アレッポ県北部での空爆によりアル=カーイダの幹部でラタキア県のヌスラ戦線アミールを務めていたサナーフィー・ナスル氏ら3人が死亡(2015年10月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、同県北部での空爆により、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の幹部1人が死亡した。

死亡したのは、サナーフィー・ナスル氏(別名アブドゥルムフスィン・アブドゥッラー・イブラーヒーム・シャーリフ、アッバード・ナジュディー、アブー・ヤースィル・ジャウラーウィー)。

ナスル氏はサウジアラビア人で、2014年の米財務省が国際テロリストに認定、サウジアラビアもナスル氏をテロのブラックリストに記載し指名手配していた。

ナスル氏は、2007年にアフガニスタンにわたりアル=カーイダのメンバーとなったほか、イランで潜伏活動をしていた。

2013年に、アイマン・ザワーヒリー師の命令によりシリアに潜入し、ラタキア県で活動するヌスラ戦線部隊のアミール(司令官)となった。

ナスル氏は、米国がシリア国内での存在を主張する「ホラサーン」のメンバーの一人とも目されていた。

『ハヤート』(10月18日付)によると、この「ホラサーン」とは、アル=カーイダがシリアに派遣したアル=カーイダのメンバーを意味している。

しかし、ヌスラ戦線のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、ヌスラ戦線内に「ホラサーン」なる組織はないと否定している。

なお空爆は、米国主導の有志連合、ロシア軍、シリア軍のいずれによって行われたかは不明だという。

一方、ヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、「十字軍とアラブの同盟」のアレッポ県カフルハムラ村への空爆によって幹部2人、アブー・ヤースィル・マグリビー氏(モロッコ人)、アブー・ムハンマド・ジャズラーウィー氏(サウジアラビア人)が死亡したと発表した。

AFP, October 17, 2015、AP, October 17, 2015、ARA News, October 17, 2015、Champress, October 17, 2015、al-Hayat, October 18, 2015、Iraqi News, October 17, 2015、Kull-na Shuraka’, October 17, 2015、October 18, 2015、al-Mada Press, October 17, 2015、Naharnet, October 17, 2015、NNA, October 17, 2015、Reuters, October 17, 2015、SANA, October 17, 2015、UPI, October 17, 2015などをもとに作成。

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