米中央軍(CENTCOM)は、4月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は6回で、フール町近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, April 2, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ヒムス県では、SANA(4月1日付)によると、タドムル市奪還作戦に参加した人民防衛諸集団が、同市北東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)が殺害したと思われる女性、子供らの遺体40体を発見した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(4月1日付)によると、シリア軍がムーハサン市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員30人を殲滅した。
一方、ARA News(4月2日付)によると、ロシア軍がフサイニーヤ町を空爆し、ダーイシュの少年戦闘員(カリフの幼獣)15人が死亡したという。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月31日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した
停戦違反は、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ダマスカス郊外県1件。
なお米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は347件。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、April 2, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月1日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団が、アレッポ市南部郊外のアイス丘一帯に進軍し、シリア軍の拠点複数カ所を制圧した。
一方、SANA(4月1日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市南部郊外のシリア軍拠点複数カ所を攻撃した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯に「樽爆弾」6発を投下した。
またマルジュ・スルターン村に近いバーラー村、ダイル・アサーフィール市が戦闘機(所属明示せず)の空爆を受けた。
同地には、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、リヤード最高交渉委員会に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、非アル=カーイダ系のイスラーム軍、ラフマーン軍団などが展開している。
またクドスィーヤー市では、包囲解除と逮捕者釈放を求めるデモが発生した。
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ハマー県では、SANA(4月1日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、サイヤード村間にあるアジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を攻撃し、戦闘員6人を殲滅した。
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イドリブ県では、SANA(4月1日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯、アブー・ズフール航空基地一帯、カフルサジュナ村、ラカーヤー村でシャームの民のヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党などからなる反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殲滅した。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月1日付)によると、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる「ハワール・キリス作戦司令室」が県北西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、タッル・バッタール村、アフマディーヤ村を制圧した。
一方、ARA News(4月1日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動、ムジャーヒディーン軍、北部軍、イスラーム覚醒大隊、北部戦線、そしてシャーム軍団やスルターン・ムラード旅団などからなる「ハワール・キリス作戦司令室」が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるマンナグ村一帯を攻撃した。
また、シリア軍、イラク人、アフガン人民兵が、アレッポ市サラーフッディーン地区、スライマーン・ハラビー地区、ザフラー協会地区、ブスターン・バーシャー地区、マイダーン地区などでシャーム軍団やスルターン・ムラード旅団などからなる「ハワール・キリス作戦司令室」と交戦した。
これに対して、「ハワール・キリス作戦司令室」側はシリア政府支配下のスライマーニーヤ地区などを砲撃した。
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ハサカ県では、ARA News(4月1日付)によると、トルコ領内から発射された迫撃砲弾2発がカーミシュリー市に着弾した。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、ARA News(4月1日付)によると、アレッポ市ハラク地区、シャッアール地区、サーフール地区、カーティルジー地区、ダーラト・イッザ市、アンジャーラ村、アアザーズ市、マーリア市など反体制派支配地域で、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に反対するデモが行われた。

AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、3月末のジョン・ケリー米国務長官との会談の内容、とりわけアサド大統領の処遇をめぐって両国が合意したとする米高官のリークに関して「シリアの問題解決に関するロシアとの協議をめぐって誤った情報が流れている…。米国はこうしたごまかしを意図的に行っている」と批判、アサド大統領の進退を決することができるのはシリア国民だけだと改めて強調した。
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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、10日に再開予定のジュネーブ3会議(第3ラウンド)に関して、「合法的なシリア政府代表団は…可能な範囲で建設的な姿勢と柔軟性を示して(会議に)参加し続ける」べきだと述べた。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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米国務省は声明を出し、3月31日のダマスカス郊外県でのシリア軍による空爆に関して「ダマスカス郊外での学校や病院に対する空爆…に驚愕」したと指摘、「民間人を直接狙うすべての攻撃を、もっとも厳しい表現で非難する」と発表、シリア政府に対して国連安保理決議第2254号を遵守するよう求めた。
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フランス外務省報道官は、3月31日のダマスカス郊外県でのシリア軍による空爆に関して、「民間人を意図的に狙った」と断じ、「シリア政府は停戦に違反している」と非難した。
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トルコ外務省も声明を出し、3月31日のダマスカス郊外県でのシリア軍による空爆を批判した。
AFP, April 1, 2016、AP, April 1, 2016、ARA News, April 1, 2016、Champress, April 1, 2016、al-Hayat, April 2, 2016、Iraqi News, April 1, 2016、Kull-na Shuraka’, April 1, 2016、al-Mada Press, April 1, 2016、Naharnet, April 1, 2016、NNA, April 1, 2016、Reuters, April 1, 2016、SANA, April 1, 2016、UPI, April 1, 2016などをもとに作成。
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アサド大統領は、ロシアのRIAノーヴォスチ通信とスプートニク・ニュースが行った独占インタビューに応じた。
質問はロシア語によって行われ、アサド大統領はアラビア語でこれに応えた。
インタビュー映像はシリア大統領府が3月30日にYoutube(https://youtu.be/W9rdcMA1-sw)を通じて配信、またインタビュー全文(アラビア語)は、3月30、31日にSANA(http://www.sana.sy/?p=361365、http://www.sana.sy/?p=361978)が配信した。
インタビューにおけるアサド大統領の主は発言は「シリアのアサド大統領はパルミラ(タドムル)でのダーイシュ掃討戦の「勝者」として何を語ったか?」(Yahoo!
Japan News個人、2016年4月1日)の通り。

SANA, March 30, 2016、March 31, 2016をもとに作成。
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