トルコ治安当局はガズィアンテップ市でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員志願者の外国人45人を逮捕(2015年7月12日)

ドーアン通信(7月12日付)は、トルコ治安当局が過去3日間で、ガズィアンテップ市でダーイシュ(イスラーム国)に参加しようとしていた外国人45人を逮捕した、と伝えた。

ガズィアンテップ市は、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府が拠点を置く都市。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、DHA, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

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UNESCO世界文化遺産に指定されているアレッポ旧市街のアレッポ城の東部外壁が反体制派の地下トンネルの爆発により一部崩壊(2015年7月12日)

アレッポ県では、『ハヤート』(7月13日付)などによると、UNESCO世界文化遺産に指定されているアレッポ市旧市街で反体制武装集団が掘削した地下トンネルが爆破され、アレッポ城の東側の外壁が一部崩壊した(https://youtu.be/wbHPuABD_-I)。

Kull-na Shuraka', July 12, 2015
Kull-na Shuraka’, July 12, 2015

これに関して、シリア人権監視団および複数の反体制活動家は、シリア軍が地下トンネルを爆破したと主張する一方、SANA(7月12日付)は、「テロ集団がトンネルを破壊した」と主張し、アレッポ市外壁の崩壊が、反体制武装集団によるものだと反論した。

『ハヤート』(7月13日付)は、「反体制派はアレッポ市でのシリア軍の戦いにおいて地下トンネルを爆破する戦術をとり、自らの支配地域からシリア政府側の拠点に向かって地下トンネルを掘削、通常は爆弾を仕掛けて爆破するか、そこから戦闘員を潜入させ奇襲をかけている」と伝え、反体制派が爆破した可能性が高いことを示唆した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市バーブ・ハディード地区一帯を「樽爆弾」で空爆する一方、ザフラー協会地区の大使徒モスク、裁判所一帯で、ヒズブッラー戦闘員、国防隊とともに、アンサール・シャリーア作戦と交戦した。

シリア軍はまた、アレッポ市バニー・ザイド地区、カースティールー街道地区に対しても空爆を行った。

これに対して、ヌールッディーン・ザンキー運動は、アレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区(ファミリー・ハウス区)を砲撃した。

他方、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、ラーシディーン地区、アズィーズィーヤ地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、アンサーリー地区、マイサル地区、フルワーニーヤ地区、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、マンスーラ村、ダーラト・イッザ市、カフルダーイル村、ハルダトニーン村、フライターン市、シュワイフナ村、アナダーン市、アアザーズ市、カフルハムラ村、シャイフ・スライマーン村、アブティーン村、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室は声明を出し、アンサール・シャリーア作戦司令室参加組織の一つ第1連隊が司令室に参加したと発表した。

アレッポ・ファトフ作戦司令室には7月8日も、イスラーム覚醒大隊、アンサール・スンナ旅団が、さらにその数日前には第111師団が加入している。

なおアレッポ・ファトフ作戦司令室参加組織は以下の通り:シャーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、シャーム革命家、「命じられたまま正しくあれ」連合、カリフの暁大隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、スンナ軍、アブー・アマーラ大隊、第101師団、第16師団、第13師団、ファトフ旅団、スルターン・ムラード旅団、フルサーン・ハック旅団、ガーブの鷹旅団、ハック旅団、フルカーン旅団、バヤーリク・イスラーム運動、自由旅団、バヤーン運動、アターリブ殉教者旅団、スルターン・ムハンマド・ファーティフ旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、イッザ連合、精鋭部隊、第1連隊、イスラーム覚醒大隊、アンサール・スンナ旅団、第111師団。

一方、アレッポ・ファトフ作戦司令室とともに、アレッポ市一帯で活動しているアンサール・シャリーア作戦司令室の参加組織は以下の通り:シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、イスラーム・ムジャーヒディーン運動、アンサール・ヒラーファ、シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード・ワ・ジハード大隊、第1連隊、アブー・アマーラ大隊、ファジュル・ヒラーファ大隊、マイアード中隊、サハーバ大隊、ジュンドッラー、スルターン・ムラード旅団。

Kull-na Shuraka', July 12, 2015
Kull-na Shuraka’, July 12, 2015

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからはるファトフ軍が、アリーハー市とラタキア市(ラタキア県)を結ぶ国際幹線道路沿いのハッターブ丘に進攻し一時制圧したが、シリア軍戦闘機、ヘリコプターがヌスラ戦線拠点を集中的に空爆・砲撃、またヌスラ戦線らと交戦、数時間後に同地を奪還した。

シリア軍はまたジスル・シュグール市を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ジスル・シュグール市南東部のアアワル丘、ハマカ丘に進攻したシャームの民のヌスラ戦線をシリア軍が撃退し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハッターブ丘に進攻したファトフ軍もシリア軍が撃退した。

シリア軍はこのほか、ハーン・シャイフーン市、シャフシャブフー山一帯、マクラア村、ジャンナト・クラー村、バズィート村、サッラト・ズフール村、バシーリーヤ村、バラーギーティー村、ハシール村、アブー・ズフール町、タマーニア町、ハーッス村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所を10回以上にわたり空爆、また「樽爆弾」8発を投下するとともに、第4師団とヒズブッラー戦闘員が市内でジハード主義武装集団と地元武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、バイト・サワー村各所、ラカービーヤ農場各所、カラムーン地方無人地帯、マダーヤー町、バイト・ジン村を空爆・砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が東カラムーン地方のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、フサイニーヤ町、ハサヌー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市内複数カ所、ヌアイマ村、西ガーリヤ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(7月12日付)によると、ダルアー市アッバースィーイーン地区、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月12日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方に対するシリア軍の包囲を解除するため、同県およびダルアー県の部族が「東グータ部族最高評議会」の名で新たな連合組織を結成したと報じた。

同評議会報道官を名乗るアブドゥッラー・バッカール氏が明らかにしたもので、ダマスカス郊外県グータ地方の25の部族、ダルアー県の部族や住民から構成され、2,500人の戦闘員を擁し、同地域の住民の35%を代表しているのだという。

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クナイトラ県では、SANA(7月12日付)によると、タルジャナ村、ジャバーター・ハシャブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

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タドムル市郊外の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍コマンド中隊兵士数十人を捕捉か?(2015年7月12日)

ヒムス県では、『ハヤート』(7月13日付)によると、シリア軍、国防隊がタドムル市南西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、ザマーン・ワスル(7月12日付)によると、ダーイシュ・ヒムス州広報局は、タドムル市から50キロの地点(砂漠地帯(アブー・ファワーリス地区)で、ヒズブッラーの教練を受けたシリア軍コマンド連隊を要撃し、兵士数十人を捕捉した、と発表した。

一方、SANA(7月12日付)によると、タドムル市西部の柑橘農園一帯、ラッフーム村、ウンク・ハワー村などで、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(7月12日付)によると、スィッリーン町郊外のマグリバタイン村、カスク・カバリー村、フワイジャト・アッラーウィー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

一方、SANA(7月12日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、サウジアラビア人司令官ら幹部複数が死亡した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して48回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回におよび、ハサカ市近郊(7回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015、Zaman al-Wasl, July 12, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領が仏キリスト教民主党党首と会談「欧米諸国の対シリア政策を正すには、フランスと欧州の分別のある政治家や議員の役割が重要」(2015年7月12日)

アサド大統領はシリアを訪問中のフランス国民議会議員でキリスト教民主党党首のジャン・フレデリック・ポワソン氏と会談した。

アサド大統領は会談で、欧米諸国の対シリア、対中東政策を正すには、フランスと欧州の分別のある政治家や議員の役割が重要だと述べるとともに、中東地域の諸国民に耳を傾けることなく、内政干渉を行い、「テロとの戦い」でダブル・スタンダードに終始していることで、テロ拡大・拡散を招き、欧州にその脅威が及んでいるとの見方を示した。

これに対してポワソン氏はテロ根絶に向けてシリア政府と協力する必要があると強調するとともに、シリアの安定が中東地域、さらには欧州の安定につながると表明、それ実現を実現するには、シリアの国家への支援と、アサド大統領との対話を通じた危機の解決以外に道はないとの意見を述べた。

SANA(7月12日付)が伝えた。

SANA, July 12, 2015
SANA, July 12, 2015

 

AFP, July 12, 2015、AP, July 12, 2015、ARA News, July 12, 2015、Champress, July 12, 2015、al-Hayat, July 13, 2015、Iraqi News, July 12, 2015、Kull-na Shuraka’, July 12, 2015、al-Mada Press, July 12, 2015、Naharnet, July 12, 2015、NNA, July 12, 2015、Reuters, July 12, 2015、SANA, July 12, 2015、UPI, July 12, 2015などをもとに作成。

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