アルジェリアのタブーン大統領:「アラブ人を統合するには、シリアをアラブ連盟に復帰させねばならない」(2021年12月15日)

アルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領がチュニジアの首都チュニスでのチュニジアのカイス・サイード大統領との会談後の共同記者会見で、シリアのアラブ連盟への復帰に関して、アラブ諸国間で意見の相違はなく、3月にアルジェで予定されているアラブ連盟首脳会議への招聘に際して差別をするつもりはないと述べた。

タブーン大統領は、「アラブ人を統合するには、シリアをアラブ連盟に復帰させねばならない…。いかなる国も他国の情勢に干渉する権利はない」と強調した。

SANA(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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UNESCOはシリアの伝統的歌謡クドゥード・ハラビーヤを世界遺産リストに追加(2021年12月15日)

国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、フランスの首都パリで開催(12月13~18日)されている無形文化遺産保護条約政府間委員会の第16回会合で、クドゥード・ハラビーヤ(シリアの伝統的歌謡)を世界遺産リストに追加することを決定した。

SANA(12月15日付)が伝えた。


AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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ダマスカス国際空港とパキスタンのカラチ国際空港を結ぶシャーム・ウィング社の定期旅客便が就航(2021年12月15日)

運輸省は、ダマスカス国際空港とパキスタンのカラチ国際空港を結ぶシャーム・ウィング社の定期旅客便が就航し、第1便がカラチ国際空港に到着したと発表した。

SANA(12月15日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=273518398144306&id=100064584436235

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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ブーカマール市で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月15日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月15日付)によると、ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は現役および退職・退役した公務員と将兵の給与、年金の引き上げを定めた法令を施行(2021年12月15日)

アサド大統領は、公務員と将兵の給与を30%引き上げることを定めた2021年法令第29号を施行した。

また、退役・退職した将兵、公務員に対する住宅年金を25%増額することを定めた2021年法令第30号を施行した。

さらに、支払われている給与額に基づいて、法律や規則が定める補償金を算定することを定めた2021年法令第31号を施行した。

SANA(12月15日付)が伝えた。

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はロシア大統領府の子供の権利のための弁務官を務めるルヴォヴァ=ベロヴァ氏を代表とする使節団と会談(2021年12月15日)

ロシア大統領府の子供の権利のための弁務官を務めるマリア・ルヴォヴァ=ベロヴァ氏を代表とする使節団がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(12月15日付)によると、会談では、北・東シリア自治局)の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプ、ルージュ・キャンプに収容されている子供たちへの対応について意見を交わした。

アサド大統領は会談で、両キャンプに収容されている子供への対応が第1級の人道問題であるにもかかわらず、西側諸国は国内避難民(IDPs)キャンプをテロや過激派思想の温床として維持するために、この問題を利用していると非難したうえで、子供たちをキャンプ生活から解放するのと並行して、こうした非人道的なキャンプを閉鎖するための行動を行うべきだと述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/277275131105474

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県で住民2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2021年12月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村で正体不明の武装集団が軍事治安局に協力していた住民1人を銃で撃って殺害した。

また、ジッリーン村でも住民1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3115155962060472

AFP, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で70人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で14人(2021年12月15日)

保健省は政府支配地域で新たに70人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者100人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月15日現在の支配地内での感染者数は計49,493人、うち死亡したのは2,828人、回復したのは30,770人となった。

SANA(12月15日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月15日に新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、126人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡3人、ハーリム郡1人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計92,751人、うち死亡したのは2,291人、回復したのは65,640人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1731334420404775

AFP, December 15, 2021、ACU, December 15, 2021、ANHA, December 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2021、Reuters, December 15, 2021、SANA, December 15, 2021、SOHR, December 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民331人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は732,039人に(2021年12月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月14日に難民331人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民327人(うち女性98人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは4人(うち女性1人、子供2人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は732,039人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者335,153人(うち女性100,721人、子ども170,641人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,886人(うち女性119,113人、子ども202,414人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,822,156人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は961,319人(うち女性288,492人、子供489,977人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,589人(うち女性41,373人、子供34,037人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,185人(うち女性423,932人、子供677,803人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3115161302059938

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 15, 2021をもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにアームーダー区議会議員らが参加(2021年12月14日)

ハサカ県では、ANHA(12月14日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域防衛委員会のスーザ・カーミシュロー共同委員長と同委員会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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GCC首脳会議は声明でシリアへのあらゆる干渉と人口構成改変の試みを拒否する意思を明示(2021年12月14日)

湾岸協力会議(GCC)はサウジアラビアの首都リヤドで第42回首脳会議を開催した。

会議後に発表された声明は、シリア情勢についての言及、シリアへのあらゆる干渉と人口構成改変の試みを拒否する意思を明示するとともに、ジュネーブ1会議(2012年)や国連安保理決議第2254号などに基づいた政治解決を求めた。

サウジアラビア国営のSPA(12月14日付)などが伝えた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021、SPA, December 14, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市などで前日の米軍による大規模空挺作戦に抗議するデモ発生(2021年12月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市、アブリーハ村、ジャルズィー村で、前日のブサイラ市での米軍による大規模空挺作戦に抗議するデモが発生し、住民らがタイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第5区で身元不明の女性が遺体が発見された。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市で、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月14日付)によると、ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が新たに手続きを済ませた。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍の砲撃で送電が停止していたタッル・タムル町の変電所が復旧(2021年12月14日)

ハサカ県では、SANA(12月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍による13日の砲撃で利用不能となっていたタッル・タムル町の変電所に電気を供給する送電線がハサカ県の電力公社の復旧作業チームによって修復され、変電所の稼働が再開された。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県西部とラッカ県の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月14日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県西部とラッカ県の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がカーミシュリー市近郊で米軍の車列の通過を阻止、退却させる(2021年12月14日)

ハサカ県では、SANA(12月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタッル・ザハブ村に設置されている検問所に駐留するシリア軍部隊が、村を通過してカーミシュリー市方面に向かおうとした米軍の装甲車5輌と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌複数輌からなる車列の通過を阻止、退却させた。

シリア人権監視団によると、検問所で米軍の車列に対峙したのは国防隊。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、米軍基地が設置されているマーリキー市方面に向かった。

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブマアッルバリート村にあるシャーム解放機構の拠点を誘導砲弾で攻撃し、同機構に所属するズバイル・ブン・アワーム旅団の特殊部隊戦闘員5人を殺害(2021年12月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッルバリート村にあるシャーム解放機構の拠点を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃し、同機構に所属するズバイル・ブン・アワーム旅団の特殊部隊戦闘員5人が死亡した。

シリア軍はまたタルマーニーン村とマアーッラト・ナアサーン村、アレッポ県のダーラ・イッザ市に囲まれた地域、ザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、ファッティーラ村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ムーハス村、アウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアンカーウィー村、アムキーヤ町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がジュッブ・アフマル村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市のダルアー・バラド地区にあるシリア軍の検問所に何者かが手りゅう弾を投げ込んだ。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3113740308868704

AFP, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で73人(2021年12月14日)

保健省は政府支配地域で新たに73人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者97人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月14日現在の支配地内での感染者数は計49,423人、うち死亡したのは2,823人、回復したのは30,670人となった。

SANA(12月14日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/662411661808581

AFP, December 14, 2021、ACU, December 14, 2021、ANHA, December 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2021、Reuters, December 14, 2021、SANA, December 14, 2021、SOHR, December 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民310人と国内避難民(IDPs)13人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は731,708人、2019年以降帰還したIDPsは105,589人に(2021年12月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月13日に難民310人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民299人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは11人(うち女性3人、子供6人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は731,708人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者334,826人(うち女性100,623人、子ども170,474人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,882人(うち女性119,112人、子ども202,412人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,822,156人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は960,988人(うち女性288,393人、子供489,808人)となった。

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一方、国内避難民13人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは13人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は13人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,589人(うち女性41,373人、子供34,037人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,185人(うち女性423,932人、子供677,803人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3114446735464728

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 14, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アリー駐レバノン・シリア大使がレバノン人に対する入国許可措置がもたらす影響が「あらゆるレベルでポジティブ」となる必要性を強調(2021年12月14日)

アリー・アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使は、昨日月曜日に決定されたレバノン人に対するシリア入国許可措置について、「シリアの決定がもたらす影響は、あらゆるレベルにおいてポジティブなものとならなくてはならない」と述べた。

Webサイト「スナック・シリアン」やレバノンのニュースサイト「マヤーディーン」などが報じた。

アリー大使は「レバノンとシリアの空間は一つであり、そこには両国が呼吸するための一つの肺が存在する」として両国の強固な関係を強調ししつつ、「シリアの外交は、レバノンの界隈でささやかれているような言説よりも明確かつ高度なものである」と述べた。

昨今シリアとレバノンは、ヨルダンから前者を介して後者に電力を輸送する計画をめぐって、エネルギー問題における積極的な協力を見せてきた。

Snack Syrian.com, December 14, 2021、Al Mayadeen.net, December 14, 2021などをもとに作成。

(C)木戸皓平 All rights reserved.

革命青年運動と青年女性連合がイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求めて、カーミシュリー市からスィーマルカー国境通行所に向けてデモ行進を開始(2021年12月13日)

ハサカ県では、ANHA(12月13日付)によると、民主統一党(PYD)に近い革命青年運動と青年女性連合が、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が座り込みデモを続けているスィーマルカー国境通行所前の広場テントに向けて、デモ行進を開始した。

デモ行進は3日の予定で、カーミシュリー市を出発し、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村、ルマイラーン町、マアバダ(カルキールキー)町を経由し、スィーマルカー国境通行所に向かう予定。

同日晩にカフターニーヤ市に到着した。

また、スィーマルカー国境通行所前の広場のデモにカーミシュリー市のスィタール女性大会のメンバーらが参加し、遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ワシントン・ポスト』:6月8日にイスラエルによるシリアへのミサイル攻撃は化学兵器開発に関連する軍施設を狙ったもの(2021年12月13日)

『ワシントン・ポスト』(12月13日付)は、6月8日にイスラエルが実施したシリアに対するミサイル攻撃が化学兵器開発に関連するシリア軍の施設を狙ったもので、シリア政府による化学兵器生産再開を阻止することが狙いだったと伝えた。

The Washington Post, December 13, 2021をもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたIDPs約200人がアレッポ県マンビジュ市一帯に帰村(2021年12月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていた国内避難民(IDPs)51世帯(約200人)が、収容生活を終え、アレッポ県マンビジュ市一帯に帰村した。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県、ラッカ県各所を砲撃(2021年12月13日)

ハサカ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村、タッル・カラービート村を砲撃した。

SANA(12月13日付)によると、この砲撃でタッル・タムル町の変電所に電気を供給する送電線が切断され、変電所が利用不能となった。

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ラッカ県では、ANHA(12月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊に位置する国内避難民(IDPs)キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

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ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月13日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月13日付)によると、ブーカマール市に設置された和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町でシリア民主軍の本営が「人民諸派」の攻撃を受ける(2021年12月13日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月13日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の本営が「人民諸派」の攻撃を受け、施設が被害を受けたほか、車輌多数が破壊された。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

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米軍がダイル・ザウル県ブサイラ市で大規模空挺作戦を実施し4人を殺害する一方、ウマル油田近くで爆発発生(2021年12月13日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月13日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市およびその周辺地域で米軍が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに大規模な空挺作戦を実施し、住居や農地に対して無差別に発砲し、住民3人を銃殺した。

殺害された3人は家族。

シリア人権監視団によると、殺害されたのは4人。

また住民多数が拘束されたという。

空挺作戦は、スワル町の刑務所から脱走した武器密輸業者、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーを拘束するのが目的。

空挺作戦実施後、シリア民主軍がブサイラ市に展開し、拡声器を通じて住民に対して外出を控えるよう警告したという。

同監視団にようと、外出禁止措置は、空挺作戦で殺害・拘束できなかった脱走者を追跡するためのものだという。

一方、シリア人権監視団によると、米軍が違法に基地を設置しているウマル油田一帯で、爆発が複数回にわたって発生した。

爆発の原因は不明だが、複数の活動家によると、爆発による煙があがるなか、米主導の有志連合の部隊が同地を巡回していたという。

これに関して、スプートニク・ニュース(12月13日付)は、迫撃砲弾複数発が基地に着弾したと伝えた。

複数の地元筋によると、爆発音が4回続けて聞こえ、その後煙が立ち上り、その後米軍の無人偵察機が同地上空で旋回を続けていたという。

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ハサカ県では、SANA(12月13日付)によると、米軍がハッラーブ・ジール村の基地に配備されている軍用車輌や戦車をルマイラーン町内に移動させた。

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021、Sputnik News, December 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府の支配下にあるイドリブ県のM5高速道路の沿線を砲撃(2021年12月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるM5高速道路の沿線に位置するカフルバッティーフ村、ハーン・スブル村の森林地帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマンタフ村、マアッルバリート村、マアッルザーフ町を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がフラーク市近郊のシリア軍第52機械化旅団基地に周辺に設置されている警備拠点複数カ所を襲撃した。

これに対して、第52機械化旅団がフラーク市各所を砲撃し対抗した。

一方、政府当局は2018年のシリア軍による同県制圧時に拘束した反体制武装集団メンバーら約20人を釈放した。

このほか、シャイフ・サアド村近郊で正体不明の武装集団がヨルダン国籍の退役士官1人を殺害した。

殺された退役士官は、シリア人と結婚した娘に会うためにシャジャラ町を訪れていた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3113740308868704

AFP, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021、December 14, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で78人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で40人(2021年12月13日)

保健省は政府支配地域で新たに78人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者100人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月13日現在の支配地内での感染者数は計49,350人、うち死亡したのは2,818人、回復したのは30,573人となった。

SANA(12月13日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/661754041874343

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月13日に新たに40人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、132人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡11人、ハーリム郡8人、アリーハー郡3人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡9人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計92,698人、うち死亡したのは2,273人、回復したのは65,360人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1729906727214211

AFP, December 13, 2021、ACU, December 13, 2021、ANHA, December 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 13, 2021、Reuters, December 13, 2021、SANA, December 13, 2021、SOHR, December 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民319人と国内避難民(IDPs)4人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は731,398人、2019年以降帰還したIDPsは105,576人に(2021年12月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月12日に難民319人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民305人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は731,398人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者334,527人(うち女性100,533人、子ども170,322人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,871人(うち女性119,109人、子ども202,406人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,822,156人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は960,678人(うち女性288,300人、子供489,650人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,576人(うち女性41,368人、子供34,031人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,172人(うち女性423,927人、子供677,797人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3113749535534448

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 13, 2021をもとに作成。

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