トルコのガジアンテップ市になるシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣本部前で、シリア人の一団が座り込みデモを行い、大臣と職員の賃上げなどを要求した。

Kull-na Shuraka’, June 26, 2014をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
トルコのガジアンテップ市になるシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣本部前で、シリア人の一団が座り込みデモを行い、大臣と職員の賃上げなどを要求した。

Kull-na Shuraka’, June 26, 2014をもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、フーシュ・アシュアリー地方で、アブドゥルマジード・ウタイビー氏(本名カリーン・カッラーシュ)が武装集団の発砲を受け暗殺された。

ウタイビー氏は2013年半ばに東グータ地域に入り、シャームの民のヌスラ戦線に所属、その後ヌスラ戦線を離反し、シャーキル・シャーミー氏、アブー・アブドゥッラフマーン・タッリー氏とともに東グータ地域におけるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点を築き、ヌスラ戦線やイスラーム戦線と対立した。
これに関して、ダーイシュは、イスラーム戦線所属のイスラーム軍による犯行だと非難しているという。
al-Hayat, June 26, 2014、Kull-na Shuraka’, June 24, 2014などをもとに作成。
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シリア人権監視団によると、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市で活動するシャームの民のヌスラ戦線所属の「ジュヌード・ハック」は24日深夜から25日未明にかけて、イラクのニナワ県ラビーア地方でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に忠誠を誓った。
これに関して、ダーイシュ(ヒムス州)はツイッター(https://twitter.com/homs_isis)で「アッラーのおかげで、ブーカマール市は戦闘なくしてダーイシュ(イスラーム国)の支配下に入った。アッラーのおかげで、同地では、(アブー・ムハンマド・)ジャウラーニーの戦線(ヌスラ戦線)がイラク・シャーム・イスラーム国に忠誠を誓った」と綴った。
またダーイシュを支持するアブー・ハフス・アサリー氏もツイッター(https://twitter.com/abohafsalathare)で、ダーイシュの司令官のひとりウマル・シーシャーニー氏とヌスラ戦線の報道官アブー・ユースフ・ミスリー氏が握手を交わす写真を公開した。


これに関して、AFP(6月25日付)は、複数の活動家の話として、ヌスラ戦線(ミスリー報道官)によるダーイシュへの忠誠は、ダイル・ザウル県内で共闘していたヌスラ戦線とそれ以外の武装集団(部族など)の関係悪化と内部対立をもたらしていると報じた。
SANA(6月25日付)は、24日にシリア軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するイラクのアンバール県カーイム市を空爆したとの報道に関して、報道筋の話として「事実無根」と否定した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するラッカ市の複数カ所(ダーイシュの本拠地周辺)をシリア軍が空爆し、女性1人、子供1人を含む12人が死亡した。
またシリア軍地上部隊がラッカ市各所で重火器による攻撃を行った。
米国家安全保障会議のベルナデット・ミーハン報道官は、24日にシリア軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するイラクのアンバール県カーイム市を空爆したことに関して「イラクが直面する脅威の解決策は、ダーイシュを最初に繁栄させたアサド政権による介入ではない…。イラクの安全保障に対する挑戦の解決策は、民兵や残忍なアサド政権を関与させることではなく、イラクの治安部隊を強化することにある」と述べた。
AFP(6月25日付)が伝えた。
サラーフッディーン県では、マダー・プレス(6月25日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ティクリート市北東部のハムリーン地区にあるアジール油田を制圧した。
またテロ撲滅部隊筋によると、ダーイシュが侵入したバイジ製油所の警備に当たっていた部隊80人が降伏後も、テロ撲滅部隊の大佐が率いる部隊員25人が製油所の制圧を阻止するため抵抗を続ける一方、イラク軍はヘリコプターが同地一帯を空爆、増援部隊を派遣、武器弾薬を補給したという。
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ニナワ県では、マダー・プレス(6月25日付け)によると、モスル市東部のカッラ・クーシュ村に接近しようとしたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイラク・クルディスタン地域ペシュメルガが交戦し、撃退した。
またダーイシュは未明、トルクメン人が多く住むシュライハーン村とクッバ村に進軍し、フサイニーヤ2カ所を破壊、村の青年数十人を一時拘束した。
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バービル県では、マダー・プレス(6月25日付け)によると、ジュルフ・サフル地方で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員6人を殺害、武器庫と爆弾製造所を発見・破壊した。
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イラク軍総司令部報道官のカースィム・アター大将は記者会見で、アンバール県各所で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の掃討を続け、ダーイシュ戦闘員34人を殺害、車両12台を破壊したと発表した。
またアター大将はサラーフッディーン県ティクリート市一帯などでもダーイシュ戦闘員25人を殺害、車両13台を破壊したと付言した。
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キルクーク県では、マダー・プレス(6月25日付)によると、フワイジャ郡マーフーズ村近郊で、「フワイジャ解放大隊」がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車を銃撃し、ダーイシュ戦闘員3人を殺害した。
これに対して、ダーイシュは報復として、フワイジャ解放大隊メンバー2人を拉致、連行したという。
またダーイシュは、フワイジャ覚醒評議会の司令官1人を含む4人をハワーイジュ村に連行し、銃殺処刑した。
AFP, June 25, 2014、AP, June 25, 2014、ARA News, June 25, 2014、Champress, June 25, 2014、al-Hayat, June 26, 2014、Kull-na Shuraka’, June 25, 2014、al-Mada Press, June 25, 2014、Naharnet, June 25, 2014、NNA, June 25, 2014、Reuters, June 25, 2014、SANA, June 25, 2014、UPI, June 25, 2014などをもとに作成。
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ジャディード・テレビ(6月25日付)などによると、ベイルート県ルーシャ地区のドゥロイ・ホテル(Duroy Hotel)の宿泊部屋で男性が自爆し、総合情報総局退院4人を含む11人が負傷した。
NNA(6月25日付)によると、自爆したのは20歳のサウジアラビア人、アブドゥッラフマーン・フマイキー氏。
またサクル・サクル軍事裁判所長官は、ジャディード・チャンネルに対して「ルーシャ地区のホテルに2人のサウジ人自爆犯がおり、治安当局は1人を逮捕、1人は自爆した」と述べた。
この自爆テロに関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団はツイッターを通じて声明を出し、「(イラクのヌーリー・)マーリキー(政権)の軍に対してイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が実現しようとしている勝利が世界中のすべてのジハード主義者に意欲を与える」と述べ、関与を示唆した。
AFP, June 25, 2014、AP, June 25, 2014、ARA News, June 25, 2014、Champress, June 25, 2014、al-Hayat, June 26, 2014、al-Jadid TV, June 25, 2014、Kull-na Shuraka’, June 25, 2014、al-Mada Press, June 25, 2014、Naharnet, June 25, 2014、NNA, June 25, 2014、Reuters, June 25, 2014、SANA, June 25, 2014、UPI, June 25, 2014などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、子供1人を含む6人以上が死亡した。
またアレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺では、シャームの民のヌスラ戦線などからなる外国人ジハード主義武装集団と、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が交戦した。
このほか、軍はICARDA周辺、アッザーン山周辺を空爆。砲撃、これに対してジハード主義武装集団はナイラブ飛行場を迫撃砲で攻撃した。
一方、SANA(6月25日付)によると、アレッポ市旧市街、マルジャ地区、バニー・ザイド地区、サーフール地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、カスタル・マシュト地区、マイサル地区、カフルハムラ村、フライターン市、カフルダーイル村、シュワイフナ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(6月25日付)によると、ハマー市・シャフール村街道に仕掛けられた爆弾が爆発し、1人が死亡、1人が負傷した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。
一方、SANA(6月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
またバーブ・シャルキー地区、ムジュタヒド地区、カイマリーヤ地区、マズラア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供2人と女優のスーザン・サルマーンさんを含む8人が死亡、20人が負傷した。
さらにジャルマーナー市のムフタールであるイブラーヒーム・クライキル氏が「武装テロ集団」の襲撃を受け、暗殺された。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺、アルバイン市を軍が空爆し、アルバイン市では子供1人を含む6人が死亡した。
一方、SANA(6月25日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、フサイニーヤ死郊外、マガッル・ミール市郊外、ダイルハビーヤ市郊外、アイン・タルマー渓谷、ムライハ市郊外、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、3人が負傷した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、ナワー市を軍が「樽爆弾」などで空爆した。
一方、SANA(6月25日付)によると、ナイーマート村、東ムライハ町・ナーフタ町街道、ダルアー市バジャービジャ地区、カラク地区、アトマーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(6月25日付)によると、ラスム・ハワーリド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(6月25日付)によると、ラスタン市、ダイル・フール村、タラフ村、タッルドゥー市、カフルラーハー市、スルターニーヤ村、マスアダ村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、ナースィリーヤ農場、ウンム・シャルシューフ村周辺、ブライジュ村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(6月25日付)によると、ナリラヤー村、ラーマ村、アイン・シーブ村西部、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, June 25, 2014、AP, June 25, 2014、ARA News, June 25, 2014、Champress, June 25, 2014、al-Hayat, June 26, 2014、Kull-na Shuraka’, June 25, 2014、al-Mada Press, June 25, 2014、Naharnet, June 25, 2014、NNA, June 25, 2014、Reuters, June 25, 2014、SANA, June 25, 2014、UPI, June 25, 2014などをもとに作成。
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アサド大統領は2014年法律第14号を施行し、国営銀行による兵役忌避者への分割貸付の停止と貸付金の強制回収を定めた。
AFP, June 25, 2014、AP, June 25, 2014、ARA News, June 25, 2014、Champress, June 25, 2014、al-Hayat, June 26, 2014、Kull-na Shuraka’, June 25, 2014、al-Mada Press, June 25, 2014、Naharnet, June 25, 2014、NNA, June 25, 2014、Reuters, June 25, 2014、SANA, June 25, 2014、UPI, June 25, 2014などをもとに作成。
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シリア革命反体制勢力国民連立の前議長アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏はフェイスブックを通じて声明を出し、連立にアサド政権との対話を行うよう呼びかけた。
一方、ハティーブ氏はトルコの『アクシャム』(6月25日付)に対して、「シリアの反体制勢力の武器を増強することはさらなる流血と死を意味するだけで…、問題解決ではなく、事態悪化をもたらす」と述べた。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は自由シリア軍参謀委員会幹部との会合で、21日のバラク・オバマ米大統領のCBSとのインタビューでの発言に関して「革命家を新たな脅威にさらすものだ」と批判した。
AFP, June 25, 2014、Aksam, June 25, 2016、AP, June 25, 2014、ARA News, June 25, 2014、Champress, June 25, 2014、al-Hayat, June 26, 2014、Kull-na Shuraka’, June 25, 2014、al-Mada Press, June 25, 2014、Naharnet, June 25, 2014、NNA, June 25, 2014、Reuters, June 25, 2014、SANA, June 25, 2014、UPI, June 25, 2014などをもとに作成。
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