米国、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなど国際シリア協力グループ(ISSG)諸国がニューヨークで外相級会合を開始し、テロ組織の認定などについて協議(2015年12月18日)

国際シリア協力グループ(ISSG)を構成する米国、ロシア、サウジアラビア、トルコ、イランなどがニューヨークで外相級会合を開いた。

『ハヤート』(12月19日付)は、会合では、ヨルダン、トルコが、停戦プロセスと政治移行プロセスから排除すべき「テロ組織」のリストをそれぞれ提出、ヨルダンは167カ国からなるリストには、シリア政府を後援するイラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団とレバノンのヒズブッラーが、トルコのリストには、西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主連合党を含まれていたと伝えた。

複数の外交筋によると、これに対して、イランの代表団が、ヨルダンのリストに「怒り」を露わにし、議事が1時間以上中断したという。

これに対して、ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣は、ヨルダンが提示したリストが、「ヨルダン一国、ないしはヨルダンの姿勢を反映したものではなく、複数の国の姿勢や提案をまとめたものだ」と述べ、イラン側の怒りに釈明したという。

一方、ロシアが、外相級会合後に予定されている国連安保理でのシリア紛争への対応にかかる決議案の審議を見据えて、ジュネーブ合意(2012年6月)に代えて、ウィーン会議での合意(10月30日、11月14日)を、停戦プロセスと移行プロセスの原則に据えようと試みる一方、「政治的移行」という文言に代えて、「政治的正常化」という文言を国連安保理決議において用いることを要求し、意見の対立が生じたという。

AFP, December 18, 2015、AP, December 18, 2015、ARA News, December 18, 2015、Champress, December 18, 2015、al-Hayat, December 19, 2015、Iraqi News, December 18, 2015、Kull-na Shuraka’, December 18, 2015、al-Mada Press, December 18, 2015、Naharnet, December 18, 2015、NNA, December 18, 2015、Reuters, December 18, 2015、SANA, December 18, 2015、UPI, December 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カテゴリー: シリア政府の動き, 反体制勢力の動き, 国内の暴力, 諸外国の動き パーマリンク