ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を9回攻撃したと発表(2024年7月7日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月6日の戦果について以下の通り発表した。

午前8時45分、ラーヒブ陣地のスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃や暗殺への報復として、ティベリウス湖西のニムラ基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前11時50分、バグダーディー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する報復の一環として、メロン基地の管制航空作戦部隊本部をカチューシャ砲数十発で攻撃し、直接の損害を与え、一部を破壊、火災を発生させる。

午後2時45分、バイヤード・バリーダー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)マアルーブ村などに対する攻撃への報復として、アイレット・ハシャハルの第91師団司令部をカチューシャ砲数十発で攻撃。

(時刻明示せず)ナークーラ村、アイター・シャアブ村地域に対する攻撃への報復として、レモン山の陣地複数ヵ所をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃への報復として、占領下ゴラン高原のヘルモン山の東側にある技術偵察長距離電子センターを自爆型無人航空機複数機で攻撃し、スパイ諜報設備、技術システムに侵害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前10時53分、レバノンから下ガリラヤ地域に約20発の飛翔体が飛来、多連装ミサイルが一部を迎撃。またラモト・ナフタリ入植地地域に向けてロケット弾やミサイルが発射され、5時34分に警報が発令、多連装ミサイルが不審な航空標的1つを撃破。

午後5時23分、本日早く、レバノンからメロン山地域に約20の飛翔体が飛来し、火災が発生。また、本日早く、アイター・シャアブ村地域からからシュトゥラ入植地地域に向けて対戦車ミサイル2発が発射される。これに対して、イスラエル軍ミサイルを発射したヒズブッラーの軍事施設を特定し、これを攻撃。午後には、ザルイット入植地地域に向けてさらに2発の対戦車ミサイルが発射され、イスラエル軍兵士1人が軽傷を負う。イスラエル軍はマアルーブ村地域の軍事施設、ナークーラ村地域のテロ・インフラを攻撃。

午後8時16分、1時間前にイスラエル北部に敵航空機1機が侵入、多連装ミサイルがドブ山、ダフナ(キブツ)地域でこれらを迎撃。

午後9時1分、ゴラン高原地域で先ほど警報が発令され、多連装ミサイルがレバノンからの不審な航空標的一つを迎撃。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Qanat al-Manar, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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