シリア民主軍のガーブリイール報道官は移行軍事評議会の結成をめざすマナーフ・トゥラース氏と接触を認める(2021年3月3日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガーブリイール報道官は、移行軍事評議会の結成をめざしているマナーフ・トゥラース氏と接触していることを認めた。

カシオン(3月3日付)が伝えたところによると、カーブリイール報道官は以下の通り述べた。

シリア民主軍はシリアの問題を解決しようとするあらゆる行動を歓迎しており…、トゥラース氏から軍事評議会、彼自身のアイデア、評議会結成の目的などについての説明を求めるため、連絡をとっている。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Qasiyun, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプ第1区で、正体不明の武装集団によって殺害されたイラク人難民1人が遺体で発見される(2021年3月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ第1区で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、正体不明の武装集団によって殺害されたイラク人難民1人の遺体を発見した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県で油田の投資をめぐって部族どうしが交戦(2021年3月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で油田への投資をめぐって部族どうし(ジブル家とクライマート家)が交戦となり、ダイル・ザウル軍事評議会の司令官1人を含む複数人が負傷した。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がタッル・タムル町一帯からシリア軍の退去を求める一方、ハサカ市、カーミシュリー市でアサーイシュとシリア軍が逮捕合戦(2021年3月3日)

ハサカ県では、アラビー・ジャディード(3月3日付)とシリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市で、シリア軍が内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員と住民多数を拘束したことに対抗し、アサーイシュがハサカ市とカーミシュリー市でシリア軍の兵士多数を拘束した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は3月2日、タッル・タムル町近郊のウガイビシュ村、タッル・シャーミーラーン村でシリア軍が住民に賄賂を要求するなどの嫌がらせを続けているとして、同地からの退去を要請、シリア軍拠点複数カ所を包囲していた。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-‘Arabi al-Jadid, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジンディールス町での爆発で1人が死亡(2021年3月3日)

アレッポ県では、ANHA(3月3日付)によると、トルコ占領下のジンディールス町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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ラッカ市の教員がシリア民主軍の犯罪行為の停止を求める抗議デモを行ったが、シリア民主軍が強制排除(2021年3月3日)

ラッカ県では、SANA(3月3日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市で、教員らが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の犯罪行為の停止を求める抗議デモを行ったが、シリア民主軍がデモ参加者に向けて実弾を発砲し、参加者1人を拘束し、これを強制排除した。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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イラクのクルディスタン地域のエルビールとアレッポ国際空港を結ぶフライ・バグダード航空定期旅客便の運航再開(2021年3月3日)

運輸省は、イラクのクルディスタン地域のエルビールとアレッポ国際空港を結ぶフライ・バグダード航空の定期旅客便の運航が再開されたと発表した。

同便は2012年以降運休していた。

SANA(3月3日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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ダマスカス県でイラン・イノベーション・テクノロジー・センターが開設:バイオテクノロジー、情報テクノロジー、ナノテクノロジー、通信、技術産業分野の企業の仲介が目的(2021年3月3日)

ダマスカス県では、SANA(3月3日付)によると、自由貿易地区内に、イラン・イノベーション・テクノロジー・センターが開設した。

センターは両国の科学経済関係の強化、両国のバイオテクノロジー、情報テクノロジー、ナノテクノロジー、通信、技術産業分野の企業の仲介を目的とする。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で57人(2021年3月3日)

保健省は政府支配地域で新たに57人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者78人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、3月3日現在の同地での感染者数は計15,753人、うち死亡したのは1,045人、回復したのは10,039人となった。

SANA(3月3日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブカッリー町でフッラース・ディーン機構メンバーと思われる3人を逮捕(2021年3月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がカッリー町でフッラース・ディーン機構メンバーと思われる3人を逮捕した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、バーラ村一帯、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムサイフラ町で軍事情報局傘下で活動する地元の民兵2人が銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県12件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民66人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,663人に(2021年3月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月3日付)を公開し、3月2日に難民66人(うち女性20人、子供33人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民66人(うち女性20人、子供33人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,663人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,415人(うち女性76,475人、子ども201,476人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,943人(うち女性263,751人、子供447,967人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,163人(うち女性27,417人、子供29,447人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,759人(うち女性409,976人、子供673,213人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2021をもとに作成。

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