米軍はハサカ刑務所をYPGへの武器供給基地に改造(2018年2月19日)

愛国ハサカ・ニュース(2月18日付)は、米軍がハサカ県ハサカ市のハサカ刑務所を改装し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)に武器を配給する基地として使用していると伝え、その映像を公開した。

al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018

 

AFP, February 19, 2018、Akhbar al-Hasaka al-Wataniya, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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トルコのブズダー副首相兼内閣報道官「シリア軍がアフリーン市一帯に進駐しても、トルコはテロを浄化するまで「オリーブの枝作戦」を継続する」(2018年2月19日)

トルコのバクル・ブズダー副首相兼内閣報道官は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、「人民部隊」(人民防衛諸集団)が20日にアフリーン市一帯入りした場合の「オリーブの枝」作戦の是非に関して、「この地域からテロを浄化し、脅威が最終的に除去されるまで続けられる」と述べた。

ロイター通信(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談で、シリア軍のアフリーン市一帯への進駐について意見を交わす(2018年2月19日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、トルコ軍による「オリーブの枝」作戦へのシリア政府の介入にかかるシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、「人民部隊」(人民防衛諸集団)が20日にアフリーン市一帯入りすることに関して意見を交わした。

会談で、エルドアン大統領は、「シリア軍が同地域に入ったら、それによって何らかの結果が生じるだろう」と伝えたという。

「結果」の詳細は不明。

アナトリア通信(2月19日付)、『ヒュッリイイェト』(2月19日付)などが伝えた。

AFP, February 19, 2018、Anadolu Ajansı, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Hurriyet, February 19, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「アレッポ市解放の手法を東グータ地方でも適用できる」「米国はシリアで火遊びをすべきでない」(2018年2月19日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ヴァルダイ討論クラブ(Valdai Discussion Club)に出席するためにモスクワを訪問中のアルジェリアのアブドゥルカーディル・マサーヒル外務大臣との共同記者会見で、アレッポ市解放の手法を適用し、ダマスカス郊外県東グータ地方での戦闘終結をめざす意欲を示した。

ラブロフ外務大臣は、会見のなかで、「ヌスラ戦線(シャーム解放機構)は東グータ地方で民間人を人間の盾にし、彼らの退去を阻止している」としたうえで、「アレッポ市をテロリストから解放した経験は、東グータ地方のヌスラ戦線に対しても適用できる…。アレッポ市での作戦、そして同地からの武装集団の撤退にかかる合意は、東グータ地方でも再び実施できる。我々はその実現をめざしている」と述べた。

一方、ラブロフ外務大臣は、ヴァルダイ討論クラブで演説、「米国がクルド人を利用してシリアを分割しようとしていることを懸念している…。米国はシリアで火遊びをすべきでない…。シリア分割に対する懸念は、米国が現地、とりわけユーフラテス川東部、そして同地からイラク国境、トルコ国境にいたる地域で米国が始めようとしている計画が原因だ…。シリアにおける米国の目的はダーイシュ(イスラーム国)と戦うことだけだと米国は述べてきたはずだ…。米国がタンフ国境通行所一帯に設置した安全地帯はただちに廃止されるべきだ」と述べた。

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イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、シリア領内にイランが軍事基地を有しおらず、軍事顧問を派遣しているだけとしたうえで、米国がシリアの一部地域を「占領」しようとしていると批判した。

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RT(2月19日付)、スプートニク・ニュース(2月19日付)、『ハヤート』(2月20日付)などが伝えた。

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、RT, February 19, 2018、Sputnik News, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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チャヴシュオール外務大臣「シリア軍のアフリーン郡への進軍を条件付きで支持」(2018年2月19日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はトルコ軍による「オリーブの枝」作戦へのシリア政府の介入にかかるシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、「人民部隊」(人民防衛諸集団)が20日にアフリーン市一帯入りすることに関して、条件付きで支持を表明した。

チャヴシュオール外務大臣は記者会見で「我々は、シリア軍がアフリーンに入ることの目的がテロリスト殲滅にあるのなら、それを支援する」と述べた。

また「シリア軍はアフリーンにテロリストを浄化するために入るのか? それともトルコ軍と戦うためなのか?」と自問したうえで、「我々は、シリア軍がアフリーンに入ることの目的が民主統一党(PYD)の殲滅にあるのなら、それを支援する。だがこの組織を守るためなら、トルコ軍の進軍を誰も止められないだろう」と付言した。
TRT(2月19日付)が伝えた。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアフリーン市一帯で支配地域を拡大(2018年2月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月19日付)によると、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、シャッラーン町近郊のマルサーワー村、ヤキー・ダーム村、シャルタフ村を制圧した。

また、シリア人権監視団、アナトリア通信(2月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、シャッラーン町近郊のナビー・フーリー砦、イーキー・ダーム村、シャルターフ村、ラージュー町近郊のスムード山(第687丘)も制圧した。

一方、ANHA(2月19日付)によると、トルコ軍がアフリーン市(タルンダ地区)、ジャンディールス市、マーターバー村、ラージュー町近郊のアトマーナ村、シーラーワー町近郊のクーバラ村、ルーバール村、バースータ村、マイダーキー村近郊のダルウィーシュ村を爆撃・砲撃した。

このうちバースータ村に対する砲撃では、女児1人が死亡、住民8人が死亡、ダルウィーシュ村に対する砲撃では1人が死亡した。

このほか、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターによると、トルコ軍は、ラージュー町、シャッラー村近郊のアルカー村、ダイル・サワーン村一帯、ハッルービーヤ村一帯、マバーター村およびその一帯、バースータ村一帯を砲撃・爆撃した。

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アラビー21(2月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)従軍していたイラン人戦闘員のカーワー・マジディー氏(通称バーフーズ・ジョーディー)がアレッポ市アフリーン市一帯での戦闘で死亡した。

AFP, February 19, 2018、Anadolu Ajansı, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、Arabi 21, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市でシリア政府による「人民部隊」派遣を歓迎する集会(2018年2月19日)

アレッポ県では、ANHA(2月19日付)によると、トルコ軍による「オリーブの枝」作戦へのシリア政府の介入にかかるシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、20日に「人民部隊」(人民防衛諸集団)がアフリーン市一帯に入るのを迎えようと、アフリーン市で、数千人の住民が集会を開き、歓迎の意を示した。

ANHA, February 19, 2018

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍が派遣する「人民部隊」は20日にアフリーン市に到着予定(2018年2月19日)

SANA(2月19日付)は、トルコ軍による「オリーブの枝」作戦へのシリア政府の介入にかかるシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の合意を受けて、「人民部隊」が20日にアフリーン市一帯に到着する予定、と伝えた。

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方への爆撃・砲撃を激化(2018年2月19日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月19日付)によると、シリア軍が東グータ地方のハムーリーヤ市、ウーターヤー町、アイン・タルマー村、ザマルカー町、バイト・サワー村、サクバー市、ジスリーン町、ミスラーバー市、カフルバトナー町に対する爆撃・砲撃を続け、少なくとも27人が死亡、数十人が負傷した。

これに対して、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室は、ハラスター市郊外のダマスカス・ヒムス街道に近いシリア軍拠点複数カ所を制圧した。

シリア人権監視団によると、東グータ地方各所へのシリア軍による爆撃・砲撃で18~19日だけで住民71人が死亡、325人以上が負傷したという。

一方、SANA(2月19日付)によると、東グータ地方で活動する反体制武装集団が、ハラスター市郊外一帯(イブン・スィーナー病院一帯など)を砲撃し、3人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月19日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が、バーブ・トゥーマ地区、アッシュ・ウルール地区、バーブ・サラーム地区、バーブ・シャルキー地区を砲撃し、住民15人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(2月19日付)によると、反体制武装集団がアクラード・ダースィニーヤ村、カフルナーン村を砲撃し、女性1人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(2月19日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、県南東部のサリーム村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月19日付)によると、シャーム解放機構とシャーム軍団がアレッポ市ラーシディーン地区一帯でシリア軍と交戦した。

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3月18日師団(自由シリア軍)は声明を出し、ダルアー県の自由シリア軍の司令官に対して、東グータ地方に対するシリア軍の攻勢に対抗するため、ダルアー県で戦端を開くよう呼びかけた。

AFP, February 19, 2018、ANHA, February 19, 2018、AP, February 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2018、al-Hayat, February 20, 2018、Reuters, February 19, 2018、SANA, February 19, 2018、UPI, February 19, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは15件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年2月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(アレッポ県3件、ラタキア県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県7件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ヒムス県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 19, 2018をもとに作成。

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