ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2017年7月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ダルアー県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間にヒムス県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,000市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は7月5日、ダイル・ザウル市近郊、ラッカ市近郊で29回の爆撃を実施(2017年7月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月5日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は29回で、シャッダーディー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、ラッカ市近郊(21回)で実施された。

CENTCOM, July 6, 2017をもとに作成。

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エジプトのファトワー委員会はダーイシュのバグダーディー指導者の死亡を確認したと発表(2017年7月5日)

エジプトのファトワー委員会が所轄する「タクフィール主義ファトワー監視局」は、イスラーム国の最高指導者アブー・バクル・バグダーディー氏が死亡したことを確認する情報を得たと発表した。

同監視局によると、イラクのタッルアファル市近郊で、バグダーディー氏に近いとされるアブー・クタイバを名乗る幹部が、6月30日(金曜日)の金曜礼拝でバグダーディー氏が死亡したことを示唆、その直後に殺害されたとしたうえで、この一件がバグダーディー氏の死亡を裏付ける証拠だとしている。

バグダーディー氏の死亡については、6月16日にロシア国防省がロシア軍の空爆によって殺害したと発表している。

ARA News(7月5日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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ハンムーYPG総司令官「ロジャヴァには7つの米軍基地がある」「トルコ軍の増派は宣戦布告に等しい」(2017年7月5日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のスィーバーン・ハンムー総司令官は、『シャルク・アウサト』(7月5日付)とのインタビューに応じ、その中で「米軍はシリア民主軍や人民防衛隊が支配する地域に7つの基地、空港、拠点を設置した。そのなかでもっとも主要なものが、コバニ(アレッポ県アイン・アラブ市)に設置された大規模近代航空基地だ」と述べた。

ハンムー司令官によると、7つの基地のうち、2つはハサカ市近郊、1つはカーミシュリー市(ハサカ県)近郊、2つはダイリーク市(マーリキーヤ市)(ハサカ県)近郊、1つはタッル・アブヤド市(ラッカ県)近郊、1つはマンビジュ市(アレッポ県)近郊にあり、米軍主導の有志連合の将兵約1,300人がこれらの基地に駐留しているという。

またシリア北東部のほかにも、米軍やヒムス県のイラク国境に位置するタンフ国境通行所を拠点化している。

一方、アレッポ県北西部のアフリーン市一帯へのトルコ軍の増派について、ハンムー総司令官は「トルコ、ロシア、アサド政権が、テーブルの下で共謀していることは明らかだ」と述べた。

ARA News, July 5, 2017

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一方、ハンムー報道官は、ロイター通信(7月5日付)の取材に対して、アレッポ県北西部のアフリーン市一帯へのトルコ軍の増派に関して「こうした軍事的な準備は、宣戦布告のレベルに達した。近いうちに実際に戦闘が起こるかもしれない」と危機感を露わにした。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、al-Sharq al-Awsat, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市内のサイフ・ダウラ街道を制圧(2017年7月5日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(7月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、サイフ・ダウラ街道を制圧した。

syria.liveuamap.com, July 5, 2017

また、ARA News(7月5日付)によると、シリア民主軍は市内のダルイーヤ地区などでダーイシュと交戦した。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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ダルアー県で反体制武装集団がダーイシュ掃討作戦を開始(2017年7月5日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月5日付)によると、反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた新たな作戦(サッフ・アウワル作戦)を開始し、ジッリーン村とサフム・ジャウラーン村を結ぶ回廊地帯でダーイシュと交戦した。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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トルコが実質占領するアレッポ県ジャラーブルス市にこの11ヶ月で難民4万人以上が流入(2017年7月5日)

クッルナー・シュラカー(7月5日付)は、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が「ユーフラテスの盾」作戦による2016年8月の制圧後にアレッポ県ジャラーブルス市に流入したシリア人難民の数が、4万4,106人に達すると伝えた。

ジャラーブルス市に移動したシリア人難民はいずれもトルコから同地に入っており、1日平均で200人が同市に向かっているという。

Kull-na Shuraka’, July 5, 2017

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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アスタナ5会議が閉幕:停戦監視、人道支援などにかかるロシア・トルコ・イラン合同作業グループを設置するも、緊張緩和地帯の処遇に関する最終合意には至らず(2017年7月5日)

カザフスタンの首都アスタナで4日に開幕したシリア政府と反体制武装集団による停戦協議「アスタナ5会議」は、共同声明を採択して閉幕した。

開催国であるカザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣が5日に開かれた全体会合で読み上げた共同声明では、停戦の保障国であるロシア、トルコ、イランが5月に発効した「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」に従い、停戦(監視)態勢の維持強化、当事者間の信頼醸成に務めることを確認、当事者に停戦の順守・維持、信頼醸成に努めるよう呼びかけた。

また、保障国であるロシア、トルコ、イランからなる合同作業グループを設置し、緊張緩和地帯での停戦監視などにかかる技術的諸条件の最終調整作業を付託、8月1~2日にイランでそのための会合を開催することを決定したことを明らかにした。

一方、7月10日にスイスの首都ジュネーブで予定されているジュネーブ7会議に関しては、開催に歓迎の意を示すとともに、停戦プロセスを強化するうえでアスタナでの会議が役割を果たすことが重要である旨確認した。

SANA(7月5日付)などが伝えた。

SANA, July 5, 2017

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『ハヤート』(7月6日付)によると、緊張緩和地帯での停戦監視、人道支援などに関する最終合意には至らなかった。

これに関して、シリア政府代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、記者団に対して、トルコが合意成立を妨害したため「交渉の結果は極めて控えめなものにとどまった」と非難した。

またロシアに近い複数の消息筋によると、シリア中部(ヒムス県、ダマスカス郊外県)に設置された緊張緩和地帯では停戦監視、人道支援などに関する最終合意が成立したものの、イドリブ県の緊張緩和地帯をめぐっては、ロシア、トルコ、イランの間で合意を見なかった。

また南部(ダルアー県)に設置された緊張緩和地帯をめぐっては、米国、ヨルダンが戦闘に関与していることもあり、審議事項とはならなかった。

最終的には、トルコが、ロシア、イランに対して、すべての緊張緩和地帯での調整が完了した段階で最終合意を交わすことを求め、ロシア、イランがこれを受け入れるかたちとなったという。

RT(7月5日付)によると、遺跡地帯での地雷撤去、逮捕者の解放などをめぐって当事者(シリア政府・イランとトルコ)の意見対立が続いているという。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、RT, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県、ダルアー県で反体制武装集団との戦闘を続ける(2017年7月5日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月6日付)によると、ジャウバル区、アイン・タルマー村一帯でシリア軍が親政権武装勢力とともに反体制武装集団(ラフマーン軍団)との戦闘を続け、同地を13回以上にわたり空爆した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(7月6日付)によると、シリア軍が西ガーリヤ村、イーブ村を砲撃した。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍の戦略爆撃機がロシア本土からハマー県東部に飛来し、ダーイシュの拠点を巡航ミサイルで攻撃(2017年7月5日)

ロシア国防省は、ロシア領内のエーンゲリス航空基地を離陸したロシア空軍所属のTu-95ME戦略爆撃機からなる航空部隊が、ハマー県東部のウカイリバート村一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対してKh-101巡航ミサイルによって爆撃を行ったと発表した。

この爆撃で、ダーイシュの司令拠点1カ所、大規模武器弾薬庫3カ所を破壊した。

『ハヤート』(7月6日付)によると、戦略爆撃機の爆撃はウカイリバート村近郊のアブー・ダーリヤ村一帯に対して行われたという。

SANA, July 5, 2017

一方、『ハヤート』(7月6日付)によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機は、県東部のウカイリバート村、クライブ・サウラ村、サルバー村、アブー・フバイラート村、バルグースィーヤ村、マスウード村、アブー・ハナーヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して激しい空爆を行った。

また同地一帯では、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュと交戦したという。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2017年7月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月5日付)によると、シリア軍がブガイリーヤ村、サルダ山一帯、ティーム油田一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、フワイジャト・カーティア地区、ジュナイナ村を空爆した。

これに対して、ダーイシュはシリア政府支配下のダイル・ザウル市内各所を砲撃し、4人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(7月5日付)によると、シリア軍が「同盟者」とともに県東部の砂漠地帯のハイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ハイル油田の西1キロの地点にまで進軍した。

AFP, July 5, 2017、AP, July 5, 2017、ARA News, July 5, 2017、Champress, July 5, 2017、al-Hayat, July 6, 2017、Kull-na Shuraka’, July 5, 2017、al-Mada Press, July 5, 2017、Naharnet, July 5, 2017、NNA, July 5, 2017、Reuters, July 5, 2017、SANA, July 5, 2017、UPI, July 5, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2017年7月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県3件、ダルアー県5件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

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一方、過去24時間に125カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,996市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 5, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月4日、ダイル・ザウル市近郊、ラッカ市近郊で33回の爆撃を実施(2017年7月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月4日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して37回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は33回で、ダイル・ザウル市近郊(6回)、ラッカ市近郊(27回)で実施された。

CENTCOM, July 5, 2017をもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県でシリア軍との戦闘を続けるイスラーム軍、南部戦線の代表は、アスタナ5会議への参加を拒否(2017年7月4日)

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室と共闘する南部戦線(自由シリア軍)は声明を出し、4日に開幕したアスタナ5会議に代表を派遣しないことを正式に発表した。

その理由について、南部戦線は「シリア人の流血を止めるための真摯な決定を国際会議が下す能力を持たない」ためとしている。

Kull-na Shuraka’, July 4, 2017

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アスタナ・プロセスに参加する反体制武装集団の代表団長を務めるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏はテレグラムを通じて声明を出し、4日に開幕したアスタナ5会議への参加を見合わせると発表した。

参加中止の理由に関して、アッルーシュ氏はシリア政府側が停戦に違反していると非難、「人民が自由を獲得するという目的の実現に資するような信頼に足る真剣さを我々が感じ取ったら、我々は再び交渉のテーブルに着く」と表明した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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アスタナ5会議が開幕するも、ダマスカス郊外県、ダルアー県でシリア軍との戦闘を続けるイスラーム軍、南部戦線の代表は参加を拒否(2017年7月4日)

カザフスタンの首都アスタナで、シリア政府と反体制武装集団による停戦協議「アスタナ5会議」が2日の予定で開幕し、シリア政府、ロシア、イラン、ロシアの代表団が個別準備会合を行った。

一方、反体制武装集団の代表団は、『ハヤート』(7月5日付)によると、アフマド・バッリー准将(自由シリア軍)、ヤースィル・アブドゥッラヒーム氏(アレッポ作戦司令室)、サイード・ナクラシュ氏(イスラーム旅団政治局長)ら10人がアスタナ入りしたが、アスタナ4会議まで代表団長を務めていたイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏、アスタナ3会議まで報道官を務めていたウサーマ・アブー・ザイド氏、南部戦線代表は参加を拒否した。

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バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、イランの代表団(ホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣が団長)、ロシアの代表団(セルゲイ・ヴェルシニン外務省中東北アフリカ局長)とそれぞれ会談し、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」実施のしくみについて意見を交わした。

SANA, July 4, 2017

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また、イランの代表団、ロシアの代表団、そしてトルコの代表団(セダト・オナル外務大臣特別顧問が団長)はそれぞれ個別会談を行った。

SANA(7月4日付)、インテルファクス通信(7月4日付)などが伝えた。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Interfax, July 4, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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クナイトラ県でアル=カーイダ系武装集団の砲撃に合わせるかたちでイスラエル軍無人戦闘機がシリア軍拠点を爆撃(2017年7月4日)

クナイトラ県では、『ハヤート』(7月5日付)が、複数の反体制活動家の話として、イスラエル軍の無人航空機がシリア軍の拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

複数の反体制筋によると、イスラエル軍戦闘機がシリア軍拠点に対して行ったと思われる空爆の爆発音が聞こえたという。

この爆発は、同地で活動する反体制武装集団が、シリア政府支配下のバアス市、そしてバアス市とハーン・アルナバ市を結ぶ街道を砲撃した直後に聞こえたという。

クナイトラ県では、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が「自由シリア軍」諸派とともに「ムハンマド軍」を結成し、シリア軍と戦闘を続けている。

これに対して、シリア軍側は、無人偵察機1機を撃墜したと発表した。


AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はロジャヴァ支配下のカフルアントゥーン村(アレッポ県)を砲撃し、住民3人を殺害(2017年7月4日)

アレッポ県では、ARA News(7月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市郊外のカフルアントゥーン村を砲撃し、住民3人が死亡、4人が負傷した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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マーリア市(アレッポ県)でトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団の武器庫が爆発し、戦闘員14人が死亡(2017年7月4日)

アレッポ県では、ARA News(7月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)の拠点都市マーリア市内の武器庫で爆発が発生し、戦闘員14人が死亡した。

ARA News, July 4, 2017

 

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県で爆発が発生し、シャーム解放機構のシャリーア学者5人が死亡(2017年7月4日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、クナイトラ村で爆発が発生し、アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構のシャリーア学者5人が死亡した。

爆発が起こったのは、シャーム解放機構が運営するクナイトラ・シャリーア学院前。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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レバノンのベカーア県のシリア人難民キャンプで2日に続いて火災が発生(2017年7月4日)

レバノンのベカーア県ザフレ郡のカッブ・イリヤース村郊外にあるアーダム難民キャンプで、7月2日のラーイド・ドゥーハーン難民キャンプでの火災に続いて火災が発生し、テント22張が焼失、シリア人難民の女児1人が死亡した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合はレバノンのアルサール村のシリア人難民代表と会談(2017年7月4日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・サイフ代表ら政治委員会メンバーは、レバノンのアルサール村一帯(バアルベック県ベカーア郡(にあるシリア人難民キャンプの代表らと会談し、同地でのシリア人難民の処遇改善に向けた取り組みについて意見を交わした。

クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、この会談で、サイフ代表らは、レバノンのサアド・ハリーリー首相に連絡し、処遇改善に向けた取り組みを行うとの意思を表明した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でシリア・ロシア軍とイスラーム軍、ラフマーン軍団に対する攻撃を続ける(2017年7月4日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、ロシア軍戦闘機がイスラーム軍の本拠地ドゥーマー市の民家を3回にわたって空爆した。

またアイン・タルマー村一帯では、シリア軍が反体制武装集団(ラフマーン軍団)と激しく交戦した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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ダーイシュによるダマスカス県南部街区占拠に向けた動きを受けて、住民が退去(2017年7月4日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県南部のルービヤ通り、ザイン地区を接収する意思を表明したことを受け、住民約50世帯(約100人)が同地を退去、近隣の街区に避難した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部、ハマー県東部でダーイシュに対する掃討戦を続ける(2017年7月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月4日付)によると、シリア軍が第137連隊基地一帯、ダイル・ザウル市カルファーナート地区、ウルフィー地区、ジャフラ通行所、農業地区、ハラビーヤ交差点、ハウィーカ地区、フサイニーヤ地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ヒムス県では、『ハヤート』(7月5日付)によると、ダイル・ザウル県との県境に位置するハミーマ地区、県東部のアーラーク油田一帯、タイバ村一帯、クーム村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、戦闘機が同地を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団などによると、シリア軍戦闘機がアブー・フバイラート村、ハルダーニーヤ村、ウンム・マイヤール村、クライブ・サウル村、アルバーウィー村などダーイシュ(イスラーム国)支配下の県東部一帯を空爆した。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会の使節団と会談(2017年7月4日)

アサド大統領は、ユースフ・アブスィー総大主教を団長とするメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会の使節団を会談した。

会談は、ユースフ・アブスィー総大主教の就任を記念したもの。

SANA(7月4日付)が伝えたところによると、会談ではシリア情勢全般について意見が交わされた。

SANA, July 4, 2017

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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シリアでの戦争犯罪や人道に対する犯罪などの国際法違反にかかる国連調査委員会の委員長にフランス人元判事のカトリーヌ・マルシ=ウエル女史が任命される(2017年7月4日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、シリアでの戦争犯罪や人道に対する犯罪などの国際法違反にかかる調査委員会の委員長に、フランス人元判事のカトリーヌ・マルシ=ウエル(Catherine
Marchi-Uhel)女史を任命した。

ステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官が明らかにした。

マルシ=ウエル女史は、国連安保理のアル=カーイダおよびターリバーン制裁委員会のオンブスマンなどを歴任してきた。

『ハヤート』(7月5日付)が伝えた。

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2017年7月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも7件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、ダルアー県3件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は7月2日~7月3日の2日間でラッカ市近郊などに39回の爆撃を実施(2017年7月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月2日~7月3日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

7月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し19回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(14回)に対して行われた。

7月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して25回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(15回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, July 4, 2017をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が城壁の一部を破壊し、ラッカ市旧市街に突入(2017年7月3日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米国主導の有志連合の航空支援を受けて、ラッカ市内の旧市街への突入作戦を開始したと発表した。

シリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が出した声明によると、シリア民主軍は、旧市街に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)との激しい戦闘の末にバナート城を制圧した。

この戦闘で、ダーイシュ戦闘員34人、シリア民主軍戦闘員4人が死亡したという。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍は三つの部隊を城壁の東側から進軍させ、米主導の有志連合の航空支援を受け、ラッカ市旧市街内に突入したという。

Kull-na Shuraka’, July 4, 2017

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米中央軍(CENTCOM)も声明で、シリア民主軍が「旧市街を囲むラフィーカ城壁に2カ所を破壊し、小さな突入口を開き、ラッカ市内のもっとも堅固な地区に進軍」したと発表した。

破壊された突破口は幅が25メートルほどで、それ以外の城壁(全長約2,500メートル)は破壊されず、維持されているという。

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一方、シリア民主軍とともに「ユーフラテスの怒り」作戦に参加するシリア・エリート部隊は、戦闘員200人以上をバグダード門からラッカ市旧市街に突入させ、ダーイシュと激しく交戦した。

シリア・エリート部隊のムハンマド・ハーリド・シャーキル報道官が報道声明を通じて明らかにした。

http://esyria.sy

AFP, July 4, 2017、AP, July 4, 2017、ARA News, July 4, 2017、CENTCOM, July 4, 2017、Champress, July 4, 2017、al-Hayat, July 5, 2017、Kull-na Shuraka’, July 4, 2017、al-Mada Press, July 4, 2017、Naharnet, July 4, 2017、NNA, July 4, 2017、Reuters, July 4, 2017、SANA, July 4, 2017、UPI, July 4, 2017などをもとに作成。

 

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はマーリア市の自治を担うとしてマーリア革命評議会を発足(2017年7月3日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月3日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が、「マーリア革命評議会」を設置することに合意、ムスタファー・ファッルーフ氏(アブー・ワリード・マーリイー)を議長に選出した。

マーリア広報局が明らかにしたところによると、マーリア革命評議会は、革命運動委員会、軍事治安委員会、地方自治委員会、渉外政治委員会、内務関係市民平和委員会、フォローアップ委員会から構成され、マーリア市の唯一正統な代表として自治を行うという。

Kull-na Shuraka’, July 3, 2017

AFP, July 3, 2017、AP, July 3, 2017、ARA News, July 3, 2017、Champress, July 3, 2017、al-Hayat, July 4, 2017、Kull-na Shuraka’, July 3, 2017、al-Mada Press, July 3, 2017、Naharnet, July 3, 2017、NNA, July 3, 2017、Reuters, July 3, 2017、SANA, July 3, 2017、UPI, July 3, 2017などをもとに作成。

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