マアッラータ村、バズィート村、ウンム・ジャッリーン村、マジャース村、ブワイティー村、タラブ村、トゥルア村、ナビー・アイユーブ高地山頂、アウラム・ジャウズ村、カフルズィーター市、クファイル村、アイン・バーリダ村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市タッル・ザラーズィール地区をシリア軍が空爆し、子供1人、女性2人を含む4人が死亡した。

また、アレッポ市カルム・タッラーブ地区、バーシュカウィー村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、シリア軍は、タッル・リフアト市、さらにはヌスラ戦線などジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦するマーリア市、ハルバル村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月8日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、シャッアール地区、サラーフッディーン地区、ワディーヒー地区、バーブ・ハディード地区、カーディー・アスカル地区、ブスターン・バーシャー地区、フルワーニーヤ地区、カブターン・ジャバル村、アターリブ市、ダーラト・イッザ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダーイシュとヌスラ戦線などの交戦が続くアアザーズ市、マーリア市、アンダーン一帯に対しても、シリア軍が空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市東部のユフーン・フサイン村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月8日付)によると、カフルラーハー市、サアン村、ザアフラーナ村、ダイル・フール村、ラスタン市、ワーディー・カフフで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月8日付)によると、アンタル丘、ナーフタ町、東ムライハ町、フラーク市、東ガーリヤ村・東カラク村間街道、アトマーン村、サイダー町、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月8日付)によると、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、フルカーン旅団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月8日付)によると、ズィービーン町、スマード村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月8日付)によると、トゥウーマ村、ブーズ・ヒルバ村、アックー村をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月8日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、ジャラージール無人地帯のクルナト・シュウバト・シャラフ、ワーディー・ハシーア一帯でシャームの民のヌスラ戦線と交戦し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、アイン・ブスターン村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、マガッル・ミール市、バイト・ジン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、マナール・チャンネル(6月8日付)は、ヒズブッラー戦闘員がカラムーン地方のフライタ村無人地帯とベカーア県バアルベック郡アルサール地方を結ぶ丘陵地帯(トゥルクマーン高地、クサイル高地、アクバト・クサイラ高地、スィーリー高地、ハリーカ高地、タニーン高地)で、シャームの民のヌスラ戦線を掃討、同地を制圧したと伝えた。

一方、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市各所をシリア軍が空爆する一方、カラムーン地方の対レバノン国境地帯でヒズブッラー戦闘員とシリア軍による反体制武装集団の掃討が続けられた。

またドゥーマー市近郊のワーフィディーン難民キャンプで女性1人が狙撃され、死亡した。

さらに、クッルナー・シュラカー(6月8日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するアサーワ・ワ・タンミヤ戦線の幹部3人が、脱会を宣言し、事実上崩壊したと伝えた。

「すべての権限が1人によって独占され…、大衆基盤が失われた」ことが脱会の理由だという。

AFP, June 8, 2015、AP, June 8, 2015、ARA News, June 8, 2015、Champress, June 8, 2015、al-Hayat, June 9, 2015、Iraqi News, June 8, 2015、Kull-na Shuraka’, June 8, 2015、al-Mada Press, June 8, 2015、Naharnet, June 8, 2015、NNA, June 8, 2015、Reuters, June 8, 2015、SANA, June 8, 2015、UPI, June 8, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍が対シリア国境のヌスラ戦線拠点を砲撃(2015年6月7日)

NNA(6月7日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、レバノン軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点に対して砲撃を行った。

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レバノンのビシャーラ・ラーイー総大司教は、シリアを訪問し、ダマスカス県バーブ・トゥーマ地区にあるマロン派教会でミサを行った。

ナハールネット(6月7日付)などが伝えた。

AFP, June 7, 2015、AP, June 7, 2015、ARA News, June 7, 2015、Champress, June 7, 2015、al-Hayat, June 8, 2015、Iraqi News, June 7, 2015、Kull-na Shuraka’, June 7, 2015、al-Mada Press, June 7, 2015、Naharnet, June 7, 2015、NNA, June 7, 2015、Reuters, June 7, 2015、SANA, June 7, 2015、UPI, June 7, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーが、ヌスラ戦線カラムーン地区アミールの潜伏していたワーディー・ハイル、ワーディー・アトニーン(アルサール地方)を制圧(2015年6月3日)

マナール・チャンネル(6月3日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外の対シリア国境で、シャームの民のヌスラ戦線と交戦、ヌスラ戦線のカラムーン地区司令官(アミール)のアブー・マーリク・タッリー氏らが潜伏していたワーディー・ハイル、ワーディー・アトニーンを制圧した、と伝えた。

Naharnet, June 3, 2015
Naharnet, June 3, 2015

 

AFP, June 3, 2015、AP, June 3, 2015、ARA News, June 3, 2015、Champress, June 3, 2015、al-Hayat, June , 2015、Iraqi News, June 3, 2015、Kull-na Shuraka’, June 3, 2015、al-Mada Press, June 3, 2015、Naharnet, June 3, 2015、NNA, June 3, 2015、Reuters, June 3, 2015、SANA, June 3, 2015、UPI, June 3, 2015などをもとに作成。

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レバノンのシリア人避難民キャンプで火災、10人が死亡(2015年6月1日)

ベカーア県西ベカーア郡西マルジュ村にあるシリア人避難民キャンプ(ジャラーヒーヤ・キャンプ)で火災が発生し、テント約150張が消失、避難民少なくとも10人が死亡した。

ARA News(6月1日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

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レバノン総合情報総局がダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人を逮捕(2015年5月30日)

NNA(5月30日付)によると、総合情報総局は、ベカーア県バアルベック郡のタムニーン村、バドナーイル村で強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる男性2人を逮捕した。

AFP, May 30, 2015、AP, May 30, 2015、ARA News, May 30, 2015、Champress, May 30, 2015、al-Hayat, May 31, 2015、Iraqi News, May 30, 2015、Kull-na Shuraka’, May 30, 2015、al-Mada Press, May 30, 2015、Naharnet, May 30, 2015、NNA, May 30, 2015、Reuters, May 30, 2015、SANA, May 30, 2015、UPI, May 30, 2015などをもとに作成。

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レバノンのベカーア高原で若者10人がヒズブッラーと戦うため、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線に参加(2015年5月29日)

『サフィール』(5月29日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村出身の若者少なくとも10人が、ヒズブッラーと交戦するダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線に参加するため、同村郊外に向かった、と伝えた。

AFP, May 29, 2015、AP, May 29, 2015、ARA News, May 29, 2015、Champress, May 29, 2015、al-Hayat, May 30, 2015、Iraqi News, May 29, 2015、Kull-na Shuraka’, May 29, 2015、al-Mada Press, May 29, 2015、Naharnet, May 29, 2015、NNA, May 29, 2015、Reuters, May 29, 2015、al-Safir, May 29, 2015、SANA, May 29, 2015、UPI, May 29, 2015などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織「ヌスラ戦線」の指導者ジャウラーニー氏がカタールのジャズィーラ・チャンネルの独占インタビューに応じる(2015年5月27日)

カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネルは27日晩のインタビュー番組「ビラー・フドゥード」(無制限)で、シャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏とされる人物と行った独占インタビューの映像(https://www.youtube.com/watch?v=-hwQT43vFZA)を放映した。

インタビューが行われたのは、「シリア北部の解放区」で、ジャズィーラ・チャンネルがジャウラーニー氏にインタビューを行うのはこれが2度目。

Youtube,, May 27, 2015
Youtube,, May 27, 2015

ジャウラーニー氏は、イドリブ県知事の執務室で使用されていた椅子に座り、顔が映されないよう背後から撮影された。

インタビューを行ったのは「ビラー・フドゥード」の司会を務めるアフマド・マンスール氏。

インタビューでのジャウラーニー氏の主な発言は以下の通り:

(イドリブ県でのファトフ軍の攻勢で)「解放された地域は、(地中海)海岸におけるアラウィー派地域の第1防衛線に位置する…。我々の戦いはカルダーハでは終わらない。ダマスカス(を掌握する)まで続くだろう」。

「彼ら(アラウィー派)がスンナ派に対して殺戮、拷問、追放、強姦を行ったことを受け、きわめて大きな復讐が行われている…。しかし、我々はアラウィー派たちがアッラーの宗教とイスラームから逸脱した宗派だとみているが、ヌスラ戦線は復讐主義者ではない…。今のところ、我々は、我々に対して戦いを行ってくる者以外の誰も殺してはいない…。我々に向けた武器を下ろし…、彼らが多神教を信じていることを改悛し、アサド政権と絶縁するのであれば、彼らを保護するだろう」。

「ヌスラ戦線は、いかなる外国の資金援助も必要としていない…。戦線が活動する地域での通商活動と、共鳴するイスラーム教徒の寄付によって自律している」。

「ホラサンという名の組織は存在しない。米国以外の誰からもこの組織のことを耳にしたことはない…。我々の戦闘員のなかにホラサン地方出身者はいるが、米国が主張しているのは異なり、彼らは米国の安全保障を脅かしてはいない」。

「アイマン・ザワーヒリー博士から我々にもたらされる司令とは、ヌスラ戦線のシャームにおける任務が、政権、その象徴的幹部、そしてヒズブッラーなど政権の同盟者を打倒し、他の部隊との相互理解のもとに正統なイスラームの支配を確立する、というものだ…。我々にもたらされた指示とは、西洋、あるいは欧州への攻撃の基地としてシャームを利用してはならず、また現在行われている戦いを歪めてはならないというものだ」。

「ヒズブッラーは…、脅威がレバノンに押し寄せているとしてレバノン人を怖がらせている。しかし実際のところ、脅威はレバノンではなく、ヒズブッラーに押し寄せているのだ…。カラムーン地方での…「悪党どもとの戦争」において…、私は大いに楽観しているわけではないが、戦闘において非常によい兆候が見られる…。「ヒズブッラーの終わりは時間の問題だ…。バッシャール・アサドの終わりは、ヒズブッラーの終わりでもある…。ヒズブッラーは我々との戦いに敗北していることに気づいているが、自らが支援するシリア政府を延命させようとして、最期まで戦わざるを得ないのだ」。

(有志連合がヌスラ戦線への空爆を続けたらどのような対応をとるかとの質問に対して)「選択肢は開かれている。誰にでも自衛する権利がある…。米国はシャームにおいて、米政権や国際社会に従順な体制が成立するよう、面子だけを変えようとしている…。我々は外国が用意した政治的解決を受け入れないし、米政権には従属しない」。

「米国は、シリア領空で、我々に対し有志連合の航空機を使用するため、軍事面でシリア政府と協調ししている。そのことを示す文書も持っている…。もし米国が我々の拠点を空爆し続ければ、米国のこうした状況が続けば、西欧にも米国のためにもならない結果が生じるだろう…。米国はアサド政権に依存しており、イスラーム教徒を守るヌスラ戦線に空爆を行っている」。

「ヌスラ戦線は、アサド政権、有志連合、イランなどからの巨大な脅威に立ち向かっている」。

「我々は政治的解決は受け入れない…。シリア人は、ジュネーブでの会議や、ワシントン、国連などでの会議を通じてではなく、自らで決着し、現状を変えるだろう」。

「キリスト教徒の大多数は政権を支持している。我々は我々と戦うものだけと戦う。彼らと戦争を行っているわけではない。米国がやること、世界中のキリスト教徒がやることの責任を彼らに対して追及することはない。我々が現在包囲しているシーア派の村は、我々に戦いを挑んでいる村だ」。

「我々がイスラーム的支配を実現した場合、我々はシャリーアの統治を樹立したいと考えている。そこではキリスト教徒はイスラームの支配に服し、ジズヤを支払うことになる」。

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バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は安保理での会合で、カタールの衛星テレビ局ジャズィーラ・チャンネルがシャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏とインタビューを行ったことに関して、「テロとの戦い」を定めて国連の諸決議への「あからさまな違反」と批判した。

SANA(5月28日付)が伝えた。
AFP, May 28, 2015、Aljazeera.net, June 4, 2015、AP, May 28, 2015、ARA News, May 28, 2015、Champress, May 28, 2015、al-Hayat, May 29, 2015、Iraqi News, May 28, 2015、Kull-na Shuraka’, May 28, 2015、al-Mada Press, May 28, 2015、Naharnet, May 28, 2015、NNA, May 28, 2015、Reuters, May 28, 2015、SANA, May 28, 2015、UPI, May 28, 2015などをもとに作成。

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レバノン東部でアル=カーイダ系のヌスラ戦線とダーイシュ(イスラーム国)が交戦(2015年5月25日)

NNA(5月25日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

戦闘は、ヌスラ戦線メンバーとされるアフマド・サイフッディーン氏をダーイシュが射殺したことがきっかけだったという。

ダーイシュとヌスラ戦線は、2014年8月のアルサール村襲撃などで共闘する一方、最近ではシリアのダマスカス郊外県東カラムーン地方で対立を深めている。

AFP, May 25, 2015、AP, May 25, 2015、ARA News, May 25, 2015、Champress, May 25, 2015、al-Hayat, May 26, 2015、Iraqi News, May 25, 2015、Kull-na Shuraka’, May 25, 2015、al-Mada Press, May 25, 2015、Naharnet, May 25, 2015、NNA, May 25, 2015、Reuters, May 25, 2015、SANA, May 25, 2015、UPI, May 25, 2015などをもとに作成。

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ナスルッラー書記長「ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線がレバノンに足場を築けば、最初に犠牲になるのはムスタクバル潮流だ」(2015年5月24日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、解放記念日(25日)に合わせてマナール・チャンネル(5月24日付)でテレビ演説を行い、ダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線がレバノン国内に足場を築けば、サアド・ハリーリー元首相率いるムスタクバル潮流やその指導者らが「最初の犠牲者」になるだろう、と警鐘を鳴らした。

Naharnet, May 23, 2015
Naharnet, May 23, 2015

ナスルッラー書記長の演説での主な発言は以下の通り:

「ダーイシュやヌスラ戦線に対して彼ら(ムスタクバル潮流およびその指導者たち)が沈黙すれば、自らの身を守ることができると信じる者もいる。また彼らがダーイシュやヌスラ戦線を「革命家」、「フリーダム・ファイター」と評すれば、見逃してもらえると信じる者もいる…。沈黙することで自分たち自身や自分たちの宗派を守ることができると信じている者は妄想しているだけだ」。

「女性が奴隷にされ、教会が破壊されることを誰が防いで守るのか? 脅威に立ち向かい…沈黙と中立を止める責任がみなにある」。

「3月14日勢力には思惑があるのだろうが、シリア革命反体制勢力国民連立の幹部らは、あなた方に何の保障もできない。彼らは、ダーイシュやヌスラの支配下にあるシリア国内の地域にさえも戻ることはできないのだから…。あなた方はダーイシュの勝利をむしろ恐れるべきで、それ以外の陣営(アサド政権の意味)の勝利を恐れている場合ではない…。シリア政府とその同盟者がシリアで勝利すれば、彼らはすべてのレバノン人の安全を保障してくれるだろう…。しかし、ダーイシュとヌスラ戦線が勝てば、誰があなたがたの安全を保障するのか?」。

「歴史は繰り返す…。この地域を脅かす陰謀とは、我々が今目の当たりにしているタクフィール主義の卑劣な陰謀だ…。この陰謀がもっとも顕著に表しているのがダーイシュだ…。ダーイシュは、シリア、イラク、パレスチナに面するシナイ半島、イエメン、アフガニスタン、パキスタン、リビア、北アフリカ、ナイジェリアにおり、最近ではサウジアラビアのカティーフでも姿を現した…。」。

「我々は歴史上に前例のない危険に曝されている…。非協力的なスンナ派にダーイシュはどのように振る舞ってきたか? 協力したにもかかわらず、忠誠を誓わなかった人々にどのように振る舞ってきたか? 彼らは虐殺に遭っている」。

「シリア軍、国防隊、レバノンの抵抗運動が、レバノン・シリア国境すべての安全を確保するまで戦闘は続くだろう」。

「アルサール地方(ベカーア県バアルベック郡)の住民の大多数は、武装集団の負担に喘いでいる。我々はアルサール住民に寄り添う用意がある。しかし、国家がまず自らの責任を全うすべきだ…。しかし、バアルベック郡、ヘルメル郡における我らが人民は…アルサール郊外やベカーア高原に1人でもテロリストがいることを認めない」。

「ダーイシュはみなを脅かしているがゆえに、私はサウジアラビアに呼びかけたい。イエメンへの侵略を止め、政治的解決をめざすべきだと」。

AFP, May 24, 2015、AP, May 24, 2015、ARA News, May 24, 2015、Champress, May 24, 2015、al-Hayat, May 25, 2015、Iraqi News, May 24, 2015、Kull-na Shuraka’, May 24, 2015、al-Mada Press, May 24, 2015、Naharnet, May 24, 2015、NNA, May 24, 2015、Reuters, May 24, 2015、SANA, May 24, 2015、UPI, May 24, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)関係者2人拘束(2015年5月22日)

ナハールネット(5月22日付)によると、軍事情報局がベカーア県ザフラ郡バル・イリヤース村で、ダーイシュ(イスラーム国)に関係していると思われる男性2人(親子)を拘束した。

AFP, May 22, 2015、AP, May 22, 2015、ARA News, May 22, 2015、Champress, May 22, 2015、al-Hayat, May 23, 2015、Iraqi News, May 22, 2015、Kull-na Shuraka’, May 22, 2015、al-Mada Press, May 22, 2015、Naharnet, May 22, 2015、NNA, May 22, 2015、Reuters, May 22, 2015、SANA, May 22, 2015、UPI, May 22, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍がアルサール村郊外を砲撃(2015年5月21日)

NNA(5月21日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、レバノン軍がジハード主義武装集団の拠点複数カ所に対して砲撃を行った。

AFP, May 21, 2015、AP, May 21, 2015、ARA News, May 21, 2015、Champress, May 21, 2015、al-Hayat, May 22, 2015、Iraqi News, May 21, 2015、Kull-na Shuraka’, May 21, 2015、al-Mada Press, May 21, 2015、Naharnet, May 21, 2015、NNA, May 21, 2015、Reuters, May 21, 2015、SANA, May 21, 2015、UPI, May 21, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「抵抗枢軸はカラムーン山地から過激派を断固として浄化するが、これには時間を要する」(2015年5月17日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネルを通じて演説を行い、ダマスカス郊外県カラムーン地方でのヒズブッラー戦闘員、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)などジハード主義武装集団との戦闘に関して、「我々の部隊は先週、シリア・アラブ軍と協力し、シリア・レバノン国境の多くの領地を奪還し、ジハード主義者は多くの拠点を失った」と述べる一方、「抵抗枢軸は、両国を結ぶ戦略的地域であるカラムーン山地から過激派を断固として浄化する…。しかしこれには時間を要する…。先週の戦闘で、党員13人とシリア軍兵士7人が死亡した」と述べ、ヒズブッラー戦闘員13人を失ったことを認めた。

ナスルッラー書記長はまた、「武装集団を敗北に追い込む多くの戦闘が行われた…。しかし我々は依然として戦闘のただ中にある…。武装集団は深刻な敗北を被り、すべての交戦地域から撤退した…。彼らの基地は破壊され…、彼らが爆発物を仕掛けていた車輌も爆破された…。しかし、武装集団がアルサール村郊外や、そのほかのカラムーン地方郊外各所にいる限り、安全が完全に確保されることはない」と述べるとともに、「アルサールを攻撃し、レバノン軍士官を殺害した武装集団は革命家と呼べるのか? 彼らはテロリスト、殺人者ではないか?… レバノンの国家が領土占領に甘んじて、武装集団による軍襲撃を許したとしても…、レバノン国民はそれを受け入れることはな…。国民は、国家が誤った行動をとったとしても、自らの責任を遂行するだろう…。我々は際限のない戦いのなかにいる。バアルベック、ヘルメルの住民が自らの地域からジハード主義者の根絶をめざす権利がある」と強調した。

Naharnet, March 17, 2015
Naharnet, March 17, 2015

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NNA(5月16日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外にある武集団の拠点複数カ所を砲撃した。

AFP, May 17, 2015、AP, May 17, 2015、ARA News, May 17, 2015、Champress, May 17, 2015、al-Hayat, May 18, 2015、Iraqi News, May 17, 2015、Kull-na Shuraka’, May 17, 2015、al-Mada Press, May 17, 2015、Naharnet, May 17, 2015、NNA, May 17, 2015、Reuters, May 17, 2015、SANA, May 17, 2015、UPI, May 17, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)の指導者バグダーディー氏の「孫」が逮捕(2015年5月16日)

NNA(5月16日付)によると、レバノン軍はベカーア県バアルベック郡アイン・シャアブ村(アルサール村郊外)で、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏の「孫」と目される幹部の一人アブドゥッラフマーン・バザルバーシー氏(21歳)を逮捕した。

AFP, May 16, 2015、AP, May 16, 2015、ARA News, May 16, 2015、Champress, May 16, 2015、al-Hayat, May 17, 2015、Iraqi News, May 16, 2015、Kull-na Shuraka’, May 16, 2015、al-Mada Press, May 16, 2015、Naharnet, May 16, 2015、NNA, May 16, 2015、Reuters, May 16, 2015、SANA, May 16, 2015、UPI, May 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラーが、ヌスラ戦線との交戦の末、カラムーン地方最高峰のムーサー高地などを制圧(2015年5月13日)

ダマスカス郊外県では、マナール・チャンネル(5月13日付)によると、シリア軍とヒズブッラー戦闘員がカラムーン地方の対レバノン国境地帯で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との交戦の末、同地方最高峰のムーサー丘を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊の支援を受けたヒズブッラー戦闘員は、ランクース市郊外無人地帯、ナフラ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯でヌスラ戦線らと交戦、ヒズブッラー戦闘員による激しい砲撃を受け、ヌスラ戦線戦闘員らは撤退を余儀なくされたという。

これに関して、SANA(5月13日付)は、シリア軍が、「抵抗運動」(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受け、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ムーサー丘でシャームの民のヌスラ戦線を掃討し、同地を完全制圧したと伝えた。

またSANAによると、またトゥファイル町南部、ハズラジーヤ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

SANA, March 13, 2015
SANA, March 13, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(5月13日付)は、「カラムーン・ファトフ軍」作戦司令室がインターネットを通じて、ヒズブッラー戦闘員35人を殺害したと発表したと伝えた。

AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Qanat al-Manar, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県(カラムーン地方)とレバノンのアルサール地方などでヌスラ戦線(カラムーン・ファトフ軍)とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュ特殊部隊の少年兵2人が捕捉(2015年5月13日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方のジャッバ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線(カラムーン・ファトフ軍)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員10人以上が死亡した。

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一方、カラムーン地方に接するレバノン領内の、ベカーア県バアルベック郡アルサール村、ワーディー・フマイド村郊外一帯でも、NNA(5月13日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が主導するカラムーン・ファトフ軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(5月14日付)によると、ザアフラーナ村、マクラミーヤ村一帯では、ジハード主義武装集団がダーイシュと交戦、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

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これに関して、ヌスラ戦線のマナーラ・バイダー広報機構は、ダーイシュの党首部隊戦闘員として参加していた13歳の少年2人を捕捉したと発表、その映像(https://youtu.be/d2AvTD8dx7w)を公開した。

捕捉された2人は、2ヶ月ほど前にダーイシュに参加し、約100米ドルの月給を受け取り、戦闘に参加していたという。

映像のなかで、捕捉された少年の一人は、自分たちがダーイシュの特殊部隊に配属されていたが、ヌスラ戦線との交戦中に特殊部隊戦闘員が何度も戦線から脱走していったと証言した。

Youtube
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AFP, May 13, 2015、AP, May 13, 2015、ARA News, May 13, 2015、Champress, May 13, 2015、al-Hayat, May 14, 2015、Iraqi News, May 13, 2015、Kull-na Shuraka’, May 13, 2015、al-Mada Press, May 13, 2015、Naharnet, May 13, 2015、NNA, May 13, 2015、Reuters, May 13, 2015、SANA, May 13, 2015、UPI, May 13, 2015などをもとに作成。

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駐レバノン米大使「ダーイシュ(イスラーム国)はヒズブッラーがシリアでの戦闘に参加するまでレバノンに脅威をもたらさなかった」!?(2015年5月12日)

デヴィッド・ヘイル駐レバノン米大使はLBCI(5月12日付)のインタビューに応じ、ダマスカス郊外県カラムーン地方でのヒズブッラーによるシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の掃討に関して、「ダーイシュ(イスラーム国)はヒズブッラーがシリアでの戦闘に参加するまでレバノンに脅威をもたらさなかった。こうしたことがここ(レバノン)にテロリストを引きつける磁石となった」との極論を披露した。

ヘイル大使は「我々は(シリアの)紛争に対するレバノンの不関与政策を大いに支持している。また不関与政策を打ち壊そうとする者たちに、今日のレバノンが直面する不安定の責任がある」と主張した。

また「(アサド)政権を守り続けようとするこうした外部の当事者ががシリアの紛争と苦悩を長引かせ、さまざまなかたちでそれをレバノンに波及させることを恐れている」と付言した。

一方、シリア政府に関しては「シリア政府がシリアの秩序を回復させ、戦闘を終わらせ得ることができないのは明らかだ…。我々にとってきわめて明らかなのは、軍事的な解決などなく、ジュネーブ合意に沿った政治的移行…のみがシリアの苦しみを解消する唯一の答えだということを理解する必要がある…。彼(アサド大統領)は政治的解決の一部になることはあり得ない」と述べた。

Naharnet, March 12, 2015
Naharnet, March 12, 2015

 

AFP, May 12, 2015、AP, May 12, 2015、ARA News, May 12, 2015、Champress, May 12, 2015、al-Hayat, May 13, 2015、Iraqi News, May 12, 2015、Kull-na Shuraka’, May 12, 2015、LBCI, May 12, 2015、al-Mada Press, May 12, 2015、Naharnet, May 12, 2015、NNA, May 12, 2015、Reuters, May 12, 2015、SANA, May 12, 2015、UPI, May 12, 2015などをもとに作成。

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レバノン軍が不法入国を試みたシリア人29人を逮捕(2015年5月11日)

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡スワイリー村郊外の国境地帯で、シリア領内から不法入国しようとしたシリア人29人を逮捕したと発表した。

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また、NNA(5月11日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方の国境地帯では、地雷撤去作業をしていたレバノン軍部隊がシリア領内からの発砲を受けた。

AFP, May 11, 2015、AP, May 11, 2015、ARA News, May 11, 2015、Champress, May 11, 2015、al-Hayat, May 12, 2015、Iraqi News, May 11, 2015、Kull-na Shuraka’, May 11, 2015、al-Mada Press, May 11, 2015、Naharnet, May 11, 2015、NNA, May 11, 2015、Reuters, May 11, 2015、SANA, May 11, 2015、UPI, May 11, 2015などをもとに作成。

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レバノンのアマル運動民兵もカラムーン地方でのヌスラ戦線掃討作戦に参加(2015年5月10日)

ARA News(5月10日付)は、ヒズブッラーがシリア軍とともにダマスカス郊外県カラムーン地方の対レバノン国境山岳地帯で行っているシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団に対する掃討作戦に、アマル運動の民兵が参加していると伝え、シリア人、レバノン人活動からがインターネットで公開している写真複数枚を公開した。

ただし、マナール・チャンネル、SANAなどは、ヒズブッラー戦闘員らによるダマスカス郊外県での作戦に関して、「レバノン抵抗運動」が作戦を遂行していると伝えている。

Kull-na Shuraka', May 10, 2015
Kull-na Shuraka’, May 10, 2015
Kull-na Shuraka', May 10, 2015
Kull-na Shuraka’, May 10, 2015

 

AFP, May 10, 2015、AP, May 10, 2015、ARA News, May 10, 2015、Champress, May 10, 2015、al-Hayat, May 11, 2015、Iraqi News, May 10, 2015、Kull-na Shuraka’, May 10, 2015、al-Mada Press, May 10, 2015、Naharnet, May 10, 2015、NNA, May 10, 2015、Reuters, May 10, 2015、SANA, May 10, 2015、UPI, May 10, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県ジスル・シュグール市一帯で、シリア軍とファトフ軍作戦司令室の戦闘続く(2015年5月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジスル・シュグール市の南西一帯を33回以上にわたり空爆する一方、ムシャイリファ村近郊、フライカ村・ジスル・シュグール市間では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アフガン人のファーティミーン旅団、イラク人民兵などがファトフ軍作戦司令室と交戦した。

またシリア軍、国防隊が籠城するジスル・シュグール市内の国立病院周辺で、ファトフ軍作戦司令室が爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行うなどして、シリア軍、国防隊と交戦、ファトフ軍作戦司令室は敷地内(南西部)の建物の一つに突入することに成功した。

一方、SANA(5月10日付)によると、シリア軍はジスル・シュグール市にいたるすべての回廊を制圧、国立病院周辺、ジャーヌーディーヤ町・ジスル・シュグール市回廊にある反体制武装集団の拠点を攻撃、破壊、シャームの民のヌスラ戦線のチェチェン人戦闘員ら数十人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、マナール・チャンネル(5月10日付)によると、ヒズブッラーがシリア軍とともにカラムーン地方山岳地帯で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の掃討作戦を継続し、ヌスラ戦線の拠点3カ所を破壊、戦闘員約20人を殲滅した。

Naharnet, May 10, 2015
Naharnet, May 10, 2015

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフィキーア村でジハード主義武装集団と交戦、同地を砲撃した。

一方、SANA(5月10日付)によると、フィキーア村・バルカ村間、フラーク市・ムライハ村街道、フラーク市、アクラバー村、ティーハ村、カフルシャムス町、ウンム・アウサジュ村、ハーッラ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ジャイドゥール・ハウラーン旅団、ハムザト・アサド・アッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月10日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月10日付)によると、ジュッブ・アフマル村、マルジュ・シーリー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月10日付)によると、キースィーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月10日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯、シャッアール地区、アシュラフィーヤ地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区、サラーフッディーン地区、アーミリーヤ地区、シャイフ・ルトフィー村、アルド・マッラーフ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月10日付)によると、バイト・ティーマー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 10, 2015、AP, May 10, 2015、ARA News, May 10, 2015、Champress, May 10, 2015、al-Hayat, May 11, 2015、Iraqi News, May 10, 2015、Kull-na Shuraka’, May 10, 2015、al-Mada Press, May 10, 2015、Naharnet, May 10, 2015、NNA, May 10, 2015、Qanat al-Manar, May 10, 2015、Reuters, May 10, 2015、SANA, May 10, 2015、UPI, May 10, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、ヒズブッラーがイドリブ県、ダマスカス郊外県カラムーン地方でアル=カーイダ系組織に対して攻勢(2015年5月9日)

イドリブ県では、『ハヤート』(5月11日付)が複数の活動家の話として、シリア軍が、ヒズブッラー戦闘員とともに、ジスル・シュグール市郊外のタッル・ハマカ検問所に近い戦略的要衝のハッターブ高地一帯に進軍、ファトフ軍作戦司令室と交戦した。

活動家らによると、ファトフ軍作戦司令室は軍の進軍を食い止め、依然としてハッターブ丘を掌握しているという。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍がジスル・シュグール市一帯を空爆、またアッラーウィーン検問所一帯、フライカ村周辺の丘陵地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アフガン人のファーティミーン旅団、イラク人戦闘員、イラン人士官が、ファトフ軍作戦司令室と交戦し、同作戦司令室が包囲し、シリア軍が籠城を続けるジスル・シュグール市内の国立病院2キロの地点まで進軍した、と発表した。

両者はまた、ムシャイリファ村、ジスル・シュグール市・アリーハー市間の国際幹線道路一帯、ザーウィヤ山一帯(カスル・ファンナール村など)でも交戦、シリア軍が砲撃を行った。

シリア軍はこのほかにも、アブー・ズフール航空基地一帯を空爆した。

一方、SANA(5月9日付)によると、ミンタール、バズィート、シャフ・ヤースィーン、ムシャイリファ村、カルタラ、マクラア・バズィート、タマーニア、マルジュ・アフダル、クマイナース、アブー・ズフール町一帯、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、フマイマート村、シュワイハ村、フータ村、ハッターブ高地で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍作戦司令室の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、タイバ村一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地などを砲撃した。

シリア軍はまた、アッサール・ワルド町郊外無人地帯を空爆、またクッバ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯では、ヒズブッラー戦闘員がシリア軍とともにシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

これに関して、マナール・チャンネル(5月9日付)は、ヒズブッラー戦闘員とシリア軍は、ジュバ村一帯からヌスラ戦線などジハード主義武装集団を放逐、同地を完全に制圧したと伝えた。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(5月9日付)によると、イスラーム軍がタッル・クルディー町郊外一帯の大部分を、シリア軍との戦闘の末に制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アブティーン村、カフルナーハー町をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、また西フジャイラ村、ラシャーディーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、国防隊、ヒズブッラー戦闘員らとともに、アレッポ市ザフラー協会地区にある空軍情報部一帯で、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦し、子供2人と女性1人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(5月9日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、住民5人が死亡した。

またアレッポ市ライラムーン地区、ザフラー協会地区、バーブ・ハディード地区、アグユール地区、スッカリー地区、シャイフ・マクスード地区、カフルナーハー、アターリブで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、スマート・ニュース(5月9日付)が、海岸第1師団のファーディー・アフマド広報官の話として、ナビー・ユーヌス峰山頂一帯でのファトフ軍作戦司令室との戦闘で、シリア軍将兵40人以上が死亡したと伝えた。

クッルナー・シュラカー(5月10日付)によると、ラフマーン軍団は、シャームの民のヌスラ戦線とともにアルバイン市でシリア軍と交戦、シリア軍が拠点としていたビルを爆破した。

一方、SANA(5月9日付)によると、ナビー・ユーヌス峰山頂一帯、サムクーファ村、ジュッブ・アフマル村、ルワイサト・ハンダク・サトラク村、マギーリーヤ村、タルティヤーフ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

『ハヤート』(5月10日付)は、シリア軍当局が、軍服で公共施設に入ることを禁止する決定を下したと伝えた。

この決定は、ラタキア県などを主な対象としているという。

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ダマスカス県では、SANA(5月9日付)によると、ザバダーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、住民8人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(5月9日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町、フラーク市、ウンム・アウサジュ村、ハーッラ市、マール丘、ティーハ村、カフルシャムス町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月9日付)によると、マスハラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(5月9日付)によると、ラシーダ村東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月9日付)によると、カフルラーハー市、ハラーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード郡、ヒムス軍団、アフル・スンナ・ワ・ジャマーア、アジュナード・ヒムス、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(5月9日付)によると、カフルズィーター市、スカイク村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 9, 2015、AP, May 9, 2015、ARA News, May 9, 2015、Champress, May 9, 2015、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2015、al-Hayat, May 10, 2015、Iraqi News, May 9, 2015、Kull-na Shuraka’, May 9, 2015、May 10, 2015、al-Mada Press, May 9, 2015、Qanat al-Manar, May 9, 2015、Naharnet, May 9, 2015、NNA, May 9, 2015、Reuters, May 9, 2015、SANA, May 9, 2015、SMART News, May 9, 2015、UPI, May 9, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラー戦闘員、シリア軍がカラムーン地方でヌスラ戦線掃討を続ける(2015年5月8日)

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(5月9日付)がヒズブッラー高官の話として、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がレバノン国境に近いカラムーン地方北部の山岳地帯(アッサール・ワルド町一帯、カルナ高原一帯など)でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との戦闘の末、約100平方キロを制圧したと伝えた。

また、SANA(5月8日付)によると、シリア軍は「レバノン抵抗運動」(ヒズブッラー戦闘員)との協力のもと、レバノン国境に接する無人地帯(サイル・イッズッディーン、ワーディー・ディーン、シュマイス・アイン・ワルド、カルナト・ジャウズ・イナブ、クナイス通行所、ハルム・ムハンマダート、カルナト・ワーディーダール、ハラフ・ジャワーズ・ハッラーフ)に対して攻撃を行い、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員らを放逐、同地を制圧した。

ヒズブッラーは、この戦闘でヌスラ戦線戦闘員数十人を殺害、車輌、兵器を破壊する一方、ヒズブッラー戦闘員も3人死亡したと発表した。

これに対して、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団はツイッターなどで、ヒズブッラー戦闘員数十人を殺害したと主張した。

一方、『アフバール』(5月8日付)は、ヒズブッラー戦闘員、シリア軍と戦うシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)が、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方に散在するシリア人避難民キャンプに対して、「ジハード支援」を呼びかけていると伝えた。

また、レバノン軍消息筋は、『ムスタクバル』(5月8日付)に対して、レバノン軍がシリア領内での戦闘には参加しないとの姿勢を強調したという。

このほか、シリア人権監視団によると、マイダアー町ないで住民9人の遺体が発見された。

また、SANA(5月8日付)によると、東グータ地方のハラスター市、ナシャービーヤ町、マルジュ・スルターン村、タッル・クルディー町一帯、マイダアー町・マイダアーニー村間で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市アウラース地区で爆発が起き、住民ら15人が負傷した。

一方、シリア軍はガルナータ村一帯を「樽爆弾」などで空爆、ウンム・シャルシューフ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

他方、SANA(5月8日付)によると、ラスタン市西部の農場地帯、ハラーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒード軍、ヒムス軍団、アフル・スンナ・ワ・ジャマーア、アジュナード・ヒムス、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地周辺をシリア軍が空爆する一方、フライカ村一帯、アッラーウィーン村検問所一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アフガン人からなるファーティミーン師団、イラク人・イラン人戦闘員らが、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月8日付)によると、カフルハーヤー村、バザーブール村、カフルラーター村、ラーミー村、ザーウィヤ山一帯、アブー・ズフール町一帯、フマイマート村、カフルナブル市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍作戦司令室の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区にジハード主義武装集団が発射した迫撃砲弾が着弾し、女性1人、子供1人を含む4人が死亡した。

これに対して、シリア軍はアレッポ市旧市街(アルマジー地区)、アーミリーヤ地区、ハンダラート・キャンプ一帯、バーシュカウィー村を「樽爆弾」などで空爆、国防隊らとともに、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(5月8日付)によると、シリア軍、国防隊がラタキア県北部一帯(ザイヌーナ高原、ジャウラト・マガーラト・ラシュワーン村、マッルーハ峰、ルワイサト・ジャウラト・ズアイティル村、ルワイサト・ジャウラト・ムダウワラ村)に対して攻勢をかけ、シャームの民のヌスラ戦線を放逐、同地を完全制圧した。

シリア軍はまた、ナビー・ユーヌス峰山頂一帯、ジュッブ・アフマル村などでも進軍を続けた。

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ハマー県では、SANA(5月8日付)によると、カストゥーン村、ラターミナ町、アイドゥーン村南部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(5月8日付)によると、カフターニーヤ町、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍、ヤルムーク軍、第1軍、ナワー自由人師団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, May 8, 2015、al-Akhbar, May 8, 205、AP, May 8, 2015、ARA News, May 8, 2015、Champress, May 8, 2015、al-Hayat, May 9, 2015、Iraqi News, May 8, 2015、Kull-na Shuraka’, May 8, 2015、al-Mada Press, May 8, 2015、al-Mustaqbal, May 8, 2015、Naharnet, May 8, 2015、NNA, May 8, 2015、Reuters, May 8, 2015、SANA, May 8, 2015、UPI, May 8, 2015などをもとに作成。

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シリア・レバノン国境(カラムーン地方、アルサール地方)でヒズブッラー、シリア軍とヌスラ戦線らの戦闘激化(2015年5月5日)

マナール・チャンネル(5月5日付)によると、ベカーア県バアルベック郡対シリア国境地帯(トゥファイル村・バリータール村間)で、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、ヌスラ戦線戦闘員12人以上を殺害した。

なお、『ハヤート』(5月6日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方一帯で活動するシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団は、イドリブ市、ジスル・シュグール市制圧に倣って、ファトフ軍(作戦司令室)を発足した。

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ナハールネット(5月5日付)などによると、2014年8月にシャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)がベカーア県バアルベック郡アルサール地方が捕捉したレバノン軍兵士・内務治安総軍隊員を撮影したビデオ映像がインターネット上(https://youtu.be/DqpKd1DYxpI)で公開された。

この映像のなかで、捕虜となった兵士らは、「レバノン軍とヒズブッラーがカラムーン地方(ダマスカス郊外県)での戦闘に参加すれば、我々が最初にその代償を払わされる…。軍とヒズブッラーは自分たちとは関係のない問題に関与している」と述べた。

Naharnet, May 5, 2015
Naharnet, May 5, 2015

 

AFP, May 5, 2015、AP, May 5, 2015、ARA News, May 5, 2015、Champress, May 5, 2015、al-Hayat, May 6, 2015、Iraqi News, May 5, 2015、Kull-na Shuraka’, May 5, 2015、al-Mada Press, May 5, 2015、Naharnet, May 5, 2015、NNA, May 5, 2015、Qanat al-Manar, May 5, 2015、Reuters, May 5, 2015、SANA, May 5, 2015、UPI, May 5, 2015などをもとに作成。

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ナスルッラー書記長「イランとロシアがシリアを見捨てたという主張は根拠がない」(2015年5月5日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はマナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行った。

演説でのナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り:

「イドリブ県のジスル・シュグール市が武装集団の手に陥落して以降、神経戦の一環をなす一連の噂を耳にしている…。シリアの同盟国がシリア政府を見捨て、イランは核プログラムのためにシリアを売り渡したと言う者がいる…。シリア人による問題解決を反故にし、シリアに対して長年行っている地球規模の戦争でも達成できなかった一連の嘘を実現しようとめざす神経戦の前に我々はいる…。シリアの体制が終わるいったことを過去4年の間で耳にし続けており、こうした状況は真新しいものではない…。イランがシリアを見捨てたという主張は…根拠がない…。イランは常に同盟国の国益について熱心に考えている」。

「ロシア指導部がシリアを見捨てたという証拠もない…。イドリブのような都市が陥落した時、我々は、同盟国の政策を非難するのではなく、陥落の理由を探さねばならない…。1ラウンドで負けたからといって、戦争に負けたということではない」。

「我々は、武装集団が戦いを始めるために(シリア・レバノン国境地帯での)雪解けを待っていることに気づいていた。雪が溶けた今…、彼らはアルサール村の人々を誘拐し、拠点を攻撃している」。

Naharnet, May 5, 2015
Naharnet, May 5, 2015

 

AFP, May 5, 2015、AP, May 5, 2015、ARA News, May 5, 2015、Champress, May 5, 2015、al-Hayat, May 6, 2015、Iraqi News, May 5, 2015、Kull-na Shuraka’, May 5, 2015、al-Mada Press, May 5, 2015、Naharnet, May 5, 2015、NNA, May 5, 2015、Qanat al-Manar, May 5, 2015、Reuters, May 5, 2015、SANA, May 5, 2015、UPI, May 5, 2015などをもとに作成。

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レバノンでダーイシュ(イスラーム国)の指導者の一人逮捕(2015年5月3日)

ナハールネット(5月4日付)によると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区で、レバノン軍および内務治安総軍が展開し、強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者の一人イブラーヒーム・バラカート氏を逮捕した。

レバノンの声ラジオ(5月3日付)によると、バラカート氏はシリア、イラクへの戦闘員の潜入を斡旋していたという。

AFP, May 3, 2015、AP, May 3, 2015、ARA News, May 3, 2015、Champress, May 3, 2015、al-Hayat, May 4, 2015、Iraqi News, May 3, 2015、Kull-na Shuraka’, May 3, 2015、al-Mada Press, May 3, 2015、Naharnet, May 3, 2015、NNA, May 3, 2015、Reuters, May 3, 2015、SANA, May 3, 2015、UPI, May 3, 2015、Voice of Lebanon, May 3, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーはカラムーン地方でのヌスラ戦線との戦闘が決着するまでレバノン内政に対処しないことを決定(2015年5月2日)

ジャディード・チャンネル(5月2日付)は、信頼できる消息筋の話として、ヒズブッラーがシリア国内(ダマスカス郊外県カラムーン地方)でのシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との戦いが決着するまで、レバノン内政に対処しない方針をとり、シリア軍とともに同地での戦闘終息に向けた準備を行っていると伝えた。

AFP, May 2, 2015、AP, May 2, 2015、ARA News, May 2, 2015、Champress, May 2, 2015、al-Hayat, May 3, 2015、Iraqi News, May 2, 2015、al-Jadid TV, May 2, 2015、Kull-na Shuraka’, May 2, 2015、al-Mada Press, May 2, 2015、Naharnet, May 2, 2015、NNA, May 2, 2015、Reuters, May 2, 2015、SANA, May 2, 2015、UPI, May 2, 2015などをもとに作成。

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レバノン内務大臣がシリア国民連合代表とトルコで会談し、ヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)による人質解放への協力を求める:ダーイシュがレバノン軍兵士の遺体を返還(2015年5月1日)

『ナハール』(5月1日付)は、アシュラフ・リーフィー内務地方自治大臣が今週初め、トルコのイスタンブールで、シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表と会談、2014年8月にベカーア県バアルベック郡アルサール地方でシャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)によって拉致されたレバノン軍兵士らの釈放に向け、協力するよう要請したと報じた。

ハウジャ代表は、リーフィー内務地方自治大臣の申し出に対して、「人質釈放に向けて努力を惜しまない」と答えたという。

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NNA(5月1日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が2014年8月にベカーア県バアルベック郡アルサール地方でのレバノン軍との戦闘時に殺害していた兵士(アリー・アリー氏)の遺体をレバノン当局に引き渡したと報じた。

AFP, May 1, 2015、AP, May 1, 2015、ARA News, May 1, 2015、Champress, May 1, 2015、al-Hayat, May 2, 2015、Iraqi News, May 1, 2015、Kull-na Shuraka’, May 1, 2015、al-Mada Press, May 1, 2015、al-Nahar, May 1, 2015、Naharnet, May 1, 2015、NNA, May 1, 2015、Reuters, May 1, 2015、SANA, May 1, 2015、UPI, May 1, 2015などをもとに作成。

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レバノン大統領選挙21度目の延期(2015年4月22日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会(21回目、4月22日予定)が定足数に達しなかったことを受け、会合を5月13日に再び延期すると決定した。

ナハールネット(4月22日付)が伝えた。

AFP, April 22, 2015、AP, April 22, 2015、ARA News, April 22, 2015、Champress, April 22, 2015、al-Hayat, April 23, 2015、Iraqi News, April 22, 2015、Kull-na Shuraka’, April 22, 2015、al-Mada Press, April 22, 2015、Naharnet, April 22, 2015、NNA, April 22, 2015、Reuters, April 22, 2015、SANA, April 22, 2015、UPI, April 22, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長がサウジアラビアによるイエメンへの軍事介入を厳しく非難(2015年4月17日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)で行われた「不正に苦しむイエメンとの連帯」を求める集会の参加者に向けてビデオ演説を行い、イエメンに対して空爆を行うサウジアラビアを厳しく批判した。

Naharnet, April 17, 2015
Naharnet, April 17, 2015

ナスルッラー書記長は演説のなかで「脅迫や恫喝は、我々がイエメンに対する攻撃への非難を表明することを妨げるものとはならない…。(イエメンに対する)戦争の真の目的は、イエメンにおけるサウジアラビアと米国のヘゲモニーを回復することにある…。サウジアラビアの高官らは戦争の目的がイエメンのアラブ・アイデンティティを守ることにあると言う。しかし、アラブ人民は彼らがイエメンに対して戦争を行うことを認めたとでもいうのか? これはアラブ人民に対する戦争だ…。イエメン人は、自らのアラブ・イスラーム・アイデンティティを証明する必要などない。イエメンを侵略する者の方こそ、自らのアラブ・アイデンティティを証明しなければならない」と批判した。

また「イエメンでの事態にシーア派とスンナ派の戦争というレッテル付けをすることを誰一人として受け入れることはない。そうしたことを受け入れるのは、カネによって操られている者だけだ」と付言した。

さらに「二大聖地を脅かしているのは誰か? イエメン人だというのか?… 預言者モスクは脅威に曝されている。しかしその脅威はサウジアラビア、そしてワッハーブ主義イデオロギー・文化のなかから生じている」と指弾した。

一方、イエメン情勢をめぐっては「彼ら(サウジアラビア)は、イエメンの国家を守ると言っている・しかし、イエメンの行政機関、空港、港湾施設、軍事基地を爆撃することで、彼らがイエメンを守っているというのか? これがお前たちの守り方なのか?… この戦争の目的が、アブドゥッラッブフ・マンスール・ハーディー大統領をイエメンに戻すことにあるなどとは誰も信じていない…。この攻撃によって、ハーディー大統領は敗北し、大統領に復職するチャンスを失ったのだ」と追究した。

一方、イエメンへの空爆に参加しているパキスタンとエジプトに対しては、「この戦争のパートナーとなるなと呼びかけたい」と述べた。

さらに、レバノン国内の対立する諸勢力に対しては「我々は、イエメン、シリア、そしてそれ以前の話としてレバノンをめぐって同意していないが、辛抱強くあるべきだ。間違った計算をしてはならない…。シリアの体制が2ヶ月で崩壊すると考えたときと同じような間違った計算は避けるべきだ」と呼びかけた。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がレバノン東部からラッカに撤退(2015年4月16日)

『シャルク・アウサト』(4月16日付)は、レバノンのベカーア県バアルベック郡一帯やシリアのダマスカス郊外県カラムーン地方でシャームの民のヌスラ戦線などと共闘するダーイシュ(イスラーム国)が、幹部ほぼ全員を同地からシリアのラッカ市に撤退させることを決定した、と伝えた。

信頼できる複数の消息筋によると、ダーイシュは、アルサール村と周辺の無人地帯に引き続き200人の戦闘員を残留させるが、それ以外の地域からは撤退するという。

ラッカ市に撤退する幹部のなかには、シャリーア学者のアブー・バルキース氏ら同地の司令部メンバー8人も含まれるという。

なお撤退の理由は定かではないという。

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NNA(4月16日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村郊外で、レバノン軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、al-Sharq al-Awsat, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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