ヨルダンのアブドゥッラー2世国王がロシアのプーチン大統領と会談、南部の緊張緩和地帯での停戦維持での協力を確認(2018年2月15日)

ヨルダンのアブドゥッラー2世国王がロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

会談では、シリア内部の緊張緩和地帯での停戦維持に向けて、連携を続けることが確認された。

だが、『ハヤート』(2月16日付)によると、ヨルダン政府は、この協力を通じて、イスラエルとイランの緊張が高まることを懸念しているという。

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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イスラエルはシリアがゴラン高原で化学兵器を使用したら「極めて強硬な報復」を行うと各国に通知(2018年2月15日)

イスラエル国営放送IBA(2月15日付)は、イスラエル外務省が在外公館に電報で文書を送り、赴任国の政府に同文書を提出するよう指示したと伝えた。

この文書には「バッシャール・アサド政権が大胆にもこうした兵器(化学兵器)をゴラン高原の国境地帯で使用し、イスラエル領内に被害が及んだ場合、極めて強硬な手段をもって報復せざるを得ないだろう」と記されているという。

また「イランのシリア進駐により、イスラエルの主権をこれまで以上に侵害されかねず、そうなれば地域全体の事態が緊張する。主権、そして国民の安全を守るイスラエルはこうしたことを許さない」と付言され、国際社会に対して「シリアとレバノンで活動するテロ組織ヒズブッラーを駆使してイスラエルを締め付けようとするイスラエルの試み」を阻止し、「シリアからイスラエル軍を撤退」させるよう呼びかけているという。

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、IBA, February 15, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍は緊張緩和地帯設置合意に基づきイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊に6番目となる監視所を設置(2018年2月15日)

トルコ軍参謀本部は声明を出し、ロシア、イランとの緊張緩和地帯設置にかかる合意に従い、イドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市近郊のサルマーン村に6番目となる監視所(第8監視所)を設置したと発表した。

『ハヤート』(2月16日付)によると、第8監視所は、トルコ国境から70キロ、シリア軍やイラン・イスラーム革命防衛隊が支援する外国人民兵の拠点から約10キロの距離に位置する。

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シリア軍第4師団化学局長が死亡(2018年2月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)は、親政権系のSNSの情報として、シリア軍第4(機甲)師団化学局長のアフマド・ムハンマド・フサイヌー少将が死亡したと伝えた。

フサイヌー少将は、ダマスカス郊外県東グータ地方での化学兵器使用を統括していた人物で、親政権系の複数のSNSには、生地であるイドリブ県ザクザカーニーヤ村での葬儀の写真がアップされたという。

al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

 

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ロシア外務省報道官「米国の爆撃でロシア人5人が死亡した可能性あり」「イスラーム軍はOPCWの調査チーム受け入れを準備(2018年2月15日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、7日の米主導の有志連合によるダイル・ザウル県ユーフラテス川左岸(東岸)に対する爆撃で、ロシア人5人が死亡した可能性があると認めた。

ザハロワ報道官は「ロシアの市民数十人、あるいは数百人が死亡したとの内容は嘘以外の何ものでもない。その数は400人でもなければ、200人でもないし、100人でもなければ、10人でもない。初期データによると、現在発生理由について調査が行われている攻撃で5人が死亡したと思われる。彼らはロシアの市民である可能性がある…。だが、改めて確認しておきたいのは、犠牲者はロシア軍兵士ではない、ということだ」と述べた。

また、シリア国内での米軍の駐留に関しては「占領」、ユーフラテス川東岸での活動を「挑発」と非難した。

一方、ザハロワ報道官は、ダマスカス郊外県東グータ地方でのシリア軍による化学兵器(塩素ガス)使用疑惑に関して、同地で活動を続けるイスラーム軍が、化学兵器禁止機関(OPCW)の専門家チームを受け入れる準備をしていることを明らかにした。

イスラーム軍が受け入れを許可する予定の地域は、ドゥーマー市、オートストラードM5(ダマスカス・ヒムス街道)一帯、カラム・ラサース村。

スプートニク・ニュース(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、Sputnik News, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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米軍航空機がイランの民兵の拠点を爆撃、YPG主体にシリア民主軍がこれを支援する一方、シリア軍と親政権民兵は部隊を増強し対抗(2018年2月15日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米軍の航空機1機が、フシャーム町に対して爆撃を行った。

爆撃はイラン・イスラーム革命防衛隊が支援する民兵の拠点複数カ所に対して行われた。

またこの爆撃と合わせて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフシャーム町とムッラート村を砲撃した。

一方、米軍部隊はCONOCOガス工場一帯に増援部隊を派遣、防備を強化した。

ユーフラテス・ポスト(2月15日付)によると、これに対してシリア軍と親政権外国人民兵は、CONOCOガス工場に近いタービヤト・ジャズィーラ村とマヤーディーン市一帯で部隊を増強した。

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ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(2月15日付)によると、ダーイシュがブーカマール市一帯でシリア軍の拠点を攻撃し、兵士複数人を殺害した。

ダーイシュはまた、ハジーン市でシリア民主軍と交戦した。

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、Euphrates Post, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアフリーン市近郊の6カ村を新たに制圧(2018年2月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団は、ラージュー町近郊のカリー村、カリー丘、シャルバーンリー村、シャドヤー村、ハッラーブ・サマーク村、ジャンディールス市近郊の上ディーワーン村、シャイフ・ハディード町近郊の下ジャクラー村を制圧した。

一方、ANHA(2月15日付)によると、トルコ軍が、ジャンディールス市および同市近郊のディーワー村、タッル・スルール村、シャッラー村近郊のジャマー村、ウームラー村、ラージュー町近郊のバリールカー村および同村周辺の丘陵地帯、アーディマー村、カーニヤー・バーティマーニー村、シーヤ町近郊の中ジャクラー村、上ジャクラー村を砲撃、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦した。

al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配地域各所でトルコのアフリーン市一帯への侵攻に反対するデモ(2018年2月15日)

アレッポ県では、ANHA(2月15日付)によると、ジャンディールス市、アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アイン・アラブ(コバネ)市、マンビジュ市でトルコ軍によるアフリーン市一帯への侵攻に抗議するデモが行われ、数千人の住民が参加した。

ANHA, February 15, 2018

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍はイドリブ県を爆撃し、病院を利用不能に(2018年2月15日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーッス村を爆撃し、シャーム外科病院が被弾し、施設が利用不能となった。

al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018

シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機はまたタルマラ村を爆撃し、ホワイト・ヘルメットの隊員1人を含む5人が死亡した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)によると、ロシア軍戦闘機がラターミナ真町を爆撃し、給水施設が破壊された。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月15日付)によると、東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がハラスター市郊外のダーヒヤト・アサド町を砲撃し、1人が負傷した。

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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アレッポ市で米国の占領に反対するデモ(2018年2月15日)

アレッポ県では、SANA(2月15日付)によると、アレッポ市中心街のサアドッラー・ジャービリー広場で、シリア領内での米国の不法な駐留に反対するデモが行われ、「数千人」が参加した。

SANA, February 15, 2018

AFP, February 15, 2018、ANHA, February 15, 2018、AP, February 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2018、al-Hayat, February 16, 2018、Reuters, February 15, 2018、SANA, February 15, 2018、UPI, February 15, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2018年2月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、ラタキア県5件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,361市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 15, 2018をもとに作成。

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