デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリア軍によるザバダーニー市爆撃の停止を求める(2015年7月21日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は声明を出し、シリア軍によるザバダーニー市への空爆に関して、「樽爆弾など原始的・部差別兵器」の使用を停止するよう求めた。

ARA News(7月22日付)などが伝えた。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動など13の反体制武装集団が自由シリア軍最高軍事評議会の改編(通称「30人評議会」)を拒否(2015年7月21日)

シリア国内で活動する13の反体制武装集団が共同声明を出し、19日にトルコのハタイ県レイハンル市で再編された自由シリア軍最高軍事評議会、通称「30人評議会」に関して、「さらなる分裂と内部対立をもたらし、革命の敵以外の何者にも資さない」と批判、拒否すると発表した。

共同声明を発表した13組織は以下の通り:シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム戦線、シャーム革命家大隊、「命じられたまま正しくあれ」連合、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、ムラービティーン旅団、ヒムス軍団、ラフマーン軍団、ジャアファル・タイヤール旅団、ヒムス解放運動、使徒シャーム旅団、ラッカ革命家旅団、タウヒード軍、バドルの兵。

Kull-na Shuraka', July 22, 2015
Kull-na Shuraka’, July 22, 2015

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省はシリアのイドリブ県に対する爆撃で謎のアル=カーイダ系組織「ホラサン」の指導者ムフスィン・ファドリー氏を殺害したと発表(2015年7月21日)

米国防総省のジェフ・デービス報道官は、今月8日にシリアのイドリブ県サルマダー市付近を車で移動中だったホラサンの指導者ムフスィン・ファドリー氏を空爆によって殺害したと発表した。

デービス報道官によると、ホラサンは米国とその同盟国への攻撃を計画しており、ファドリー氏殺害でその脅威は減少したのだという。

米政府によると、ホラサンは、アフガニスタンやパキスタンで活動していたアル=カーイダのメンバーからなっているというが、シリア国内では米国に空爆される以外にその名が登場することはない。

一部の専門家は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の一部をなしていると考える者もいる。

なお、デービス報道官は、空爆が無人機によるものか、有人機によるものかは明言しなかった。

AFP(7月22日付)などが伝えた。

AFP, July 22, 2015、AP, July 22, 2015、ARA News, July 22, 2015、Champress, July 22, 2015、al-Hayat, July 23, 2015、Iraqi News, July 22, 2015、Kull-na Shuraka’, July 22, 2015、al-Mada Press, July 22, 2015、Naharnet, July 22, 2015、NNA, July 22, 2015、Reuters, July 22, 2015、SANA, July 22, 2015、UPI, July 22, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スペイン人記者がシリアで1週間前から消息不明に(2015年7月21日)

ARA News(7月21日付)は、スペイン記者連合が声明を出し、シリアのアレッポ県で取材中のスペイン人記者3人(Jose Manuel Lopez氏、Antonio
Pampliega氏、Angel Sastre氏)が1週間前から消息不明になっていることを明らかにした、と報じた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルなどで「無差別攻撃」し、18人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市マガーイル地区を地対地ミサイルで攻撃し、18人が死亡したほか、カルム・タッラーブ地区、バーブ街道橋一帯を「樽爆弾」などで攻撃した。

これに対して、ジハード主義武装集団もアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区入り口でシリア軍と交戦、サラーフッディーン地区を砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、バヤーヌーン町、マーイル町、カフルハムラ村、シュワイフナ村、アレッポ市ハラク地区、バニー・ザイド地区、カルム・タッラーブ地区、ライラムーン地区、サラーフッディーン地区、マイサル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で、シリア軍(第4師団)、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と地元の武装集団と激しく交戦した。

ジハード主義武装集団は、同市東部の山岳地帯のヒズブッラー検問所を攻撃、これを受けシリア軍が同地およびザバダーニー市に対して砲撃を激化させたという。

一方、シリア軍は、ムカイラビーヤ市一帯を砲撃し、子供1人を含む3人が死亡した。

シリア軍はまた、ムウダミーヤト・シャーム市一帯で住民らを狙撃、1人が負傷した。

他方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともにザバダーニー市一帯でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など「テロ集団」と交戦、ザバダーニー平野と同平野南西部を通るバラダー街道を制圧した。

シリア軍はまた、ダマスカス県北東部のシリア砂漠の端に位置するアブー・シャーマート村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で何者かの発砲により2人が死亡、2人が負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がジャウバル区を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がサアラ航空基地一帯のシリア軍拠点などを砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)によると、同地では飛行場から反体制派支配地域に潜入しようとしたシリア軍に対して自由シリア軍第1軍が応戦し、これを撃退したという。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山一帯を王劇し、ジハード主義武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、SANA(7月21日付)によると、東ガーリヤ村、ハッラーブ・シャフム村、ウンム・ワラド村、ヤードゥーダ村で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線など反対武装集団がイドリブ県、アレッポ県のシーア派の町(シリア政府支配下)に450発以上の迫撃砲弾などで「無差別攻撃」(2015年7月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラトミスリーン市、ビンニシュ市各所を空爆、これに対してファトフ軍もカファルヤー町、フーア市への砲撃を続けた。

ファトフ軍は、シャームの民のヌスラ戦線が中心となって、カファルヤー町、フーア市(いずれもシリア政府支配下にあるシーア派の町)の制圧をめざしており、周辺一帯でシリア軍やヒズブッラー戦闘員の教練を受けた国防隊と交戦した。

シリア人権監視団によると、ファトフ軍が撃った手製のロケット弾、「地獄の大砲」などによる砲撃の数は少なくとも300発にのぼり、少なくとも7人が死亡した。

この死亡者に関して、シリア人権監視団は「民間人か国防隊隊員か」不明と付言した。

シリア人権監視団は、「武装した民間人」に関して、反体制派を「民間人」とみなす一方、親政権派については「民兵」とみなしている(青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」Synodos、2015年7月17日参照)。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

一方、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ハーン・シャイフーン市でイッズ連合に所属するバッタール旅団司令官のウダイ・ラフムーン氏が何者かによって襲撃、暗殺された。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のヌッブル市、ザフラー町(いずれもシリア政府支配下のシーア派の町)に対して、ジハード主義武装集団が迫撃砲で集中攻撃を加えた。

ヌッブル市、ザフラー町に着弾した迫撃砲弾の数は160発にのぼり、1人が死亡、複数が負傷したという。

アレッポ・ファトフ作戦司令室は、この攻撃に関して声明を出し、「ザバダーニー市に対するシリア軍、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊の野蛮な攻撃への報復として…、ヌッブル、ザフラー両基地にあるシリア軍とシーア派民兵の兵舎」を標的としていると主張した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイイダ・ザイナブ町郊外を通る街道(ダマスカス県とダマスカス国際空港を結ぶ街道)で、イドリブ県カファルヤー町、フーア市住民の家族・親戚がデモを行い、道路を封鎖、ヒズブッラーとシリア軍が援軍を派遣できないのなら、自分たちを派遣するよう、ヒズブッラーに対して訴えた。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、July 22, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市(アレッポ県)の野戦病院を爆撃し、27人が死亡(2015年7月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)主要拠点の一つマンビジュ市を空爆し、子供6人、女性1人を含む21人が死亡した。

しかし、これに関して、クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、シリア軍の空爆が6回に及んだとしたうえで、マンビジュ市内にダーイシュが設営している野戦病院(アーイシャ野戦病院)などが標的となり、27人が死亡、100人以上が負傷したと伝えた。

またシリア人権監視団によると、クワイリス航空基地周辺でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、シリア軍3人(士官1人を含む)が死亡した。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍はマンビジュ市、ダイル・ハーフィル市、製材所(ブライジュ村)を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局が声明を出し、ヤルダー市のアバービール・ハウラーン旅団の爆弾製造工場を爆破したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 21, 2015
Kull-na Shuraka’, July 21, 2015

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などによって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民一帯を砲撃した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、サアド丘周辺で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南西部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・ハーラ村での空爆で、ダーイシュのカザフ人戦闘員2人が死亡した。

このほか、ラアス・アイン市・ハサカ市間の街道に設置されたアサーイシュ検問所でダーイシュが爆弾を積んだオートバイを爆発させた。

一方、SANA(7月21日付)によると、シリア軍がハサカ市グワイラーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、墓地周辺の建物多数を制圧した。

シリア軍はまたハサカ市東ヌシューワ地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区、シャリーア地区、ズフール地区などでもダーイシュと交戦した。

他方、クッルナー・シュラカー(7月21日付)によると、ルマイラーン町近郊のマルジャ村にある人民防衛隊の武器庫が爆発した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合が無人戦闘機などでラッカ市およびその周辺を空爆し、外国人司令官多数が死亡したという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のシリア人司令官がティヤーナ村で、バイクに乗った2人組の襲撃を受け、負傷した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ダイル・ザウル航空基地周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(7月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市西部郊外で、市内に支援物資を搬入しようとしていた男性3人を殺害した。

**

ヒムス県では、SANA(7月21日付)によると、タドムル市郊外の採石場北部、西ヒール城一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クッルナー・シュラカー(7月21日付)は、リビアのスルト(シルテ)市で活動するダーイシュ(イスラーム国)を名乗る集団の幹部の一人でバーレーン人のトゥルキー・ブン・ムバーラク・ブン・アブドゥッラー・アフマド・ムバーラク・アール・アリー氏が、ラマダーン明けの祝日(イード・アル=フィトル)にラッカ市内のモスクに突如現れ、説教を行ったことが話題になっている、と伝えた。

トゥルキー氏は、「アブー・スフヤーン・スィルミー」、「ハマーム・ブン・バクル・アサリー」、「アブー・フザイファ・バハライニー」などの名で知られる人物。

AFP, July 21, 2015、AP, July 21, 2015、ARA News, July 21, 2015、Champress, July 21, 2015、al-Hayat, July 22, 2015、Iraqi News, July 21, 2015、Kull-na Shuraka’, July 21, 2015、al-Mada Press, July 21, 2015、Naharnet, July 21, 2015、NNA, July 21, 2015、Reuters, July 21, 2015、SANA, July 21, 2015、UPI, July 21, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.