米中央軍(CENTCOM)は、4月4日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は6回で、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。
CENTCOM, April 5, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の幹部の一人ハーリド・ハマド氏(アブー・サッカール)が、ハーリム市内にあるシャーム自由人イスラーム運動の検問所で射殺された。
アブー・サッカール(シリア人)は「自由シリア軍」メンバーの一人で、2013年にインターネットで拡散されたビデオ映像(https://www.youtube.com/watch?v=Vdt8dI-Xb9cなどを参照)で、シリア軍兵士の遺体を切り刻み、その心臓を食らっていた人物。
2015年初め頃に、ヌスラ戦線のメンバーになったという。
アブー・サッカールを殺害したのは、ハーリム市内のシャーム自由人イスラーム運動の検問所に配備された戦闘員。
彼らは、ハーリム市内の検問所で、アブー・サッカールが乗っていた車を静止し、検問所責任者の「アブー・ターリブ」を名乗る男性の指示のもと、アブー・サッカールを武装解除し、降車させようとした。
だが、アブー・サッカールはこれを拒否し、検問所に向かって発砲しながら車で逃走しようとしたため、シャーム自由人イスラーム運動戦闘員は車を追跡し、彼に発砲、アブー・サッカールが小銃で反撃しようとしたため、射殺したという。
殺害後、シャーム自由人イスラーム運動とヌスラ戦線は、アブー・サッカールを殺害したメンバーらを両組織が合同で設置する法廷で審理することに合意したという。

AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月6日付)によると、無人戦闘機(所属不明)がイドリブ市入り口のカールトーン・ホテル近くで、シャームの民のヌスラ戦線の車輌が空爆を受け、ヌスラ戦線メンバー5人が死亡した。
無人戦闘機はまた、イドリブ市内のムアッリミーン地区に対しても空爆を行い、サッカーのシリア代表の元コーチ(ムフリス・フライバーン氏)が死亡した。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月5日付)、ARA News(4月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地一帯でシリア軍と交戦を続け、飛行場に向かって進軍を続けた。
クッルナー・シュラカー(4月5日付)によると、4日からの戦闘でダーイシュはダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市工業地区のシリア軍拠点複数カ所を制圧したという。
一方、SANA(4月5日付)によると、シリア軍がジャフラ村北部、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
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スワイダー県では、SANA(4月5日付)によると、シリア軍、人民防衛諸集団がアシュハイブ丘、ザルファア丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
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ラッカ県では、SANA(4月5日付)によると、シリア軍がラッカ市南西部に位置するダーイシュ(イスラーム国)支配下のタブカ航空基地を空爆した。
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ヒムス県では、SANA(4月5日付)によると、シリア軍がタドムル市北東部のワーディー・ブダイリー、サワーナ町、フナイフィース村、アーラーク油田(ハフナ村)、カルヤタイン市東部郊外、ジュッブ・ジャッラーフ村近郊のウンク・ハワー村、シャンダーヒーヤ村、ウンム・リーシュ村、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
一方、ダーイシュの広報機関アアマーク通信によると、ダーイシュはカルヤタイン市東部郊外の拠点複数カ所を奪還した。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯での戦闘で、シリア軍の戦闘機を撃墜し、パイロット1人を捕捉した。
ヌスラ戦線とともにシリア軍と戦う複数の反体制武装集団筋によると、戦闘機は「対空兵器」によって撃墜されたという。
インターネットで公開された映像(https://www.youtube.com/watch?v=yBbM1GAn1-c&ebc=ANyPxKpCea88sRLJxgZokaZyKxs5rK7FjEQkU7sbNCy4x4E71jfj_eKrz16m7q7m2ZZpW3r-tu0rHYBnnbtFPhvMvQtUAWCLNA)では、複数の戦闘員がパイロットと思われる男性を囲み、「シリア人だ、シリア人だ」、「武器を奪い取れ」などと叫んでいる。


またヌスラ戦線の広報部門マナーラ・バイダーの「アレッポ特派員」は、墜落した航空機の残骸と捕捉したパイロットとされる男性の映像(https://youtu.be/PdOBTrZYmLc)を公開した。


映像によると、この男性はシリア空軍のハーリド・アフマド・サイード准将で、撃墜された航空機はSu-22M4だという。
一方、シリア・アラブ・テレビ(4月5日付)は、軍消息筋の話として、戦闘機がアレッポ市郊外での偵察活動中に地対空ミサイルの攻撃を受け、撃墜された、と伝えた。
同消息筋によると、パイロットはパラシュートで脱出降下、シリア軍は救出活動を行っているという。
アレッポ市南部郊外一帯では、リヤド最高交渉委員会に所属するシャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、「穏健な反体制派」と目される第13師団、さらにはダーイシュ(イスラーム国)とのつながりが取りざたされているアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構が、シリア軍、イラン人、アフガン人などからなる外国人戦闘員と交戦を続けている。
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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月5日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市中心街で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、女性1人が死亡した。
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ヒムス県では、SANA(4月5日付)によると、シリア軍がダイル・フール村一帯でリヤド最高交渉委員会に所属するシャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月4日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は356件。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(4月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アレッポ市北部のカースティール街道の封鎖を試み、街道沿いの反体制武装集団の拠点を攻撃した。
ARA News(4月5日付)によると、シリア民主軍を迎撃したのは、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、リヤド最高交渉委員会所属のシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の第16師団、トルコの支援を受けるハワール・キリス作戦司令室所属のスルターン・ムラード旅団など。
これらの連合部隊はまた、アレッポ市シャイフ・マクスード地区一帯に砲撃を加えた。

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ARA News(4月5日付)によると、シリア民主軍だけでなく、シリア軍もまたカースティールー街道一帯を空爆・砲撃、アレッポ市サラーフッディーン地区、アシュラフィーヤ地区で反体制武装集団と交戦した。
シリア民主軍、シリア軍はいずれもアレッポ市北西部郊外とアレッポ市東部を結ぶに至る反体制武装集団の兵站路の遮断をめざしている。
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一方、リヤド最高交渉委員会に所属するイスラーム軍は、インターネット上に映像を公開し、アレッポ市シャイフ・マクスード地区にある民主統一党の拠点を砲撃したと発表した。
しかし、地元のメディア活動家らは、ARA News(4月5日付)に対して、イスラーム軍の砲撃で、女性、子供を含む民間人67人が死亡したと述べ、イスラーム軍を非難した。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム軍団、第1連隊、スルターン・ムラード旅団などからなる「ハワール・キリス作戦司令室」が、トルコ軍の越境砲撃支援を受けて、県北西部のダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つダービク村に向けて進軍を続けた。
ARA News(4月5日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室は、この戦闘でラーイー村に隣接するタッル・サフィール村を制圧した。
また、ARA Newsによると、これに対してダーイシュはトルコ領内(ガジアンテップ県)に対して砲撃を加えたという。
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ハサカ県では、ARA News(4月5日付)によると、トルコ領内から発射された迫撃砲弾がカーミシュリー市内の農地に着弾した。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のハイサム・マンナーア共同議長は、民主統一党のイニシアチブのもとに3月に発表された「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に抗議し、共同議長職を辞任、評議会を脱会したと発表した。
マンナーア氏はAFP(4月5日付)の電話取材に応え、「私は3月9日に共同代表を辞任した。連邦制宣言を撤回しない限りは戻らないと伝えた」と述べた。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、April 6, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアを訪問し、首都モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談、来週再開予定のジュネーブ3会議(第3ラウンド)への対応について協議した。
会談後、デミストゥラ国連特別代表は、ロシアと米国が引き続き、シリアでの紛争の政治的解決に向けたプロセスを後押しし続けるとしたうえで、そのためにはより効率的なかたちで敵対行為停止のシステムを持続させる必要があると述べた。
一方、ラブロフ外務大臣は、すべての国がシリア人どうしの対話を支援するため、一丸となって取り組むべきだと強調した。
また『ハヤート』(4月7日付)によると、ラブロフ外務大臣は会談で、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のジュネーブ3会議への参加と、シリア政府と反体制派による直接協議の必要を改めて強調した。
SANA(4月5日付)、『ハヤート』(4月7日付)などが伝えた。
なお、デミストゥラ国連特別代表付のアフマド・ファウズィー報道官は、ジュネーブ3会議第3ラウンドが「来週月曜日」、すなわち当初の予定である10日の1日後の11日に再開されるだろう、と述べた。
AFP, April 5, 2016、AP, April 5, 2016、ARA News, April 5, 2016、Champress, April 5, 2016、al-Hayat, April 6, 2016、April 7, 2016、Iraqi News, April 5, 2016、Kull-na Shuraka’, April 5, 2016、al-Mada Press, April 5, 2016、Naharnet, April 5, 2016、NNA, April 5, 2016、Reuters, April 5, 2016、SANA, April 5, 2016、UPI, April 5, 2016などをもとに作成。
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