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シリア政府の動き
『バラドナー』(6月21日付)は、複数の公式筋の話として、シリア・ポンドの急落に対処するため、内閣が民間公務員と軍関係者の給与とそれぞれ65%、100%引き上げることを検討している、と報じた。
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クッルナー・シュラカー(6月21日付)は、有線無線通信公社が、シリア・ポンドの急落を受け、通話料の引き上げを検討している、と報じた。
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喜劇俳優のドゥライド・ラッハームは、シリアとの完全断交を決定したエジプトのムハンマド・ムルスィー大統領の決定を「非愛国的」と非難した。
クッルナー・シュラカー(6月21日付)が報じた。
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『ハヤート』(6月22日付)は、アフマド・イスカンダル・アフマド元情報大臣の娘のラマー・アフマドが、家族とともにシリア国内に脱出したと報じた。
ラマー・アフマドは2005年から2010年までに在ドバイ・シリア領事を務め、その後外務省広報局に所属していた。
反体制勢力の動き
自由シリア軍(参謀委員会)アレッポ軍事評議会議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐が声明を出し、議長職を辞任すると発表した。
声明によると、辞任は、同僚の「幼稚で不満ばかり言う振る舞い」によるもので、今後は、各戦線の戦闘員とともにアレッポでの戦闘に専念するという。
なおアレッポ革命軍事評議会議長の職は続けるという。
『ハヤート』(6月22日付)が報じた。
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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース参謀長はアラビーヤ(6月21日付)に、反体制武装集団が「新型の近代兵器」を供与されたと述べた。
イドリース参謀長は「数日前に、欧米諸国からの非常に前向きな措置が行われた…。我々は必要なすべてを得たわけではないが、状況は良くなっている」と述べた。
またドーハでのシリアの友連絡グループ外相級会合に先立って、自由シリア軍が20日にアンカラで調整会合を行い、イスラーム主義武装集団の司令官らが多数参加したことを明らかにした。
イドリース参謀長によると、この調整会合には、シャーム自由人大隊のハッサーン・アッブード司令官、シャームの鷹旅団のアフマド・イーサー司令官、タウヒード旅団のアブドゥルカーディル・サーリフ司令官らが参加したという。
自由シリア軍参謀委員会政治広報調整官のルワイユ・ミクダードも、「我々が要求していた武器、戦況を変化させるであろう武器の一部を受け取った…。前線の戦闘員への供与を開始した」ことを明らかにした。
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クッルナー・シュラカー(6月22日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方の各所で、「言葉でなく行動によるシャーム救済」金曜日と銘打って反体制デモが行われ、アサド政権打倒、ジュネーブ2会議反対が訴えられた。
国内の暴力
ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区、バルザ区で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。
一方、SANA(6月21日付)によると、ジャウバル区、バルザ区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤルダー市周辺、アルバイン市、フライハ市郊外などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を加えた。
一方、SANA(6月21日付)によると、アーリヤ農場、ズィヤービーヤ町、フジャイラ村、アドラー市、ランクーシュ市、フーシュ・アラブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アーリキーン村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも市民10人が負傷した。
アーリキーン村は、アラウィー派とシーア派が住む村だという。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ウーファーニヤー検問所周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、士官1人を含む軍兵士複数が死亡した。
一方、SANA(6月21日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村、ウーファーニヤー村、ジャッバー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、アレッポ市内で軍と反体制武装集団の戦闘が激化、スライマーン・ハラビー地区、シャイフ・マクスード地区、マイサル地区、アシュラフィーヤ地区などでの戦闘で複数人が死傷した。
また、マンビジュ市、クワイリス航空基地周辺、マーリア市、ハナースィル市が、軍の空爆を受けた。
一方、SANA(6月21日付)によると、タニーバ・マンナグ街道、アアザーズ・アフリーン街道で、トルコから潜入した反体制武装集団の車輌を軍が攻撃・破壊した。
またアレッポ市カースティールー地区、ジャンドゥール交差点、サールーフ地区、サーリヒーン地区、シャッアール地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によるおと、ビンニシュ市郊外、マアッラト・ヌウマーン市郊外が軍の砲撃を受けた。
一方、SANA(6月21日付)によると、サラーキブ市、イドリブ中央刑務所周辺、マアッラトミスリーン市、ビンニシュ市、サルジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のラサーファ地区、ハミーディーヤ地区、ラシュディーヤ地区、旧空港地区、ムーハサン市で軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。
一方、SANA(6月21日付)によると、ダイル・ザウル市の工業地区、旧空港地区、労働者住宅地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊、また武装集団によるトルコへの石油密輸未遂を特殊作戦で阻止した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍の砲撃によって死亡したと思われる遺体数十体がマスウード村郊外で発見された。
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ヒムス県では、SANA(6月21日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハーリディーヤ地区、タッルダハブ市、タッルドゥー市、タドムル市郊外、ラスタン市、タイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
諸外国の動き
シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は、記者団に対して、シリア国内で化学兵器を使用したのかが誰かを特定することはできないと述べ、アサド政権が使用したとする英米仏の断定を否定した。
AFP(6月21日付)が報じた。
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はドイツのアンゲラ・メルケル首相とサンクトペテルブルクで会談、シリア情勢などについて協議した。
会談後の共同記者会見では、プーチン大統領は、「シリアでの政権交代にかかる決定が今なされれば、シリアに政治的真空が生じるのではと懸念している…。ドイツ首相はこのことを理解している…。アサド大統領が今去れば、政治的真空が生じる。誰がこれを埋めるのか?おそらくテロ組織だろう」と述べた。
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AFP(6月21日付)によると、ヨルダンの首都アンマンのフサイニー・モスク外で、ヨルダン・ムスリム同胞団のメンバーや支持者ら1,000人がアサド政権とヒズブッラーに反対するデモを行った。
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フランス外務省は、トルコからシリア北部に医療物資、薬品など16トンを送ったと発表した。
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スペイン外務省は、ジブラルタル海峡のアフリカ側に位置するセウタで、シリアで活動するアル=カーイダとつながりのあるテロ集団への戦闘員の派遣に関与していたネットワークを解体、8人を逮捕したと発表した。
この集団は、セウタと隣接するモロッコ領のフナイディク市で活動し、戦闘員の募集、教練、派遣などを行っていたという。
AFP(6月22日付)が報じた。
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バラク・オバマ米大統領は、米議会に書簡を送り、シリアの紛争に対処するため、ヨルダンでの多国籍軍事演習に参加していた米兵約700人を残留させると通知した。
演習は20日に終了したが、パトリオット・ミサイル、F16戦闘機、通信装置などとともに「安全保障上、必要としない状況になるまで」駐留させるという。
なおこれにより、ヨルダンに駐留する米兵は1,000人規模になる。
AFP, June 21, 2013、Alarabia.net, June 21, 2013、Balad-na, June 21, 2013、al-Hayat, June 22, 2013、Kull-na Shuraka’, June 21, 2013, June 22, 2013、Kurdonline,
June 21, 2013、Naharnet, June 21, 2013、Reuters, June 21, 2013、SANA, June
21, 2013、UPI, June 21, 2013などをもとに作成。
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