レバノンの動き(2014年6月20日)

NNA(6月20日付)などによると、レバノン山地県バアブダー郡のダフル・バイダル市のレバノン軍検問所に対して自爆攻撃が行われ、自爆犯マフムード・ジャラールッディーン氏と内務治安軍総局隊員1人が死亡、33人が負傷した。

LBCI(6月20日付)によると、自爆攻撃の直前に、内務治安軍総局長のアッバース・イブラーヒーム少将が同検問所を通過していたという。

AFP, June 20, 2014、AP, June 20, 2014、ARA News, June 20, 2014、Champress, June 20, 2014、al-Hayat, June 21, 2014、Kull-na Shuraka’, June 20, 2014、LBCI, June 20, 2014、al-Mada Press, June 20, 2014、Naharnet, June 20, 2014、NNA, June 20, 2014、Reuters, June 20, 2014、SANA, June 20, 2014、UPI, June 20, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月20日)

ハマー県では、SANA(6月20日付)によると、フッラ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民34人が死亡、50人以上が死亡した。

Champress, June 20, 2014
Champress, June 20, 2014

シリア人権監視団によると、アラウィー派が多く住むフッラ村でのこの爆弾テロで、38人が死亡、40人以上が死亡した。

この爆弾テロに関して、イスラーム戦線は声明を出し、15トンの爆弾を積んだ車を爆発させたと犯行を認め、同村を軍と「シャッビーハ」の拠点と断じ、犯行を正当化した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町周辺、ムライハ市一帯を軍が地対地ミサイルなどで砲撃した・

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村周辺を軍が空爆、また同地で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(6月20日付)によると、ジャッブーリーン市北部のタッル・アブー・サラースィルを軍が制圧し、「多数のテロリスト」を殲滅した。

また軍はタルビーサ市、サラーム・ガルビー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(6月20日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、シャッアール地区、バニー・ザイド地区、ハッダーディーン村、バラース村、カフルサギール村、ハイヤーン町、アターリブ市、アブティーン村、カースィミーヤ町、ハーン・アサル村、マンスーラ村、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 20, 2014、AP, June 20, 2014、ARA News, June 20, 2014、Champress, June 20, 2014、al-Hayat, June 21, 2014、Kull-na Shuraka’, June 20, 2014、al-Mada Press, June 20, 2014、Naharnet, June 20, 2014、NNA, June 20, 2014、Reuters, June 20, 2014、SANA, June 20, 2014、UPI, June 20, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月19日)

シリアの動き

ARA News(6月19日付)は、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガ筋が、イラクのヌーリー・マーリキー政権が、シリアの西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊にとハサカ県(シリア)のヤアルビーヤ国境通行所に面したニナワ県(イラク)のラビーア国境通行所を明け渡したと報じた。

ラビーア国境通行所は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がモスル市に侵攻する以前は、イラク軍第41歩兵旅団が駐留・管理していたが、その後、マーリキー政権は民主統一党に同地の管理を委ねたという。

また同消息筋によると、ハーシム・スィーターイー少将指揮下のペシュメルガ部隊がラビーア国境通行所の明け渡しを人民防衛隊に求めたが、人民防衛隊は国境管理に関するイラク政府との覚書を示し、これを拒否したという。

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ハサカ県では、ARA News(6月20日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するマルカダ市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が2ヶ月ぶりに戦闘を再開し、ヌスラ戦線らはダーイシュが本部を構えているアルメニア病院などを攻撃した。

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ヒムス県では、SANA(6月19日付)によると、タドムル市の西25キロに位置するイヤーラート・ダワー地方で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が小麦の略奪を試みたが、軍がこれを撃退した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)アレッポ州はツイッターを通じて声明を出し、ジャラーブルス地区のアミール、アブー・バクル・ミスリー氏を解任したと発表した。

解任は、イスラーム教の教義について答えられなかった精神障害者と思われる50代の男性を、ミスリー氏が銃で脅す映像(http://www.youtube.com/watch?v=yQ2urNgF09k)が公開されたことを受けた措置だという。

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ARA News, June 19, 2014
ARA News, June 19, 2014

アレッポ県では、ARA News(6月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がアイン・アラブ市郊外にあるスィリーン村のバーザール広場で若者1人を「スパイ容疑」で有罪とし、公開処刑した。

目撃者らによると、処刑されたのはマフムード・スィワース氏で、拷問の跡が見られたという。

またアイン・アラブ市西部では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、チュニジア人、イエメン人などダーイシュ戦闘員11人を殲滅したという。

 

イラク国内の戦況

イラク軍総司令部報道官のカースィム・アター大将は、サラーフッディーン県のバイジ製油所をイラク軍が完全制圧したと発表した。

アター大将によると、バイジ製油所での戦闘で、軍はダーイシュの戦闘員70人以上を殲滅、車輌70台を破壊したという。

なおアター大将によると、バイジ製油所に加えて、ニナワ県タッルアファル市、アンバール県各所などでの戦闘で、ダーイシュ戦闘員約250人を殲滅したという。

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イラク空軍司令部は、サラーフッディーン県およびバグダード県南部にあるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点などを空爆し、戦闘員70人を殲滅、車輌多数を破壊したと発表した。

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イラク国防省は、サラーフッディーン県南部のイスハーキー市一帯で、軍・治安部隊合同部隊が部族民兵の支援のもと、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の掃討を行い、同市からダーイシュを放逐したと発表した。

またマダー・プレス(6月19日付)は、サラーフッディーン県サーマッラー市作戦司令部の話として、同市北部でイラク軍がダーイシュと交戦し、ダーイシュ司令官を殺害したと報じた。

一方、ティクリート市南部のムウタスィム地方の警察署をダーイシュが襲撃、警部1人を含む警察部隊隊員5人が死亡した。

これに対して、イラク軍ヘリコプターが空爆を行い、ダーイシュ戦闘員8人を殲滅した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、キルクーク県警察の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がハムリーン山近くで拉致していたトルコ系企業の外国人労働者44人が警察当局に引き渡されたと伝えた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(6月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がモスル市中心にある詩人アビー・タマーム・バジュラーファの銅像を「偶像」とみなし、撤去した。

またイマード・ユーハンナー国民議会議員は、ダーイシュがモスル市内の教会を焼き討っていると批判した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、バービル県警察の話として、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した、と報じた。

またバービル県議会は、ジュルフ・サフル地方、カルバラー県、アーミリーヤト・ファッルージャ地方を結ぶ幹線道路の治安を回復したと発表した。

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ディヤラ県警察所長は、ヤアクーバ市北東部で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の

拠点を砲撃し、ダーイシュ戦闘員18人を殺害した、と発表した。

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マダー・プレス(6月19日付)は、キルクーク県警察の話として、キルクーク市南部のバシーン村でイラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュと交戦、ペシュメルガの士官1人を含む隊員4人が死亡したと報じた。

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マダー・プレス(6月19日付)は、アンバール県作戦司令室の話として、ラマーディー市およびその東部一帯での掃討作戦で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員12人を殺害、20人を逮捕したと報じた。

またファッルージャ市北部のサクラーウィーヤ地方での戦闘で、ダーイシュ戦闘員7人を殲滅した。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ジャバル・バドルー地区、ハイダリーヤ地区、バーブ街道地区、サーフール地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、子供を含む複数名が死亡した。

軍はまた、ダーラト・イッザ市、アターリブ市郊外、アンジャーラ村周辺などのジハード主義武装集団の拠点を空爆した。

一方、SANA(6月19日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、カッラーサ地区、カースティールー地区、マアーッラト・アルティーク村、タッル・ジャビー村、ハーディル村、アブティーン村、アルド・マッラーフ地区、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市、マーリア市、タームーラ村、アターリブ市、アアザーズ市、バービース村、シュワイフナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が「カフルヌブーダ町におけるアッラーのための献身の戦い」と銘打った攻撃を開始し、軍のスィヤーダ検問所、ジュッブ・ヒサーラ検問所、ムガイル村検問所を砲撃、複数の兵士が死傷した。

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ダマスカス県では、SANA(6月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、地下トンネル、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月19日付)によると、カラム・ラサース農場、ミスラーバー市東部郊外、ムライハ市周辺、ジャイルード市郊外、アッサール・ワルド村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月19日付)によると、ナブア・ムッル村一帯、バフルーリーヤ村周辺、ハッファ市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月19日付)によると、カルファーヤー村、アルバイーン山周辺、カフルナジュド村、カフルラーター村、ビカフルーン村、ビンニシュ市、サルマーニーヤ村、アイン・バーリダ村、マアッルバリート村、マリーミーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月19日付)によると、ジャービヤ丘、ヌアイマ村、ジャビーブ村、東西ムライハ村、ダルアー市アルバイーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月19日付)によると、スルターニーヤ村、マスアダ村、ハッターブ村、アルシュータ村・ハリージャ村間、サアン村一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年6月19日)

『ハヤート』(6月20日付)は、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官が、EUの対シリア制裁に参加しているノルウェーのオスロを訪問中だと報じた。

シャアバーン補佐官は、2012年半ばにシリア政府高官らの渡航禁止を定めたEUの対シリア制裁のリストに加えられ、欧米諸国への渡航が制限されてきた。

複数の消息筋によると、シャアバーン報道官は、ノルウェー外務省からのビザ発給を受け、モスクワ経由(同地でミハイル・ボクダノフ外務副大臣と会談)でオスロを訪問し、19日に開催されたオスロ・フォーラムに出席した。

オスロ・フォーラムでは、アラブ諸国やシリアの反体制勢力代表らも参加し、シリア情勢などの問題が議論された。

議論は「チャタム・ハウス・ルール」により出席者、発言者が非公開とされた。

『ハヤート』によると、シャアバーン報道官のオスロ訪問の2週間前には、オスロでブルッキングズ研究所のもと、シリア政府支持者と反体制勢力代表が会合を開いた。

この会合は、シリア政府高官からの「提案」でシリア政府関係者は出席せず、支持者が参加した。

なお5月には、レバノンの首都ベイルートで、リチャード・マーフィー元駐シリア米大使、フランク・ウィンザー元駐シリア米対しが、シリア政府関係者と非公式に会合を持っている。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月19日)

クッルナー・シュラカー(6月19日付)は、ダマスカスの信頼できる消息筋の話として、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のメンバーおよび元メンバーがシリアの治安当局との間で、帰国と和解のための「国民大会」参加をめざして交渉を行ったと報じた。

同消息筋によると、8人のメンバーが帰国を求めているが、治安当局はそのうちの数名を拒否したという。

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クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、7月6日に任期切れとなるシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の後任候補者を選出するためにシリア民主主義者連合が行った準備選挙で、ミシェル・キールー代表が敗退し、ムワッファク・ニールビーヤ氏が候補者に選出された。

キールー代表とニールビーヤ氏の票差は2票だけだったという。

AFP, June 19, 2014、AP, June 19, 2014、ARA News, June 19, 2014、Champress, June 19, 2014、al-Hayat, June 20, 2014、Kull-na Shuraka’, June 19, 2014、al-Mada Press, June 19, 2014、Naharnet, June 19, 2014、NNA, June 19, 2014、Reuters, June 19, 2014、SANA, June 19, 2014、UPI, June 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月18日追記)

ARA News(6月19日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市で民主統一党支持者数百人がPKK前党首のアブドゥッラ・オジャラン氏の釈放を求めデモ行進を行った。

デモ参加者はまた、イラクでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と対峙するイラク・クルディスタン地域ペシュメルガとの連帯も訴えられたという。

ARA News, June 19, 2014
ARA News, June 19, 2014

ARA News, June 19, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き(2014年6月18日)

AFP(6月18日付)は、化学兵器禁止機構の米国代表から得た国連提出予定の報告書において、化学兵器禁止機関・国連合同派遣団による5月の現地調査の結果、シリア国内で体系的に塩素ガスと思われる化学物質が使用されたとの指摘がなされ、アサド政権による毒ガス使用が推定されている、と報じた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、国連憲章第7章に基づき周辺諸国からシリア領内への人道支援物資搬入を求める安保理決議案(オーストラリア、ルクセンブルグ、ヨルダンが共同提案)をめぐる安保理での協議に関して、「前進があった。国境経由での人道支援に関してシリア政府が合意した仕組みの検討を現在集中的に行っている」と述べた。

ロイター通信(6月18日付)が報じた。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月18日)

シリア国内の動き

クッルナー・シュラカー(6月18日付)は、反体制派系人権支援団体「ラワーフィド」は、ダイル・ザウル市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と食糧品などの搬入に関する合意を結んだと報じた。

同合意は、ダーイシュが占拠しているスィヤーサ橋を経由して、ラファーフィドが反体制武装集団とシリア軍との戦闘が続いているダイル・ザウル市に食糧品などの搬入を行うことを定めたものだというが、その詳細は明らかでないという。

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ダイル・ザウル市で活動する反体制活動家のヤースィル・アッラーウィー氏はクッルナー・シュラカー(6月18日付)に対して、ダイル・ザウル県のムジャーヒディーン・シューラー評議会傘下の武装集団や部族民兵がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と停戦したとの一部情報を否定し「専制者と過激派に対するジハード」を続けていると述べた。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ジャラーブルス市郊外のシュユーム村を襲撃しようとしたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とラッカ革命家旅団などからなる「自由シリア軍」部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)シャリーア委員会は声明を出し、ハサカ県を侵攻すると宣言した。

Kull-na Shuraka', June 18, 2014
Kull-na Shuraka’, June 18, 2014

同声明でシャリーア委員会は、「シリアのヌサイリー派体制(アサド政権)、偶像崇拝者の国防軍(国防隊)に代表されるそのシャッビーハ、シオクルディスタン的クルディスタン労働者党に代表されるユダヤ教徒の末裔、十字軍末裔とキリスト教徒背教者」から「バラカ県(ハサカ県)を解放し、その土地にイスラームの旗を掲げるための…侵攻を行う」と宣言し、カーミシュリー市を最初の目標とすると予告した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長はサウジアラビアのジェッダで開かれたイスラーム諸国会議機構(OIC)外相会議に出席し、「シリアからイラクに血の海が広がり、今後さらに深刻な問題が生じる…。イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が複数の国の国境、人間、尊厳を無視して国家建設を宣言することを我々は待っていていいのか? ヒズブッラーの傭兵がイラクに達し、宗派主義的憎悪を目の当たりにするのを待っていていいのか? シリアと同じような…新たな虐殺が別の国で起きることを待っていいのか」としたうえで、国際社会がシリアに介入しなかったことを批判した。

イラク国内の戦況

マダー・プレス(6月18日付)は、ニナワ県モスル市住民の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が6月13日に発出した「市民文書」を撤回し、アラブ国籍の戦闘員(非イラク人)の多くが最終的に撤退した、と報じた。

これにより、ダーイシュ戦闘員の数は減少し、車輌1、2台がパトロールを行っているだけだという。

ダーイシュは退去に際して、周辺農村出身者と思われる人々にモスル市の統治を委ねたが、農村で暮らしてきた彼らには統治能力はないと見方が主流。

「市民文書」は、モスル市を制圧したダーイシュが、指示に従わない住民らを斬首にすると定めたものだという。

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マダー・プレス(6月18日付)は、サラーフッディーン県バイジ製油所筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバイジ製油所をロケット弾などで攻撃、これに対してイラク軍ヘリコプターが製油所上空を旋回し、応戦した。

これに関して、イラク軍総司令部のカースィム・アター報道官は記者会見で、イラク軍がバイジ製油所を襲撃したダーイシュを撃退し、40人を殺害したと発表した。

まだサラーフッディーン県治安筋によると、ティクリート市南部にあるシャアラーン・カリーム国民議会議員の邸宅をダーイシュが襲撃、破壊した。

このほか、ダーイシュはティクリート市東部のアラム地区を砲撃した。

一方、イラク内務省報道官は、サラーフッディーン県ティクリート市南部で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)司令官の一人アブー・タルハ・リービー氏を殺害、またバグダード県作戦司令室所属の部隊がダーイシュ戦闘員46人を殺害、21人を負傷させ、100人以上を逮捕したと発表した。

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マダー・プレス(6月18日付)は、キルクーク県キルクーク市南部のトゥーズ郡・アーミルリー地区間で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と警察・軍が交戦、ダーイシュが同地に位置する三つの村を制圧した、と報じた。

この戦闘で20人が死亡したという。

またキルクーク県の治安筋によると、キルクーク市南部のハムリーン山付近を車で移動中のトルコ人技師3人とドライバー1人が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に拉致、連行された。

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マダー・プレス(6月18日付)は、ディヤラ県ティグリス作戦司令室の話として、ヤアクーバ市北部のハーリス郡で、郡・治安部隊合同部隊が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、チェチェ人司令官を含む4人を殺害したと報じた。

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マダー・プレス(6月18日付)は、アンバール県警察筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がヒート郡の警察署3カ所を襲撃、制圧したと報じた。

またアンバール県作戦司令室によると、治安部隊がカラマ地区にあるルウード橋近くの軍拠点でダーイシュと交戦、撃退したという。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年6月18日)

大統領選挙(第2回投票)のための国民議会臨時会がナビーフ・ビッリー議長によって招集されたが、3月14日勢力、民主会合ブロックなど48人が議場に姿を現しただけで、定足数に達せず流会となった。

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マラダ潮流代表のスライマーン・フランジーヤ国民議会議員は、NBN(6月18日付)のインタビューに応じ、そのなかで「バッシャール・アサド大統領の同意なくして、レバノンでいかなる大統領の選出され得ない」と述べた。

Naharnet, June 18, 2014
Naharnet, June 18, 2014

フランジーヤ議員はまた「アウン元司令官(自由国民潮流代表)が大統領になれば、アサド大統領は喜ぶだろう。そう彼は言ったし、アウン氏もアサド大統領によって賞賛されていることを知っている」と付言した。

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NNA(6月18日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外にあるシリア人避難民キャンプで、レバノン軍が強制捜査を行い、キャンプ内で軍事教練を行っているとされるシリア人容疑者の追跡を続けた。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NBN, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャジャラ町近郊にあるパレスチナ難民キャンプを未明に軍が空爆し、子供9人を含む12人が死亡、女性3人を含む7人が負傷した。

またマサール・プレス(6月18日付)によると、軍はシャジャラ町にも「樽爆弾」を投下し、女性、子供を含む40人が死亡、数十人が負傷したという。

このほか、軍はダルアー市各所、シャイフ・マスキーン市などに対して砲撃を加えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サクバー市各所を軍が空爆し、子供4人と女性4人が死亡、32人が負傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、カラムーン地方のアッサール・ワルド村郊外の無人地帯で、ジハード主義武装集団とシリア軍、ヒズブッラー戦闘員が交戦し、シャーム外国人旅団の司令官アブー・ハサン・タッリー氏とズブッラー戦闘員4人を死亡した。

他方、SANA(6月18日付)によると、フーシュ・アラブ村、ムライハ市およびその周辺、カフルバトナー町、ジスリーン町郊外、ザマルカー町、ミスラーバー市郊外、カラム・ラサース農場、アッサール・ワルド村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アンサーリー地区、スッカリー地区、ハイダリーヤ地区などを軍が「樽爆弾」で空爆し、多数が負傷した。

一方、SANA(6月18日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、ザフラー地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ライターン地区、ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区、ズィルバ村、ムスリミーヤ村、シュカイフ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、複数の活動家によると、軍がヒムス市ワアル地区を砲撃した。

ARA News(6月18日付)によると、この砲撃により15人が死傷したという。

一方、SANA(6月18日付)によると、スルターニーヤ村、ラスタン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(6月18日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月18日付)によると、アトマーン村、ガズラーン農場、カスル・ビータール農場、カスル・アフマル農場、マンシャラ・ハジャル農場、タファス市・ヤードゥーダ村街道、ダルアー市・タファス市街道、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月18日付)によると、マンタフ村、アーミキーヤ村、ジスル・アブヤド村、バッザ農場、クマイナース村、ビーシュラームーン村、カニーサト・ナフラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Masar Press Agency, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年6月18日)

アサド大統領はシリアを訪問中の北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の李洙ヨン外務大臣ら一行とダマスカスで会談し、二国間関係の強化などについて協議した。

Champress, June 18, 2014
Champress, June 18, 2014

SANA(6月18日付)によると、会談で李外務大臣は、シリア国民の「対テロ戦争」の成果と大統領選挙の成功を高く評価し、諸外国の国民の多くがシリア国民を支援していると伝えた。

これに対して、アサド大統領は、欧米諸国が自らの意思に沿おうとしない諸外国をさまざまな方法で弱体化・分断させようとし、最近ではそのためにテロ集団への依存を強めていると指摘、シリアにおけるテロ支援が中東地域だけでなく、これらの国々に従属する国を含む全世界に波及する危険があると強調した。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月18日)

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『ハヤート』(6月19日付)に、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊の活動に関して「ここかしこで過ちを犯してしまっている…。過ちは経験不足によるものだ。なぜなら隊員らは、独裁、弾圧、拷問の支配のもとで暮らしてきたからだ。我々は、よりよい活動ができるよう隊員を訓練することを国際機関に提案している」と述べた。

ムスリム共同党首によると、スイスの団体に人民防衛隊の教練を要請しているという。

AFP, June 18, 2014、AP, June 18, 2014、ARA News, June 18, 2014、Champress, June 18, 2014、al-Hayat, June 19, 2014、Kull-na Shuraka’, June 18, 2014、al-Mada Press, June 18, 2014、Naharnet, June 18, 2014、NNA, June 18, 2014、Reuters, June 18, 2014、SANA, June 18, 2014、UPI, June 18, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月17日追記)

タウヒード旅団(イスラーム戦線)の広報局によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の工作員のアブドゥルバースィト・バリームー氏(通称マフムード・ガーリー)がアレッポ市で早朝、礼拝中のイスラーム戦線メンバー4人に銃を乱射し、殺害した。

バリームー氏は自らをイスラーム戦線のメンバーだと偽って犯行に及んだという。

Kull-na Shuraka’, June 18, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月17日)

シリア国内の動き

『ハヤート』(6月18日付)は、複数の活動家からの情報として、シリア政府がダイル・ザウル県で国防隊(義勇軍)への志願を住民に呼びかけていると報じた。

同報道によると、「シリア・アラブ軍による領土と人民の国防を支援し、国防隊に率先して加入することで腐敗した悪党を殲滅」することを呼びかける声明文が回付されているという。

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アレッポ県では、ARA News(6月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、クルド人戦線旅団、北の太陽大隊、ラッカ革命家旅団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するジャラーブルス市を重火器で攻撃した。

クルド人戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官によると、ジャラーブルス市攻略は、ジャラーブルス市近郊のズッル・マガール村に対する16日晩を開始され、これまでにダーイシュ戦闘員18人を殺害、ダーイシュのアミール複数名を含む数十人を負傷させている、という。

一方、ジャラーブルス市を占拠するイラク・シャーム・イスラーム国は声明を出し、「エジプト国籍のジャラーブルス地区アミールを解任し、宗教道徳に反した罪で処罰する」と発表した。

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ラッカ県では、ARA News(6月17日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がタッル・アブヤド市南西に位置するマンジューク村にある西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの検問所を襲撃し、2人を殺害、1人を拉致・連行した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、マンジューク村襲撃直後にダーイシュが占拠するタッル・アブヤド市西部の複数の村々でダーイシュと交戦し、うち三つの村(村名は公表せず)を制圧したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブサイラ市一帯で停戦状態にあったイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が未明に戦闘を再開した。

戦闘はダーイシュが同市に進軍しようとしたために再開されたという。

また戦闘再開に先立って、シュマイティーヤ町にあるヌスラ戦線などジハード主義武装集団の拠点近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員7人が死亡、10人が負傷した。

死亡した戦闘のなかには、シャーム自由人イスラーム運動の司令官、ヌスラ戦線シャリーア委員会の裁判官が含まれているという。

さらにハワーイジュ村では、反体制武装組織「サッダーム・フサイン旅団」の司令官自宅に対してダーイシュが自爆攻撃を仕掛け、司令官の両親と親戚の合わせて4人が死亡、司令官自身も負傷した。

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ARA News(6月17日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、イラクのニナワ県モスル市、スィンジャール町、アンバール県ラマーディー市などへの侵攻によって捕捉したイラク人兵士50人以上をシリアのハサカ県フール村にある通称「パレスチナ・キャンプ」に連行し、処刑したと報じた。

これに対し、ムハンマド・アフマドを名乗る地元活動家はARA Newsに、ダーイシュバラカ州(ハサカ県)のワーリー、アブー・ウサーマ氏が恩赦を発令し、ハサカ県シャッダーディー市にあるイスラーム法廷に拘束されていた50人以上の逮捕者が釈放されたと述べた。

一方、シリア軍は、ヘリコプターでタッル・ハミース村を走行中の車や市場を攻撃した。

ARAによると、シリア軍は16日にもシャッダーディー市南東の対イラク国境に近いタッル・シャーイル村を空爆しているという。

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シリア人権監視団は、信頼できる複数の消息筋からの情報として、シリア軍はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市侵攻と時を同じくして、ダマスカス郊外県のムライハ市およびその周辺に展開していた民兵多数を撤退させ、そのなかには多数のイラク人戦闘員が含まれていた、と発表した。

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ARA News, June 17, 2014
ARA News, June 17, 2014

ARA News(6月17日付)は、アレッポ県アフリーン市で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と、イラクのニナワ県ラビーア国境通行所に展開するイラク・クルディスタン地域ペシュメルガの「同盟支持」を訴えるデモが行われ、市民らが参加した。

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トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に関して「イスラーム国家を宣言することでシリア人を蹂躙」、「アサド体制とその同盟者へのジハードを行う民…に対しても行き過ぎた背教宣告を発する」などして「イスラーム法違反、明確な犯罪行為」を行っていると批判した。

また声明は、「自らの国」の領土を広げるために…暴君アサド政権に対するジハード部隊に対抗し」、「シリアのさまざまな武装集団との対決や衝突に乗じ」、「活動家、記者、ジハード戦闘員を逮捕…、拷問し、慈善・布教活動を妨害」していると指摘、「こうした証拠は、この組織(ダーイシュ)がアサドおよびその体制に対する抵抗を流産させる主因となっていることを示す」と糾弾した。

そのうえで、「シリア人そしてシリアにおける彼らの影響力がなくなるまで…ダーイシュと戦う」ことを呼びかけた。

シリア・イスラーム評議会は、2014年4月にトルコのイスタンブールで正式に発足した組織で、シリア国内外で活動するシャリーア委員会など、スンナ派のイスラーム系組織40団体からなり(https://syriaarabspring.info/wp/?p=7139)、「シリア革命の支持」、「ファトワーにおけるウラマーの見解の統一」をめざしている。

イラク国内の戦況

ヌーリー・マーリキー内閣は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の侵攻に関して「イラクで起きている深刻な犯罪の責任はサウジアラビア政府にある…。サウジアラビアのメディアにおいてテロリストを革命家と報じていることがテロリストの犯罪に正当性を与えている」と非難した。

マダー・プレス(6月17日付)は、キルクーク県の複数の治安筋の話として、キルクーク市郊外のバシール村一帯、ムッラー・アブドゥッラー地方近郊、ダブス郡近郊に対数イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻撃で、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガの隊員1人と民間人1人が死亡、ペシュメルガ隊員27人を含む48人が負傷したと報じた。

この戦闘により、ダーイシュはペシュメルガを撤退させ、バシール村一帯を再制圧したという。

またキルクーク警察筋によると、バシール村で、地元警察とペシュメルガの合同部隊がダーイシュと交戦、警察官1人が死亡、4人が負傷した。

さらにキルクーク警察筋によると、キルクーク市西部のムルタカー地区の警察署などがダーイシュによって制圧された。

このほか、キルクーク県議会は、キルクーク市南部のイマーム・リダー廟を襲撃しようとしたダーイシュを治安部隊と部族民兵が迎撃、警察官1人とダーイシュ戦闘員多数が負傷したと発表した。

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マダー・プレス(6月17日付)は、ニナワ県治安筋の話として、イラク軍戦闘機が、タッルアファル郡アッルー地方でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車列を空爆し、車輌10台を破壊したと報じた。

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マダー・プレス(6月17日付)は、サラーフッディーン県の治安筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が掌握していたイスハーキー地区・バラド郡間の幹線道路をイラク軍が奪還したと報じた。

また信頼できる治安筋によると、ダーイシュを撃退したバラド郡では、銃殺されたイラク軍兵士などの遺体25体が発見された。

なおこれに関して、治安筋はマダー・プレスに、バグダード県とサラーフッディーン県サーマッラー市を結ぶ街道の「安全が完全に回復、確保された」と述べた。

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マダー・プレス(6月17日付)は、アンバール県の治安筋の話として、ファッルージャ市東部のハムラ地方、シュワイラターン地方で、イラク軍ヘリコプターがイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点を空爆し、戦闘員7人を殺害、車輌4台を破壊した。

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ディヤラ県警察は、ヤアクーバ市西部のマフラク地方にある警察署を制圧していたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と治安部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員7人を殲滅、同警察署を奪還したと発表した。

マダー・プレス(6月17日付)が伝えた。

またディヤラ県議会のムサンナ・タミーミー議長は、ヤアクーバ市北東部のミクダーディーヤ郡ジャズィーラ地方で、軍と部族民兵からなる合同部隊が同地方のダーイシュのアミールを殺害したと発表した。

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バービル県議会は、同県住民の志願兵約8,000人の一部が、サラーフッディーン県サーマッラー市に派遣され、過去48時間でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員10人を殲滅している、と発表した。

マダー・プレス(6月17日付)が伝えた。

諸外国の動き

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、15日に「マフディー・ボーイスカウト」の代表15人とテレビ会議システムで会談し、レバノン、シリア、イラク情勢などについて意見を交わした。

会談でナスルッラー書記長は「我々が適切な時期に、適切な方法でシリアに介入していなかったとしたら、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は今頃ベイルートにいただろう」と述べたという。

『サフィール』(6月17日付)が伝えた。

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シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長は、シリア情勢に関して「地域全体を脅かすほど深刻な段階に達した」と懸念を表明した。

AFP(6月17日付)が伝えた。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、al-Safir, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アイン・タッル地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、2人が死亡、またマイダーン地区への反体制武装集団の砲撃で老女1人を含む2人が死亡した。

またジハード主義武装集団は、ヌッブル市、ザフラー町を砲撃、タッル・ジャイジャーン村では、シャームの民のヌスラ戦線が侵入を試み、軍と交戦した。

一方、SANA(6月17日付)によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、インザーラート地区、カースティールーt句、シュカイフ地区、ハナーヌー地区、ハーン・アサル村、アルバイド村、ハンダラート・キャンプ、アイス村、バービース村、ウワイジャ地区、マーリア市、タッル・リフアト市、カフルダーイル村、マーイル町、クワイリス村、ムスリミーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ近く、ムライハ市各所を軍が「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで空爆・砲撃、またムライハ市周辺の軍拠点をジハード主義武装集団が砲撃した。

一方、SANA(6月17日付)によると、カフルバトナー町南西部、ムライハ市郊外、ジスリーン町郊外、ミスラーバー町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ランクース市郊外、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タスィール町、インヒル市、ジュムーア丘一帯を軍が「樽爆弾」などで空爆、またアトマーン村で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月17日付)によると、インヒル市、ワッラード村、ダルアー市旧税関地区、スルターン・モスク一帯、ヌアイマ村、アトマーン村、タファス市・アトマーン村街道、東ガーリヤ村・カラク村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がラフジャーン検問所を砲撃し、軍兵士複数名を死傷させた。

またシャイザル町、フワイズ村などを軍が「樽爆弾」などで空爆、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月17日付)によると、タイバト・イマーム市、ラターミナ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サアン村の軍拠点をジハード主義武装集団が攻撃し、国防隊戦闘員1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、スクービーン村でジハード主義武装集団が打ったと迫撃砲弾によると思われる爆発が3回発生した。

またトルクメン山(ラビーア町一帯)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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イドリブ県では、SANA(6月17日付)によると、ハーン・スブル村近郊、タッルミンス村、マアッラシューリーン村、バスクラー村、バシーリーヤ村、アイン・スーダ村、アイン・バーリダ村、バシュラームーン村、ハーッジ・ハンムード農場、マクラア・アブー・ジャマール村、バサーミス村、アルバイーン山一帯、マンタフ村、アイン・シーブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年6月17日)

ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はAFP(6月17日付)に、ヒムス市旧市街に対する包囲と「停戦合意」によって投降した反体制武装集団戦闘員数十人がシリア軍に従軍する予定だと述べた。

バラーズィー知事によると、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、ヒムス市で拘留されていた逮捕者118人が12日に釈放され、うち「第1グループ」に分類されている元戦闘員(釈放された118人の約半数)が「元いた部隊に復帰するだろう」と述べた。

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SANA(6月17日付)は、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、ダマスカス県で959人の罪状が全免に、240人の罪状が減刑の対象になったと報じた。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月17日)

ハーワール通信(6月17日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)が政党問題委員会において三つの政党を公認したと報じた。

公認された政党は以下の通り:

民主統一党(サーリフ・ムスリム共同党首、アースィヤ・アブドゥッラー共同党首)

シリア・クルド民主平和党(タラール・ムハンマド党首)

クルディスタン自由連合(ファルハード・ティールー書記長)

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クッルナー・シュラカー(6月17日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長が自由シリア軍参謀委員会と会談し、参謀委員会の現地司令官9人の辞任に対応するかたちで「数ヶ月中に国防軍を創設する」との意向を示した、と報じた。

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14日に自由シリア軍参謀委員会を辞任した現地司令官の一人ムハンマド・ラスラーン大佐(ラッカ軍事評議会議長)はクッルナー・シュラカー(6月17日付)に対し、数ヶ月にわたり現地に何らの支援がなされていなかったことを明らかにし、シリア革命反体制勢力国民連立が当初から参謀委員会に協力的でなかったと批判するとともに、「参謀長(アブドゥルイラーフ・バシール准将)も我々とともに辞任しなければならなかった」と述べた。

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アレッポ県革命軍事評議会は声明を出し、アブドゥッサラーム・ハミーディー大佐を新司令官に選出・任命したと発表した。

AFP, June 17, 2014、AP, June 17, 2014、ARA News, June 17, 2014、Champress, June 17, 2014、Hawarnews, June 17, 2014、al-Hayat, June 18, 2014、Kull-na Shuraka’, June 17, 2014、June 18, 2014、al-Mada Press, June 17, 2014、Naharnet, June 17, 2014、NNA, June 17, 2014、Reuters, June 17, 2014、SANA, June 17, 2014、UPI, June 17, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月16日)

マダー・プレス(6月16日付)は、複数の消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、イラク治安部隊および部族民兵との交戦の末、ニナワ県タッルアファル市飛行場など同市の大部分を制圧した、と報じた。

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アンバール県軍事司令部は、部族民兵の支援を受けたイラク軍が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、ユーフラテス川沿いの対シリア国境に位置するカーイム郡の大部分を奪還・制圧したと発表した。

同地は早朝にダーイシュによって一時占拠されていたという。

また同司令部筋によると、イラク軍はファッルージャ市北部のサクラーウィーヤ地区でダーイシュの車列を空爆し、車輌11台を破壊、複数の戦闘員を死傷させた。

一方、アンバール県警察は、ラマーディー市各所で、治安部隊がダーイシュと交戦し、戦闘員9人を殺害、10人を逮捕、また車輌4台を破壊した、と発表した。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月16日付)は、サラーフッディーン県治安筋の話として、イラク軍ヘリコプターが、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するティクリート市北部の大統領宮殿複合施設、同市中心に位置するフサイン・モスクなどを空爆した、と報じた。

またティクリート市北部のサクル地方で、イラク軍とダーイシュが交戦し、子供4人を含む9人が負傷した。

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ディヤラ県警察は、ヤアクーバ市北部のアズィーム地区で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦、ダーイシュ戦闘員12人が死亡、車輌8台が破壊されたと発表した。

またティグリス作戦司令室は、ミクダーディーヤ郡で軍・警察合同部隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員17人を殺害したと発表した。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

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バービル県治安委員会によると、治安部隊がヒッラ市北部のジュルフ・サフル地区でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対する掃討作戦を行い、ダーイシュ戦闘員15人を殲滅した。

一方、イスラーム・ダアワ党がバービル県の志願兵からなる「シャアバーン第15旅団」を結成したと発表した。

同旅団は、3個連隊からなり、数千人の志願者からなり、軍事教練を受けた後、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討の任務につくという。

マダー・プレス(6月16日付)が伝えた。

AFP, June 16, 2014、AP, June 16, 2014、ARA News, June 16, 2014、Champress, June 16, 2014、al-Hayat, June 17, 2014、Kull-na Shuraka’, June 16, 2014、al-Mada Press, June 16, 2014、Naharnet, June 16, 2014、NNA, June 16, 2014、Reuters, June 16, 2014、SANA, June 16, 2014、UPI, June 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区、アシュラフィーヤ地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性、子供、地元評議会メンバーを含む30人以上が死亡した。

また軍はシャフバー地域のアンダルス病院周辺を砲撃したほか、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、タッル・ハディーヤ村、ミスカーン村、サッハーラ村、ダーラト・イッザ市、カフルハムラ村、バヤーヌーン町を「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、多数が死傷した。

これに対して、ジハード主義武装集団はアレッポ市内の政治治安部を砲撃した。

一方、SANA(6月16日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区県庁近く、ハナーヌー地区、カルム・カーティルジー地区、ハイダリーヤ地区、旧市街、カフルサギール村、クワイリス村、バナーン町、マーイル町、フライターン市、シャルキーヤ村、ワディーヒー村、アブティーン村、タームーラ村、ターディフ市、カフルカール村、ザルバー村、ハーディル村、アイス村、スィムアーン山、ICARDA西部、マアッラト・ナアサーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマ市で爆発があり、ジハード主義武装集団戦闘員、女性、子供ら8人が死亡した。

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イドリブ県では、マサール・プレス(6月16日付)によると、バスクラー村で何者かジハード主義武装集団のシャリーア法廷近くで爆弾を爆発させ、3人が死亡した。

またタフタナーズ市、サラーキブ市、マアッラ村への軍の空爆・砲撃により1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町への砲撃により6人が死亡、またムライハ市への軍の砲撃で4人が死亡した。

一方、SANA(6月16日付)によると、ムライハ市・ジスリーン町交差点、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ダーライヤー市、シャイフーニーヤ農場、タッル・クルディー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で軍と「自由シリア軍」が交戦した。

またアッバースィーイーン広場とウマウィーイーン広場に迫撃砲弾がそれぞれ1発ずつ着弾した。

一方、SANA(6月16日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月16日付)によると、ラスタン市、ダイル・フール村、フーシュ・ハッジュー村、キースィーン村、アイン・フサイン村、ナースィリーヤ村、ワーディー・アブヤド村、シャジャラ農場、ブライジュ村南部、ウンム・シャルシューフ村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月16日付)によると、ジュバー町、ダルアー市、アトマーン村、ヤードゥーダ村、ヌアイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月16日付)によると、バウワービーヤ村、クーリーン村一帯、タフタナーズ市、タイイバート村、ハッルーズ村、サルマーニーヤ村、ガッサーニーヤ村、アルバイーン山周辺、バッズィー村郊外、ナリラヤー村、カッドゥーラ村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 16, 2014、AP, June 16, 2014、ARA News, June 16, 2014、Champress, June 16, 2014、al-Hayat, June 17, 2014、Kull-na Shuraka’, June 16, 2014、al-Mada Press, June 16, 2014、Masar Press Agency, June 15, 2014、Naharnet, June 16, 2014、NNA, June 16, 2014、Reuters, June 16, 2014、SANA, June 16, 2014、UPI, June 16, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月16日)

シリア人権監視団は、5月16日の戦闘で、軍および親政権の民兵戦闘員91人、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団100人を踏む238人が死亡したと発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、15日にハサカ県カフターニーヤ市の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊本部近くで発生した爆弾テロに関して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の「犯罪行為」と断じ、国際社会にダーイシュおよびアサド政権の「テロ」を根絶するための支援を求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣は声明を出し、ダルアー県ブスラー・シャーム市とマアルバ町を結ぶ幹線道路修復事業の競争入札を行うと発表した。

『ハヤート』(6月17日付)が報じた。

AFP, June 16, 2014、AP, June 16, 2014、ARA News, June 16, 2014、Champress, June 16, 2014、al-Hayat, June 17, 2014、Kull-na Shuraka’, June 16, 2014、al-Mada Press, June 16, 2014、Naharnet, June 16, 2014、NNA, June 16, 2014、Reuters, June 16, 2014、SANA, June 16, 2014、UPI, June 16, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月15日)

シリア国内の動き

シリア人権監視団は、シリア軍が14日からハサカ県とラッカ県のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点複数カ所を空爆していると発表した。

同監視団によると、シリア軍はラッカ市においてダーイシュが本部としている県庁舎、裁判所、迎賓館を空爆、またハサカ県では、同県におけるダーイシュの拠点であるシャッダーディー市を空爆した。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、「この手の激しい空爆はこれが初めて」だとしたうえで、シリア領内への重火器、とりわけ戦車や四輪駆動車の搬入を阻止するためだとの見方を示した。

またアブドゥッラフマーン代表はこの空爆がイラク軍との調整のもとに行われていると指摘した。

イラク国内の戦況

AFP(6月15日付)は、ニナワ県の対シリア国境に位置するラビーア国境検問所をイラク・クルディスタン地域のペシュメルガが制圧した、と報じた。

同検問所はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市攻略を受け、イラク軍が撤退、ダーイシュによって掌握されていた。

なお、民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首によると、ラビーア国境通行所に面するシリア領側のヤアルビーヤ国境通行所(ハサカ県)は西クルディスタン移行期民政局が掌握しているという。

一方、マダー・プレス(6月15日付)は、ニナワ県治安筋の話として、タッルアファル郡を襲撃しようとしたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、部族民兵の支援を受けたイラク軍と交戦した、と報じた。

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マダー・プレス(6月15日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)はサラーフッディーン県ティクリート市南部のヤスリブ地区を未明に制圧した。

またサラーフッディーン県治安筋によると、ダーイシュはバイジー市でファイハー・チャンネル特派員の兄弟の家を爆弾を積んだ車で爆破し、破壊した。

一方、ダーイシュは声明を出し、サラーフッディーン県ティクリート市北部にあるスパイカー軍事基地の空軍士官科の学生数十人を処刑したと発表した。

処刑されたのは11日にダーイシュに投降していた士官学校生。

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マダー・プレス(6月15日付)は、アンバール県治安筋の話として、イラク軍がファッルージャ市内のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)拠点を空爆し、ダーイシュの司令官を含む4人を殺害したと報じた。

また、ハディーサ市にある火力発電所を襲撃しようとしたダーイシュを警察部隊が撃退し、ダーイシュ戦闘員8人を死傷させた。

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ムサンナー県のザワーリム部族は声明を出し、「シャイフ・シャアラーン・アブー・ジューン旅団」の名で民兵を発足し、サラーフッディーン県サーマッラー市に2個連隊を派遣したと発表した。

同旅団は2万の兵力を擁するという。

マダー・プレス(6月15日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月15日付)は、ディヤラ県警察の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がサアディーヤ地区にあるイラク軍第5騎兵師団第4旅団本部を制圧し、同地区を掌握したと報じた。

一方、イラク軍はアズィーム地方を空爆し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害したという。

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マダー・プレス(6月15日付)は、内務省筋の話として、バグダード県北部のタージー郡で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイラク軍が交戦し、ダーイシュ戦闘員4人とイラク軍兵士3人が負傷したと報じた。

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バービル県議会治安委員会は、バービル県イスカンダリーヤ地区の郡検問所に、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が打った迫撃砲弾4発が着弾したと発表した。

マダー・プレス(6月15日付)が伝えた。

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イラク軍総司令部のカースィム・アター報道官(大将)は声明を出し、サラーフッディーン県、ニナワ県、ディヤラ県各所でイラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点などを攻撃し、「テロリスト」279人を殺害、車輌14輌を破壊した、と発表した。

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イラク・クルディスタン地域ペシュメルガ省は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のモスル市制圧後、ダーイシュとの戦闘でペシュメルガ隊員37人が戦死したと発表した。

諸外国の動き

国連アラブ連盟共同特別代表を退任したアフダル・ブラーヒーミー氏は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のイラクでの攻勢に関して、AFP(6月15日付)に対して「遺憾なことに、国際社会はシリア問題を無視し、その解決を支援しなかった。その結果がこれだ」と述べた。

AFP, June 15, 2014、AP, June 15, 2014、ARA News, June 15, 2014、June 16, 2014、Champress, June 15, 2014、al-Hayat, June 16, 2014、Kull-na Shuraka’, June 15, 2014、al-Mada Press, June 15, 2014、Naharnet, June 15, 2014、NNA, June 15, 2014、Reuters, June 15, 2014、SANA, June 15, 2014、UPI, June 15, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年6月15日)

NNA(6月15日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディー・アター検問所で、シリア領内から不法入国しようとしたシリア人武装集団に対してレバノン軍が発砲、武装集団は逃走した。

AFP, June 15, 2014、AP, June 15, 2014、ARA News, June 15, 2014、Champress, June 15, 2014、al-Hayat, June 16, 2014、Kull-na Shuraka’, June 15, 2014、al-Mada Press, June 15, 2014、Naharnet, June 15, 2014、NNA, June 15, 2014、Reuters, June 15, 2014、SANA, June 15, 2014、UPI, June 15, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月15日)

シリア・アラブ軍武装部隊総司令部は声明を出し、「多数の傭兵テロ悪党を殲滅し、武器装備に大打撃を与え、我らが武装部隊は国防隊の支援のもと、北部ラタキア郊外のカサブ町およびその周辺の治安と安定を回復した」と発表した。

SANA, June 15, 2014
SANA, June 15, 2014

またこれに先立ち、軍がナブアイン町およびその周辺を制圧したと付言した。

一方、シリア人権監視団によると、対トルコ国境に位置するカサブ町から、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がトルコに撤退し、シリア軍が同町を奪還した。

シリア人間監視団によると、カサブ町は完全制圧はされておらず、市内では散発的な戦闘が続いているという。

またカサブ町からの撤退は、シリア軍、国防隊、アレキサンドレッタ解放国民抵抗運動、ヒズブッラー戦闘員が同市一帯の丘陵地を制圧し、カサブ町が包囲されることを避けるためだったと分析するとともに、兵站不足も撤退を促す理由となったと指摘した。

している。

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ヒムス県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村およびその周辺の農園地帯で「武装テロ集団」と交戦の末、同地を奪還した。

またタッルドゥー市、ラスタン市、キースィーン村、ガジャル村、アーミリーヤ村、アイン。フサイン村、タイバ村、サムアリール村、ハーン・シャーウィーシュで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(6月15日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ムワッザフィーン地区などで「自由シリア軍」とジハード主義武装集団がシリア軍と交戦し、軍兵士15人を殺害した。

なおダイル・ザウル県の反体制武装集団は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によるイラク侵攻開始後、同県でダーイシュと目立った戦闘はしていない。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市各所、カフルバトナー町を軍が地対地ミサイルなどで攻撃、またムライハ市一帯で軍がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、ドゥーマー市で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

反体制活動家はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の犯行との見方を示しているという。

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アレッポ県では、SANA(6月15日付)によると、カフルハムラ村、ターディフ市、クワイリス村、ハーン・アサル村、フライターン市、タームーラ村、ハイヤーン町、アレッポ市シャイフ・サイード地区、バニー・ザイド地区、ブアイディーン地区、ハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区、ハイダリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月15日付)によると、ダルアー市フサイン・モスク一帯、旧税関地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ダーイル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月15日付)によると、カフルバッティーフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市に対するジハード主義武装集団の砲撃で、子供8人を含む11人が死亡した。

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シリア政府の動き(2014年6月15日)

クッルナー・シュラカー(6月15日付)は、複数の消息筋の話として、アサド政権が、シリア軍とともに反体制武装勢力の掃討にあたる国防隊や人民諸委員会(自警団)の勢力増大を懸念し、その解体を真剣に検討している、と報じた。

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シリア人権監視団は、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、これまでに約1,500人が釈放されたことを確認したと発表した。

釈放された政治犯のなかには、1993年にバースィル・アサド氏暗殺未遂容疑で逮捕され、サイドナーヤー刑務所に収監されていたアドナーン・カッサール氏(騎手、バースィル・アサド氏より賞を受賞)などが含まれている。

なおシリア人権監視団によると、シリア各地の刑務所には7万人以上が収監されており、また1万8,000人以上が逮捕後に消息不明となっているという。

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SANA(6月15日付)によると、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、ハマー県で130人、ハサカ県で65人、ヒムス県で37人が釈放された。

AFP, June 15, 2014、AP, June 15, 2014、ARA News, June 15, 2014、Champress, June 15, 2014、al-Hayat, June 16, 2014、Kull-na Shuraka’, June 15, 2014、al-Mada Press, June 15, 2014、Naharnet, June 15, 2014、NNA, June 15, 2014、Reuters, June 15, 2014、SANA, June 15, 2014、UPI, June 15, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国をめぐる動き(2014年6月14日)

シリア国内の動き

ハサカ県では、ARA News(6月14日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点シャッダーディー市をシリア軍が空爆し、市民9人が死亡、10人が負傷した。

またカフターニーヤ市では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊本部近くで車に仕掛けられた爆弾が爆発し、20人以上が死亡した。

犯行声明は出ていないが、現地ではイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の犯行との見方が強まっている。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(6月14日付)によると、治安部隊と地元部族の義勇兵からなる合同部隊がティクリート市の南部に位置するドゥルーイーヤ郡でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、ダーイシュを放逐し、同郡を奪還した。

同報道によると、ドゥルーイーヤ郡制圧後、同郡にあるフラファー・モスクの拡声器から、若者に向けて、ダーイシュと戦うため軍および警察部隊に志願するよう呼びかけが行われたという。

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マダー・プレス(6月14日付)は、ディヤーラー県警察筋の話として、ヤアクーバ市東部のバッルール地方とジャズィーラ地方で、イラク軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人が死亡、軍兵士2人が負傷したと報じた。

またヤアクーバ市北部のアズィーム地区では、イラク軍と地元部族の義勇兵からなる合同部隊がダーイシュと交戦、同地区からダーイシュが撤退した。

この戦闘で、部族義勇兵8人が死亡した。

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ヌーリー・マーリキー首相はサラーフッディーン県サーマッラー市を訪問し、治安部隊司令官と会合、「サーマッラーは最終防衛線ではなく、反撃開始の拠点となるだろう」と述べた。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、June 15, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月14日)

ダルアー県では、マサール・プレス(6月14日付)が、南西地区作戦司令室のズィヤード・ハリーリー大佐の話として、20以上の武装集団からなる「自由シリア軍」がナワー市近郊のジュムーア丘を制圧、軍兵士22人を捕捉したと報じた。

これに関して『ハヤート』(6月15日付)は、ジュムーア丘攻略の様子を撮影したビデオのなかで、反体制武装集団が、米国によって供与されたと思われるTOW対戦車ミサイルを使用している映像が含まれていると報じた。

一方、シリア人権監視団によると、軍のヘリコプターがムザイリーブ町とタファス市などを「樽爆弾」で空爆し、ジュムーア丘攻略に参加していたジハード主義武装集団の司令官を含む9人が死亡した。

他方、SANA(6月14日付)によると、ダルアー市バジャービジャ地区、マンシヤ地区、インヒル市、ナワー市、ダーイル町、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃する一方、アッバース地区、マリク・ファイサル通り、バーブ・トゥーマー地区に迫撃砲弾5発が着弾した。

一方、SANA(6月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カフルバトナー町が軍の砲撃を受け、男性4人が死亡、多数が負傷した。

またハーン・シャイフ・キャンプ郊外に、軍が「樽爆弾」を投下、ジスリーン町に対しても地対地ミサイルで攻撃を行った。

一方、SANA(6月14日付)によると、シャイフーニーヤ農場、タッル・クルディー町、ムライハ市郊外、アッサール・ワルド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、マサール・プレス(6月16日付)によると、ヤルダー市シャリーア委員会は未明に、政府に協力した容疑で、3人を処刑した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アナダーン市に軍が「樽爆弾」を投下し、女性2人を含む15人が死亡した。

またダーラト・イッザ市、マーリア市、タッル・リフアト市、カルジャブリーンハイヤーン町などに対しても軍は「樽爆弾」で空爆を行い、男性1人が死亡、子供2人が負傷した。

一方、SANA(6月14日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区、ライラムーン地区、ハナーヌー地区、ハイダリーヤ地区、バニー・ザイド地区、アナダーン市、フライターン市、アターリブ市、ハンダラート・キャンプ、タッル・リフアト市、ライターン村・マーリア市交差点で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルバッティーフ村、ハーン・スブル村を軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、女性、子供を含む9人が死亡した。

一方、SANA(6月14日付)によると、ハムダーニーイーン村、ナフラ村、ルージュ平原、マアッルザーフ町、アルバイーン山周辺、マアッルバリート村、ブワイティー村南部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市を軍が「樽爆弾」で空爆し、男性1人が死亡した。

これに対してジハード主義武装集団は、アズィーズィーヤ村、ジード村を迫撃砲で攻撃した。

またハマー市クスール地区に近いハマー中央刑務所とミズラーブ橋間で爆弾が爆発した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市で武器商人の車で爆弾が誤爆した。

この誤爆で8人が死亡、21人が負傷したという。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナスル山周辺で、軍、国防隊がヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、反体制武装集団の離反士官1人、軍の士官1人が死亡した。

一方、SANA(6月14日付)によると、軍がカサブ町郊外のナブアイン地方、サムラー交差点で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、同地を掌握、外国人戦闘員らを殲滅、武器・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月14日付)によると、ラスタン市、ウンム・シャルシューフ村、サアン村、ビイル・ジャズル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Masar Press Agency, June 14, 2014、June 16, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年6月14日)

SANA(6月14日付)は、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、イドリブ県で91人、ダイル・ザウル県で46人が釈放されたと報じた。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月14日)

自由シリア軍参謀委員会の前線司令官9人が共同声明を出し、辞任すると発表した。

共同声明を出したのは、北部戦線司令官のアブドゥルバースィト・タウィール大佐、中西部戦線司令官のムスタファー・ハーシム大佐、ヒムス戦線司令官のファーティフ・ハッスーン大佐、東部戦線のムハンマド・アッブード中佐、イドリブ軍事評議会議長のアフィーフ・スライマーン大佐、ラッカ軍事評議会議長のムハンマド・ラスラーン大佐、ヒムス軍事評議会議長のバッシャール・サアドッディーン大佐、海岸軍事評議会議長のムハンマド・アウワード大佐、ハサカ県軍事評議会議長のアブドゥルマジード・スルターン中佐の9人。

Kull-na Shuraka', June 14, 2014
Kull-na Shuraka’, June 14, 2014

声明で9人は、辞任の理由として武器の不足をあげ、参謀委員会を離れ「革命家の戦列に復帰する」と宣言した。

また声明で、9人は「シリア国民を支援し続けてくれているすべての国に感謝するほかない」と付言、欧米諸国、湾岸諸国、トルコなどに謝意を示した。

AFP, June 14, 2014、AP, June 14, 2014、ARA News, June 14, 2014、Champress, June 14, 2014、al-Hayat, June 15, 2014、Kull-na Shuraka’, June 14, 2014、al-Mada Press, June 14, 2014、Naharnet, June 14, 2014、NNA, June 14, 2014、Reuters, June 14, 2014、SANA, June 14, 2014、UPI, June 14, 2014などをもとに作成。

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