キリス市近郊のトルコ軍部隊をダーイシュ(イスラーム国)がシリア領内から攻撃し、士官1人が死亡、ダウトオール首相は緊急安全保障会議で対応を協議(2015年7月23日)

DHA(7月23日付)などによると、トルコのキリス県の対シリア国境に位置するエルベイリ村(キリス市東部約30キロに位置)で、トルコ軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)支配下のシリア領内の国境地帯から発砲を受け、トルコ軍士官1人が死亡、兵士2人が負傷した。

シリア領内からの発砲は午後4時頃にあり、攻撃を受けたトルコ軍部隊はただちに応戦し、銃撃戦となり、士官らが死傷したという。

戦闘はまだ続いているという。

複数の地元メディアによると、トルコ軍は、シリア領内のダーイシュ拠点を戦車などで砲撃するとともに、増援部隊を派遣、トルコ軍の作戦司令官が現地に向かう一方、ディアルバクル市からトルコ軍のF16戦闘機多数が離陸し、戦闘があるキリス市方面に向かったという。

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トルコのキリス県エルベイリ村でのトルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘を受け、アフメド・ダウトオール首相は緊急の安全保障会議を招集し、トルコ軍参謀長、外務省顧問、内務大臣、防衛大臣、MIT長官と事態への対応について協議した。

『ハヤート』(7月24日付)によると、会議では、トルコ軍のシリア北部への侵攻計画が提案されたという。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、DHA, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市グワイラーン地区を制圧、YPGも西ヌシューワ地区で攻勢を続ける(2015年7月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市グワイラーン地区一帯で、シリア軍が、国防隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ARA News(7月23日付)は、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区を完全制圧したと報じた。

また、シリア人権監視団、ARA Newsによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とサナーディード軍もハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュと交戦し、同地区内の5カ所を制圧、さらに人民防衛隊はハサカ市郊外のミールビーヤ連隊基地一帯でもダーイシュと交戦した。

なお、ダーイシュは、ハサカ市のライリーヤ地区、西ヌシューワ地区、文学部一帯、マディーナ・リヤーディーヤ、ズフール地区などを依然として占拠し続けている。

一方、SANA(7月23日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との5日にわたる戦闘の末、ハサカ市グワイラーン市南部郊外の墓地周辺のすべての建物を完全制圧した。

シリア軍はまた、ハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュの残党の追撃を続けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市内でダーイシュ(イスラーム国)が大学卒の男性1人を背教の罪により処刑した。

ダーイシュはまた、県内各所で「イスラーム警察」が交通警官を公募するビラを回付した。

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アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍がアレッポ市北部のシャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)近郊のタアーナ丘、マクバラ丘一帯で激しく交戦し、シリア軍兵士30人が死亡、5人が捕捉された。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、バスィーリー村、ワーディー・マースィク、アブヤド・ダム西部、柑橘農園、東サラーム村、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村、西ヒブラ村、ジバーブ・ハマド村、ウンム・トゥワイナ村、スルターニーヤ村、トゥワイナーン村、ジュッブ・ラヤーン村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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自由シリア軍南部戦線がダルアー市解放に向けた戦いを再開すると発表(2015年7月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村、ダルアー市ダム街道地区一帯を空爆、またダルアー市内で反体制武装集団と交戦し、武装集団司令官2人を含む4人が死亡した。

また『ハヤート』(7月24日付)によると、自由シリア軍南部戦線はツイッターを通じて声明を出し、「真理の嵐」作戦の名でダルアー市解放に向けた戦いを再開すると発表、シリア人権監視団によると、これを受け、南部戦線に所属するジハード主義武装集団がダルアー市内のシリア政府支配地域への攻撃を激化させたという。

南部戦線広報局のマーヒル・アリー氏によると、ダルアー市への攻撃再開は、ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)に対するシリア軍、ヒズブッラー戦闘員の攻勢を弱めることが目的だという。

一方、SANA(7月23日付)によると、マカッス・ハジャル村、バナーヤート・アドム村、ヤードゥーダ村、サイダー町、ヌアイマ村、ダルアー市アバーズィード地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、南部フルサーン大隊、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、タダームン区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

これに関連して、アジュナード・シャーム・イスラーム連合は声明を出し、カダム区でシリア軍が拠点として使用していたビルを制圧したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村一帯でシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ザバダーニー市を「樽爆弾」などで空爆する一方、ヒズブッラー戦闘員とともに市内でジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月23日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市中心部に向けて進軍を続け、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦、戦闘員12人を殺害した。

シリア軍はまた、ザブディーン村北部農場地帯、ダイル・アサーフィール市農場地帯とダイル・サルマーン町農場地帯を通る街道で反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、バイト・アワーン村回廊一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、アアザーズ市東部に位置するニヤーラ村にあるシャームの民のヌスラ戦線本部近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、ヌスラ戦線メンバー多数が負傷した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、ハーン・アサル村、アレッポ市バニー・ザイド地区、アーミリーヤ地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月23日付)によると、カスル・ブン・ワルダーン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月23日付)によると、ダブシーヤ村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、タフタナーズ市北部、ビンニシュ市西部、ラーム・ハムダーン村、マアッラトミスリーン市、アイン・ラールーズ村、サフーハン村、マアッルフルマ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月23日付)によると、カンヌ山(ラスタン市郊外)で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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ブリュッセルでシリア国民連合と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が会合(2015年7月23日)

ベルギーのブリュッセルで、シリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表が会合を開き、反体制派の統一などについて意見を交わした。

複数の消息筋が『ハヤート』(7月24日付)に対して明らかにしたところによると、会合では、ジュネーブ合意(2012年)に従い、全権を有する移行期統治機関の設置などを骨子とする「シリア救済のための行程表」について合意、24日の記者会見で発表が予定されているという。

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がダマスカスでムアッリム外務在外居住者大臣と会談(2015年7月23日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問し、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(7月23日付)によると、会談でデミストゥラ共同特別代表は、シリア訪問に先立って行われた各国訪問での成果や進捗をムアッリム外務在外居住者大臣に伝えた。

これに対して、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア国内の状況を説明するとともに、デミストゥラ共同特別代表への協力の意思を改めて表明した。

同時に、シリアがテロ根絶を最優先とみなしていることを強調するとともに、国連安保理の枠組みのなかで「テロとの戦い」に向けた地域的な取り組むことを提案したロシアのヴラジミール・プーチン大統領のイニシアチブを支持していると付言した。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者省次官らが同席した。

SANA, July 23, 2015
SANA, July 23, 2015

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「有志連合の爆撃で民間人173人、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2,927人、ヌスラ戦線戦闘員115人が死亡」(2015年7月23日)

シリア人権監視団は、有志連合がシリア領内での空爆を開始した2014年9月23日から2015年7月22日までの10ヶ月間に、3,216人が空爆の犠牲になったと発表した。

同監視団によると、有志連合の空爆による犠牲者の内訳は以下の通り:

民間人:173人(うち子供53人、18歳以上の女性35人
ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員:2,927人
シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員:115人

AFP, July 23, 2015、AP, July 23, 2015、ARA News, July 23, 2015、Champress, July 23, 2015、al-Hayat, July 24, 2015、Iraqi News, July 23, 2015、Kull-na Shuraka’, July 23, 2015、al-Mada Press, July 23, 2015、Naharnet, July 23, 2015、NNA, July 23, 2015、Reuters, July 23, 2015、SANA, July 23, 2015、UPI, July 23, 2015などをもとに作成。

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