トルキスタン・イスラーム党がトゥワイナ村(ハマー県北部)に架かる橋を爆破(2018年9月14日)

ハマー県では、SANA(9月14日付)によると、トルキスタン・イスラーム党がトゥワイナ村に架かる橋を爆破し、破壊した。

一方、シリア軍はジャナービラ村一帯でシャーム解放機構の拠点を攻撃し、戦闘員複数人を殺傷した。

SANA, September 14, 2018

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県南東部のスカイク村、フワイン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの実質占領下にあるバーブ市東部のスッカリーヤ村、タフリーア村一帯で、シリア軍とトルコの支援を受ける反体制武装集団が交戦した。

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ラタキア県では、ザマーン・ワスル(9月14日付)によると、ラタキア市北部のカンジャラ村とラタキア市ダムサルフー地区郊外にロケット弾2発が着弾し、爆発が起きた。

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ダルアー県では、反体制派系アカウント「フマイムーム航空基地中央チャンネル」(https://www.facebook.com/Russianmilitaryinsyaria/)によると、ヒルバト・ガザーラ町でシリア軍兵士が住民を恫喝しているとの通報が、ロシア軍憲兵隊に入り、憲兵隊が現地に直行、この兵士を殴打し、武器を取り上げ、連行した。

AFP, September 14, 2018、ANHA, September 14, 2018、AP, September 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2018、al-Hayat, September 15, 2018、Reuters, September 14, 2018、SANA, September 14, 2018、UPI, September 14, 2018、Zaman al-Wasl, September 14, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のマンビジュ市、ハサカ市で相次いで爆発発生(2018年9月14日)

アレッポ県では、ANHA(9月14日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるマンビジュ市中心に位置するアマル病院広場で爆弾が爆発し、住民6人が負傷した。

ANHA, September 14, 2018

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ハサカ県では、ANHA(9月14日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)とシリア政府が共同支配するハサカ市の西ヌシューワ地区にあるサラーフッディーン・モスク近くで爆弾が爆発した。

AFP, September 14, 2018、ANHA, September 14, 2018、AP, September 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2018、al-Hayat, September 15, 2018、Reuters, September 14, 2018、SANA, September 14, 2018、UPI, September 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民67人が新たに帰国、避難民381人が新たに帰宅(2018年9月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月14日付)を公開し、9月13日に難民67人(うち女性20人、子供34人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は13,198人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者12,880人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万2,478人(うち女性7万2,734人、子供12万3,653人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は699万276人(うち女性211万6,986人、子供349万5,138人)。

一方、国内避難民381人が9月13日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14万8,348人に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万710人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月13日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(アレッポ県16件、ハマー県3件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件(イドリブ県4件、ハマー県3件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2018をもとに作成。

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シリア人権監視団はシリア内戦での死者数が36万人を越えたと発表、シリア軍が殺害した民間人の数に外国人を算入(2018年9月13日)

英国で活動する反体制派系人権団体のシリア人権監視団は、2011年3月以降のシリア国内での死者数が36万を越えたと発表した。

同監視団によると、2011年3月15日から2018年9月13日までの約90ヶ月での死者数は、確認されているだけで36万4,792人。

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内訳は以下の通り:

民間人 11万687人(うち18歳未満の子供は2万616人、18歳以上の女性は1万2,964人)
武装勢力、イスラーム主義勢力、シリア民主軍など 6万2,226人
シリア軍離反者 2,619人
シリア軍将兵 6万4,868人
国防隊や親政権民兵の戦闘員 5万41人
ヒズブッラーの戦闘員 1,665人
親政権シーア派外国人民兵の戦闘員 8,004人
シャーム解放機構、イスラーム国、トルキスタン・イスラーム党、ジュンド・アクサー機構、ジュンド・シャーム機構、ハドラー大隊、チェチェン人からなるシャームの兵、レバノン人、イラク人、パレスチナ人、ヨルダン人、湾岸出身者、北アフリカ出身者、エジプト人、イエメン人、イラン人、アフガン人、スーダン人、そのほかのアラブ人のイスラーム主義者 6万4,432人
身元不明 250人

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またシリア人民間人犠牲者11万687人(うち18歳未満の子供は2万616人、18歳以上の女性は1万2,964人)の死因内訳は以下の通り:

シリア軍の「手」によって殺害されたシリア人および外国人(なぜか外国人を含めている) 4万4,588人(うち男性は2万7,149人、18歳未満の子供は1万119人、18才以上の女性は6,220人)
シリア軍の爆撃によって殺害された犠牲者 2万5,578人(うち男性は1万6,196人、18歳未満の子供は5,742人、18歳以上の女性は3,640人)
シリア政府の拘置所・刑務所で死亡した犠牲者 1万6,048人(うち男性は1万5,857人、18歳未満の子供は125人、18歳以上の女性は64人)
ロシア軍の爆撃・砲撃によって殺害された犠牲者 7,983人(うち男性は4,850人、18歳未満の子供は1,935人、18歳以上の女性は1,198人)
米国主導の有志連合の爆撃による犠牲者 3,305人(うち男性は1,892人、18歳未満の子供は809人、18歳以上の女性は604人)
トルコ軍の砲撃による犠牲者 835人(うち男性は539人、18歳未満の子供180人、18歳以上の女性は116人)
トルコ国境警備隊の「手」による犠牲者 408人(うち男性は296人、18歳未満の子供75人、18歳以上の女性は37人)
いわゆる「反体制派」の「手」による犠牲者 7,773人(うち男性は5,871人、18歳未満の子供1,179人、18歳以上の女性は723人)
ダーイシュ(イスラーム国)の「手」による犠牲者 5,269人(うち男性は4,455人、18歳未満の子供452人、18歳以上の女性は362人)

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なお、上記の数値にはシリア政府の拘置所・刑務所での拷問で死亡した約4万5,000人、ダーイシュの拘置所に収監され、消息不明となっている5,200人以上、シリア軍・親政権民兵が拘束した捕虜4,700人以上、ダーイシュ、シャーム解放機構、そのほかのイスラーム主義勢力が拉致した2,000人以上は含まれておらず、これらを含めた場合の死者数は46万人以上になると推計される。

AFP, September 15, 2018、ANHA, September 15, 2018、AP, September 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2018、al-Hayat, September 16, 2018、Reuters, September 15, 2018、SANA, September 15, 2018、UPI, September 15, 2018などをもとに作成。

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アナトリア通信:米軍はシリア北部のスィッリーン町(アレッポ県)近郊の基地を拡張、滑走路を新設し、軍備を増強(2018年9月13日)

アナトリア通信(9月13日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市南部に位置するスィッリーン町近郊の基地を拡張し、その軍備を増強していると伝えた。

同通信社によると、米軍はこの基地に新たな滑走路を建設し、貨物輸送機の離発着を可能にするとともに、すでに同地に18の陣地を設置し、兵士を展開させようとしているという。

AFP, September 14, 2018、Anadolu Ajansı, September 14, 2018、ANHA, September 14, 2018、AP, September 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2018、al-Hayat, September 15, 2018、Reuters, September 14, 2018、SANA, September 14, 2018、UPI, September 14, 2018などをもとに作成。

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ピネイロ国連人権理事会調査委員会「最善のシナリオはテロ組織がイドリブ県の都市部から去ること」(2018年9月13日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、国連人権理事会が開催(10日開幕)されているスイスのジュネーブで記者会見を開き、イドリブ県の情勢に関して「ほとんどのテロ組織、それ以外の武装勢力も都市部にいる。おそらく最善のシナリオは彼らが都市部から去るというものだ」と述べた。

ピネイロ委員長はまた、「イドリブに移送された住民と武装集団が密集していることは、時限爆弾のようだ…。シリアの他の都市で目の当たりにしてきた大惨事は…、イドリブで起きようとしていることに比べると微々たる些細な出来事のようなものだ」と述べ、イドリブ県での戦闘に懸念を表明した。

 

AFP, September 13, 2018

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県を爆撃し、民家複数棟を破壊、住民を死傷させる(2018年9月13日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月13日付)によると、米主導の有志連合が、バーグーズ村を爆撃し、民家複数棟を破壊、住民を死傷させた。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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シリア治安筋はトルコの諜報機関による爆破事件容疑者の逮捕を「根も葉もない作り話」と否定(2018年9月13日)

シリアの治安筋は、トルコの諜報機関がラタキア市(ラタキア県)で特殊作戦を敢行し、2013年にレイハンル市で発生した爆破事件の容疑者の1人ユースフ・ナーズィーク氏を拘束、トルコ領内に連行したとの報道に関して、「根も葉もない作り話」と非難、これを否定した。

同消息筋によると、トルコの諜報機関が拘束した人物はシリア当局と無関係だという。

RT(9月13日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、RT, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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UNHCRシリア難民担当調整官は米国とロシアの双方に、イドリブ県内の学校や病院への攻撃を回避するため、これらの施設235カ所の座標を提供(2018年9月13日)

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)のパノス・ムムツィス(Panos Moumtzis)シリア難民担当調整官は、スイスのジュネーブでの会合で、米国とロシアの双方に、イドリブ県内の学校や病院への攻撃を回避するため、これらの施設235カ所の座標を提供したと述べた。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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トルコがイドリブ県内の監視所の軍備を強化する一方、親トルコの国民解放戦線はシリア政府との和解を主唱する活動家・住民20人を拘束(2018年9月13日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月13日付)によると、国民解放戦線が県西部でシリア政府との和解を主唱する活動家・住民20人を拘束した。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍部隊がイドリブ県カフルルースィーン村に設置された通行所を通じて、シリア領内に進入、ハマー県ムーリク市近郊とイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊の監視所に展開した。

また、ロイター通信(9月13日付)は、トルコ治安当局高官の話として、トルコ軍がイドリブ県内に設置している監視所12カ所の軍備を増強したと伝えた。

この高官は「我々は、そこ(シリア)に部隊を駐留させている。もし駐留部隊が何らかの危害を加えられたり、攻撃にさらされたら、それをトルコに対する攻撃とみなし、必要な対抗措置を講じる」と述べているという。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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ヴォーテル米中央軍司令官はGCC諸国にシリアでのさらなる貢献を求める(2018年9月13日)

米軍中央司令部(CENTCOM)のジョゼフ・ヴォーテル司令官(大将)がクウェートでGCC加盟諸国、エジプト、ヨルダンの参謀長と会合を開き、イラク、シリア、アフガニスタン情勢への対応を協議した。

KUNA(9月13日付)が伝えたところによると、この会合で、ヴォーテル司令官は、多くのGCC諸国がシリアで大いに貢献していると評価しつつ、さらなる貢献を求めた。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、KUNA, September 13, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコへの逃走を図ろうとしたダーイシュのイタリア人戦闘員を拘束(2018年9月13日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報局は声明を出し、トルコ領内に逃走を試みようとしたアブー・フライル・ムハージル(本名セミル・ボゴナ(Semir Bogana))を名のるダーイシュ(イスラーム国)のイタリア人戦闘員を8月26日に拘束したと発表した。

拘束場所は明らかにしなかった。

ANHA, September 13, 2018

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県南東部で11日に開始した「テロ駆逐の戦い」により、3平方キロメートルの地域をダーイシュ(イスラーム国)から解放したと発表した。

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ラッカ県では、ユーフラテス・ポスト(9月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内で住民数十人をイスラーム国(ダーイシュ)に内通しているとして、拘束した。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、Euphrates Post, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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トルコとその支援を受ける武装集団がロジャヴァとシリア政府が共同支配するアレッポ県タッル・リフアト市一帯を砲撃(2018年9月13日)

アレッポ県では、ANHA(9月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)とシリア政府が共同支配するタッル・リフアト市一帯をトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が砲撃した。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室は声明を出し、アフリーン郡でシャーム戦線の戦闘員を殺害したと発砲した。

またYPG広報センターも声明を出し、ジンディールス町、ラージュー町近郊でトルコ軍と反体制武装集団を攻撃し、戦闘員6人を負傷させたと発表した。

このほか、ANHA(9月13日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市ノウルーズ交差点で反体制武装集団どうしが交戦し、双方に負傷者が出た。

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ハサカ県では、ANHA(9月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるタッル・ハミース市近郊の下アリーダ村で車が爆発し、1人が死亡、子供2人が負傷した。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はサファー丘(ダマスカス郊外県)でダーイシュ追撃を続ける(2018年9月13日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月13日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に接するサファー丘の岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続けた。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がアレッポ県西部で交戦(2018年9月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、12日深夜から13日未明にかけて、シリア軍と反体制武装集団がハルサ村一帯、アレッポ市ラーシディーン地区一帯で交戦、シリア軍が同地を砲撃し、住民3人が負傷した。

一方、SANA(9月13日付)によると、アレッポ市西部郊外一帯で活動を続ける反体制武装集団がアレッポ市を砲撃、ハーリディーヤ地区、ナイル通りに砲弾2発が着弾し、女児1人が死亡、10人が負傷した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月13日付)によると、アブー・アマーラ特殊任務中隊が、タッル・ダッラ村でシリア軍のフサイン・ハサーラ准将の車に爆弾を仕掛けて爆発させた。

これにより、ハサーラ准将は重傷を負った。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月13日付)によると、シリア軍がハーッラ市で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団元メンバー2人を拘束した。

AFP, September 13, 2018、ANHA, September 13, 2018、AP, September 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2018、al-Hayat, September 14, 2018、Reuters, September 13, 2018、SANA, September 13, 2018、UPI, September 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民116人が新たに帰国、避難民346人が新たに帰宅(2018年9月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月13日付)を公開し、9月12日に難民116人(うち女性35人、子供59人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は13,131人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者12,813人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万2,411人(うち女性7万2,714人、子供12万3,619人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は699万276人(うち女性211万6,986人、子供349万5,138人)。

一方、国内避難民346人が9月12日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14万7,967人に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万329人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月12日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(アレッポ県17件、ハマー県3件、ラタキア県25件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも4件(イドリブ県3件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 13, 2018をもとに作成。

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ロイター通信:2018年に入ってシリア軍が新たに3度化学兵器攻撃を行ったと国連調査メンバーが指摘(2018年9月12日)

ロイター通信(9月12日付)は、国連の複数の調査メンバー(U.N. investigators、匿名)が報告書のなかで、シリア軍がその後も3度にわたって化学兵器(塩素ガス)を使用したと指摘、戦争犯罪を追究していると伝えた。

化学兵器の使用が新たに指摘されたのは、2018年1月から2月初めにかけてのダマスカス郊外県東グータ地方とイドリブ県での戦闘で、米英仏によるミサイル攻撃のきっかけとなった4月7日のドゥーマー市での化学兵器使用疑惑事件については調査が続いているという。

なお、2013年以降、シリア国内で発生した化学兵器使用疑惑事件39件のうち、33件がシリア軍によるもので、残りの6件について実行犯は特定されていないという。

AFP, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。

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トルコ諜報機関がシリア領内(ラタキア県)で特殊作戦を敢行、2013年のレイハンル市で発生した爆破事件の容疑者を拘束、連行(2018年9月12日)

アナトリア通信(9月12日付)は、トルコの諜報機関がラタキア市(ラタキア県)で特殊作戦を敢行し、2013年にレイハンル市で発生した爆破事件の容疑者の1人ユースフ・ナーズィーク氏を拘束、トルコ領内に連行したと伝えた。

ナーズィーク氏は取り調べで、シリアの諜報機関の指示を受けて、事件を計画したことを認めたという。

2013年5月1日にハタイ県レイハンル市のPTT前で発生した爆破事件では、住民53人が死亡、住宅912棟、工場891棟、自動車148台が被害を受けていた。

また『ハベル・トゥルク』(9月12日付)によると、ナーズィーク氏は、シリアからトルコ領内に来るまで爆発物を持ち込み、事件現場での爆発物設置を監督したと証言する一方、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線を率いるアリー・カヤーリー(別名ミフラチュ・ウラル)氏に関する詳細な情報も提供したという。

al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018

AFP, September 12, 2018、Anadolu Ajansı, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、Haberturk, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県東部でダーイシュと交戦(2018年9月12日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ダイル・ザウル県東部の上バーグーズ村一帯で、「傭兵」(ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員)と交戦し、41人を殲滅、同地の拠点10カ所を制圧したと発表した。

AFP, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。

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サファー丘(ダマスカス郊外県)でシリア軍がダーイシュ掃討戦を続ける(2018年9月12日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月12日付)によると、シリア軍と予備部隊がスワイダー県東部に隣接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)への掃討戦を続けた。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月12日付)によると、シリア政府との和解に応じ第4軍団、第5軍団に従軍していた元反体制武装集団戦闘員14人がダーイシュとの戦闘で死亡した。

AFP, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センター:アラブ諸国と衛星テレビ局複数社と米国のニュース・チャンネル1社からなるチームがイドリブ県で、シリア軍が化学兵器を使用したとする映像9シーンの収録を終えたと発表(2018年9月12日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは声明を出し、イドリブ県で「テロリスト」が住民に対して化学兵器を使用し、シリア軍にその責任を負わせようとしていると発表した。

イドリブ県内の複数の消息筋から得た信頼できる情報によると、アラブ諸国と衛星テレビ局複数社と米国のニュース・チャンネル1社からなるチームが、ジスル・シュグール市で、シリア軍が化学兵器を使用したとする映像9シーンの収録を終えたという。

声明によると、ホワイト・ヘルメットは9日(日曜日)以降、連日、ハーン・シャイフーン市で偽の「化学兵器攻撃劇場」の撮影の訓練を行い、練習にはアレッポ県で拉致された子供22人や孤児も参加させられているという。

また、この偽の「化学兵器攻撃劇場」には、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーンも参加し、有毒化学物質を装填した爆発物の爆発の準備を行っているという。

al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018

AFP, September 12, 2018、ANHA, September 12, 2018、AP, September 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2018、al-Hayat, September 13, 2018、Reuters, September 12, 2018、SANA, September 12, 2018、UPI, September 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民78人が新たに帰国、避難民359人が新たに帰宅(2018年9月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月12日付)を公開し、9月11日に難民78人(うち女性23人、子供40人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は13,015人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者12,697人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万2,295人(うち女性7万2,679人、子供12万3,560人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は699万276人(うち女性211万6,986人、子供349万5,138人)。

一方、国内避難民359人が9月11日に新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万342人となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2018をもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県情勢への対応を協議するための拡大会合を開催(2018年9月11日)

イドリブ県では、シャーム解放機構がテレグラムを通じて、前線司令官らを一同に会した拡大会合を開き、イドリブ県情勢への対応について協議したと発表、その写真を公開した。

al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018

 

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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ヘイリー米国連大使「ロシア・シリア両軍のイドリブ県に対する爆撃の唯一の目的は血塗られた軍事征服」(2018年9月11日)

国連安保理で、イドリブ県情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

会合はロシアの呼びかけによるもので、ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使は、「民間人の声明を守りつつ、イドリブ県の過激派を撃破する」と述べた。

ネベンジャ大使はまた、「我々はシリアに難民を帰還させるため行動を続けており、近隣諸国とも協力している」と強調する一方、「シリアの過激派は化学兵器を使用している。イドリブ県にはダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム解放機構)のメンバーが数千人いる」と述べた。

これに対して、米国のニッキー・ヘイリー国連大使は、ロシア・シリア両軍がイドリブ県に対してすでに100回以上もの爆撃を行っていると非難、「唯一の目的は血塗られた軍事征服」と指弾した。

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県東部に残るダーイシュ支配地域制圧に向け新たな作戦を開始(2018年9月11日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はハサカ県シャッダーディー市で報道向け声明を出し、「ユーフラテスの怒り」作戦の一環として、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続けているダイル・ザウル県ハジーン市、スーサ町、シャフア村の解放に向けた新たな作戦「テロ駆逐の戦い」を開始したと発表した。

https://youtu.be/qzke5wI6E0s

ANHA, September 11, 2018

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市(アレッポ県)でトルコの支援を受ける武装集団どうしが交戦(2018年9月11日)

アレッポ県では、ANHA(9月11日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市のヴィーラート通りで、反体制武装集団どうしが衝突、交戦した。

戦闘は略奪品の分配をめぐる意見対立に端を発していたという。

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダマスカス郊外県、ヒムス県でダーイシュを要撃・奇襲し、兵士40人以上を殺害(2018年9月11日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月11日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、スワイダー県東部に接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続けた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュの要撃により、シリア軍少なくとも21人が死亡した。

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ヒムス県では、RT(9月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のシリア軍拠点複数カ所を奇襲し、兵士28人を殺害した。

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、RT, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部を砲撃(2018年9月11日)

ハマー県では、SANA(9月11日付)によると、シリア軍が県北部のカルアト・マディーク町一帯、ラターミナ町でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山、トルコマン山一帯を砲撃した。

al-Hayat, September 12, 2018

AFP, September 11, 2018、ANHA, September 11, 2018、AP, September 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2018、al-Hayat, September 12, 2018、Reuters, September 11, 2018、SANA, September 11, 2018、UPI, September 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民142人が新たに帰国、避難民288人が新たに帰宅(2018年9月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月11日付)を公開し、9月10日に難民142人(うち女性43人、子供72人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は12,001人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,683人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万1,281人(うち女性7万2,367人、子供12万3,052人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は697万2,711人(うち女性209万1,813人、子供355万6,082人)。

一方、国内避難民288人が9月10日に新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万9,526人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月11日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県8件、ハマー県20件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 11, 2018をもとに作成。

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『ウォールストリート・ジャーナル』:アサド大統領がイドリブ県でのシリア軍による化学兵器を使用に同意した(2018年9月10日)

『ウォールストリート・ジャーナル』(9月10日付)は、米政府複数高官の話として、アサド大統領がイドリブ県でのシリア軍による化学兵器を使用に同意したと伝えた。

AFP, September 10, 2018、ANHA, September 10, 2018、AP, September 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2018、al-Hayat, September 11, 2018、Reuters, September 10, 2018、SANA, September 10, 2018、UPI, September 10, 2018、The Wall Street Journal, September 10, 2018などをもとに作成。

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