ジョン・ケリー米国務長官は、訪問先のレバノンのベイルートで、アサド大統領の選挙での勝利に先だって「選挙ではなく、ただの大きなゼロだ…。選挙の前も後も何もかわらない」と述べた。
al-Hayat, June 6, 2014などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ヨルダンのジハード主義潮流のムハンマド・シャラビー氏(アブー・サヤーフ)は『ハヤート』(6月5日付)に異例のメッセージを送り、そのなかでヨルダンの刑務所に収監中のジハード主義潮流の指導者イサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)がヨルダンの治安当局から、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対して批判的な姿勢をとるよう圧力を受けているとの一部情報を否定した。
AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。
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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、アンバール県サブアト・キールー地方で、覚醒評議会の司令官の一人ムハンマド・フマイス・アブー・リーシャ氏を自爆攻撃によって暗殺した、と発表した。
自爆攻撃はダーイシュのモロッコ人戦闘員が行い、リーシャ氏のほか、ハイサム・マフラジー氏、フサイン・アブー・アムシャ氏、アルカーン・アルヤーウィー氏、ムハンマド・アルカーン・カルブーリー氏ら幹部も死亡したという。
マダー・プレス(6月4日付)が伝えた。
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マダー・プレス(6月4日付)は、アンバール県作戦司令室の話として、ラマーディー市周辺一帯での軍の浄化差交戦で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員16人が死亡したと報じた。
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バグダード県作戦司令室は、バグダード県内各所でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員5人を殺害、多数を逮捕したと報じた。
マダー・プレス(6月4日付)が伝えた。
AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、アンサーリー地区、フィルドゥース地区、スースィヤーン村、フライターン市、カフルハムラ村を軍が「樽爆弾」などで空爆した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、マアッラトミスリーン市などを軍が「樽爆弾」などで空爆した。
一方、SANA(6月4日付)によると、サイルーン町、サルミーン市、アルバイーン山周辺、バドリーヤ村、クーリーン村、カフルラーター村、クマイナース村郊外、サラーキブ市、ビカフルーン村、ビンニシュ市、ヒルバト・マールディーン村、アイン・スーダ村、シュグル村、サムラーニーヤ村、カストゥーン村、サーミス村、アブー・ズフール町西部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・アクサーの戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジャルマ村、ジャビーン村、ムーリク市を軍が「樽爆弾」などで空爆する一方、ジハード主義武装集団はサアン村、ムハルダ市、ラビーア村をロケット弾で攻撃した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯を軍が空爆した。
一方、SANA(6月4日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、タルビーサ市、ラスタン市、ワーディー・ミーラー村、西サラーム村、東サラーム村、マスアダ村、サイード村、スルターニーヤ村、ドゥワイル村、ガントゥー市、タッル・サラースィル村、キースィーン港、ブルジュ・カーイー村、カフルラーハー市、タッルドゥー市、ナースィリーヤ村、ラッフーム村、マヌーフ村、タフハ村、マハッサ地区、カルヤタイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マガッル・ミール村、ザマルカー町、ザーキヤ町、ムライハ市一帯、ドゥーマー市、シャイフーニーヤ村一帯、ダーライヤー市を軍が空爆し、子供2人を含む17人が死亡する一方、ハラスター市でジハード主義武装集団と交戦、戦闘員2人を殺害した。
一方、SANA(6月4日付)によると、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アドラー市一帯、ムライハ市郊外、ダイル・アサーフィール市、ナシャービーヤ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。
一方、SANA(6月4日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がスワル町南部のナイタル村、ナムリーヤ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、両村を制圧した。
またダイル・ザウル市北部に面するサーリヒーヤ村では、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュと交戦した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タシャールマー市周辺で、軍、国防対、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、アンサール・シャーム運動、シャーム軍団、カーディスィーヤの民旅団、我らがシャーム連合などと交戦した。
一方、SANA(6月4日付)によると、サーキヤト・カルト村、アラーフィード村、バイト・アワーン村、フドラ村、スーダ村、カサブ町、ファルラク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員ら34人を殲滅、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(6月4日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校一帯、クドス・モスク一帯、マンシヤ地区、バジャービジャ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、ARA News(6月4日付)によると、ハサカ市の消防署一帯を占拠していた西クルディスタン移行期人民局の民主統一党とアサーイシュが撤退し、覆面をした武装集団が消防署を接収、シリア国旗、バアス党旗、アサド大統領の写真などを掲げた。
AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。
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西クルディスタン移行期民政局(コバネ)アサーイシュが、アレッポ市ラアス・アイン(コバネ)市で5月に開局したばかりのFMラジオ局「Arta FM」を閉鎖した。
クッルナー・シュラカー(6月4日付)が伝えた。
AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。
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ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は午後10時前に、アサド大統領が得票数の88.7%にあたる10,319,723票を得て、大統領に再選したと発表した。
ラッハーム人民議会議長が発表した大統領選挙の投票結果は以下の通り:
有権者総数:15,845,575人
投票者数:11,634,412人(投票率73.4%)
バッシャール・アサド大統領:10,319,723票(88.7%)
ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣:500,279票(4.3%)
マーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員:372,301票(3.2%)
無効票:442,108票(3.8%)

ラッハーム議長は「我らシリア人民は、これまで起きた諸々の出来事によっても自らの指針を失うことはなく、その先鋭な視座が影響を受けることもなかった。むしろ、すべての現場で、その崇高な愛国心はもっとも輝かしいかたちで現れ、タクフィール主義傭兵に対する不屈の精神と、勝利を確かなものとする主権と自決の固持をもたらした」と明言した。
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SANA(6月4日付)によると、大統領選挙の結果発表(午後10時前)を受け、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ハマー県、タルトゥース県、スワイダー県、ラタキア県の各所で、アサド大統領の当選を祝うデモ行進が行われた。




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ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、大統領選挙の結果発表を受けて、ダマスカス県内のシェラトン・ホテルで記者会見を開き、アサド大統領当選に関して「その勝利によってシリア国民の大多数の信任を得た」と祝辞を述べる一方、選挙が「公正且つ透明性を持っていた」と高く評価し、その実施が「すべてのシリア人の愛国的勝利」を意味すると述べた。
SANA(6月4日付)が伝えた。
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アサド大統領は大統領選挙結果の発表を受け、フェイスブックを通じて「愛国的感情に基づく歓喜と熱狂の表明は祝砲を正当化せず、市民の声明を危険にさらす」との声明を出した。
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大統領選挙監視のためにシリアを訪問している各国監視団は、ダマスカス県内のダーマー・ルーズ・ホテルで会合を開き声明を発表、大統領選挙を「競争的雰囲気のなかで…完全なる自由と民主主義のもと、さまざまな見解や政策が参加し、競うかたちで初めて実施され、シリアの政治プロセスにおける顕著で重要な進歩とみなすことができ、新たな政治的段階を作り出す」と高く評価した。
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ARA News(6月4日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市では早朝、大統領選挙の実施に反対する若者らが抗議のデモを行った。
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トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー氏(政治委員会メンバー)は、6月3日に投票が行われた大統領選挙で、軍事情報局(第215課、第291課、第293課)が拘置している政治犯多数がバスで各地の投票所に連行され、アサド大統領への投票を強要されたと主張した。
クッルナー・シュラカー(6月4日付)が伝えた。
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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(6月4日付)に、大統領選挙投票が行われた6月3日、ダマスカス県および政府支配地域に130発以上の迫撃砲弾が着弾し、ダマスカス県サブア・バフラート広場、ダマスカス郊外県ダーヒヤト・アサド町、同ジャルマーナー市でそれぞれ1人の計3人が死亡した、と主張した。
これに関して、フェイスブックのページ「ダマスカスの迫撃砲日記」(https://www.facebook.com/pages/%D9%8A%D9%88%D9%85%D9%8A%D8%A7%D8%AA-%D9%82%D8%B0%D9%8A%D9%81%D8%A9-%D9%87%D8%A7%D9%88%D9%86-%D9%81%D9%8A-%D8%AF%D9%85%D8%B4%D9%82/1412708045638419?ref=stream)は、6月3日にダマスカス県内各所に151発の迫撃砲弾が着弾し、4人が死亡したと発表した。
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レバノンでは、LBCI(6月4日付)によると、ベイルート県郊外、ベカーア県バアルベック市、北部県トリポリ市などで、アサド大統領の当選を受けて、支持者らが祝砲などを放ち、選挙での勝利を祝った。
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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は声明を出し、シリアでの大統領選挙に「正統性はない」と主張するとともに「真の政治的交渉」による紛争解決を呼びかけた。
『ハヤート』(6月5日付)が伝えた。
AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、LBCI, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。
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