トルコ当局はシュリュジュ市での自爆テロの実行犯を特定するも、複数の目撃者は「爆発は自爆ではなかった」と証言(2015年7月22日)

アナトリア通信(7月22日付)は、20日にトルコのシャンウルファ県シュリュジュ市で発生した自爆テロに関して、現場で採取された証拠や痕跡などから治安当局が実行犯を特定したと伝えた。

それによると、自爆テロ実行犯は、トルコ南東部のアドゥヤマン県出身のトルコ人、アブドゥッラフマン・アラギュズ氏で、同氏は兄弟のユーヌス氏とともに数ヶ月前から消息が不明で、ダーイシュ(イスラーム国)への戦闘員のリクルートに関与していたと疑われていたという。

一方、ARA News(7月22日付)は、複数の目撃者からの情報として、自爆テロとされる爆発は、「自爆によるものではなく、複数の男性が事件現場に置いた袋が爆発したものだった」と伝えたうえで、トルコ当局が、事件をダーイシュの自爆テロに見せかけよとしていると疑義を呈した。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダイル・アサーフィール市(ダマスカス郊外県)を激しく爆撃(2015年7月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・アサーフィール市各所を13回にわたって空爆し、住民1人が死亡した。

またハーン・シャイフーン・キャンプ郊外の農場で男性1人が狙撃され、死亡した。

さらにザバダーニー市一帯では、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、シャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団、地元武装集団との戦闘を続けた。

一方、SANA(7月22日付)によると、シリア軍がザバダーニー市郊外のザバダーニー平野からマダーヤー町に向かって反体制武装集団が掘った全長70メートル、深さ2メートルの地下トンネルを発見し、破壊した。

シリア軍はまた、アルバイン市、バイト・ナーイム村農場地帯、マルジュ・スルターン村、フーシュ・ファーラ村農場地帯、ハラスター市、アーリヤ農場で、反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を空爆、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市、東カラク村、シャイフ・フサイン丘一帯をシリア軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(7月22日付)によると、イブタア町、東カラク村、シャイフ・フサイン丘一帯、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、南部タウヒード旅団、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月22日付)によると、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、カンスフラ村、アイン・ラールーズ村、マアッラト・ヌウマーン市などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、バルユーン村、カンスフラ、カフル・ウワイド、タッフ村を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月22日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・ルトフィー村、バヤーヌーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つバーブ市(アレッポ県)郊外を爆撃し、女性、子供ら18人が死亡(2015年7月22日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月22日付)、国境なき医師団などによると、シリア軍ヘリコプターが、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つバーブ市郊外に位置するカスル・ブライジュ村を空爆し、女性、子供を含む18人が死亡、35人が負傷した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南西部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、サナーディード軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(7月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市西ヌシューワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区周辺、東ヌシューワ地区、西ヌシューワ地区、ヴィーラート・フムル地区、ライリーヤ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・サマン村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、タドムル市南東に位置するワーディー・マースィク、採石場北東部、タドムル市西に位置する柑橘農園北部、スルターニーヤ村、ジュッブ・バシール村、ウンム・トゥワイナ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市内に医学部(医学学校)を開設した。

医学部の授業は英語によって行われるという。

Kull-na Shuraka', July 22, 2015
Kull-na Shuraka’, July 22, 2015

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(7月23日付)によると、スワイダー市内のドゥルーズ派の「カラーマの男たち」が支配する地域に進入した野菜運搬車でRPGなどの武器が発見された。

これらの武器はスワイダー県で活動するダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団が使用している武器と同じで、また取り調べの結果、運転手が、空軍情報部発行の通行許可証を所持し、シリア軍の検問所を自由に通過していたことが判明したという。

「カラーマの男たち」(単数形は「シャイフ・カラーマ」)は、シリア政府を支持するドゥルーズ派の「シャイフ・アクル」(複数形は「マシャーイフ・アクル」)と一線を画し、反体制的な姿勢をとるアブー・ファフド・ワヒード・バルウース師らを中心とするシャイフのグループ。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回におよび、アイン・アラブ市近郊、ハサカ市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、July 23, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、July 23, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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テロ裁判所がジャズィーラ・チャンネルの名物司会者、在外反体制指導者ら5人に死刑判決(2015年7月22日)

シリア・ステップス(7月22日付)は、テロ裁判所(ダマスカス)が、ジャズィーラ・チャンネルの名物司会者ファイサル・カースィム氏、シリア革命反体制勢力国民連立の指導者の一人ミシェル・キールー氏ら5人に対して死刑判決を下した、と伝えた。

死刑判決が下されたのは、カースィム氏、キールー氏のほか、元人民議会議員で反体制活動家のムハンマド・ハバシュ氏、カタール在住のエジプト人でジャズィーラ・チャンネルで宗教番組を持つユースフ・カラダーウィー氏、サウジアラビア在住でシリア人反体制シャイフのアドナーン・アルウール氏。

テロ裁判所は、シリア人の分断を目的として宗派主義的な煽動を行い、武装テロ活動に資金を提供し、数千人の無垢の市民や兵士を死に至らしめた、と断定、刑法第297条の内乱罪にあたるとして、5人を死刑に処すとともに、市民権、財産を没収するとの判決を下すとともに、関係各省、当局に対して、5人の財産を国庫に納めるよう指示した。

ARA News, July 22, 2015
ARA News, July 22, 2015

 

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、Syria Steps, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

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