アサド大統領は再選を受けてシリア国民に謝意を示す(2021年5月27日)

アサド大統領は、大統領選挙の結果発表を受けて声明を出し、シリア国民に謝意を示した。

声明の内容は以下の通り:

選挙戦の終わり、行動段階の始まりにおいて…。
高い愛国心を示し、この国民投票に特筆すべきかたちで参加したすべてのシリア人に感謝する…。
我らが義しき殉教者の御霊に慈悲があらんことを、彼らがいなければシリアは存続しなかった…。
我らが負傷者に回復を…、勇敢なる我らがシリア・アラブ軍の男たちに敬礼したい…。
みなで、彼らの犠牲のために…、シリアの子供たち、若者たちの未来のために…、明日から、あるべきかたちにシリアを建設することで希望を高めるための行動を始めよう。
バッシャール・アサド 2021年5月27日

https://www.facebook.com/Syrian.Peoples.Assembly/posts/3378611695574983

 

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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各地で大統領選挙投票の成功とアサド大統領の当選を祝うデモ、集会、行進(2021年5月27日)

シリアでは、政府支配下の各地で5月27日未明(26日深夜)から、大統領選挙投票が無事終了したことを祝うデモ、集会、行進などが行われた。

また、27日晩に、アサド大統領の当選が発表されると、デモ、集会の参加者は大統領の再選を祝った。

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SANA(5月27日付)によると、デモ、集会、行進が行われたのは、ダマスカス県のティシュリーン公園、カッサーア地区、ウマウィーイーン広場、ダマスカス大学、アレッポ県のアレッポ市各所、ヒムス県のヒムス市各所、タドムル市、ハマー県のハマー市各所、ミスヤーフ市、ラタキア県のラタキア市、タルトゥース県のタルトゥース市、ハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市、ダイル・ザウル県のダイル・ザウル市、ダルアー県のダルアー市、イズラア市、スワイダー県のスワイダー市、クナイトラ県ゴラン高原各所など。

ダマスカス県



アレッポ県

ラタキア県

タルトゥース県

ヒムス県

ハマー県

イドリブ県からの国内避難民(IDPs)(ハマー県)

ハサカ県

ダイル・ザウル県

ダルアー県

スワイダー県

クナイトラ県

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このうちタルトゥース市の海岸通り(コルニーシュ)には数万人が集まり、選挙の成功を祝った。


また、ダマスカス県では選挙の成功を祝う花火が打ち上げられた。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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サッバーグ人民議会議長は大統領選挙の結果を発表、アサド大統領が有効投票数の95.1%にあたる13,540,860票を獲得し当選(2021年5月27日)

ハムーダ・サッバーグ人民議会議長は5月27日11時頃、人民議会議事堂で記者会見を開き、5月26日に投票が行われた大統領選挙の結果を発表した。

サッバーグ議長は、国内外の有権者総数が18,107,109人、投票総数が14,239,140票、投票率が64.78%だったとしたとしたうえで、うち無効票が14,000票(0.1%)だったことを明らかにした。

そのうで、バッシャール・ハーフィズ・アサド氏が有効投票数の95.1%にあたる13,540,860票を、マフムード・アフマド・マルイー氏が3.3%にあたる470,276票、アブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー氏が1.5%にあたる213,968票を獲得、アサド氏が当選したと発表した。

https://www.facebook.com/Syrian.Peoples.Assembly/posts/3378317792271040

https://www.facebook.com/Syrian.Peoples.Assembly/posts/3378357148933771

 

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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トルコ外務省はシリア大統領選挙を「違法な特徴を有する」と非難(2021年5月27日)

トルコ外務省は声明を出し、5月26日に投票が行われたシリアの大統領選挙に関して、「違法な特徴を有する」と非難した。

声明の内容は以下の通り

シリアの体制によって今日実施された選挙は、シリア国民の自由意思を反映しておらず、違法な特徴を有している。

自由と公正を欠いた状況下で実施された選挙は、国連安保理決議第2254号の文言や成人に合致していないだけでなく、政治プロセスへの体制の不誠実な対応を示している。

体制が操作された選挙に乗じて人造の正統性を得るのを許さず、国連のもとで、シリア人による、シリア人にとって主導された政治プロセスが途切れることなく続くことが重要である。

トルコは、シリア国民と連帯してこの目的に向けた努力を断固として継続する。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ボレルEU外務・安全保障政策上級代表はシリア大統領選挙を「真の民主的投票の基準を満たしておらず、紛争解決に資さない」と非難、欧州理事会は政府要人らへの制裁を1年延長(2021年5月27日)

ジョセップ・ボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表は声明を出し、5月26日に投票が行われたシリアの大統領選挙に関して、「真の民主的投票の基準を満たしておらず、紛争解決に資さない」と非難した。

声明の内容は以下の通り。

5月26日にシリアで行われた選挙は、真に民主的な投票の基準を満たしておらず、紛争の解決に資さない。シリアでの選挙は、国連安保理決議第2254号に沿って、真の政治プロセスの枠組みの中でのみ行われるべきである。選挙は、国内避難民(IDPs)、難民、ディアスポラを余儀なくされた人々を含むすべてのシリア人が、脅迫を受けない安全且つ中立的な環境のもと、自由で公正な政治的競争のなかで、参加できる場合にのみ、信頼できるものとなる。

EUは、昨日の選挙がシリア紛争の持続可能な解決策を見つける努力を弱めると考える。それが、シリアの体制との国際的な関係正常化措置によってもたらされることはあり得ない。政治的プロセスは、シリアの社会のすべての成員が国の将来の統一と和解の実現に関与することを確固たるものとするため、完全に包括的でなければならない。

EUは、国連安保理決議第2254号に従い、国連監視下で、最高の国際的水準の透明性と説明責任に従い、ディアスポラを余儀なくされた人々を含むすべてのシリア人が参加するかたちでの自由で公正な選挙をシリアで支援する用意がある。

EUは抑圧の停止、拘束者の解放、シリアの体制およびその同盟者が国連安保理決議第2254号の完全実施に向けて意味のある取り組みを行うことを要求し続ける。EUは同決議のすべての面を進展させるため、ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表による取り組みを支援する。

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欧州理事会は、シリア政府の首脳や関係者・機関(283人、70団体)に対する資産凍結や渡航禁止といった制裁を2022年6月1日まで延長することを決定した。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局執行評議会は大統領選挙投票の終了に合わせてシリア政府支配地域に通じる通行所を再開(2021年5月27日)

北・東シリア自治局の執行評議会は決定第135号を発出し、5月24日午後7時から追って通知があるまでの期間、シリア政府支配地域との境界に設置されているすべての通行所を閉鎖することを決定した決定第129号(5月24日発出)を廃止したと発表した。

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ラッカ県では、SANA(5月27日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市で若い男性20人以上を拘束、連行した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市の「人民庁舎」で働く男性3人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構はトルコ治安当局がアンカラで拘束したメンバー7人との関係を否定、テロ組織と評されたことを非難(2021年5月27日)

シリアのアル=カーイダでイドリブ県中北部のいわゆる「解放区」の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構の広報関係局(タキーッディーン・ウマル局長)が声明を出し、トルコが同機構メンバー多数をテロ容疑で逮捕したとするSNS上での情報について、逮捕されたメンバーとの関係を否定した。

声明の内容は以下の通り:

SNS上で今日の午後、トルコ当局が首都アンカラでシャーム解放機構内で活動する7人をテロ容疑で逮捕したとの情報が流れた。

我々は逮捕された者が誰かを承知しておらず、彼らと組織的なつながりはないと明言したい。また、(トルコの)検事の声明のなかで、シャーム解放機構をテロ組織と評し、誤った情報を発したことを非難する。これは、シリアの抑圧者に対する自衛の戦争の筆頭にいる同組織の犠牲や役割に抵触する危険な表現である。

シャーム解放機構は独立した組織で、シリア革命諸派の基礎をなす。今日も、民間人を守るために、他の組織とともに解放区の諸戦線において、ロシア・イランという占領者の民兵との対決している。

イバー・ネット(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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マルティーニー観光大臣がサウジアラビアの開催された国連世界観光機構(UNWTO)中東地域委員会第47回会合に出席(2021年5月27日)

ムハンマド・ラーミー・ラドワーン・マルティーニー観光大臣は、サウジアラビアの首都リヤドで開催された国連世界観光機構(UNWTO)中東地域委員会の第47回会合で、保健省と連携して、世界保健機関(WHO)やUNWTOの基準に沿って、新型コロナウイルス感染症対策を行い、個人観光客、そして団体客の受け入れ再開に向けた準備を続けていると述べた。


SANA(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で80人(2021年5月27日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、5月27日現在の同地での感染者数は計24,365人、うち死亡したのは1,754人、回復したのは21,583人となった。

SANA(5月27日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で5月27日に新たに80人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、6人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡6人、ハーリム郡14人、アリーハー郡3人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡8人、バーブ郡4人、アフリーン郡7人、アアザーズ郡34人。

これにより、同地での感染者数は計23,153人、うち回復したのは20,605人、死亡したのは666人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1586548081550077/

AFP, May 27, 2021、ACU, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県、クナイトラ県でバアス党支局、警察分所、軍検問所などが襲撃を受ける(2021年5月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマシーク村一帯、カルクール村、ズィヤーラ町、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダーイル町で正体不明の武装集団がバアス党の支局、警察の分所など3カ所を襲撃し、町内で激しい戦闘が発生した。

事態を受けて、シリア軍部隊が介入し、町内で女性1人を含む6人を拘束した。

また、ダルアーおよび同郊外ニュース・ネットワーク(5月27日付)によると、サイダー町と西ガーリヤ村を結ぶ街道に設置されている軍事情報局の検問所、タスィール町とサフム・ジャウラーン村を結ぶ街道に設置されているシリア軍第4師団の検問所も、5月25日深夜から26日未明にかけて正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアイン・ティーナ村近郊の街道でシリア軍兵士1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県20件、ラタキア県10件、アレッポ県3件、ハマー県9件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を26件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 27, 2021、ANHA, May 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2021、Reuters, May 27, 2021、SANA, May 27, 2021、Shabaka Akhbar Dar’a wa Rif-ha, May 27, 2021、SOHR, May 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民314人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は669,326人に(2021年5月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月27日付)を公開し、5月26日に難民314人(うち女性94人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民314人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は669,326人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者274,078人(うち女性82,382人、子ども139,506人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,754,006人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は898,606人(うち女性269,658人、子供457,997人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,858人(うち女性32,164人、子供31,629人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,355,454人(うち女性414,728人、子供675,394人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2021をもとに作成。

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