有志連合がラッカ市一帯、ダイル・ザウル県シューラー村を爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー48人を殲滅(2015年7月5日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がラッカ市のマサーキン・パノラマ地区、フルースィーヤ地区、ハサウィーヤ地区、スィバーヒーヤ橋一帯、農業関連施設一帯、タアミール地区を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバー23人が死亡した。

米中央軍(CENTCOM)は、7月6日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は16回におよび、ハサカ市近郊(4回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(7回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(7月5日付)によると、有志連合がシューラー村で、ダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ・メンバー35人が死亡した。

ARA News(7月6日付)によると、有志連合がマヤーディーン市のヒスバ(宗教警察)を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で、同市の治安部門を指揮するユースフ・ウバイド・ナースィーフ氏(アブー・アブド)らが負傷した。

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ハサカ県では、SANA(7月5日付)によると、4日にハサカ市東ヌシューワ地区を制圧したシリア軍、国防隊が、同市内の西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区、マサーキン・ジャーヒズィーヤ地区を空爆、同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)掃討を継続した。

ダーイシュはこれに対して、ハサカ市南部郊外の変電所近くで爆弾を仕掛けた車を爆破させた。

また、シリア人権監視団によると、タッル・ブラーク町南部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

ダーイシュはまた、ハサカ市南部郊外で建設中のアフダース刑務所のシリア軍検問所近くで爆弾を積んだ自動車を爆破し、同検問所を攻撃、シリア軍兵士・国防隊隊員11人が死亡した。

ARA News(7月6日付)によると、人民防衛隊はハサカ市グワイラーン地区に隣接するハーラ・アスカリーヤ地区を制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(7月6日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がタッル・アブヤド市西部のジャルバ村、サウラ村を襲撃し、略奪を行ったと伝えた。

他方、ARA News(7月6日付)は、ハサカ県カーミシュリー市に面するトルコのヌサイビン市住民数十人が、密輸・密入国阻止のためにトルコ軍が建設している土塁・堀に反対するデモを行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アイン・ザカル村一帯およびサフム・ダム一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(7月5日付)によると、ブサイナ丘一帯をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月5日付)によると、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ラッフーム村、ウンク・ハワー村、マクサル・ヒサーン村、ラスム・アルナブ村、ヒブラ村、マスアダ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダービク村で強制捜査を行い、住民多数を逮捕した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月5日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して19回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(5回)、ラッカ市近郊(2回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 5, 2015、AP, July 5, 2015、ARA News, July 5, 2015、July 6, 2015、Champress, July 5, 2015、al-Hayat, July 6, 2015、Iraqi News, July 5, 2015、Kull-na Shuraka’, July 5, 2015、July 6, 2015、al-Mada Press, July 5, 2015、Naharnet, July 5, 2015、NNA, July 5, 2015、Reuters, July 5, 2015、SANA, July 5, 2015、UPI, July 5, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が反体制派の牙城ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)内に突入(2015年7月5日)

ダマスカス郊外県では、AFP(7月5日付)がシリア治安筋の話として、シリア軍が、反体制派の牙城であるザバダーニー市内への突入を開始した、と伝えた。

シリア人権監視団によると、この突入に先立って、シリア軍は「樽爆弾」12発以上を投下、また地対地ミサイルなどで攻撃をザバダーニー市を攻撃した。

これに関して、SANA(7月5日付)は、レバノン・レジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受けたシリア軍が、ザバダーニー市西部のジャムイーヤート地区と同市東部のスルターナ地区を制圧したと伝えた。

Naharnet, July 4, 2015
Naharnet, July 4, 2015

また、SANAによると、レバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)の支援を受けたシリア軍部隊は早朝、ザバダーニー市内からの「タクフィール主義テロ集団」掃討に向けた大規模掃討作戦を開始し、両地区を制圧、ザバダーニー市全土掌握に向けて作戦を継続しているという。

シリア軍はこのほかにもアイン・タルマー村で、反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月5日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村などをシリア軍が空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区、旧市街をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、また市内各所での戦闘でジハード主義武装集団戦闘員12人を捕捉した。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(7月5日付)は、捕捉した戦闘員の証言を放映、アフマド・ムスタファー・マスタリーを名乗る戦闘員らは、イドリブ県のサルキーン市の教練キャンプで米国人教官から軍事教練を受けて、戦闘に参加していた、などと証言した。

またSANA(7月5日付)によると、カフルダーイル村、マンスーラ村、科学研究センター施設一帯、カフルハムラ村、アアザーズ市、アンジャーラ村、アレッポ市カースティールー地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区、旧市街、カッラーサ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月5日付)によると、ダルアー市各所、西ガーリヤ村、ヤードゥーダ村、ビータール農場北部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月5日付)によると、ジャバーター・ハシャブ村、アブー・シャブタ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月5日付)によると、ジャッブーリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月5日付)によると、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、トゥルア村、マジャース村、アブー・ズフール町、バシュラームーン村などを、シリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府が所轄するイドリブ衛生局は、カンスフラ村の整形外科センターがシリア軍の空爆によって破壊され、機能停止になったと発表した。

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ハマー県では、SANA(7月5日付)によると、ラターミナ町などをシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 5, 2015、AP, July 5, 2015、ARA News, July 5, 2015、Champress, July 5, 2015、al-Hayat, July 6, 2015、Iraqi News, July 5, 2015、Kull-na Shuraka’, July 5, 2015、al-Mada Press, July 5, 2015、Naharnet, July 5, 2015、NNA, July 5, 2015、Reuters, July 5, 2015、SANA, July 5, 2015、UPI, July 5, 2015などをもとに作成。

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