米中央軍(CENTCOM)は、4月6日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は4回で、フール町近郊(1回)、イドリブ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。
イドリブ市近郊での空爆は、ダーイシュの戦術拠点を標的とし、車輌1輌を破壊したという。
CENTCOM, April 6, 2016などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ県では、ARA News(4月6日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室が攻勢を続ける県北西部で、トルコ軍がラーイー村、ジャッカ村、ラーイル村、アフティームッラート村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を越境砲撃した。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アドワーン村で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団がジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員4人を殺害、同地を奪還した。
またハイト村一帯では、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、ヤルムーク殉教者旅団、イスラーム・ムサンナー運動と交戦した。
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ダルアー県一帯で活動するハウラーンの騎士旅団と南部自由人旅団は共同声明を出し、スンナ青年旅団から離反すると発表した。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、April 7, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区(西クルディスタン移行期民政局支配地域)をジハード主義武装集団が砲撃し、子供3人、妊婦1人を含む18人が死亡、子供30人を含む70人が負傷した。
空爆を行ったのは、トルコが後援するハワール・キリス作戦司令室を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、リヤド最高交渉委員会に所属するシャーム自由人イスラーム運動、そしてアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線など。
一方、シリア軍は、シャームの民のヌスラ戦線が主導する「反体制派」によって制圧されたアイス村一帯を激しく空爆、砲撃した。
これに関して、クッルナー・シュラカー(4月6日付)は、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の話として、ヌスラ戦線がアイス丘一帯での戦闘でヒズブッラーの戦闘員16人を捕捉したと伝えた。
他方、ARA News(4月6日付)によると、シリア軍がダーラト・イッザ市を弾道ミサイルで攻撃し、民間人5人が死亡、10人以上が負傷した。
シリア軍はまたアレッポ市ラーシディーン地区で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦した。
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ダルアー県では、SANA(4月6日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区に潜入したシャームの民のヌスラ戦線に所属する武装集団と交戦、これを撃退した。
一方、クッルナー・シュラカー(4月6日付)によると、シリア軍は、ラジャート高地にある反体制武装集団の拠点複数カ所に対して空爆を実施した。
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イドリブ県では、ARA News(4月6日付)によると、シリア軍がタルマーニーン村を弾道ミサイルで攻撃し、民間人3人が死亡した。
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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、4月5日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した
米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は360件。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、ダーイシュ(イスラーム国)広報部門のアアマーク通信が、ダーイシュが首都ダマスカスの北東約50キロに位置するティシュリーン火力発電所を襲撃し、発電所警備隊の兵舎を破壊したと発表した。
これに対して、シリア軍消息筋は、攻撃を受けたことを認めつつ、襲撃したダーイシュ戦闘員全員を殺害したと述べた。
シリア人権監視団によると、発電所襲撃は5日晩に、タドムル市での敗北に対する反転攻勢として行われたと思われるという。
同監視団によると、この攻撃でダーイシュは爆弾を積んだ車輌5台を使用、また発電所近くのシリア軍拠点複数カ所に対して砲撃を行い、シリア軍兵士12人を殺害、これに対してシリア軍が空爆で応戦したという。
シリア軍戦闘機はまた、ダーイシュに共鳴する地元の反体制武装集団の支配下にあるドゥマイル市に対しても空爆を実施した。
一連の空爆および戦闘で、ダーイシュ戦闘員20人以上が死亡したが、合わせて民間人9人も巻き添えとなって死亡したという。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(4月6日付)によると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下にあるハムラト・ブワイティーヤ村(ラッカ市郊外)を空爆し、一家6人が死亡、11人が負傷した。
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アレッポ県では、ARA News(4月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・アラブ市郊外各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また米軍主導の有志連合はユーフラテス川に面するトルコ国境の町ジャラーブルス市のダーイシュ拠点を空爆した。
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スワイダー県では、SANA(4月6日付)によると、シリア軍が人民防衛諸組織とともに、アシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
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ヒムス県では、SANA(4月6日付)によると、シリア軍がタドムル市・スフナ市街道一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。
シリア軍はまた、フワイスィース村、ジバーブ・ハマド村、カルヤタイン市東部郊外、バーリダ地区でダーイシュの拠点を空爆した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(4月6日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
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ハマー県では、SANA(4月6日付)によると、シリア軍がアブー・フバイラート村、ワーディー・アズィーブ一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、4月10日に再開予定だったジュネーブ3会議(第3ラウンド)の開催を4月13日以降に延期することを、会議参加予定者らに伝えた。
デミストゥラ国連特別代表は、第2期人民議会選挙の投票日にあたる4月13日以降に会議再開を求めるシリア政府側の要求を却下し、10日に再開すると発表していた。
だが、5日には、デミストゥラ国連特別代表付のアフマド・ファウズィー報道官が、第3ラウンドが「来週月曜日」、すなわち当初の予定である10日の1日後の11日に再開されるだろう、と述べていた。
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ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、5日にカタールの首都ドーハでシリア革命反体制勢力国民連立元代表で無所属活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏と、また6日にエジプトの首都カイロで「カイロ宣言グループ」のジャマール・スライマーン氏と会談した。
『ハヤート』(4月7日付)によると、この会談でボグダノフ外務副大臣は、両氏が参加するリヤド最高交渉委員会が、シリアの反体制派を充分に代表していないと指摘、より代表性を拡充するよう求めた。
AFP, April 6, 2016、AP, April 6, 2016、ARA News, April 6, 2016、Champress, April 6, 2016、al-Hayat, April 7, 2016、Iraqi News, April 6, 2016、Kull-na Shuraka’, April 6, 2016、al-Mada Press, April 6, 2016、Naharnet, April 6, 2016、NNA, April 6, 2016、Reuters, April 6, 2016、SANA, April 6, 2016、UPI, April 6, 2016などをもとに作成。
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