ロシア当事者和解調整センターはシリア政府との和解に応じたタウヒード軍に特例措置(2018年9月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)は、ロシア当事者和解調整センターが、ヒムス県北部でシリア政府との和解に応じたタウヒード軍のメンバーに「前例のない」特例措置をとったと伝えた。

同サイトによると、ロシア当事者和解調整センターは、シリア治安当局の許可を得ずに、ヒムス県北部各所を自由に移動できるパスを発効し、タウヒード軍の司令官やメンバー約50人に配布したという。

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構の幹部はイドリブ県での非武装地帯設置を拒否(2018年9月19日)

シャーム解放機構の幹部の1人で説教師のアブドゥッラッザーク・マフディー氏はテレグラムのアカウント(https://telegram.me/abdarrazaqm2018)を通じて、17日のロシア・トルコ首脳会談でイドリブ県に非武装地帯を設置することが合意されたことに関して、「私には次のように言うことができるし、皆がそのことに同意している。「我々はロシア、イラン、政権を決して信用しておらず、彼らは不倶戴天の敵であり、いかなる約束も守らない」」と述べた。

マフディー氏はそのうえで、「第1に、アッラーのおかげで、そしてまた、真の敵が政権、ロシア、イランであると皆が自覚することで作り出された隊列を維持し、そして第2に、武器を保持し、手にとる」よう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, September 18, 2018

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領「ダーイシュとの戦いの終わりに近づいている。我々は今後何をするかを決めることになるだろう」(2018年9月19日)

ドナルド・トランプ米大統領はワシントンDCでのアンジェイ・ドゥダ大統領の会談後の共同記者会見で、シリアに駐留する米軍の処遇をめぐって近く何らかの決定を下すことを明らかにした。

トランプ大統領は「我々はシリアで…ダーイシュ(イスラーム国)殲滅のためにかなり活動してきた。シリアに我々が駐留しているのはそのためだ。我々はこの活動の終わりに近づいている。我々は今後何をするかを決めることになるだろう」と述べた。

CNBC, September 18, 2018

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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ドゥラル・シャーミーヤは17日のロシア・トルコ首脳会談で交わされたイドリブ県での非武装地帯設置にかかる合意の全文を公開(2018年9月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)は、17日のロシア・トルコ首脳会談で交わされたイドリブ県での非武装地帯設置にかかる合意に関して、複数のメディアが全文(正文はロシア語と英語)を公開したと伝え、そのアラビア語訳を掲載した。

同サイトによると、合意は以下10項目からなる。

1. イドリブ県の緊張緩和地帯を維持し、トルコの監視所を強化、活動を継続させる。
2. ロシアは、イドリブ県に対する軍事作戦や攻撃の実施を回避し、現状を維持するために必要なあらゆる措置を講じる。
3. 幅15~20キロからなる非武装地帯を設置する。
4. 非武装地帯の境界線については、継続協議をもって画定する。
5. 10月15日までに非武装地帯内からすべての過激なテロ集団を排除する。
6. 10月10日までに非武装地帯から当事者は保有するすべての戦車、多連装ロケット砲、大砲、迫撃砲を撤去する。
7. トルコ軍部隊とロシア軍憲兵隊は、非武装地帯において無人航空機を使用して、連携パトロールを実施し、監視活動に取り組む。合わせて、両部隊は、地元住民や物資の自由な移動を保障し、通商経済活動再開のために活動する。
8. 2018年末までにM4(アレッポ市・ラタキア市間)とM5(アレッポ市・ハマー市間)の街道の輸送ルートを再開する。
9. イドリブ県の緊張緩和地帯内での停戦を持続させるための措置を講じる。そのために、イラン・ロシア・トルコの合同調整センターの任務を強化する。
10. ロシアとトルコは改めて、シリア国内であらゆるかたちでテロと戦う決意を確認する。

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は上バーグーズ村(ダイル・ザウル県)でダーイシュとの戦闘を続ける(2018年9月19日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月19日付)によると、「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、上バーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員19人を殲滅した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)によると、東部自由人連合がトルコの実質占領下にあるジャラーブルス市近郊のシャマーリーン避難民キャンプに潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を拘束した。

ダーイシュの戦闘員たちは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域を経由して、トルコの占領地域に入ったという。

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコの実質占領下にあるアフリーン郡でシャーム自由人イスラーム運動を攻撃(2018年9月19日)

アレッポ県では、ANHA(9月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)がトルコの実質占領下にあるアフリーン郡シーラーワー町でシャーム自由人イスラーム運動を攻撃し、2人を殺害した。

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県、ヒムス県でダーイシュと交戦(2018年9月19日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスワイダー県東部に接するサファー丘の岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)が複数の消息筋の話として伝えたところによると、ダーイシュがダイル・ザウル県との県境(スフナ砂漠)でシリア軍部隊を要撃し、シリア人兵士と「イランの民兵」10人以上を殺害、3人を捕捉した。

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シリア軍と反体制派がラタキア県、ハマー県、イドリブ県、アレッポ県で交戦(2018年9月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がキンサッバー町、トゥーバール村一帯のシリア軍拠点を砲撃、シリア軍がこれに対して応戦、砲撃を行った。

ANHA, September 18, 2018

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と反体制武装集団がティーナ村、ウンム・ハラーヒール村、ファルジャ村を砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と反体制武装集団が県北部のガーブ平原一帯で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月19日付)によると、国民解放戦線が県北西部のハイヤーン町に進攻しようとしたシリア軍を迎撃した。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「誰も我々にシリアからの撤退を強要などできない」(2018年9月19日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アーシューラー合わせて、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、ロシア・トルコ首脳会談でイドリブ県での非武装地帯の設置が合意されたことに歓迎の意を示すとともに、引き続きシリアに留まり活動を続けると表明した。

ナスルッラー書記長は「イスラエルはさまざまな言い訳を繰り返し、シリアへの攻撃を続けている。イランがラタキア県でヒズブッラーに武器を供与しているという主張は根も葉もない…。シリアに対するイスラエルの度重なる爆撃は、ヒズブッラーへの武器移転とは無関係だ。イスラエルはシリアがミサイル技術を得ることを阻止しようとしている」と述べた。

また「誰も我々にシリアからの撤退を強要などできない。シリアの指導部が我々を必要とする限り、我々はそこに留まり続ける…。我々はイドリブ県にかかる合意が成立しても留まるだろう」と強調した。

Qanat al-Manar, September 1, 2018

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統一地方選挙の結果発表(2018年9月19日)

高等司法選挙委員会(選挙管理委員会)のスライマーン・カーイド委員長は、16日に投票が行われた統一地方選挙の集計が終わったとしたうえで、各地の選挙結果を発表した。

SANA(9月19日付)が伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(9月23日付)によると、このうちアレッポ県では、民兵組織「ナイラブ中隊」の司令官アリー・ナッバハーン氏、バーキル旅団幹部のフサイン・アッルーシュ氏がアレッポ県議会議員に当選したという。

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カーミシュリー市(ハサカ県)でロジャヴァのアサーイシュの横暴に抗議するデモ(2018年9月19日)

ハサカ県では、SANA(9月19日付)によると、18日のヤアルビーヤ町、ジュワーディーヤ村とカフターニーヤ市を結ぶ街道での西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)アサーイシュとサナーディード軍の逮捕合戦を受けるかたちで、カーミシュリー市で住民がデモを行い、アサーイシュの横暴に抗議、シリア軍への支持を表明した。

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ロシア空軍IL-20を撃墜したシリア軍第44防空大隊の将兵が拘束され、ロシア当局が聴取、アサド大統領はプーチン大統領に弔意を示す(2018年9月19日)

アフマド・シャッラーシュ人民議会議員は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/shlash58)で、17日のロシア空軍IL-20撃墜事件に関連して、同機を誤って撃墜したシリア軍第44防空大隊の将兵が拘束され、ロシア当局の聴取を受けていることを明らかにした。

 

al-Durar al-Shamiya, September 18, 2018

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アサド大統領は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領に対して、17日夜のシリア軍によるロシア空軍IL-20撃墜の犠牲者への弔意を示す電文を送った。

電文のなかで、アサド大統領は「この残念な事件は、イスラエルの典型的な傲慢さと戯れ言の結果であり、イスラエルは自らの汚れた目的を実現するために常に卑怯な手段を用い、この地域で敵対行為を繰り返している」と非難した。

SANA(9月19日付)が伝えた。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民509人が新たに帰国、避難民343人が新たに帰宅(2018年9月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月19日付)を公開し、9月18日に難民509人(うち女性153人、子供260人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,143人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者13,852人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,423人(うち女性7万3,026人、子供12万4,147人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民343人が9月18日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は14万9,366人(うち女性4万5,332人、子供7万5,998人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万1,728人となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月18日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(アレッポ県10件、ハマー県3件、ラタキア県26件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2018をもとに作成。

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