ヨルダンの治安当局がアズラク難民キャンプでハスナ・ハリーリー(通称ハンサー・ハウラーン)女史と息子を拘束(2021年5月3日)

ザイトゥーン通信(5月4日付)は、ヨルダンの治安当局が、アズラク難民キャンプでハスナ・ハリーリー(通称ハンサー・ハウラーン)女史と息子を拘束した。

息子はその後逃走に成功したが、ハリーリー女史はアズラク難民キャンプの第5ヴィレッジに連行されたという。

このヴィレッジは、刑務所に似た施設で、収容者は当局の監視を受けるという。

ハリーリー女史はヨルダン当局から国外退去処分を受けている。

国外退去処分を受けている。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021、Zaytun Agency, May 4, 2021などをもとに作成。

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ヨルダン当局はジャービル国境通行所(ナスィーブ国境通行所)経由での旅行者受入再開を決定(2021年5月3日)

『ワタン』(5月4日付)は、ヨルダン当局が5月3日、ジャービル国境通行所(シリア側はダルアー県のナスィーブ国境通行所)で1日150人まで旅行者の入国を認めることを決定したと伝えた。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021、al-Watan, May 3, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構は世界報道自由デーに合わせて声明を出し「解放区の報道の自由はシリアのそれ以外の地域とは比べものにならない」(2021年5月4日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は、世界報道自由デー(5月3日)に合わせて声明を出し、「イドリブ県の「解放区」における報道の自由はシリアのそれ以外の地域とは比べものにならない」と主張した。

声明の骨子は以下の通り:

今日、私たちは世界報道自由デーの記念日を迎えている。我々はこの日に、誇り高き革命に寄り添い、暴君である父子の時代のメディアと報道の現状を顧み、記憶にとどめたい。専制政治が支配し、体制を支持する声のみがあげられ、自由な意見が発せられる余地はまったく与えられなかった。

アッラーの恵みにより、「シリア革命」は10年間にいくつもの成果を上げ、真実の声があげ、不正と侵略に勝利した。「解放区」は、何十年にもわたる占領と抑圧を経て自由と尊厳の時代を迎えた。そこで人々は、自らの財産、子供たちの安全を得て、尊厳に満ちた寛容なる法が支配することになった。

イドリブ県の「解放区」における報道の自由は、シリアのその他の地域とは比べものにならない。

AFP, May 4, 2021、ANHA, May 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2021、Reuters, May 4, 2021、SANA, May 4, 2021、SOHR, May 4, 2021などをもとに作成。

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ロシアで活動する野党の人民意志党は声明で大統領選挙を批判(2021年5月3日)

ロシアで活動する野党の人民意志党(カドリー・ジャミール党首)は声明を出し、5月26日に投票が予定されている大統領選挙に関して、国連安保理決議第2254号と無縁で、シリア人が合意した(新)憲法に立脚していないと批判した。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダーイシュを狙って50回以上の爆撃を実施(2021年5月3日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境(ハマー県イスリヤー村近郊)に位置する砂漠地帯、ダイル・ザウル県バシャリー山で、シリア政府の支配下にあるビシュリー山一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って50回以上の爆撃を実施した。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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ラアユ・ヤウム:サウジアラビアのフマイダーン総合情報部長官ら使節団がシリアを訪問、アサド大統領、マムルーク国民安全保障会議議長と二国間関係の改善と国交回復について意見を交わす(2021年5月3日)

ラアユ・ヤウム(5月3日付)は、ダマスカスの複数の外交筋に話として、ハーリド・フマイダーン総合情報部長官(大将)を代表とするサウジアラビアの使節団がシリアを訪問し、アサド大統領、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長と会談、二国間関係の改善と国交回復について意見を交わしたと伝えた。

同サイトによると、会談では使節団がイード・アル=フィトル明けまでシリアに滞在すること、両国関係を修復する第一歩として、駐シリア・サウジアラビア大使館を再開することが合意された。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Ra’y al-Yawm, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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最高憲法裁判所のラッハーム議長はアブドゥッラー氏、アサド大統領、マルイー氏の立候補届を受理したと発表(2021年5月3日)

最高憲法裁判所のムハンマド・ジハード・ラッハーム議長は記者会見を開き、大統領選挙に立候補届と人民議会議員の文書による支持表明を精査し、アブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー、バッシャール・ハーフィズ・アサド、マフムード・アフマド・マルイーの3名の立候補届を受理するとした2021年5月3日宣言第55号を発出したと発表した。

ラッハーム議長はまた、この決定に関する異議申し立てを、5月4日の午前9時から6日午後3時まで異議申し立てを行うことができると付言した。

SANA(5月3日付)が伝えた。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で79人、北・東シリア自治局支配地域で73人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で13人(2021年5月3日)

保健省は政府支配地域で新たに79人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者168人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、5月3日現在の同地での感染者数は計22,977人、うち死亡したのは1,610人、回復したのは17,339人となった。

SANA(5月3日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、10人が死亡したと発表した。

これにより、5月3日現在の同地での感染者数は計16,184人、うち死亡したのは615人、回復したのは1,654人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性41人、女性32人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市13人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ダルバースィーヤ市5人、アームーダー市2人、ラッカ県のラッカ市20人、ダイル・ザウル県23人。

ANHA(5月3日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で5月3日に新たに13人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、46人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡1人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡3人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計22,046人、うち回復したのは20,061人、死亡したのは655人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1568961139975438/

AFP, May 3, 2021、ACU, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県で「ジハード主義グループ」の砲弾製造倉庫で爆発が発生し、戦闘員2人と女性1人死亡、6人負傷する一方、バイルーン村にあるトルコ軍の拠点に、何者かがRPG弾を打ち込む(2021年5月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるフーア市北のフルースィーヤ国内避難民(IDPs)キャンプ近くになる「ジハード主義グループ」の砲弾製造倉庫で爆発が発生し、戦闘員2人と女性1人が死亡、6人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイルーン村にあるトルコ軍の拠点に、何者かがRPG弾を打ち込んだ。

このほか、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村およびその一帯、バーラ村およびその一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織で国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが乗った車が、トゥッファーヒーヤ村北でシリア軍のミサイル攻撃を受け、2人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員が、自宅で正体不明の武装集団の襲撃を受け、死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるクルキス村で空軍情報部の士官(准将)が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県14件、ラタキア県12件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は32件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を23件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 3, 2021、ANHA, May 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2021、Reuters, May 3, 2021、SANA, May 3, 2021、SOHR, May 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民288人と国内避難民(IDPs)3人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は662,212人、2019年以降帰還したIDPsは85,544人に(2021年5月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月3日付)を公開し、5月2日に難民288人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民288人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は662,212人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者266,964人(うち女性80,246人、子ども135,878人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は891,492人(うち女性267,522人、子供454,369人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,544人(うち女性31,681人、子供31,360人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,140人(うち女性414,240人、子供675,126人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2021をもとに作成。

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