ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ「アスタナ・プラットフォーム」の広報局長がイスラエルを訪問(2018年2月7日)

フェイスブックのアカウント「イスラエルはアラビア語で話す」(https://www.facebook.com/IsraelArabic/)は、ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ「アスタナ・プラットフォーム」(ランダ・カスィース氏ら)の中心的活動家の一人で同プラットフォームの広報局長を務めるアブドゥルハリール・サイード氏が、イスラエルを訪問し、聖地エルサレムを訪問したほか、アヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官らイスラエル軍高官らとテル・アビブで会談したと発表、その写真を掲載した。

al-Durar al-Shamiya, February 9, 2018

AFP, February 9, 2018、ANHA, February 9, 2018、AP, February 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2018、al-Hayat, February 10, 2018、Reuters, February 9, 2018、SANA, February 9, 2018、UPI, February 9, 2018などをもとに作成。

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米軍司令官からなる使節団がロジャヴァの拠点都市マンビジュ市を訪問し、同市からの撤退を拒否(2018年2月7日)

有志連合を主導する米軍司令官からなる使節団が、アレッポ県東部のユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市マンビジュ市を訪問した。

使節団には米軍のポール・ファンク少将(第3機甲師団総司令官)、ライヤン・ディロン大佐大佐(有志連合報道官)、ジミー・ジャラード中将(有志連合特殊作戦司令官)らが参加、ファンク少将は、マンビジュ市で報道声明を出し、「有志連合は、(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍とともにマンビジュ市からの撤退問題について決着した…。トルコ政府による撤退要求には応じない」と述べた。

ファンク少将はまた、有志連合がシリア民主軍、そしてその傘下にあるマンビジュ軍事評議会との協力関係を続けると強調した。

ニューヨーク・タイムズ(2月7日付)などが伝えた。

 

The New York Times, February 7, 2018
The New York Times, February 7, 2018

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、The New York Times, February 7, 2017、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

 

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トルコ外務省はシリア軍による東グータ地方への爆撃を停止させるよう、ロシア、イランに要請(2018年2月7日)

トルコ外務省報道官は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で激化しているシリア軍の爆撃に関して、アスタナ会議における保証国であるロシアとイランに対して、緊張緩和地帯設置にかかる合意への違反を停止させるよう要請した。

アナトリア通信(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2018、Anadolu Ajansı, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省は先進国がシリアのアル=カーイダに地対空ミサイル・システムを供与したと暗に疑う(2018年2月7日)

ロシア国防省は、3日にイドリブ県サラーキブ市でシャーム解放機構が携帯式地対空ミサイル・システムでロシア空軍のSu-25戦闘爆撃機を撃墜し、パイロットを殺害したことを受け、携帯式地対空ミサイルの入手ルートの特定をめざすと表明した。

国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)「イドリブ県だけでなくシリアにおける不安定の主因」と位置づけたうえで、「懸念されているは、ヌスラのテロリストたちが携帯式地対空ミサイル・システムを入手したことだ…。アル=カーイダは、ロシアがシリア解放において主導的役割を果たしていることに満足していない一部先進国の手のなかにある道具だ」と述べた。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県を越境ミサイル爆撃、シリア軍が防空システムでこれを迎撃(2018年2月7日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、8日午前3時42分にイスラエル軍戦闘機がレバノン領空からシリア領内に向けてミサイル複数発を発射し、ダマスカス郊外県のシリア軍拠点1カ所を攻撃したと発表した。

声明によると、シリア軍は、このミサイル攻撃に応戦し、「ほとんどのミサイルを撃破した」という。

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これに関して、シリア人権監視団によると、シリア軍の防空システムが、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルの一部を迎撃したが、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市近郊の武器弾薬庫複数棟が被害を受けたという。

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イスラエル軍の越境爆撃を受けて、シリアの外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、爆撃についての報告を行うとともに、「この攻撃は、武装テロ集団の攻撃と時を同じくしており、彼らはこの数日間に、数千発のロケット弾、迫撃砲を首都ダマスカス県などの都市の住宅街、外交施設、福祉施設、教会を狙い、民間人数十人を殺害、数百人を負傷させている」と非難、「イスラエルが繰り返す敵対行為は、これまでもそしてこれからもイスラエルの友好国やその手先であるテロ組織を守ることはない」と協調、国連に対してイスラエルの行為を非難するよう要請した。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「アフリーン市に米軍は進駐していない。米諜報機関がいるだけだ」(2018年2月7日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、20日に軍が開始を発表したアレッポ県アフリーン市一帯に対する「オリーブの枝」作戦に関して、「米国はアフリーン市内に部隊を展開させていない。おそらく諜報機関がいるだけだ」と主張、「米国はシリアのテロ集団との関係を解消し、彼らへの武器供与を停止し、本来の同盟国であるトルコと協力すべきだ」と述べ、米国との取引には応じない意思を示した。

『ハヤート』(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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フランスのル・ドリアン外務大臣「トルコ、シリア、イラン、東グータとイドリブを攻撃するものは国際法に違反している」(2018年2月7日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣は、ラジオ・モンテカルロ(2月7日付)とBFMTV(2月7日付)のインタビューに応じ、トルコ軍によるアレッポ市アフリーン市一帯への侵攻に関して、「国境の治安確保は、民間人を殺戮することを意味しない。これは批判されるべきだ。シリアの危機的状況のなかで、トルコは戦争をエスカレートさせるべきでない」と述べた。

また、「トルコ軍部隊がシリアから撤退することを望むか?」との質問に対し、「シリアに進駐しているすべての者が撤退すべきだ。そのなかにはヒズブッラーなど、イランの支援をうけたグループも含まれる」と述べ、「トルコ、ダマスカスの政権、イラン、東グータとイドリブを攻撃するものは国際法に違反している」と批判した。

一方、シリア国内での化学兵器使用疑惑に関して「シリア政府がシリアで現在、塩素ガスを使用していることをすべての証拠が物語っている…。我々はこれを断固たる姿勢で非難する」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、BFMTV, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Radio Monte Carlo, February 7, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団はアレッポ県アフリーン市近郊の3カ村を制圧(2018年2月7日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シャッラー村近郊のジャマー村、マイダーニカ村、ジャンディールス市近郊のハマーム村、カーズカリー山一帯、ラージュー町およびその近郊のムーサーカー村、バーブリーカー村、シーラーワー町近郊のバースーファーン村、ブルジュ・ハイダル村、ブルブル町近郊のシャイフールザ村、トゥーバーラー村、バーヒジャ村、クールニー村、そして県西部のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のルーズ・マガール村に対して、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を加え、シリア民主軍と交戦した。

ANHA, February 7, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、シリア民主軍との戦闘の末、シャイフ・ハッルーズ山、上シャイフ・ハッルーズ村、中シャイフ・ハッルーズ村、下シャイフ・ハッルーズ村を制圧した。

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ラッカ県では、ANHA(2月7日付)によると、ジャルニーヤ町に、タブカ市およびその周辺地域の住民数千人が集まり、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻に反対するデモを行った。

ANHA, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はダマスカス郊外県東グータ地方とイドリブ県に対する爆撃を続け、30人以上が死亡(2018年2月7日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、シリア軍が東グータ地方のドゥーマー市、ハラスター市、ザマルカー町、アルバイン市、ハムーリーヤ市、バイト・サワー村に対する爆撃を続けた。

爆撃は22回以上におよび、26人が死亡、数十人が負傷した(シリア人権監視団によると32人が死亡)。
)。

また、「彼らが不正を働いた」作戦司令室は、ダマスカス・ヒムス街道からハラスター市方面に進攻しようとしたシリア軍と交戦した。

一方、SANA(2月7日付)によると、東グータ地方で活動する反体制武装集団が、ハラスター市郊外、ジャルマーナー市住宅街を砲撃した。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市を夜間爆撃し、民間人8人が死亡、数十人が負傷した。

一方、アブー・ズフール町西のカルバ丘近郊では、シャーム解放機構がシリア軍拠点を爆弾を仕掛けた車で攻撃した。

また、シャーム解放機構と共闘する「侵略者撃退」作戦司令室は、シリア軍との戦闘の末、サルジャ村を奪還した。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北東部、イドリブ県南東部、アレッポ県南西部のダーイシュ孤立支配地域の30カ村を解放(2018年2月7日)

SANA(2月7日付)によると、シリア軍は予備部隊、同盟部隊とともに、ハマー県北東部、イドリブ県南東部、アレッポ県南西部にまたがるダーイシュ(イスラーム国)の孤立支配地域で掃討作戦を継続し、30カ村を新たに解放した。

シリア軍が解放したのは、ハルター村、サルジャ村、北ムライジブ村、ラスム・バルジャス村、大ハイリーヤ村、小ハイリーヤ村、アズィーズィーヤ村、北ジュドゥーア村、南ジュドゥーア村、バールーディーヤ村、マスアダ村、ハワー村、ナジュム・ズフール村、ジュッブ・ルンマーン村、ナフリービーヤ村、タルファーフ村、アフー・ハサン村、ウライス村、ダック村、マスルーヒーヤ村、サーリヒーヤ村、マルーラフ村、フーマ村、ザーイル村、ラスム・サダフ村、ラスム・タバーイル村、ラスム・ジャースィム村、ラスム・マザーリア村、ダラー村、ルワイビダ村。

syria.liveuamap.com, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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ハサカ県で出頭した兵役忌避者らの数は1,123人(2018年2月7日)

ハサカ県では、SANA(2月7日付)によると、ハサカ市のカーミシュリー市の職業紹介センターに、2月6日までの段階で、兵役忌避者、脱走兵ら1,123人が出頭し、免罪手続きを完了した。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年2月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県5件、ラタキア県1件、ヒムス県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,354市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2018をもとに作成。

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