レバノンのムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣がラフムーン内務大臣と会談、難民帰還プロセスを加速させることを合意(2021年3月7日)

3月6日にシリア入りしていたレバノンのラムズィー・ムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣(暫定)を代表とするレバノンの使節団が、ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣と会談し、レバノンで避難生活を送っているシリア難民の処遇について意見を交わした。

SANA(3月7日付)によると、会談では、シリア難民の帰還プロセスを加速させることを合意した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク難民の子供1人が何者かに銃で撃たれて死亡(2021年3月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、イラク難民の子供1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(3月7日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で、オートバイに乗った2人組が男性1人を銃で撃ち殺害した。

2人組は男性を殺害した後に逃走を試みたが、住民によって捉えられ、1人は殺害された。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊でシリア民主軍と国民軍が交戦し、国民軍戦闘員1人死亡(2021年3月7日)

ハサカ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるウンム・カイフ村(タッル・タムル町近郊)の穀物サイロ西の農地への潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会がこれを撃退した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で国民軍の戦闘員1人が死亡した。

一方、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のサーリヒーヤ村では、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、国民軍の戦闘員1人が死亡、3人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコの占領下にあるバーブ市西一帯を砲撃した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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政府支配下のハマー県サラミーヤ市近郊のワーディー・アズィーブで、「テロ集団」によって爆弾が仕掛けられ、放置されてままでいた車2台が爆発し、住民18人が死亡、3人が負傷(2021年3月7日)

ハマー県では、SANA(3月7日付)によると、サラミーヤ市近郊のワーディー・アズィーブで、「テロ集団」によって爆弾が仕掛けられ、放置されてままでいた車2台が爆発し、住民18人が死亡、3人が負傷した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で56人、北・東シリア自治局支配地域で26人(2021年3月7日)

保健省は政府支配地域で新たに56人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者81人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、3月7日現在の同地での感染者数は計15,981人、うち死亡したのは1,063人、回復したのは10,374人となった。

SANA(3月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに26人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月7日現在の同地での感染者数は計8,689人、うち死亡したのは328人、回復したのは1,252人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性18人、女性8人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市10人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、ラッカ県のタブカ市2人、アレッポ県のマンビジュ市6人、アイン・アラブ(コバネ)市1人。

ANHA(3月7日付)が伝えた。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県とアレッポ県でシャーム解放機構に逮捕されたフッラース・ディーン機構とイスラーム解放党のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行う(2021年3月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタッルアーダ村でシャーム解放機構に逮捕されたフッラース・ディーン機構のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーラ・イッザ市にあるシャーム解放機構の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員1人が死亡、4人が負傷した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサッハーラ村では、シャーム解放機構に逮捕されたイスラーム解放党のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアンカーウィー村一帯で交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタスィール町でシリア軍第4師団の兵士1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県19件、ラタキア県7件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民85人と国内避難民(IDPs)457人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,962人、2019年以降帰還したIDPsは77,528人に(2021年3月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月7日付)を公開し、3月6日に難民85人(うち女性25人、子供43人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民85人(うち女性25人、子供43人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,962人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,714人(うち女性76,564人、子ども129,628人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,242人(うち女性263,840人、子供448,119人)となった。

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一方、国内避難民457人が新たに帰宅した。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は77,528人(うち女性28,030人、子供29,745人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,346,124人(うち女性410,589人、子供673,511人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2021をもとに作成。

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