米国主導の有志連合がイドリブ県のトルコ国境近くでアル=カーイダ系のヌスラ戦線拠点、車輌を爆撃し、メンバー7人を殺害(2015年7月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が8日未明、ラース・フスン村近郊のシャームの民のヌスラ戦線の拠点、サルマーダー市・カフルダルヤーン村間の街道を移動中のヌスラ戦線幹部らが乗った車を空爆し、ヌスラ戦線メンバー少なくとも7人を殺害した。

Kull-na Shuraka', July 9, 2015
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AFP, July 9, 2015、AP, July 9, 2015、ARA News, July 9, 2015、Champress, July 9, 2015、al-Hayat, July 10, 2015、Iraqi News, July 9, 2015、Kull-na Shuraka’, July 9, 2015、al-Mada Press, July 9, 2015、Naharnet, July 9, 2015、NNA, July 9, 2015、Reuters, July 9, 2015、SANA, July 9, 2015、UPI, July 9, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)を支持する「カリフ電子軍」がシリア人権監視団のHPをサイバー攻撃(2015年7月8日)

シリア人権監視団は、HP(http://www.syriahr.com/)が「カリフ電子軍」を名乗るダーイシュ(イスラーム国)支持者のハッカーのサイバー攻撃を受けたと発表した。

「カリフ電子軍」を名乗るハッカーの攻撃により、HPのトップページは、英語、アラビア語による脅迫文と、オレンジ色の囚人服を着せられた米国人ジャーナリストのスティーブン・ソトロフ氏(2014年9月に処刑)と、左手にナイフを握るダーイシュ・メンバーの「ジハード・ジョン」の写真に差し替えられた。

シリア人権監視団は攻撃を受けHPを一端閉鎖、復旧を試みているという。

ロイター通信(7月8日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka', July 8, 2015
Kull-na Shuraka’, July 8, 2015

AFP, July 8, 2015、AP, July 8, 2015、ARA News, July 8, 2015、Champress, July 8, 2015、al-Hayat, July 9, 2015、Iraqi News, July 8, 2015、Kull-na Shuraka’, July 8, 2015、al-Mada Press, July 8, 2015、Naharnet, July 8, 2015、NNA, July 8, 2015、Reuters, July 8, 2015、SANA, July 8, 2015、UPI, July 8, 2015などをもとに作成。

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イドリブ県で、ヌスラ戦線が法律違反を注意されたことの腹いせに、ジュンド・アクサー機構とともに「カフルニブル自由警察センター」を襲撃、警官、裁判官12人を拉致(2015年7月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線とジュンド・アクサー機構のメンバーが、カフルナブル市の地元警察「カフルニブル自由警察センター」で警官および裁判官合わせて12人を拉致した。

地元警察官が、カフルニブル自由警察センター近くで法律違反を犯したヌスラ戦線メンバーの一人を連行して注意したことを逆恨みしたヌスラ戦線とジュンド・アクサー機構のメンバーがセンターを襲撃し、12人を逮捕、車輌やバイクを押収し、詰所を閉鎖したのだという。

Kull-na Shuraka', July 8, 2015
Kull-na Shuraka’, July 8, 2015

AFP, July 8, 2015、AP, July 8, 2015、ARA News, July 8, 2015、Champress, July 8, 2015、al-Hayat, July 9, 2015、Iraqi News, July 8, 2015、Kull-na Shuraka’, July 8, 2015、al-Mada Press, July 8, 2015、Naharnet, July 8, 2015、NNA, July 8, 2015、Reuters, July 8, 2015、SANA, July 8, 2015、UPI, July 8, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)、ダルアー市一帯を激しく爆撃、ジハード主義武装集団と交戦(2015年7月8日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市、マダーヤー町・ブカイン市間の街道一帯を「樽爆弾」などで空爆、またザバダーニー市一帯で、シリア軍第4師団とヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍は、同地一帯に「樽爆弾」40発以上を投下するとともに、地対地ミサイルで攻撃を加えたという。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)によると、「革命家」たちは、ザバダーニー市ジャムイーヤート地区でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員が陣地としていた建物複数棟を制圧、また同市西部、北部一帯で戦闘を続けているという。

シリア軍はまた、スーク・ワーディー・バラダー村、マルジュ・スルターン村を空爆・砲撃し、1人が死亡、5人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)によると、このほか、ザブディーン村・バーラー村・ハティータト・ジャルシュ町回廊で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市でシリア軍とジハード主義武装集団た交戦、シリア軍が同市各所を地対地ミサイルなどで攻撃した。

シリア軍はまた、ヌアイマ村、ダルアー市東部郊外一帯を40回以上にわたり空爆した。

さらにヤードゥーダ村ではシリア軍によると思われる爆発が発生した。

一方、SANA(7月8日付)によると、ジーザ町、タイバ村、サイダー町、ダーイル町、タファス市、ムザイリーブ町、東ガーリヤ村、西ガーリヤ村、ダルアー市ダム街道一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部の科学研究センター施設一帯で、山地の鷹旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム自由旅団が、シリア軍、人民諸委員会、ヒズブッラー戦闘員らかからなる特殊部隊と交戦した。

またアレッポ市西部のザフラー協会地区では、シリア軍、国防隊とアレッポ・ファトフ作戦司令室、アンサール・シャリーア作戦司令室が交戦した。

シリア軍がさらに、アレッポ市マアーディー地区を「樽爆弾」などで空爆し、女性1人を含む7人が死亡する一方、ジハード主義集団もアレッポ市サラーフッディーン地区を自作の迫撃砲で空爆し、建物を破壊した。

一方、ARA News(7月7日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動が、ハミーディーヤ村のシリア軍拠点、検問所を奇襲し、同村を制圧した。

他方、SANA(7月8日付)によると、アレッポ市西部科学研究センター周辺、ザフラー協会地区、カルム・ジャズマーティー地区、バーブ・ナイラブ地区、ラー市ディーに地区、バニー・ザイド地区、サーリヒーン地区、カッラーサ地区、ライラムーン地区、ナアナーイー地区、カルム・タッラーブ地区、カルム・マイサル地区、マアーディー地区、マルジャ地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区、サラーフッディーン地区、シャイフ・ルトフィー村、マンスーラ村、ハーン・アサル村、マアーッラト・アルティーク、フライターン市、カフルハムラ村、クワイリス町およびその一帯、グナイマ村、ブラート村、バンナーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍とシリア軍が「人質交換」を行い、前者がイシュタブリク村でファトフ軍が拉致していた住民26人(女性14人、子供9人を含む)を、後者がアリーハー市で拘束し、「人間の盾」として利用していた住民を釈放したという。

一方、SANA(7月8日付)によると、シリア軍がバシュラームーン村、バシーリーヤ村、ジスル・シュグール市、アブー・ズフール町南部、ハシール村北部を空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)が、「革命家」がティシュリーン地区でシリア軍の陣地として使用している建物を爆破した、と報じた。

一方、SANA(7月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月8日付)によると、カフルラーハー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月8日付)によると、アトシャーン村、フワイジャ村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 8, 2015、AP, July 8, 2015、ARA News, July 8, 2015、Champress, July 8, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2015、al-Hayat, July 9, 2015、Iraqi News, July 8, 2015、Kull-na Shuraka’, July 8, 2015、al-Mada Press, July 8, 2015、Naharnet, July 8, 2015、NNA, July 8, 2015、Reuters, July 8, 2015、SANA, July 8, 2015、UPI, July 8, 2015などをもとに作成。

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有志連合がラッカ市を無人戦闘機で爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)のウズベク人幹部を殺害、YPGがアイン・イーサー市を制圧(2015年7月8日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の無人戦闘機がラッカ市を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人を殺害した。

この幹部はウズベク人で、市内のホテル前に停車中の車に座っていたところを狙われたという。

人権監視団によると、有志連合はまた、アイン・イーサー市およびその周辺のダーイシュ拠点、車輌などに対して集中的に空爆を行い、同地でダーイシュと交戦する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を援護した。

この援護により、人民防衛隊はアイン・イーサー市を制圧したという。

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ヒムス県では、SANA(7月8日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のナズル・ヒヤール、カーディリー・サニーヤト・ラジュマ農場で、ダーイシュ(イスラーム国)掃討作戦を行い、同地を完全制圧した。

シリア軍はまた、スフナ市郊外のハイル城周辺、タドムル市一帯のダーイシュ拠点などを空爆、また柑橘農園一帯でダーイシュの掃討を続けた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・ブラーク町南部郊外の村々を攻撃し、同地を防衛する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊およびサナーディード軍と交戦した。

またARA News(7月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はタッル・ハミース市郊外のハルサー村一帯、カーカー・サイード村一帯でダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

一方、SANA(7月8日付)によると、ハサカ市ライリーヤ地区でシリア軍が、治安部隊、国防隊の協力のもと、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を完全制圧した。

シリア軍はまた、シャッダーディー市、アリーシャ町で、ダーイシュに対する空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦する一方、ダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区へのシリア軍の空爆で1家5人が死亡した。

これに関して、ダイル・ザウル県の反体制活動家ムジャーヒド・シャーミー氏はARA News(7月8日付)に対し、シリア軍が毒ガスを装填した爆弾を投下した、と主張した。

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アレッポ県では、SANA(7月8日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月8日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回におよび、ブーカマール市(ダイル・ザウル県)近郊(1回)、アレッポ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(2回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 8, 2015、AP, July 8, 2015、ARA News, July 8, 2015、Champress, July 8, 2015、al-Hayat, July 9, 2015、Iraqi News, July 8, 2015、Kull-na Shuraka’, July 8, 2015、al-Mada Press, July 8, 2015、Naharnet, July 8, 2015、NNA, July 8, 2015、Reuters, July 8, 2015、SANA, July 8, 2015、UPI, July 8, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領、イランとの10億米ドル相当の借款契約を承認(2015年7月8日)

アサド大統領は、2015年法律第8号を施行し、イランとの10億米ドル相当の借款契約を承認した。

この借款契約は、シリア商業銀行とイラン輸出開発銀行の間で交わされ、7月7日に人民議会で承認されていた。

SANA(7月8日付)が伝えた。

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