米主導の有志連合はダイル・ザウル県東部でダーイシュの攻撃直後にYPG主体のシリア民主軍を誤爆(2018年2月11日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(2月12日付)によると、米主導の有志連合が県南東部のユーフラテス川左岸(ブーカマール砂漠)で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所を誤爆した。

誤爆は、ダーイシュ(イスラーム国)が同地への攻撃を行った直後に発生した。

なお、ダーイシュは、ハジーン市、シャアファ村、ムーハサン市、バーグーズ村、そしてバフラ村の大部分を除くユーフラテス川東岸地帯を支配下に置いているという。

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、Euphrates Post, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県東部でYPG主体のシリア民主軍を攻撃し、35人を殺害(2018年2月11日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(2月12日付)によると、ダーイシュが、県東部のバフラ村で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を爆弾を積んだ車2台で攻撃し、24人を殺害した。

ダーイシュはまた、シャアファ村でシリア民主軍と交戦し、11人を殺害した。

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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米高官「ダーイシュのバグダーディー指導者は2017年5月に負傷し、5ヶ月間指導者としての任務を遂行できずにいた」(2018年2月11日)

CNN(2月12日付)は、複数の米国高官の話として、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者が2017年5月の爆撃で負傷し、5ヶ月にわたり指導者としての任務を遂行できていなかった、と伝えた。

バグダーディー氏が負傷していたとの情報は、拘束中のダーイシュ・メンバーから米国の諜報機関が得たもので、同氏の命に別状はないが、指導者としての日々の任務を遂行できなくなっていたという。

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、CNN, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビア日刊紙がトルコ軍と共闘する自由シリア軍による民間人を狙った攻撃を批判する風刺画を掲載(2018年2月11日)

サウジアラビア日刊紙『リヤード』(2月11日付)は、トルコ軍とともにアレッポ県アフリーン市一帯に侵攻している「オリーブの枝」作戦司令室所属の反体制武装集団(自由シリア軍)による民間人への無差別攻撃を非難する風刺画を掲載した。

風刺画は、アブドゥルアズィーズ・ラビーア氏の作品で、シリア政権軍の戦車と自由シリア軍の戦車が向かい合って砲撃を行い、互いの背後の住宅地を破壊し、民間人を標的にしているというもの。

al-Riyad, February 11, 2018

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、al-Riyad, Feruary 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍高官「撃墜したイランの無人航空機は米国のRQ-170の複製版」(2018年2月11日)

『ワシントン・ポスト』(2月11日付)は、イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)とユバール・シュタイニッツ財務大臣の話として、イスラエル軍が10日に撃墜したというイランの無人航空機が米国のRQ-170センチネルの複製版だと伝えた。

イスラエル軍が公開した無人航空機の航路や残骸の画像(https://d21rhj7n383afu.cloudfront.net/washpost-production/Israel_Defense_Forces_via_Storyful/20180210/5a7f1157e4b0cf24f5c03d75/5a7f3b9ee4b0cadd3c51b059_1439412153584-wn5qra_t_1518287779308_640_360_600.mp4)を分析した専門家らによると、撃墜された無人航空機は、イラン製の「サーエカ」(稲妻)に酷似しており、同機はイランによって2011年に捕獲されたRQ-170(CIAがイランの核施設の情報収集のために使用)をもとに製造されたという。

The Washington Post, February 11, 2018

AFP, February 12, 2018、ANHA, February 12, 2018、AP, February 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2018、al-Hayat, February 13, 2018、Reuters, February 12, 2018、SANA, February 12, 2018、UPI, February 12, 2018などをもとに作成。

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イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー事務局長「シリア軍によるイスラエル軍戦闘機撃墜は地域のパワー・バランスを変えた」(2018年2月11日)

イラン国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー事務局長は、10日のシリア軍防空部隊によるイスラエル軍戦闘機撃墜に関して、「地域のパワー・バランスを変えた…。イスラエルがこの地域で犯すいかなる過ちも報復を伴うことになろう」と述べた。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相「我々は我々は打ちのめそうとするあらゆる者を打ちのめす」(2018年2月11日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議の前に、「イスラエルは土曜日(10日)、イラン・シリア軍に激しい攻撃を行った…。我々は我々は打ちのめそうとするあらゆる者を打ちのめす。我々はこうした政策を続ける…。イスラエルは主権に抵触する攻撃に対して自衛を行う…。イランはシリアから無人航空機を送り込むことで、イスラエルの主権を侵害した…。これは我々の権利であり、義務だ」と述べた。

『ハヤート』(2月12日付)などが伝えた。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県南部でシャーム解放機構とダーイシュが交戦(2018年2月11日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)によると、シャーム解放機構が県南部のウンム・ハラーヒール村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

同地ではシリア軍とシャーム解放機構の戦闘も激化している。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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シリアに展開していたチェチェン共和国部隊393人が無事帰国(2018年2月11日)

チェチェン共和国(ロシア連邦)のラムザン・カディロフ大統領は、SNS(2月11日付)を通じて、シリア領内に派遣していたロシア軍憲兵隊所属の共和国軍兵士393人が無事帰国したことを明らかにした。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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アサド政権はYPG主体のシリア民主軍への増援部隊派遣の経路を確保することでロジャヴァと合意済み(2018年2月11日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)は、アサド政権を支持する民兵組織の一つ「ザフラーの盾」が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、アレッポ県アフリーン市一帯に侵攻するトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦していると伝え、同民兵がトルコ軍の車輌を攻撃する映像を公開した。

「ザフラーの盾」はアレッポ市北西部のザフラー町の出身者(シーア派)によって構成される民兵。

また、ロイター通信(2月11日付)が、人民防衛隊の複数の高官の話として、ハサカ県やアレッポ県北東部のアイン・アラブ(コバネ)市方面から、アフリーン市への増援部隊派遣でシリア政府と合意したと伝えた。

シリア民主軍のキーヌー・ガブライール報道官によると、「アフリーン市一帯への増援部隊派遣の経路は複数あるが、基本となる経路はシリア軍を経由するものだ。両軍は増援部隊派遣のため、安全確保することで合意している」という。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍匿名筋「イラン・イスラーム革命防衛隊は「抵抗枢軸」への武器供与のため、タイフール航空基地を使用している」(2018年2月11日)

タイムズ・オブ・イスラエル(2月11日付)は、イスラエル軍匿名筋の話として、イラン・イスラーム革命防衛隊が、タイフール航空基地を、「抵抗枢軸」(アサド政権、ヒズブッラー、シーア派民兵)への武器供与のために使用している、と伝えた。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、Times of Israel, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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米国防総省は、イスラエル軍によるタイフール航空基地爆撃への参加を否定(2018年2月11日)

米国防総省のエイドリアン・ランキン=ギャロウェイ報道官(少佐)は、10日のシリア軍防空部隊によるイスラエル軍戦闘機を撃墜に関して、「米国は、イスラエル軍戦闘機がシリアに対して行った爆撃に参加していない」と述べた。

RT(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、RT, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はイスラエル軍戦闘機撃墜でロシア製のS-200地対空ミサイル・システムを使用(2018年2月11日)

『ハヤート』(2月12日付)は、ロシアの複数の専門家の話として、10日のシリア軍防空部隊によるイスラエル軍戦闘機撃墜に関して、シリア軍がS-200地対空ミサイル・システムを使用して撃墜した、と伝えた。

ロシアの複数の消息筋によると、シリア軍は、ヒムス県に配備しているSAM-6(2K12 Kub)、ダマスカス郊外県に配備しているS-200、9K37ブークI、S-125ネヴァーの4種類の地対空ミサイルで迎撃したという。

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CNN(2月11日付)は、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官の話として、10日のシリア軍防空部隊によるイスラエル軍戦闘機を撃墜に関して、ロシア製のSA-5、ないしはSA-17によって撃墜された可能性があると伝えた。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、CNN, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はロジャヴァ支配下の2カ村を制圧(2018年2月11日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターによると、ラージュー町一帯で、シリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦し、トルコ軍兵士11人と東部自由人の戦闘員21人を殲滅した。

同広報センターによると、ラージュー町近郊のクー度村、ハリール村、ハッジ・カマール村、ムーサーカー村、クーリー村、シャーディヤー村、ブライルカー村、ジャンディールス市近郊のダイル・バッルート村、ハマーム村、ハーッジ・イスカンダル村、カフル・スフラ村、カフルダッラ村、アーハジュラ村、アーフルール村、シーヤ町近郊のハーッジ・ビラール村、カッル・ムトラク村、シャッラー村近郊のアラブ・ワイラーン村、マアバトリー町近郊をトルコ軍が爆撃・砲撃、シリア民主軍がトルコ軍、反体制武装集団と交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団は、ジャンディールス市近郊のハーッジ・イスカンダル村、ラージュー村近郊のサアル・ナジュカ村を制圧した。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団は首都ダマスカスを砲撃し、1人が死亡(2018年2月11日)

ダマスカス県では、SANA(2月11日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がウマウィーイーン広場一帯、アッバースィーイーン地区、ドゥワイラア地区を爆撃し、住民1人が死亡、3人が負傷した。

一方、『ハヤート』(2月12日付)によると、シリア軍が反体制武装集団が活動を続ける東グータ地方への爆撃・砲撃を再開した。

攻撃は、シリア軍防空部隊によるシリア領空でのイスラエル軍戦闘機撃墜を受け、中断されていたという。

シリア人権監視団によると、攻撃はドゥーマー市、サクバー市、ダマスカス県ジャウバル区などに対して行われ、5人が死亡、40人が負傷した。

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スワイダー県では、SANA(2月11日付)によると、ダルアー県東部で活動を続ける反体制武装集団がクライヤー町を砲撃し、1人が死亡、2人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月11日付)によると、ハラファー村でシャーム解放機構が敷設したと思われる地雷が爆発し、3人が負傷した。

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クナイトラ県では、SANA(2月11日付)によると、ハドル村でシャーム解放機構が敷設したと思われる地雷が爆発し、2人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ラターミナ町一帯でシャーム解放機構やイッザ軍からなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がタッル・ウマリー村近郊で反体制武装集団と交戦した。

AFP, February 11, 2018、ANHA, February 11, 2018、AP, February 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2018、al-Hayat, February 12, 2018、Reuters, February 11, 2018、SANA, February 11, 2018、UPI, February 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは10件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年2月11日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月11日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県2件、ラタキア県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ヒムス県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2018をもとに作成。

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