SANAによると、保健省のズハイル・カッラート計画国際協力局長がマレーシアの医療救援団体のラフマのアフマド・ファイサル代表らと会談し、医療分野での協力強化の方途について議論した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シリア人民抵抗は声明を出し、ダマスカス郊外県のアドラー橋近くでシャーム解放機構の部隊を要撃、車輌に銃弾を浴びせ、ムハンマド・ハマディー・アルールー、ヤフヤー・アブドゥルカーディル・カルドゥーら多数を殺傷したと発表した。
シリア人権監視団 によると、殺害されたのは、イドリブ県イドリブ市出身の内務省総合治安局隊員2人。
また、シリア人権監視団 によると、スワイダー市と首都ダマスカスを結ぶ街道で、正体不明の武装グループが4人に向けて発砲、うち2人が死亡、2人が負傷した。
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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局がジャブラ市で麻薬密輸グループを逮捕し、大量の麻薬を押収した。
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ヒムス県では、『ワタン』によると、内務省の国境治安部隊がレバノンとの国境に近いワーディー・ハンナーで麻薬や偽造通貨が隠されていた貯蔵施設を派遣した。
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タルトゥース県では、シリア人権監視団 によると、正体不明の4人組の武装グループがタルトゥース市でマーヒル・アサド准将の事務所の所長を務めていたアリー・ハミードゥー氏の自宅を襲撃、住人らに暴行を加えた。
住民らの通報で、内務省総合治安局の部隊が現地に到着し、武装グループのメンバーを逮捕した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団 によると、内務省総合治安局がダイル・ザウル市で暴行や窃盗に関与しているとされる男性1人を逮捕した。
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ハマー県では、シリア人権監視団 によると、タッル・ハズナ村でナイーム部族の男性1人が銃で撃たれて死亡した。
シリア人権監視団 によると、ハマー市のマイダーン地区では、若い男性1人が正体不明の武装グループに銃で撃たれて死亡した。
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SANAによると、12日に設置された国民対話大会準備委員会の委員が記者会見を行った。
会見のなかで、委員会の報道官を務めるハサン・ダギーム氏は以下の通り述べた。
国民対話は、犯罪的な政権の崩壊とともに開始された。シリアのすべての人々は、指導部と国民の代表団、あるいは各コミュニティ間との集中的な会合を通じて、これらの対話が単なる顔合わせではなく、今日の国民対話大会の準備作業というかたちで結実する土台であることを理解していた。
準備委員会は、過去の経験を踏まえ、内容管理や技術的な運営に関するメカニズムを整備し、活動を多方面にわたって展開することを開始した。準備作業、連絡業務、各県の訪問、市民や各レベルの名望家やエリートとの対話、社会階層の多様性を考慮しながら、地域分布、専門知識、社会的影響力を基準とする実践的な手段を確立する作業が進められる。
連絡作業が成熟し、実行計画のための初期文書が整えば、国民対話大会が招集される。大会は、1950年以来初めて、シリア国民が自らの未来を築くための出発点となるであろう。
原則として、すべての愛国的なシリア人は国民対話の一員である。しかし、国民対話大会を組織するにあたっては、形式面が内容面を圧迫しないよう調整する必要がある。そのため、準備委員会が市民を招待する際には、愛国心、社会的影響力、専門性、象徴性、経験、そして有用性が優先基準となる。
各県の代表参加については、各県で市民と面会し、その特性や多様性を把握したうえで、地域の利益と国家全体の利益を調和させるかたちで、県を代表するにふさわしい愛国的人物を選出する。
準備委員会は社会の宗派化や宗派ごとの配分を図るつもりは一切ない。だが、この多様性を考慮し、各県の全体像に見合うかたちでの代表参加を目指す。
委員会の役割は、国民対話を管理し、組織、調整、円滑化を行い、市民や大会参加者が望ましい結果に到達できるよう支援することである。その役割は、最終声明が発表されるとともに終了することが大統領令で明確にされている。
大会で議論される内容は、意見交換、県への訪問、大会の作業文書の整理を通じて徐々に明らかになっていくだろう。準備委員会のメッセージは、シリア国民が国民対話を通じて意見を交換し、国家の権力機関やその将来像を形成する過程を支援することである。主権、基本政策、公共サービスに関する議論が進められ、委員会は大会運営において誠実さ、公平さ、中立性を貫くことを保証する。
2012年憲法が停止された後、シリアは憲法上の空白を埋めるために憲法宣言を必要としている。大統領は政権引き継ぎ直後にこの宣言を発布することが可能であったが、国民対話大会の開催と連動させ、その結果や勧告を憲法の枠組みに取り入れることを望んだのである。それが一時的なものであれ恒久的なものであれ、憲法構築に関する参加を重視した結果である。大会の成功を確実にするため、その開始は何度も延期された。しかし、実務的にはすでに準備が進行中である。準備委員会は完全に独立しており、自ら議長や大会の議題、招待する社会階層を決定し、内規を制定する。
移行期の正義はシリア国家建設とその復興の基礎である。国民的和解や社会的平和の実現は、移行期の正義を通じてのみ達成されるものであり、それは間違いなく国民対話の最優先課題となる。
国民対話大会の開催時期は、市民との対話、各県訪問、意見交換、そして作業文書の提出と成熟を見極めたうえで決定される。
我々の革命の理念は、宗派ごとの分配を拒絶し、多様性を尊重する。シリア国民は、それぞれの民族、宗教、地域を超えて、会議を自らの姿を映し出す鏡のような場と捉えることだろう。
準備委員会は独立した国家委員会であり、自ら委員長を選出し、内規や権限を定める。委員会は内容に干渉することはなく、対話の運営、国民の声の把握、意見収集、参加者選定における基準の適用を確認する役割を担う。
大会の参加者数は市民や県代表との対話を通じた一般的な議論に委ねられ、専門分野や経験の多様性を反映した内容に応じて決定される。
国民対話大会でまとめられた勧告は大統領府に提出され、大統領府はこれらの勧告を実行に移すために行動することとなる。
イナブ・バラディーによると、ダギーム報道官は、民主統一党(PYD)が主導するシリア民主軍や北・東シリア地域民主自治局について、クルド人を代表しておらず、市民を代表しているのは、(シリア北東部の)県の住民だと述べた。
また、「シリアの誰にも特権を押し付けたり、祖国の一部を占有する権利はない」と述べ、PYDを暗に批判した。
そのうえで、「我々は国民対話大会について話しているのであって、軍事衝突について話しているのではない。武器と軍事行動について議論している限り、彼らは対話には加わることができない」と述べた。
一方、委員のフダー・アタースィー氏は以下の通り発言した。
歴史的な瞬間において、準備作業が開始されるこの大会は、75年ぶりにシリア国民が一堂に会し、対話の精神を確立し、国家的な重要課題を議論し、適切な解決策を見出すことを目的としている。
大会は、政治、社会、経済、ガバナンスに関する問題を討議し、国民的合意、正義、改革、そして包括的な代表性に基づく確固たる基盤を構築することを目指している。
全国各地のさまざまな構成要素を含むすべてのシリア国民の参加を確保し、多様な社会的・政治的背景を反映する真の参加を実現することが大会の重点事項である。
対話は解放の瞬間からすでに始まっており、シリア各地で広範な社会運動が展開された。そのなかで、地方自治体や社会団体、市民社会組織が主催する何百もの対話セミナーや専門会議が開催された。
この国民の広範な反応は市民の声と期待を反映し、準備委員会にとって大会で議論される主要なテーマと中心的な課題を特定するための強固な基盤となった。
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フランスは、アサド政権崩壊後のシリアの国家再建を支援するため、首都のパリで国際会議(「シリアに関するパリ会議」)を開催し、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権のアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が出席した。
SANAによると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はまた、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣、シリア人人権活動家ら、シドゥーブラフカ・スイツカEU地中海問題担当委員、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣、カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ外務担当国務大臣、カナダのメラニー・ジョリー外務大臣、トルコのヌフ・ユルマズ外務副大臣、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表らと個別に会談した。
フランス外務省 によると、バロ外務大臣は大会で、移行期の司法や復興の分野などでシリアを支援する準備が整っているとしたうえで、シリアに対する経済制裁の一部を解除する取り組みを欧州諸国とともに行っていると述べ、制裁解除にはEUの保証が必要だと強調しました。
バロー外務大臣はまた、国民対話会合の重要性を強調、シリア北東部での武力衝突を抑える必要があると述べた。
一方、マクロン大統領は閉会の辞で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して「テロとの戦い」を行っている米主導の有志連合とのパートナーシップ構築を検討するよう呼びかけた。
マクロン大統領は、国際会議の第1の目的が、治安の確保と、シリアを再びイランとつながりのある民兵の兵站路としないよう保障することにあると述べたとしたうえで、シリアがこうした点での協力の提案に同意したことを明らかにした。
さらに、マクロン大統領は、アフマド・シャルア暫定大統領を近くフランスに招待すると述べた。
شاركت بمؤتمر باريس بناء على دعوة الرئيس الفرنسي إيمانويل ماكرون ووزير خارجيته جيان نويل بارو، كان يومًا مليئًا بالنقاشات المثمرة والقيمة من كافة الدول المشاركة. pic.twitter.com/ykHZoj5WZF
— أسعد حسن الشيباني (@Asaad_Shaibani) February 14, 2025
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シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領はカナダのジャスティン・トルドー首相と電話会談を行った。
トルドー首相は会談で、シャルア暫定大統領の就任に祝意を示すとともに、シリアの発展、安定の実現、治安強化に向けてシリア国民を支援すること、シリアへの経済制裁の撤廃に取り組むことを確認した。
これに対して、シャルア暫定大統領は、カナダがシリア難民を受け入れてきたことに謝意を示し、両国関係強化の重要性を確認した。
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シャルア暫定大統領はまた、在カナダ・シリア人の使節団と会談した。
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ダルアー県では、SANAによると、内務省総合治安局がジャースィム市一帯で誘拐犯グループを逮捕、誘拐されていた若い男性1人を解放した。
シリア人権監視団によるとシャイフ・マスキーン市で若い男性が何者かによって銃で撃たれて死亡した。
シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がイズラア市で前政権やレバノンのヒズブッラーとともに活動していたアラー・ムハンマド・カーイドを指導者とする民兵のメンバーらを逮捕した。
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スワイダー県では、スワイダー24によると、国防省部隊が内務省総合治安局の支援を受け、サアラ村・ダーラ村間での殺人事件に対処し、同地の治安を確保し、緊張を緩和するために展開した。
これを受け、容疑者の身柄がダーラ村で父親によって治安部隊に引き渡された。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スィンディヤーナ村にあるきょうだいの家を訪問していた20歳代の男性が正体不明の武装グループによって殺害された。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ区で数日前に何者かによって銃で撃たれて死亡したと見られるシリア軍事作戦総司令部の戦闘員が遺体で発見された。
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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、サーフィーター市近郊のバスィーラト・ジャルド村で住民が、何者かによって処刑されたと見られる男女(夫婦)の遺体を発見した。
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イドリブ県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、ダーナー市で内務省総合治安局が「革命家」のアナス・アブー・ズクール・ハラビー氏を逮捕した。
逮捕の理由は不明。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のサイイド・アリー地区でタクシーの運転手が何者かによって殺害された。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市と首都ダマスカスを結ぶ街道で、前政権の空軍情報部傘下の民兵組織(ムハンマド・アリー・リファーイー(アブー・アリー・ラッハーム)が率いる民兵)のメンバーだったアフマド・タルファ(アブー・サッダーム・ジュマイリー)が遺体で発見された。
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SANAによると、ワールド・ガバメント・サミット2025に出席するためにUAEのドバイを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、クウェート日刊紙『カバス』のアンマール・タキー記者と座談会を行った。
シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣の主な発言は以下の通り。
我々は、シリアにおいて、シリア国民の尊厳と自由を奪っていた最大の障害である旧体制を解消した。
我々が受け継いだのは崩壊した経済体制で、これはすべての経済専門家が理解している問題である。この課題は、旧体制のためにシリアに課されていた制裁と関係しており、体制が崩壊した今、その制裁も撤廃されるべきである。
シリア国民は、自分たちが政権の一部になったと初めて実感しており、これは帰属の意思を示す特別な意味を持つ。
他国は新生シリアを支援し、EUや米国に対し、旧体制に関連する制裁の解除を働きかけるべきである。
シリア国民全員がこの変革に参加する。すべての変化には多少の不安が伴うことを我々は理解しているがゆえに、国民に安心感を与える努力を行っている。
来る3月に発足する新政権は、シリア国民のあらゆる層を代表するものとなる。
国家と軍の建設には十分な時間が必要だが、解放後の最初の週に市場と大学が再開し、職員たちも仕事に復帰した。
我々はシリア国民の能力を信じ、すべての社会集団を尊重している。シリア国民は何千年もの間、調和を保ちながら暮らしてきた。憲法がすべてを統治する基盤となる。
私は姉妹国イラクから公式な訪問の招待を受けており、近日中にバグダードを訪問する予定だ。
シリアは1年後に世界にその姿を示し、5年後にはこの場で成し遂げた成果について語ることができるだろう。
ヨルダンとの関係は非常に良好であり、我々はかつてヨルダンにもたらしていたた脅威をすでに解消した。
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シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行った。
会談のなかで、プーチン大統領はシャルア暫定大統領の就任に祝意を伝えた。
シャルア暫定大統領は、両国の戦略的関係、シリア国民の利益に資し、その治安と安定を強化しようとするすべての当事者に対してシリアが開かれた開かれた国であることを確認した。
両首脳は新生シリアの建設の政治的方途など、シリアの現状についての見方について意見を交わした。
プーチン大統領は、シリアの領土の一体性、主権、安定のためにシリアを支援することを確認、前政権と交わした協定を再考する用意があると表明した。
また、シリアに対する経済制裁の解除の必要を確認、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣をモスクワに正式に招待した。
タス通信が伝えたところによると、ロシア大統領府も、会談でシリアの現状について深い意見交換が行われ、プーチン大統領は、シリアの領土の一体性、主権、平和を支持し、社会・経済状況の改善に向け、人道支援などの支援を継続する用意があることを確認、両首脳は二国間協力関係発展のために連絡を撮り続けることで合意したと発表した。
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SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、モーリタニアのムハンマド・ワラド・シャイフ・ガズワーニー大統領から就任を祝福する書簡を受け取った。
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シリア・アラブ共和国大統領府は、アフマド・シャルア暫定大統領が国民対話大会準備委員会を設置、7人を委員に任命したとする大統領令を発出した。
委員に任命されたのは、ハサン・ダギーム、マーヒル・アッルーシュ、ムハンマド・ムスタト、ムスタファー・ムーサー、ユースフ・ハジャル、ヒンド・カバワート、フダー・アタースィー。
大統領令ではまた、委員会が内規を承認し、国民対話の成功を保証するための基準を設置、国民大会の閉幕声明発表まで活動を行うことが定められた。
イナブ・バラティーによると、各委員の略歴は以下の通り:
同大統領令発出後、シャルア暫定大統領は7人の委員と会談した。
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タス通信によると、ロシアのミハエル・ボグダノフ外務副大臣兼大統領特使(中東地域担当)は、シリアに対する欧米諸国のすべての経済制裁を早急に解除することを支持すると強調した。
ロシア外務省のホームページが引用したボグダノフ外務副大臣兼大統領特使の発言は以下の通り。
たとえ、シリア情勢が西側の歪んだ論理に基づいて見られたとしても、根本的な変化とバッシャール・アサド政権の崩壊を経た今、ダマスカスに対する制裁圧力を続けることはもはや何の意味も持たない、と我々は考えている。
現状において、シリア危機に対する対立的かつ政治的なアプローチを放棄し、国際社会の努力を結集して、シリア国民への効果的な支援を提供し、危機後の復興を促進することが必要である。
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トルコ通商省はXを通じて、シリアへの商品や産品の輸出に対する規制を撤廃するとともに、シリアへの国際輸送の中継ぎルートとして開放すると発表した。
Suriye ile Karşılıklı Ticarette Yeni Düzenleme Yürürlüğe Girdi
(11.02.2025) pic.twitter.com/3NZt7SslLw
— T.C. Ticaret Bakanlığı (@ticaret) February 11, 2025
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ヨルダンのマムラカ・チャンネルによると、ヨルダンの産業通商省のヤナール・バルマーウィー報道官(顧問)がシリアの貨物車輛がヨルダンの国境通行所を通過する際に課されていた料金を免除すると発表した。
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アレッポ県では、SANAによると、2024年12月にシリア国民軍によって制圧されたマンビジュ市で、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権の内務省総合治安局が麻薬密輸グループを摘発した。
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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局が治安維持のためにラタキア市に展開した。
一方、シリア人権監視団によると、ラタキア市のアムリカーン(アメリカ人)地区で商店主が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。
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ハマー県では、SANAによると、内務省総合治安局がスーラーン町、タイバト・イマーム市、マアルダス村、ムーリク市で「旧体制の残党」を追跡するための治安作戦を実施した。
これにより、内務省総合治安局はマアルダス村で「タラーミーフ」の名で知られてきた民兵の司令官を務めていたタマーム・アリー・シャイフ容疑者を逮捕した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、マシュラファ村で2週間前に誘拐されていた市民2人が遺体で発見された。
シリア人権監視団によると、レバノンのガーズィー・ズアイティル国民議会議員の兄弟のフドル・カラム・ズアイティル氏がクサイル市近郊のバッルーザ村で正体不明の武装グループによって誘拐され、ベカーア県ヘルメル郡に近い国境地帯で遺体で発見された。
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SANAによると、サウジアラビアのサルマーン国王人道支援活動センターのボランティア・プログラム局長を務めるシャイフのアリー・ビン・サアド・カルニー師が、ダマスカス県のマーヒル・ムハンマド・マルワーン県知事と会談し、医療分野などでシリア国民を支援するための「アマル」プロジェクトについて議論した。
カルニー師はまた、ムハンマド・バシール暫定首相と会談した。
さらに、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣と会談、シャルア暫定保健大臣は『アマル」プロジェクトの取り組みを称賛した。
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SANAによると、アリー・カッダ暫定内務大臣が、シリアを訪れたカタールのムハンマド・マスファル・シャフワーニー内務次官兼内務治安部隊副司令官(少将)と会談し、カタールの治安・警察分野での経験の共有の方途などについて議論した。
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SANAによると、アブドゥルムンイム・アブドゥルハーフィズ暫定高等教育科学研究大臣がパキスタンの使節団と会談し、科学分野での協力について議論した。
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SANAによると、ムハンマド・バシール暫定首相は、カナダ在住のシリア人実業家・産業関係者・投資家からなる使節団と会談し、投資分野や新政権に投資促進策などについて議論した。
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SANAによると、ウサーマ・アブー・ザイド水資源大臣が、ドイツの使節団と会談した。
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SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定国防大臣が、2月11日から14日にかけてUAEで開催されるワールド・ガバメント・サミット2025に出席するため、ドバイ入りした。
ドバイに到着したシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、世界銀行のウスマン・ディオン中東・北アフリカ地域副総裁、国際通貨基金(IMF)のジハド・アズール中東・中央アジア局長、ボスニア・ヘルツェゴビナのジェリカ・ツヴィヤノヴィッチ大統領評議会議長、国際商業会議所(ICC)のジョン・W・H・デントンの事務総長、UAEのムハンマド・アブドゥッラー・カルカーウィー内閣担当国務大臣、在UAEのシリア人コミュニティと実業家の代表ら、UAEのアブドゥッラー・ビン・ザーイド・アール・ナフヤーン外務大臣と相次いで会談した。
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シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、シリア交渉委員会とシリア革命反体制勢力国民連立の幹部らからなる使節団と首都ダマスカスの人民宮殿で会談した。
シャルア暫定大統領と会談したのは、シリア交渉委員会のバドル・ジャームース代表、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ代表。
使節団は、シャルア暫定大統領の就任に祝意を示したうえで、シリア国民、指導部が、すべての課題に対処する必要を訴えた。
使節団は、シリア交渉委員会、シリア革命反体制勢力国民連立、そして両組織の関連組織にかかるすべての文書を新政権に引き渡す一方、シャルア暫定大統領は両組織の政治・行政スタッフを新国家において登用することの重要性を強調した。
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レバノンの日刊紙『ナハール』は、アフマド・シャルア暫定大統領が指導するシリアの新政権の国防省が新たな共和国護衛隊、シリア軍6個師団の組織編成、空軍の編成を完了したと伝えた。
同紙は、指揮官の大部分が、新政権に近く、シャーム解放機構への忠誠が確認された人物に割り当てられ、能力ではなく忠誠心が重視されており、モノトーンの支配が継続されることへの懸念が強まっていると指摘した。
主な人事の概要は以下の通り。
共和国護衛隊司令官には、ヨルダン人のアブドゥッラフマーン・ハティーブ准将(アブー・フサイン・ウルドゥンニー)が任命され、最初の任務はシリア・レバノン国境に位置するヒムス県クサイル市一帯地域の掃討作戦となる。
首都ダマスカスを守備するダマスカス師団の司令官には、トルコ人のウマル・ムハンマド・ジャフシー准将(ムフタール・トゥルキー)が任命される。
ハマー師団(第25師団)の司令官には、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団のムハンマド・ジャースィム司令官(アブー・アムシャ)が任命される。
ヒムス師団(第103師団)の司令官には、ハイサム・アリー准将(アブー・ムスリム・アーフィス、アブー・ムスリム・シャーミー)が任命される。
戦車師団の司令官にはラーイド・アラブが任命される。
イドリブ師団の司令官には、シリア国民軍と国民解放戦線を主導するシャーム軍団司令官のムハンマド・グライブ(アブー・ウサイド・ハウラーン)が任命される。
ダルアー師団の司令官には、シャーム自由人イスラーム運動司令官のブンヤーン・ハリーリーが任命される。
組織運営部長には、離反大尉で国民解放戦線参謀長で、シャーム自由人イスラーム運動の元軍事司令官だったイナード・ダルウィーシュ(アブー・ムンズィル)が任命される。
空軍司令官には、アブドゥフ・スィルハーン准将(アブー・カースィヌ・バイト・ジャンヌ)が任命される。
士官部長には、ナスル軍司令官のムハンマド・マンスール准将が任命される。
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アフマド・シャルア暫定大統領は、英国のポッドキャストの「The Rest is Politics」のインタビューに応じた。
イナブ・バラティーによると、シャルア暫定大統領はインタビューのなかで以下のように述べた。

妻は1人だけだ。メディアではそれ以外の噂も流れていますが、事実ではない。
私には3人の子どもがいる。我々は非常に困難な状況のなかで暮らしてきたが、家族をあらゆる危険から守るよう努めた。ダマスカスに入る前は、厳しい治安状況のため、家族に関する情報を非公開にしていた。戦争が続いていたため、家族を守るため、最大限の注意を払う必要があった。
私が今日担っている役職では、家族が公の場に登場することは自然なことだ。政治活動に関わるわけではないが、国民には私の家族が誰であるか、どのように生活しているかを知る権利がある。現在のシリア大統領としての私の役割は、イドリブ県での行政とはまったく異なっている。だが、それは私が引き受けなければならない責任の一部なのだ。
私はサウジアラビアで生まれ、ダマスカスで育ち、その後イラクに渡り、最終的にシリアに戻った。人生の様々な段階を経験し、その旅路のなかで多くの思想に触れることができた。
幼少期は他の子どもと変わらず、中流・上中流階級の家庭で育ったた。首都ダマスカスで初等教育を受け、中学・高校を経て大学に進学したが、大学1年のときにイラク戦争が勃発し、イラクに向かう決断をした…。家では、いつも政治の話をしていた。若い頃に捕えられ、有名なアブーグライブ刑務所に送られた。そこでは、人々が拷問を受けていた。その後、ブーカ刑務所、さらにクーパー刑務所、最終的にはタージ刑務所に移送され、最終的に釈放された。
これらの刑務所での経験を通じて、多くの人々と出会い、政治的に成熟することができた。当初、私が信じていたものと、刑務所で他の囚人たちから聞いた思想には大きな隔たりがあり、特にイラクで激化していた宗派対立に関する話は衝撃的だった。
(番組ホストで、かつてイラクで従軍していたアラステア・キャンベル氏と対話していることをどう思うかとの質問に対して)この質問には非常に長い答えが必要であり、おそらく10回の放送が必要なほど大きなテーマだ。私の立場を考慮すると、この質問に短い回答をすると、シリアが大きな批判を受けることになるため、今この場で触れるのは適切ではない。私の人生は常に秘密に覆われていたわけではない。日常的に多くの会議や人との交流があった。ただし、戦闘や戦争に関わる状況では、慎重さが求められる場面も多々あった。
私は完全に旋風くして暮らしていたわけではない。人々と一緒に生活していたが、一部の情報を秘密にする必要があった…。だが、我々が直面していた過去の状況とは完全に異なる新しい段階に入った。
状況によって必要とされることは異なる。イドリブ県では公然と人々と接し、地域社会の様々なグループと交流していた。あの時も政治家だったが、首都ダマスカスでの今とは立場が異なる。戦時中と平時では演説の内容や要求も変わる。(米国から懸賞金を懸けられていたことについた)その件については全く恐れていなかった。
私は外国の使節団と会い、記者たちとも多く交流していた。大学の教授、さまざまな省庁との定期的な会合にも参加していた。私の任務は人々に奉仕し、彼らを守り、機関を構築し、首都ダマスカスに突入して、旧体制を崩壊させ、シリア国民を解放することだった。懸賞金については、ほとんど気にしていなかった。誰も人々に奉仕し、誠実に働く者を殺して、賞金を得ようとは考えないだろうと思っていたからだ。(支配欲が強いと言われていることについて)人は自分自身を評価することはできない。判断は他人に委ねるべきだ。私は仕事を完璧にこなすことを好み、すべての人が自分の責任を認識しているべきだと考えている。それは統制の問題ではなく、指導部の責任だ。
規律や意思決定への尊重がなければ、国全体が混乱し、国家の安定が脅かされるだろう。我々がアレッポ、ハマー、ホムスを経て、ダマスカスに進軍した際、旧体制の政策によって、社会は分断されていた。もし、部隊の組織や統制がなければ、不正行為が発生し、さらなる不安定を招いていただろう。(大統領になることを望んでいたかとの問いに対して)我々のような経験をした者にとって、役職はあまり重要ではない。我々が生きている時代は、リーダーが役職を作る時代であり、役職がリーダーを作る時代ではない。我々は多くの課題に直面し、高い倫理的誠実さが求められていた。大統領の座を最終目標とするのは間違った考え方だ。我々はどの役職に就いても人々に奉仕することを目指している。
革命家の精神では国家を建設することはできない。国家建設や社会運営には別の考え方が必要だ。私にとって、革命は旧体制の崩壊とともに終わった。
我々は今、国家再建、経済発展、地域の安定と安全保障の確立、そして隣国との信頼関係構築という新たな段階に進んでいる。
私は戦闘員ではあったが、それは戦いたかったからではない。今、大統領になったが、望んでそうなったわけではない。戦闘中、民間人が被害を受けないよう常に注意してきた。過ちもあった、民間人を傷つけるような行為はしていない。シリアは今、幾つかの段階を経ているところだ。まずは政府の安定を優先し、国家機関の崩壊を防ぐ必要があった。イドリブの内閣はダマスカス制圧後すぐに業務を引き継ぐ準備を整え、最初の3ヵ月間でその目標を達成した。その後、次の段階として憲法宣言、国民対話会議、そして大統領選出に移行した。
新しい大統領は国際的な慣例に基づき、憲法専門家との協議を経て任命された。勝利した勢力が旧憲法を廃止し、旧議会を解散した。次のステップは、国民対話であり、社会の幅広い層が参加することで、新憲法制定への道が開かれる。暫定議会が設置され、そのもとで議会が憲法起草委員会を設置する。旧体制による大量虐殺などの犯罪を理由に課された制裁は、体制崩壊とその解体後、正当性を失った。それゆえ、制裁は直ちに解除されるべきだ。
我々は完全に破壊された国家を受け継いだ。これがシリア人として立ち向かわなければならない挑戦だ。我々は国を再建しなければならない。確かに困難はあるが、不可能ではない。意志と努力があれば、シリアは再び立ち上がり、地域と世界の成功モデルになることができるだろう。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イナブ・バラディーは、シャーム解放機構によって拘束され、イドリブ県内各所に設置されている刑務所に収監されている逮捕者の釈放を求める活動が続いていると伝えた。
活動は、活動家、法律家、市民、政治組織などによって行われており、自由と尊厳というシリア革命の原則に乗っ取って、とりわけ言論犯の釈放を強く首相、アフマド・シャルア暫定大統領に対応を呼びかけ、回答を待っているという。
例えば、2月4日には、イスラーム教の宗教指導者・法学者のアブドゥッラッザーク・マフディー師はシャルア暫定大統領に対して、シャーム解放機構の元幹部のアブー・ヤフヤー・ジャザーイリー、アブー・シュアイブ・ミスリー、アブー・サフヤーン・ジャブラーウィーなど、イドリブ県内の刑務所に収監されているすべての言論犯に恩赦を出すよう求めるとともに、刑務所の閉鎖が移行期における義務だと位置づけている。
また、2024年12月21日には、活動家らが「女性の呼びかけ」声明を出し、イドリブ県内の刑務所に収監されている逮捕者の釈放をシャルア暫定大統領に要求した。
一方、イスラーム解放党のメンバーや支持者多数も依然として収監されている。
同組織がイナブ・バラディーに明らかにしたところによると、ダルアー県、ダマスカス県、ヒムス県、ハマー県、アレッポ県、イドリブ県、ラッカ県出身の30~60歳代の40人以上がイドリブ県内の刑務所に収監されているという。
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