シリア政府との和解に応じたタルビーサ市の活動家が抗議デモを呼びかける(2018年9月3日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)によると、シリア政府との和解に応じたタルビーサ市で、活動家が4日に抗議デモを計画、住民に参加を呼びかけた。

抗議デモでは、住民への教育の権利の保障、公務員の復職、逮捕・拘束の停止、中途退学者の復学などが訴えられる予定。

同地では、シリア政府当局が、滞納されている水道代、電気代の支払いを住民に求めているほか、1日にはシリア政府との和解を主導したシャリーア法廷元判事のアフマド・ジュムア氏とアブドゥッラフマーン・ダヒーク氏が出頭要請を受け、反体制武装集団の司令官だったアフマド・スワイフ氏とその兄弟のヤースィーン・スワイフ氏が拘束されている。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県の自治を担っていると主張するシリア救国内閣が反体制武装集団による陣地の設置・補強工事に参加(2018年9月3日)

イドリブ県では、同地の自治を担っていると主張するシリア救国内閣が、シリア軍の奪還作戦に備えて陣地の設置・補強工事などに法務省の職員を参加させていると発表、その写真を公開した。

この工事には、反体制派支配地域で活動するすべての武装集団が参加しているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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フランスのル・ドリアン外務大臣「シリア軍が準備しているイドリブ県での戦闘に関して、これまでの戦いとは異なり、多大な犠牲を伴う」(2018年9月3日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣は、ラジオ・フランス(9月3日付)のインタビューで、シリア情勢について言及、そのなかで、シリア軍が準備しているイドリブ県での戦闘に関して、これまでの戦いとは異なり、多大な犠牲を伴うだろう、との見方を示した。

ル・ドリアン外務大臣は「シリア軍がたとえイドリブ県を再制圧したとしても、7年前に内戦をもたらした問題は解決しない」としたうえで、「この戦闘(イドリブ県での戦闘)はこれまでの戦闘とは異なり、多大な犠牲を伴うだろう…。フランスはアスタナ・グループとともにこうした状況を回避するために行動する」と述べた。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Radio France, September 3, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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YPGはアレッポ県アフリーン市近郊でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の拠点を攻撃(2018年9月3日)

アレッポ県では、ANHA(9月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)および女性防衛隊(YPJ)がトルコの実質占領下にあるアフリーン市近郊のタルナダー村にあるトルコ軍と反体制武装集団の拠点や検問所複数カ所を攻撃、交戦した。

この戦闘で、シリア北部旅団の戦闘員23人が死傷した。

一方、YPGの広報センターが声明を出し、アフリーン郡で31日、シャーム戦線のメンバー2人を殺害したと発表した。

YPGはまた、これとは別に声明を出し、8月の1ヶ月間での作戦で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の兵士や戦闘員57人を殺害したとの戦果を発表した。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県、アレッポ県で爆発相次ぐ(2018年9月3日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(9月3日付)によると、シャーム解放機構の治安機関がサルマダー市近郊でダーイシュ(イスラーム国)の細胞を摘発、幹部2人を拘束した。

一方、シリア人権監視団によると、サルミーン市で爆発が発生した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バータブー村に向かう街道に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, September 3, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるアフリーン市に逃れてきた旧反体制派支配地域からの避難民が退去を求め、武装集団が交戦(2018年9月3日)

アレッポ県では、ANHA(9月3日付)によると、反体制武装集団がトルコの実質占領下にあるアフリーン市に逃れてきた旧反体制派支配地域(ダマスカス郊外県東グータ地方)からの避難民が同地からの退去を阻止、退去に際して金銭を求めたことをきっかけとして、避難民と武装集団が衝突、交戦した。

衝突は、アフリーン市の入口、ノウルーズ交差点から中心街にいたる各所で行われ、爆発補が複数回にわたり起こった。

一方、ANHA(9月3日付)は、匿名消息筋の話として、ジンディールス町近郊のアグジャラ村を拠点としていた反体制武装集団のメンバーとその家族合わせて50人ほどが、同地を放棄し、トルコ領内に退却(逃亡)した、と伝えた。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は、ハマー県、ラタキア県でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党への砲撃を続ける(2018年9月3日)

ハマー県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がジューリーン村一帯、ズィヤーラ町一帯、ラターミナ町一帯でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党などの反体制武装集団の拠点を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はジスル・シュグール市一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)によると、県南部のジャズラーヤー村・ザンマール村間の農地に展開していたシリア軍兵士8人が離反し、逃走、シャーム軍団によって受け入れられた。

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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イランのザリーフ外務大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2018年9月3日)

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣はシリアを訪問し、アサド大統領と会談、シリア情勢の進捗、近く予定されているイラン・ロシア・トルコ首脳会談などについて意見を交わした。

SANA(9月3日付)によると、アサド大統領とザリーフ外務大臣は、一部西側諸国がシリアとイランに対して強めている圧力が、これらの国の計略の失敗を示すものだとの点で意見が一致した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アドナーン・マフムード駐イラン・シリア大使、シャフィーク・ドゥユーブ外務在外居住者省アジア局長、ホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)らが同席した。

ザリーフ外務大臣はまた、イマード・ハミース首相とも会談、両国関係の強化について意見を交わした。

SANA, September 3, 2018

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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ブラーク米上院議員がアレッポ市、ヒムス市の復旧作業現場を視察(2018年9月3日)

シリアを訪問中のリチャード・ブラーク米上院議員(共和党、バージニア州選出)は、アレッポ市旧市街、ウマイヤ・モスク、アルバイーン教会、ヒムス市旧市街などの復旧作業現場を視察訪問した。

ブラーク上院議員は、自身が米国内でシリアで起きていることの真実を言論を通じて伝えようとしてきたとしたうえで、米国がもはやシリアでの戦争に関心を持っていないと述べつつ、政権には依然として、戦争を長引かせようとしている者がいると指摘した。

SANA(9月3日付)と伝えた。

SANA, September 3, 2018

AFP, September 3, 2018、ANHA, September 3, 2018、AP, September 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2018、al-Hayat, September 4, 2018、Reuters, September 3, 2018、SANA, September 3, 2018、UPI, September 3, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月2日に難民76人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は10,087人に(2018年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月3日付)を公開し、9月2日に難民76人(うち女性23人、子供39人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は10,087人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者9,769人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万5,282人(うち女性209万5585人、子供356万2494人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県7件、ハマー県2件、イドリブ県1件、ラタキア県15件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月27日~9月2日までの7日間でシリア領内で26回の爆撃を実施(2018年9月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月27日~9月2日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

8月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月28日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月29日は、シリア、イラク領内で爆撃は実施されなかった。

8月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月31日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は8回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は0回だった。

なお、8月25日に関して、シリア領内のブーカマール市近郊に対して実施された1回の爆撃が、前回の発表内容に含まれていなかったとの訂正がなされた。

CENTCOM, September 5, 2018をもとに作成。

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トルコがシャーム解放機構をテロ組織に指定したことを受け、多くの過激派メンバーが離反、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーンに合流、残された戦闘員はトルコが後援する反体制派に合流する模様(2018年9月3日)

『ハヤート』(9月3日付)は、トルコ政府がシャーム解放機構をシリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線の別名とみなす政令を施行したことを受けて、シャーム解放機構のメンバーの離反が生じていると伝えた。

「自由シリア軍」の司令官によると、「ロシアとの調整し、トルコがさまざまな政治的・軍事的選択肢を総合して難題を解消しようとした最初の成果として、シャーム解放機構から多くの部隊が離反し、フッラース・ディーンに合流した」という。

フッラース・ディーンは、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導する新興のアル=カーイダ系組織(青山弘之「ガラパゴス化するシリアのアル=カーイダ系組織」Yahoo! Japan News個人、2018年7月18日を参照)。

離反したのは、ジュンド・シャーム大隊、ダルアー県で活動していた精鋭部隊、フルサーン・イーマーン(信仰の騎士)など9の部隊で、同消息筋によると、シャーム解放機構内の過激派はフッラース・ディーンに合流し、それ以外は「革命家」(トルコが後援する国民解放戦線)に合流しようとしており、シャーム解放機構が解体すれば、過激派は民間人が居住しないハマー県北東部に追いやられて戦闘を続けるか、トルコの諜報機関と戦闘員の出身国の諜報機関の二国間協議を経て国外に追放される、という。

Reuters, September 3, 2018

AFP, September 2, 2018、ANHA, September 2, 2018、AP, September 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2018、al-Hayat, September 3, 2018、Reuters, September 2, 2018、SANA, September 2, 2018、UPI, September 2, 2018などをもとに作成。

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