イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアリーハー市を空爆し、子供3人を含む10人が死亡した。
一方、SANA(7月13日付)によると、カファルヤー町に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、住民1人が死亡した。
このほか、ARA News(7月13日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とタフリール軍は、ヌスラ戦線によるタフリール軍幹部の拘束にかかる紛争で和解することで合意した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市の市場を空爆し、5人が死亡、数十人が負傷した。
一方、SANA(7月13日付)によると、ヒムス市ムハージリーン区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が複数発が着弾し、5人が負傷した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がザーラ村の発電所を砲撃した。
これに対して、戦闘機(所属明示せず)がザーラ村、ヒルブナフサ村一帯を空爆、またシリア軍が反体制武装集団と交戦した。
SANA(7月13日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動がザーラ村の発電所を砲撃し、甚大な被害を与えた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がドゥーマー市一帯、シャイフーニーヤ村、マイダーアーニー村、フーシュ・ファーラ村を空爆、またスルターン・マルジュ村一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員らが、ジハード主義武装集団と交戦した。
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クナイトラ県では、SANA(7月13日付)によると、シリア軍がサムダーニーヤ村方面に進軍したシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月11日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。
停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は772件。
AFP, July 13, 2016、AP, July 13, 2016、ARA News, July 13, 2016、Champress, July 13, 2016、al-Hayat, July 14, 2016、Iraqi News, July 13, 2016、Kull-na Shuraka’, July 13, 2016、al-Mada Press, July 13, 2016、Naharnet, July 13, 2016、NNA, July 13, 2016、Reuters, July 13, 2016、SANA, July 13, 2016、UPI, July 13, 2016などをもとに作成。
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