トルコ領内のシリア難民キャンプ1カ所が収容者減少を受けて閉鎖(2018年9月1日)

トルコのガジアンテップ県にあるニズィプ・シリア難民キャンプのジェラル・デミル所長は、トルコ政府が同キャンプを閉鎖し、シリアからの負傷者や病人を収容するための病院に改装する決定を下したことを明らかにした。

デミル所長によると、シリア難民の多くが子供たちを大学や学校に通わせるため、都市部に転居し、その収容者数が1万5000人から8,000人にまで減少、また仮設住居4万棟が空き家になっているとしたうえで、こうしたなかでトルコ政府は難民の再配置を決定したと述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月1日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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英『タイムズ』紙:イランはロシアの防空システム傘下のシリア北部にミサイル工場を建設、イラクに弾道ミサイルを供与(2018年9月1日)

英『タイムズ』紙(9月1日付)は、イランがタルトゥース県ミスヤーフ市近郊で地対地ミサイルを生産するための工場を建設していると報じ、衛星写真や画像を公開した。

同紙が掲載したリチャード・スペンサー記者によるレポート(https://www.thetimes.co.uk/article/iran-builds-new-missile-factory-in-syria-under-russian-defence-shield-70g5g8j78)によると、イランはロシアの防空システムの傘下でミサイル工場を建設するとともに、イラクの同盟者たちに弾道ミサイルを供与している、という。

また、イスラエルのイメージサット・インターナショナル社が2018年8月に撮影した施設の衛生写真を、イラン国内のミサイル・核兵器開発施設と対比し、その類似性を指摘している。

The Time, September 1, 2018
The Time, September 1, 2018
The Time, September 1, 2018
The Time, September 1, 2018
The Time, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、The Times, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣「シリアはトルコとの対決を望んでいない…アサド大統領はイドリブ制圧を最優先に考えている…サウジの姿勢に変化を感じる」(2018年9月1日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相はRT(9月1日付)のインタビューに応じ、そのなかで「シリアはトルコとの対決を望んでいない。だが、先方はイドリブがシリアの都市であることを理解すべきだ」と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた「バッシャール・アサド大統領は、和解を通じてであれ、軍事行動を通じてであれ、イドリブ制圧を最優先に考えている」と強調した。

一方、ムアッリム外務在外居住者大臣は、「サウジアラビアの姿勢の変化を感じている。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣とアーディル・ジュバイル外務大臣の会談も行われた…。これは歓迎すべきことだ」と述べた。

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、RT, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会の幹部の一人が離反し、首都ダマスカスへ(2018年9月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月1日付)は、トルコのイスタンブールで活動するシリア・イスラーム評議会の幹部の一人で、科学研究部門の責任者を務めるアフマド・ファーディル氏が同評議会を離反し、シリア政府と和解したとの情報を、一部活動家がSNSを通じて拡散していると伝えた。

これらの活動家たちは、ダマスカス県旧市街のウマイヤ・モスクで撮影されたファーディル氏の写真や直筆のコメントを合わせて公開している。

これに関して、シリア・イスラーム評議会のアブドゥルカリーム・バッカール報道官はファーディル氏が評議会のメンバーだったことはないとし、離反の事実を否定した。

al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー運動は米・ロシアの使節団との会談を否定(2018年9月1日)

ヌールッディーン・ザンキー運動のハーリド・アブー・ヤマーン司令官は声明を出し、ロシアおよび米国の使節団と個別に会談したとの情報を「シリア政府やその手先が発信したメディアキャンペーン」だと批判、これを否定した。

ヌールッディーン・ザンキー運動が所属する国民解放戦線も声明を出し、この情報を否定した。

al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県各所で爆弾が爆発、多数が死傷(2018年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サラーキブ市でシャーム解放機構の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数人が負傷した。

またダーナー市でも同様の爆発が発生し、ドゥラル・シャーミーヤ(9月1日付)によると、市民3人が死亡、11人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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アアザーズ市(アレッポ県)で同地の名士・部族長、反体制武装集団幹部、トルコ軍・MiTの士官が会合を開いていたキャンプ近くで爆発が発生、15人以上死亡(2018年9月1日)

アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、県北部の反体制派拠点都市であるアアザーズ市内で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、15人が死亡、20人以上が負傷した。

爆発が発生したのは、アアザーズ市一帯の名士・部族長、反体制武装集団幹部、トルコ軍や国家諜報機構(MiT)の士官らが会合を開いていたテントの近く。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月1日付)によると、テントには地元評議会の解体を求める市民数十人がおり、うち少なくとも3人が死亡したという。

ANHA, September 1, 2018

 

https://youtu.be/BEW1xIQEnlI

一方、トルコの実質占領下にあるアフリーン市内でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、住民多数が負傷した。

ANHA, September 1, 2018

https://youtu.be/dhaSnSlEqco

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ラッカ県では、ANHA(9月1日付)によると、タッル・アブヤド市で爆弾が爆発し、清掃員3人と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)アサーイシュの隊員1人が負傷した。

ANHA, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県西部の反体制派支配地域への進攻も準備(2018年9月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアルカバ村を砲撃した。

一方、車輌数十台からなるトルコ軍の車列が2回に分けて、イドリブ県を経由してシリアに進入、ハマー県北部のムーリク市近郊に設置された監視所に展開(要員交替)した。

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アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、シリア軍部隊がイドリブ県を中心とする反体制派支配地域への進攻作戦に向けて、アレッポ市西部にも部隊を集結させた。

シリア軍および親政権部隊は既に、ラタキア県北東部、イドリブ県ジスル・シュグール市方面、ハマー県北部などに部隊を集結させ、作戦開始に備えている。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に面するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュに対する「テロとの戦い」で連携してきたイラク、シリア、ロシア、イランによる第1回安全保障会議が開催(2018年9月1日)

イラクの首都バグダードで、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」で連携してきたイラク、シリア、ロシア、イランによる第1回安全保障会議が開催され、四カ国の参謀本部の幹部らが一同に会した。

議長国を務めたイラクからはアルファーン・ハワーリー国防大臣らが、シリアからはサリーム・ハルバー少将らが出席した。

SANA(9月1日付)によると、会議では、対テロ四カ国連携センターの成果の評価や活動効率化の方途、ヨンア国の安全保障上の脅威、諜報活動の向上、テロ組織に対する軍備面での協力などについて意見が交わされた。

al-Hayat, September 2, 2018
SANA, September 1, 2018

AFP, September 1, 2018、ANHA, September 1, 2018、AP, September 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2018、al-Hayat, September 2, 2018、Reuters, September 1, 2018、SANA, September 1, 2018、UPI, September 1, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:8月31日に難民219人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は9,789人に(2018年9月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月1日付)を公開し、8月31日に難民219人(うち女性66人、子供112人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は9,789人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者9,471人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万5,282人(うち女性209万5585人、子供356万2494人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(アレッポ県11件、ハマー県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2018をもとに作成。

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