サウジアラビアはアラブ・イスラーム諸国34カ国からなる対テロ軍事同盟の結成を発表するも、ダーイシュ(イスラーム国)との主戦場であるシリア、イラクを同盟に加えず(2015年12月15日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣はフランスの首都パリでの記者会見で、湾岸諸国をはじめとするアラブ・イスラーム諸国からなる新たな対テロ軍事同盟を結成し、「テロとの戦い」における新たな戦線を開くと発表した。

この軍事同盟には現在、サウジアラビア、UAE、バハレーン、エジプト、レバノン、ヨルダン、チュニジア、ジブチ、スーダン、パレスチナ、カタール、クウェート、リビア、モロッコ、モーリタニア、イエメン、トルコ、パキスタン、バングラデシュ、ベニン、チャド、トーゴ、セネガル、シエラレオネ、ソマリア、ガボン、ギニア、コモロ、コートジボワール、モルジブ、マリ、マレーシア、ニジェール、ナイジェリアの34カ国が参加しており、今後9~10カ国が加わる予定だという。

だが、ダーイシュとの「テロとの戦い」の主戦場であるシリア、イラク、そしてイラン、オマーンはこの軍事同盟には参加しないという。

ジュバイル外務大臣は、この「前例のない」軍事同盟に関して、「治安、軍事の両面で、過激派、テロ、暴力と戦う国々を支援することを目的としている」と述べた。

また「サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国は、米国が主導するダーイシュとの戦いの取り組みのなかで、シリアに特殊部隊を派遣することを検討している」ことを明らかにしたうえで、「有志連合に現在加盟している国々、すなわちサウジアラビア、UAE、カタール、バハレーンといった国々が、シリアに特殊部隊を派遣するべく議論を行っており、この議論は現在も続けられている」と協調した。

『ハヤート』(12月16日付)などが伝えた。

AFP, December 15, 2015、AP, December 15, 2015、ARA News, December 15, 2015、Champress, December 15, 2015、al-Hayat, December 16, 2015、Iraqi News, December 15, 2015、Kull-na Shuraka’, December 15, 2015、al-Mada Press, December 15, 2015、Naharnet, December 15, 2015、NNA, December 15, 2015、Reuters, December 15, 2015、SANA, December 15, 2015、UPI, December 15, 2015などをもとに作成。

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