アレッポ県内で活動する複数の武装集団がアレッポ軍事評議会の活動休止を宣言(2015年7月31日)

アレッポ県内で活動する複数の武装集団は共同声明を出し、アレッポ軍事評議会の活動を休止すると発表した。

共同声明を発表したのは、シャーム戦線、第1連隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、サフワ旅団、アレッポ市旅団、「命じられるがまま進め」連合、ファトフ旅団。

声明において、武装集団は「新たな軍事評議会が発足するまで、アレッポ軍事評議会は国際会議、革命組織において、いかなる集団をも代表しない」としたうえで、武装集団に対して「(反体制派の)大会を準備するための委員会を設置し、革命組織を名乗るに値する人物の選定を行う」よう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', August 3, 2015
Kull-na Shuraka’, August 3, 2015

AFP, August 3, 2015、AP, August 3, 2015、ARA News, August 3, 2015、Champress, August 3, 2015、al-Hayat, August 4, 2015、Iraqi News, August 3, 2015、Kull-na Shuraka’, August 3, 2015、al-Mada Press, August 3, 2015、Naharnet, August 3, 2015、NNA, August 3, 2015、Reuters, August 3, 2015、SANA, August 3, 2015、UPI, August 3, 2015などをもとに作成。

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ヌスラ戦線「第30師団の兵士らが真理と正義に回帰することが、シャームの民のジハードにとってより有益」(2015年7月31日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、30日にアレッポ県アアザーズ市郊外で、米軍の軍事教練を受けた「穏健な反体制派」の第30師団司令官ら8人を拉致したことに関して、「第30師団の兵士らが真理と正義に回帰することが、シャームの民のジハードにとってより有益であり、我々にとって好ましい」としたうえで、同師団戦闘員に対して「体制に対する戦闘の前線に戻り、お前たちの民、お前たちの目的を守るために戦い、奪われた者を救済し、宗教の旗を掲げよ」と呼びかけた。

ヌスラ戦線はまた、第30師団以外の反体制武装集団に対しても、「シャームの民のジハードと革命を略奪しようとする者との関係を絶ち…、シャームの民のジハードと土地を守るために前進し、それを奪おうとするヌサイリー派、外国のならず者、米国の手先に対抗する」よう呼びかけた。

一方、第30師団については、「米国の計画や国益を伸張するための手先」と断じたうえで、拉致直後に有志連合がアレッポ県アアザーズ市一帯のヌスラ戦線拠点などを空爆したことから、「第30師団と有志連合の間に協力・調整は明らかになった」と述べた。

Kull-na Shuraka', August 1, 2015
Kull-na Shuraka’, August 1, 2015

AFP, August 1, 2015、AP, August 1, 2015、ARA News, August 1, 2015、Champress, August 1, 2015、al-Hayat, August 2, 2015、Iraqi News, August 1, 2015、Kull-na Shuraka’, August 1, 2015、al-Mada Press, August 1, 2015、Naharnet, August 1, 2015、NNA, August 1, 2015、Reuters, August 1, 2015、SANA, August 1, 2015、UPI, August 1, 2015などをもとに作成。

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ロシア外務副大臣は、シリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ3」を9月末までに開催できる見込みだと述べる(2015年7月31日)

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、シリア政府と反体制派の和平交渉、いわゆる「モスクワ3」を9月末までに開催できる見込みだと述べるとともに、米国およびスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が同交渉に参加するかたちで調整を進めていることを明らかにした。

ロシア外交筋によると、ロシア政府は「モスクワ3」実施にあたり、モスクワ以外での都市での開催が良い結果をもたらすのであれば、反対はしない旨、米国側に伝えている、という。

ボグダノフ外務副大臣はまた、近く国連安保理でデミストゥラ共同特別代表が提案した「作業委員会」設置を支持する声明が採択されるだろうとの見方も示した。
『ハヤート』(8月1日付)が伝えた。

AFP, July 31, 2015、AP, July 31, 2015、ARA News, July 31, 2015、Champress, July 31, 2015、al-Hayat, August 1, 2015、Iraqi News, July 31, 2015、Kull-na Shuraka’, July 31, 2015、al-Mada Press, July 31, 2015、Naharnet, July 31, 2015、NNA, July 31, 2015、Reuters, July 31, 2015、SANA, July 31, 2015、UPI, July 31, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がガーブ平原北部のマンスーラ村を奪還(2015年7月31日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原北部でファトフ軍と戦闘の末、マンスーラ村とその南部の穀物サイロ地区を制圧した。

シリア軍はまた、ガーブ平原北部のハウワーシュ村、アムキーヤ町、ジスル・ジスル・バイト・ラース村、ムスタリーハ村、マイダーン・ガザール村、ハーリディーヤ村、ザイズーン村、カフルズィーター市などを砲撃・空爆したほか、ザイズーン発電所一帯、ズィヤーディーヤ村、カーヒラ村一帯でファトフ軍と交戦した。

これに対して、ファトフ軍は、ズィヤーラ村・カルクール村間の街道でシリア軍の兵員輸送車を攻撃し、シリア軍兵士・国防隊隊員複数を殺害した。

一方、SANA(7月31日付)によると、シリア軍がガーブ平原のズィヤーディーヤ村、ザイズーン村で反体制武装集団と交戦、同地を制圧した。

シリア軍はまた、ザイズーン発電所居住地域、カルアト・マディーク町、ザクーム村、アンカーウィー村、カフルズィーター市、ムーリク市東部、フライカ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカンスフラ村、アイン・ラールーズ村、ジスル・シュグール市、ブサクラー村、タフタナーズ市、サラーキブ市を「樽爆弾」などで空爆し、タフタナーズ市では男女2人が死亡した。

一方、SANA(7月31日付)によると、マジャース村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、ハシール村、トゥルア村、バズィート村、ハムキー村、ハムキー丘、ジスル・シュグール市、ジャンアト・クラー村、アリーハー市、アアワル丘、ラッジュ村、ジャウル丘、ミンタール村、カルタ村、マルジュ・ズフール村、サフン丘をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、スマート・ニュース(7月31日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍が塩素ガスを装填した砲弾でジャウバル区を砲撃し、反体制武装集団戦闘員ら12人が呼吸困難などの症状を訴え、戦闘員1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまたザブディーン村近郊を砲撃した。

ザバダーニー市一帯では、シリア軍(第4師団)が、ヒズブッラー戦闘員とともに、ジハード主義武装集団、地元の武装集団との戦闘を続け、同地を50回以上にわたり空爆、20発以上の地対地ミサイル、数十発の迫撃砲で砲撃した。

これにより、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市、東ムライハ町、ヌアイマ村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、男性2人が死亡した。

シリア軍はまた、ダルアーを地対地ミサイルなどで砲撃し、子供2人が死亡、子供5人と女性らを含む10人が負傷した。

一方、SANA(7月31日付)によると、ダルアー市Sytiatelビル一帯、電力会社一帯、西ムライハ村、シャイフ・フサイン丘、ズィムリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、スマート・ニュース(7月31日付)によると、ヌールッディーン・ザンキー運動がアレッポ市ラーシディーン地区に進攻しようとしたシリア軍を撃退し、兵士20人を殺害した、と発表した。

一方、SANA(7月31日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、シャッアール地区、シャイフ・サイード地区、カルム・ジャバル地区、ハラブ・ジャディーダ地区、空軍情報部一帯、科学研究センター一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市、タルビーサ市を「樽爆弾」で空爆し、男性1人が死亡した。

一方、SANA(7月31日付)によると、クナイトラート村、タルビーサ市、ラジュム・カスル村、ザアフラーナ村、イッズッディーン町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(7月31日付)によると、タッル・サアド村、ブサイナ丘方面からサアラ航空基地一帯に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷した。

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ラタキア県では、SANA(7月31日付)によると、フルワ村、ダッラ村、カビール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 31, 2015、AP, July 31, 2015、ARA News, July 31, 2015、Champress, July 31, 2015、al-Hayat, August 1, 2015、Iraqi News, July 31, 2015、Kull-na Shuraka’, July 31, 2015、al-Mada Press, July 31, 2015、Naharnet, July 31, 2015、NNA, July 31, 2015、Reuters, July 31, 2015、SANA, July 31, 2015、SMART News, July 31, 2015、UPI, July 31, 2015などをもとに作成。

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有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のダイル・ザウル県のユーフラテス川に架かる橋3カ所を爆撃により破壊(2015年7月31日)

『ハヤート』(8月1日付)は、アレッポ県のジャラーブルス市近郊の国境地帯で、ダーイシュ(イスラーム)が、トルコ国境警備隊の目前で地下トンネルや堀を掘削している様子がトルコ領内に設置された監視カメラに撮影されたと伝えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるムッラート村を空爆、またハトラ村を砲撃した。

また有志連合は未明、ユーフラテス川に架かるブーカマール市とバーグーズ村を結ぶ橋、ブーカマール市とスワイイーヤ村を結ぶ橋、マヤーディーン市内のトゥラービー橋を空爆し、破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、スィッリーン町でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員が自爆ベルトを爆発させ自爆し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員30人が死亡した。

町内ではまた、人民防衛隊とダーイシュが交戦し、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(7月31日付)は、ダーイシュがスィッリーン町を再び制圧したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュは、アレッポ市北部郊外の歩兵士官学校を攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がシャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍の大尉ら複数が死亡した。

一方、SANA(7月31日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、ワーディー・マースィク、ウンム・ラジーム村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、ダイル・フール村、シャンダーヒーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月31日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などからなる南部地域ファトフ軍が、シャジャラ村などヤルムーク川流域で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団の拠点を攻撃し、治安部門責任者のアブー・カースィム・シャーミー氏らヤルムーク殉教者旅団戦闘員を殺害した。

クッルナー・シュラカー(8月1日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団の戦略拠点カウカブ・ダムを制圧した。

なお南部地域ファトフ軍による攻撃激化に先立ち、ヤルムーク殉教者旅団司令官で「ハール」(おじさん)の名で知られる司令官がツイッターで、ハウラーン法務局のウサーマ・ヤティーム裁判長を殺害したと発表していた。

だが、クッルナー・シュラカー(7月31日付)は、ヤティーム氏が30日に襲撃されたもの無事だと伝えた。

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ハサカ県では、ARA News(7月31日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南部のフーシュ・バーイル地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 31, 2015、AP, July 31, 2015、ARA News, July 31, 2015、Champress, July 31, 2015、al-Hayat, August 1, 2015、Iraqi News, July 31, 2015、Kull-na Shuraka’, July 31, 2015、August 1, 2015、al-Mada Press, July 31, 2015、Naharnet, July 31, 2015、NNA, July 31, 2015、Reuters, July 31, 2015、SANA, July 31, 2015、UPI, July 31, 2015などをもとに作成。

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有志連合と思われる戦闘機が、アレッポ県北部で、米軍の教練を受けた第30師団メンバーを拉致したヌスラ戦線拠点を爆撃、米国防総省報道官「「穏健な反体制派」のなかに第30師団メンバーの名前はない」(2015年7月31日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月31日付)、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機が、アアザーズ市一帯で、米軍がトルコで軍事教練した「穏健な反体制派」の一部第30師団の司令官ら8人を拉致したシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を空爆し、戦闘員12人を殺害、多数を負傷させた。

一方、ヌスラ戦線は、第30師団の拠点(マーリキーヤ村)などアアザーズ市一帯の反体制武装集団拠点を攻撃した。

また、シリア人権監視団によると、アアザーズ市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とヌスラ戦線が交戦した。

戦闘は、人民防衛隊がアアザーズ市周辺に掘りを建設していることに対して、ヌスラ戦線が南部、南西部の道路を封鎖することで抗議したことで発生した。

両者はまた、イドリブ県アティマ村一帯でも交戦したという。

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国防総省のアリサ・スミス報道官は、30日にアレッポ県北部でシャームの民のヌスラ戦線によって司令官ら8人を拉致された第30師団に関して、国防省がトルコ領内で進めている「穏健な反体制派」への軍事教練を修了した60人ではない、と述べた。

『ハヤート』(8月1日付)が述べた。

しかし、マーク・トナー米国務省副報道官は「ヌスラ戦線は周知の組織で、アル=カーイダの一派だと自ら名乗っており、テロ組織であるアル=カーイダと同じ目標を掲げている。それゆえ、我々はこの行為(拉致)を非難する」と述べた。

トナー副報道官は「拉致の詳細を知ることは困難だ」としつつ、「我々はこの行為を厳しく非難する」と付言した。

AFP, July 31, 2015、AP, July 31, 2015、ARA News, July 31, 2015、Champress, July 31, 2015、al-Hayat, August 1, 2015、Iraqi News, July 31, 2015、Kull-na Shuraka’, July 31, 2015、al-Mada Press, July 31, 2015、Naharnet, July 31, 2015、NNA, July 31, 2015、Reuters, July 31, 2015、SANA, July 31, 2015、UPI, July 31, 2015などをもとに作成。

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