米中央軍(CENTCOM)は、4月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して36回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は6回で、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, April 15, 2016をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)によると、ロシア軍とシリア軍の戦闘機がアレッポ市北部郊外のハンダラート・キャンプ一帯、アルド・マッラーフ地区(農場)一帯を17回以上にわたり空爆するなか、シリア軍と反体制武装集団と攻防戦を続けた。
ARA News(4月14日付)によると、アレッポ市北部郊外一帯でシリア軍と抗戦しているのは、トルコが支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、第16歩兵師団、シャーム自由人イスラーム運動など。
一方、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、アラブ系・アジア系戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦、シリア軍とロシア軍が同地を空爆した。
アレッポ市内では、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるシャイフ・マクスード地区一帯で、人民防衛隊がヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
他方、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のアイス村一帯、カフルナーハー村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
シリア軍はまた、バーニス村、タッル・ハディーヤ村一帯、アイス丘一帯、ICARDA一帯を空爆した。
さらに、アレッポ市内では、シリア軍がライラムーン地区でヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。
**
ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、シリア軍がタルビーサ市各所を空爆し、1人が死亡した。
**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市一帯を4回にわたり空爆、またアトシャーン村一帯に対しても空爆を実施した。
**
イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ・キャンプ市南部一帯を空爆した。
AFP, April 14, 2016、AP, April 14, 2016、ARA News, April 14, 2016、Champress, April 14, 2016、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2016、al-Hayat, April 15, 2016、Iraqi News, April 14, 2016、Kull-na Shuraka’, April 14, 2016、al-Mada Press, April 14, 2016、Naharnet, April 14, 2016、NNA, April 14, 2016、Reuters, April 14, 2016、SANA, April 14, 2016、UPI, April 14, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が北部の国境地帯で攻勢を強め、ハワール・キリス作戦司令室と交戦の末、バルギーダ村、カフルガーン村、アキダ村、ハワール・キリス村を制圧した。
その後、ハワール・キリス作戦司令室は、ハワール・キリス村6カ村とシリア人避難民キャンプを奪還したという。
また、シリア人権監視団によると、有志連合とも割れる戦闘機が同地一帯を空爆した。
一方、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がアブー・タルタル村、マドユーナ村、タッル・アラム村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。
このほか、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャラーブルス市の司令官の一人で、トルコに逃亡しようとしていたアブー・ムスタファー・アンサーリー氏を拘束、処刑した。
**
ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(4月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市内各所を空爆し、住民数十人が死亡した。
**
ダマスカス郊外県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がアブー・シャーマート地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、同地内の丘陵地帯、採石所などを制圧した。
**
ヒムス県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がタドムル市北部、東部でダーイシュ(イスラーム国)の車列を攻撃した。
**
ダイル・ザウル県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がジャフラ村、マリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
**
スワイダー県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がラジャム・ダウラ村でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を攻撃した。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)広報部門のアアマーク通信は、県北部でシリア軍戦闘機を撃墜したと発表した。
AFP, April 14, 2016、AP, April 14, 2016、ARA News, April 14, 2016、Champress, April 14, 2016、al-Hayat, April 15, 2016、Iraqi News, April 14, 2016、Kull-na Shuraka’, April 14, 2016、April 15, 2016、al-Mada Press, April 14, 2016、Naharnet, April 14, 2016、NNA, April 14, 2016、Reuters, April 14, 2016、SANA, April 14, 2016、UPI, April 14, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、国民との対談番組でシリア情勢に触れ、「シリアの紛争当事者が「我々を含む」外国アクターの支援を受けないようにすることで…停戦だけでなく、政治プロセスをもたらそうとしている」としたうえで、ジュネーブ3会議でのシリア政府と反体制派の直接協議を通じて、新憲法の樹立、同憲法に基づく(任期終了前の大統領、国会などの)選挙、そして紛争の解決をめざしていると述べた。
またシリア軍に関しては、「我々は彼らを支援してきたが、彼らの状況を改善する必要などまったくない」と述べ、国内での戦況を有利に進めているとの見方を示した。
『ハヤート』(4月15日付)が伝えた。
AFP, April 14, 2016、AP, April 14, 2016、ARA News, April 14, 2016、Champress, April 14, 2016、al-Hayat, April 15, 2016、Iraqi News, April 14, 2016、Kull-na Shuraka’, April 14, 2016、al-Mada Press, April 14, 2016、Naharnet, April 14, 2016、NNA, April 14, 2016、Reuters, April 14, 2016、SANA, April 14, 2016、UPI, April 14, 2016などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.