シリア人権監視団:シリア政府はダイル・ザウル県で活動を続けていたダーイシュ・メンバー400人以上をイドリブ県に移送(2018年9月25日)

シリア人権監視団は、シリア政府が24日に東部で活動を続けてきたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー400人以上をイドリブ県に移送したと発表した。

同監視団によると、シリア軍およびイラン人とダーイシュが23日にダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川河畔地帯で交わした合意に従い、ブーカマール市一帯からイドリブ県東部に400人以上のメンバーが移送されたという。

AFP, September 27, 2018、ANHA, September 27, 2018、AP, September 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 27, 2018、SANA, September 27, 2018、UPI, September 27, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相が国連総会で演説「我々はイランがシリアを軍事拠点化するのを阻止するために行動を続けるが、ロシア軍との連携も継続する」(2018年9月25日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ニューヨークの国連本部で開幕した第73回国連総会の一般討論で演説を行った。

ネタニヤフ首相は演説のなかでシリア情勢について言及し、「我々はイランがシリアを軍事拠点化するのを阻止するために行動を続ける。またロシア軍との連携を継続する」と述べた。

Naharnet, September 25, 2018

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領が国連総会で演説「テロ浄化を完了するまでシリアからは撤退しない」(2018年9月25日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ニューヨークの国連本部で開幕した第73回国連総会の一般討論で演説を行った。

エルドアン大統領は演説のなかでシリア情勢について言及し、「我が国の目的は、マンビジュ市からイラク国境に至るシリア全土をテロリストから浄化することだ」と述べ、この目的が実現するまでシリア領内から撤退しないと強調した。

シリアでの紛争の公正且つ持続的な解決を呼びかけたエルドアン大統領はまた「トルコは4,000平方キロ地域でシリア人数百万人の平和と安全を実現し、ジャラーブルス市、ラーイー村をダーイシュ(イスラーム国)から、そしてアフリーン市をクルディスタン労働者党(PKK)/民主統一党(PYD)/人民防衛隊(YPG)から解放した…。シリア国内のシリア人のために320億ドルを拠出した」などと成果を強調した。

その一方で「シリアでの和平に向けた取り組みはバッシャール・アサドが権力の座にとどまる限りは不可能だ」、「過激派はイドリブ県の非武装地帯からの撤退を始める一方、反体制派はイドリブ市に留まるだろう」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、September 26, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領が国連総会で演説「シリアでの問題解決はイランに対処する計画のなかで行われねばならない」(2018年9月25日)

ドナルド・トランプ米大統領はニューヨークの国連本部で開幕した第73回国連総会の一般討論で演説を行った。

トランプ大統領は演説のなかでシリア情勢について言及し、「シリアで現在進行中の悲劇には心が裂かれる思いだ。我々は、武力紛争の緊張を緩和し、シリア国民の意志を尊重するような政治的解決を実現することを共通の目的とすべきだ…。こうしたなかで、我々は国連主導の和平プロセスを再活性化させたいと考えている。だが、米国はアサド政権が化学兵器を使用したら、確実に対抗措置を講じる」と述べた。

また「シリアでの問題解決はイランに対処する計画のなかで行われねばならない」としたうえで、「最大のテロ支援国が核兵器を保有することを我々は容認できない…。イランの指導者は混乱、殺戮、破壊を拡散している」と非難、イランを孤立化させるよう呼びかけた。

ANHA, September 25, 2018

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県ヤルダー市でアサド大統領の写真1枚が焼かれる(2018年9月25日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月25日付)によると、ヤルダー市でアサド大統領の写真1枚が焼かれているのが発見された。

誰が写真を焼いたのかは不明で、軍事情報局は住民数十人を動員し、捜査を行っているという。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月25日付)によると、カフルルースィーン村に設置された通行所を通じてトルコ軍の増援部隊が進入した。

増援部隊は50輌以上の車輌からなっていたが、重火器は伴われていなかったという。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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ハサカ市でシリア軍とYPG主体のシリア民主軍が衝突(2018年9月25日)

ハサカ県では、ユーフラテス・ポスト(9月25日付)によると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が共同支配(分割支配)するハサカ市で、シリア軍部隊と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が衝突、交戦した。

衝突は、国防隊がシリア民主軍の兵士2人を拘束したとされる事件をきっかけとして発生したという。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、Euphrates Post, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコの実質占領下のアフリーン郡(アレッポ県)で反体制武装集団を攻撃(2018年9月25日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)広報センターによると、YPGがトルコの実質占領下にあるアフリーン郡シャッラー村一帯で反体制武装集団を攻撃し、5人を殺害した。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュからシャジュラ村(ダイル・ザウル県)を解放(2018年9月25日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、シャジュラ村を制圧した。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はサファー丘でダーイシュとの戦いを続ける(2018年9月25日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月25日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に隣接するサファー丘の岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、カブル・シャイフ・フサイン地区の複数カ所を制圧した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月25日付)によると、サファー丘一帯でダーイシュに対する掃討戦を続けてきたシリア軍第15師団に代わって、ヒズブッラーの民兵と第5師団が展開した。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Reuters, September 25, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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ロシアはS-300防空システム供与に先立って、シリアでサイバー戦争関連の設備を増強(2018年9月25日)

ロシア日刊紙『イズベスチア』(9月25日付)は、シリアへのS-300防空システム供与発表を受けて、ロシア国防省が、シリア領内への今後の攻撃を回避するため、レーダー危機および通信機器を妨害するためのサイバー戦争関連の設備を増強したと伝えた。

SANA, September 25, 2018

RT(9月24日付)によると、シリア軍へのS-300防空システムの供与と合わせて、ロシアは、①ロシア軍のみに装備されていた官制システムをシリア空軍中央司令部に供与し、ロシア軍機の領空での行動を動きを把握できるようにするとともに、③シリア沖の地中海で電磁妨害を行い、シリアに対する攻撃を阻止するため、レーダー、衛星通信、航空機の飛行を妨害する、ことを決定している。

AFP, September 25, 2018、ANHA, September 25, 2018、AP, September 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2018、al-Hayat, September 26, 2018、Izvestia, September 25, 2018、Reuters, September 25, 2018、RT, September 24, 2018、SANA, September 25, 2018、UPI, September 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万3,928人が帰国、避難民123万4,300人が帰宅(2018年9月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月25日付)を公開し、9月24日に難民131人(うち女性39人、子供67人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,648人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者14,330人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,928人(うち女性7万3,176人、子供12万4,202人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民578人が9月25日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万1,938人(うち女性4万5,600人、子供7万7,447人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万4,300人(うち女性37万309人、子供62万9,452人)となった。

これに関連し、SANA(9月25日付)は、イドリブ県のアブー・ズフール町に設置された通行所を通じて、同県の反体制派支配地域から住民数百人がシリア政府支配地域に入り、アレッポ県、イドリブ県東部、ハマー県の自宅に帰村したと伝えた。

SANA, September 25, 2018

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(アレッポ県7件、イドリブ県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

また、シリア人権監視団も、シリア軍による砲撃は行われなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 25, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月17日~9月23日までの7日間でシリア領内で69回の爆撃を実施(2018年9月25日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月17日~9月23日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

9月17日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は8回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し18回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は18回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は8回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し13回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は13回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, September 25, 2018をもとに作成。

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