ハイダル国民和解担当国務大臣「ロジャヴァ支配地域、クルド人を特別扱いはしない」(2018年9月5日)

アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣はスプートニク・ニュース(9月6日付)のインタビューに応じ、そのなかで西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配地域を特別扱いはせず、他の地域と同じように対処すると述べた。

ハイダル大臣は「我々はシリアのどの県に対しても、他の県と異なった特権を与えることはできないし、シリアのどのエスニック集団にも、ほかのエスニック集団と異なった特権を与えることはできない…。そうすれば、シリアが統一国家で一つの社会だという発想が打ち崩されるからだ」としたうえで、「米国が関与しているクルド人勢力にかかる現下の問題を解決するには、こうした対処に背を向けさせ、シリアという国家の方を向かせる」必要があると述べた。

al-Hayat, September 6, 2018

 

AFP, September 5, 2018、ANHA, September 5, 2018、AP, September 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 5, 2018、SANA, September 5, 2018、Sputnik News, September 5, 2018、UPI, September 5, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のダイル・ザウル県東部で住人に退避を呼びかけるビラを散布(2018年9月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続ける県東部のハジーン市およびその周辺地域にヘリコプターでビラを散布し、住民に同地から退避するよう呼びかけ、総攻撃が近いことを知らせた。

AFP, September 5, 2018、ANHA, September 5, 2018、AP, September 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 5, 2018、SANA, September 5, 2018、UPI, September 5, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ロシア、イラン、トルコの三カ国首脳会談を通じてイドリブ県攻撃が回避されることを希望している…。会談は良い結果をもたらすだろう」(2018年9月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、公式訪問先のキルギスタンからの帰国途中の機内で記者団に対して、イドリブ県の情勢について「トルコにとって極めて重要だ。そこでは厳しい作戦が行われており…、深刻な虐殺がなされようとしている」と語った。

エルドアン大統領はまた、近く予定されているロシア、イラン、トルコの三カ国首脳会談に関して「トルコはこの首脳会談を通じてイドリブ県への攻撃が回避されることを希望している…。この首脳会談は良い結果をもたらすだろう」と述べた。

『ヒュッリイイェト』(9月5日付)が伝えた。

AFP, September 5, 2018、ANHA, September 5, 2018、AP, September 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Hurriyet, September 5, 2018、Reuters, September 5, 2018、SANA, September 5, 2018、UPI, September 5, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県のジスル・シュグール市でイドリブ県に対するロシアやシリア政府の情報戦、風評に対処するためのセミナー開催(2018年9月5日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月5日付)は、イドリブ県のジスル・シュグール市で、ジスル・シュグール広報センターが、「市民社会諸組織会合」の名でセミナーを開き、イドリブ県に対するロシアやシリア政府の情報戦、風評に対処するための講習を行ったと伝えた。

セミナーには、ジスル・シュグール市および同市一帯の地元評議会、政治評議会、ホワイト・ヘルメット、教育機関の代表が参加したという。

al-Durar al-Shamiya, September 5, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 5, 2018

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マティス米国防長官「イドリブ県の反体制派が化学兵器による攻撃を行う能力を有しているとのいかなる情報も持っていない」(2018年9月5日)

ジェームズ・マティス米国防長官は報道向け声明を出し、「我々は、イドリブ県の反体制派が化学兵器による攻撃を行う能力を有しているとのいかなる情報も持っていない」と述べた。

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イスラエルのネタニヤフ首相「イスラエルはイランとその手先がシリア国内に基地を建設するのを阻止しようとしている」(2018年9月5日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は閣議で、4日にイスラエル軍がタルトゥース県、ハマー県で行ったとされるミサイル攻撃に関連して「シリア国内で高性能兵器製造の試みを阻止するべく行動しなければならない…。イスラエルはイランとその手先がシリア国内に基地を建設するのを阻止しようとしている。我々はこの試みを阻止する」と述べた。

チャンネル10(9月5日付)が伝えた。

AFP, September 5, 2018、ANHA, September 5, 2018、AP, September 5, 2018、Channel 10, September 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 5, 2018、SANA, September 5, 2018、UPI, September 5, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコの実質占領下にあるアフリーン郡(アレッポ県)で北部旅団を要撃(2018年9月5日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡のマリーミーン村で北部旅団を要撃し、4人を殺害した。

一方、県北東部のジャラーブルス市では、爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、6人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(9月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のダイル・ザウル県文民評議会の内務治安部隊が、ヒマール・アリー地区にある同評議会宗教施設前で爆弾を爆発させようとした男性2人を殺害した。

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シリア軍はイドリブ県への砲撃を続ける一方、反体制武装集団は同県内の橋を破壊(2018年9月5日)

ハマー県では、SANA(9月5日付)によると、反体制武装集団がカルアト・マディーク町西のトゥワイナ橋を破壊した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月5日付)によると、シリア軍がヒーシュ村、ザルズール村、ウンム・ハラーヒール村などを砲撃した。

これに対して、国民解放戦線は、ジューリーン軍事基地に展開するシリア軍に反撃したという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月5日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、スワイダー県東部に接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続けた。

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ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は4日にイドリブ県にあるシャーム解放機構の無人航空機工場を爆撃したと発表(2018年9月5日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は報道向け声明を出し、4日にイドリブ県にあるシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の工場1カ所に対して、ロシア空軍のSu-34戦闘機2機による爆撃を実施したと発表した。

この工場で製造された無人航空機複数機が、ラタキア県にあるフマイミーム航空基地への攻撃を試みてきたことへの対抗措置で、標的となった地域には民間人はいなかったという。

コナシェンコフ報道官は、このほかにもSu-35戦闘機1機が、対空システムを開発していたとされる弾薬庫を爆撃したと付言した。

さらに4機の戦闘機が出撃し、ハマー県、アレッポ県、イドリブ県を爆撃したという。

al-Durar al-Shamiya, September 5, 2018

AFP, September 5, 2018、ANHA, September 5, 2018、AP, September 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 5, 2018、Reuters, September 5, 2018、SANA, September 5, 2018、UPI, September 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月4日に難民259人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は10,612人に(2018年9月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月5日付)を公開し、9月4日に難民259人(うち女性77人、子供128人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は10,612人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者10,294人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万6,358人(うち女性209万5,907人、子供356万3,043人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県10件、ハマー県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2018をもとに作成。

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