米主導の有志連合はシリア領内で7回の爆撃を実施(2016年4月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。


CENTCOM, April 22, 2016などをもとに作成。

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ハワール・キリス作戦司令室はトルコ国境のカフルシューシュ村をダーイシュから奪還(2016年4月21日)

アレッポ県では、ARA News(4月21日付)によると、県北西部のトルコ国境に近いカフルシューシュ村一帯で、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がビイル・カスブ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員20人を殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がタドムル市北部および東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)の拠点、装備などに対して空爆を行った。

AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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ハマー県、アレッポ県、ダルアー県などでシリア軍と反体制派の戦闘続く(2016年4月21日)

ハマー県では、ARA News(4月21日付)によると、シリア軍がタマーニア町にあるナスル具員、ジュンド・アクサー機構などの反体制武装集団の拠点を攻撃した。

シリア軍はまた、アトシャーン村、フワイズ村、フワイジャ村、スーラーン市を空爆した。

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アレッポ県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村、ハーディル村、タッル・ハディーヤ村、アブー・サリーム村、ハドラー高地一帯、アレッポ市西部のマンスーラ村、ハズマル村、カフルハムラ村アレッポ市北部のファーフィーン村、そしてアレッポ市ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、ARA News(4月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で人民防衛隊主体のシリア民主軍と反体制派が交戦した。

一方、アレッポ県で活動する「穏健な反体制派」の一つヌールッディーン・ザンキー運動はズィー・ヌーライン大隊を統合した。

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ダルアー県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がダルアー市・ヒルバト・ガザーラ町街道近郊、ダルアー市マンシヤ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。


AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県ラスタン市に国連、シリア籍新月社のチームが初めて人道支援物資を搬入(2016年4月21日)

ヒムス県では、『ハヤート』(4月22日付)などによると、反体制派の拠点都市の一つラスタン市に国連、シリア赤新月社のチームが人道支援物資の搬入を行った。

シリア軍の包囲下に置かれるラスタン市に人道支援物資が搬入されるのは、2011年3月の混乱発生以降ではこれが初めて。

赤十字国際委員会の報道官がAFP(4月21日付)に明らかにしたところによると、支援物資は、食糧、医療物資からなり、65輌の貨物車輌に積載されて搬入された。

ラスタン市には現在12万人が居住していると考えられており、同報道官によると、同地一帯には17の国内避難民キャンプが点在しているという。

ヒムス県では、ARA News(4月21日付)によると、シリア軍がタッルドゥー市、ティールマアッラ村を空爆し、民間人複数人が負傷した。

AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局アサーイシュはカーミシュリー市(ハサカ県)でのシリア軍との戦闘の末、シリア軍が駐留していたカーミシュリー中央刑務所を制圧(2016年4月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市で、20日に発生した国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと衝突が激化、両者が激しく交戦し、住民8人が巻き添えとなって負傷した。

戦闘はアサーイシュ指定の治安厳戒地区一帯、ワフダ交差点一帯、ハリージュ地区、コルニーシュ近くなどで激しく行われ、カーミシュリー市近郊のタルタブ連隊基地に駐留するシリア軍部隊がアラーヤー地区のカーミシュリー中央刑務所一帯を砲撃、ザイトゥーナ地区、西部地区に砲弾複数発が着弾するなどの被害が出た。

治安筋によると、アサーイシュはアラーヤー地区にあるカーミシュリー中央刑務所に駐留するシリア軍に対して、午後2時までに投降するよう呼びかけ、猶予期限が過ぎたのを受け、同地を攻撃、シリア軍兵士50人が投降、刑務所はアサーイシュが制圧、ARA
News(4月21日付)によると、刑務所に収監されていた17人を釈放した。

2日間におよぶ戦闘で、民間人2人を含む19人(国防隊隊員10人、アサーイシュ隊員7人、民間人2人)が死亡した。

一方、アサーイシュが治安厳戒地区(タイイ地区)に指定しているカーミシュリー市中心街で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

これに関して、イスラーム国の広報部門アアマーク通信は犯行を認める声明を出した。

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リビア最高交渉委員会所属の民主的変革諸勢力国民調整委員会ムンズィル・ハッダーム報道官が脱会(2016年4月21日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官は、Elaph(4月21日付)に対し、委員会から脱会したことを明らかにした。

ハッダーム報道官によると、脱会は、民主的変革諸勢力国民調整委員会が参加するリヤド交渉最高委員会が、ジュネーブ3会議での協議でアサド大統領の進退に終始し、本質的な問題にいたろうとしなかったことなどが理由だという


AFP, April 21, 2016、AP, April 21, 2016、ARA News, April 21, 2016、Champress, April 21, 2016、al-Hayat, April 22, 2016、Iraqi News, April 21, 2016、Kull-na Shuraka’, April 21, 2016、al-Mada Press, April 21, 2016、Naharnet, April 21, 2016、NNA, April 21, 2016、Reuters, April 21, 2016、SANA, April 21, 2016、UPI, April 21, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会はジュネーブを去る前に25からなる質問状をデミストゥラ国連特別代表に提示(2016年4月21日)

リヤド最高交渉委員会の最高交渉責任者でイスラーム軍幹部のムハンマド・アッルーシュ氏は、スイスのジュネーブを退去するにあたり、ジュネーブ3会議第3ラウンドでのスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表との協議で、委員会が25の質問からなる文書を提示したことを明らかにした。

『ハヤート』(4月22日付)によると、この文書は、シリア政府代表団側が「政府支持者、その他、無所属」からなる挙国一致内閣の樹立を提案したことを受けたもので、アッルーシュ氏は、シリア政府による逮捕者の釈放、「虐殺」の停止が実行されたうえで、交渉を再開し、詳細を詰めるべきだとの立場を改めて示した。

25の質問は、移行期統治機関にかかわるもので、ジュネーブ合意に従って全権を有するか否か、統治機関以外に立法機関は設置するのか、そのメンバーには個人が参加するのか、組織としての参加は認められるのか、治安機関を統轄するのは移行期統治機関かそれ以外の別の機関か、治安部会、司法部会、財務部会は独立した機関となるのか、シリア軍と反体制武装集団の統合はどのように行われるのか、統合前に両者がテロとの戦いで協力することはあるのか、移行期において2012年制定の現行憲法を停止するのか、などといった質問からなるという。

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イスラエルのネタニヤフ首相はロシアのプーチン大統領と会談(2016年4月21日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

『ハヤート』(4月22日付)によると、会談でネタニヤフ首相は、シリア領内での「偶発的事故発生」を抑止するため、引き続きロシア軍とイスラエル軍の調整が重要であることを確認するとともに、ヒズブッラーへの高性能兵器の供与がイスラエルの安全保障上の「レッドライン」だと強調した。

また1967年にイスラエルが占領したシリア領のゴラン高原が、イスラエル領の一部であり続けると主張した。


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米高官はロシア軍がアレッポ市近郊で軍備を増強していると指摘(2016年4月21日)

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長はトルコの首都アンカラでシリア情勢に関して「ロシアは大部分の駐留部隊を撤退すると発表したにもかかららず、シリア政府を支援するために大規模部隊を残留させている」と指摘し、戦闘激化への懸念を表明、「困難は伴われるが…、停戦こそが対話に基づく平和的解決の最善の基礎をなる」と述べた。

一方、ロイター通信(4月21日付)は、米国高官の話として、ロシア軍がアレッポ市近郊など複数の地域で部隊を再び軍備を増強していると報じた。

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