クドス・プレス:シャルア暫定政権当局は前政権の側に立って「シリア革命」を抑えようとしてきたパレスチナ諸派の司令官を首都ダマスカスで軟禁下に(2025年2月12日)

クドス・プレスは、アフマド・シャルア暫定政権当局は匿名筋の話として、前政権の側に立って「シリア革命」を抑えようとしてきたパレスチナ諸派の司令官を首都ダマスカスで軟禁下に置いていると伝えた。

軟禁下にあるのは、クドス旅団のムハンマド・サイード司令官ら。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県サイダー・ジャウラーン村とクードナ村に新たに侵攻(2025年2月12日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、貨物車輛12台以上からなるイスラエル軍地上部隊がサイダー・ジャウラーン村に新たに侵攻し、仮設の検問所を設置した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍の別の部隊がクードナ村に侵攻し、兵士数十人が展開した。

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米軍が基地を設置しているハサカ県のハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2025年2月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市でシリア国民軍に所属するシャーム戦線と同軍憲兵隊が再び交戦し、双方の戦闘員合わせて9人が死亡、10人が負傷(2025年2月12日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市でシリア国民軍に所属するシャーム戦線と同軍憲兵隊が再び交戦し、双方の戦闘員合わせて9人が死亡、10人が負傷した。

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トルコ軍がアレッポ県のティシュリーン・ダム一帯、スィッリーン町を爆撃(2025年2月12日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後3時頃、ティシュリーン・ダム一帯を無人航空機で爆撃した。

ANHAによると、スィッリーン町を戦闘機で爆撃した。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍が午後6時頃、アイン・イーサー市を無人航空機1機で爆撃するとともに、タッル・アブヤド市で近郊のタッル・スーワーン村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍はタッル・アブヤド市で近郊のサールージャ村、イブラーヒーム・カルドゥー村を砲撃した。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表:「新政権の治安当局による違反行為についての報告がある」(2025年2月12日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)などによると、国連安保理で、シリア情勢への対応を協議するための会合が開かれ、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は以下の通り発言した。

  • シリアでの復興のために投資などの支援が必要である。
  • 治安、経済状況などさまざまな課題が存在する。
  • 新政権の治安当局による違反行為についての報告がある。
  • 兵力引き離し地域からのイスラエル軍の撤退の必要である。
  • 政治移行プロセスへの広範な参加を保証することが重要である。
  • シリア民主軍と新政権が複数のチャンネルを通じて直接連絡を取り合うことを歓迎する。
  • 複雑な治安状況のなか、新政権は国民軍の創設に向けた取り組みを継続している。
  • ダーイシュ(イスラーム国)による脅威が依然として存在している。
  • 包括的な移行期正義への道筋を新政権が保証する必要がある。
  • シリア国民は安定を希求している。

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ダルアー県、ヒムス県、ダマスカス県、タルトゥース県で住民の殺害事件相次ぐ(2025年2月12日)

ダルアー県では、SANAによると、内務省総合治安局がジャースィム市一帯で誘拐犯グループを逮捕、誘拐されていた若い男性1人を解放した。

シリア人権監視団によるとシャイフ・マスキーン市で若い男性が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がイズラア市で前政権やレバノンのヒズブッラーとともに活動していたアラー・ムハンマド・カーイドを指導者とする民兵のメンバーらを逮捕した。

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スワイダー県では、スワイダー24によると、国防省部隊が内務省総合治安局の支援を受け、サアラ村・ダーラ村間での殺人事件に対処し、同地の治安を確保し、緊張を緩和するために展開した。

これを受け、容疑者の身柄がダーラ村で父親によって治安部隊に引き渡された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、スィンディヤーナ村にあるきょうだいの家を訪問していた20歳代の男性が正体不明の武装グループによって殺害された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ区で数日前に何者かによって銃で撃たれて死亡したと見られるシリア軍事作戦総司令部の戦闘員が遺体で発見された。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、サーフィーター市近郊のバスィーラト・ジャルド村で住民が、何者かによって処刑されたと見られる男女(夫婦)の遺体を発見した。

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イドリブ県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、ダーナー市で内務省総合治安局が「革命家」のアナス・アブー・ズクール・ハラビー氏を逮捕した。

逮捕の理由は不明。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のサイイド・アリー地区でタクシーの運転手が何者かによって殺害された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市と首都ダマスカスを結ぶ街道で、前政権の空軍情報部傘下の民兵組織(ムハンマド・アリー・リファーイー(アブー・アリー・ラッハーム)が率いる民兵)のメンバーだったアフマド・タルファ(アブー・サッダーム・ジュマイリー)が遺体で発見された。

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法務省はテロ事件法廷で司法業務を担当していた裁判官87人の氏名と職務内容を公表し、その職務内容についての調査を行うと発表(2025年2月12日)

SANAによると、高等教育科学研究省は、新政権下で認可された国立大学11校、高等研究所9校、私立大学39校を発表した。

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法務省は決定第203/lを発出し、テロ事件法廷(2013年に設立)で司法業務を担当していた裁判官87人の氏名と職務内容(検察、捜査、裁判、控訴など)を公表し、その職務内容についての調査を行うと発表した。

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ワールド・ガバメント・サミット2025に出席するためにUAEのドバイを訪問中のシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はクウェート日刊紙『カバス』のタキー記者と座談会に参加(2025年2月12日)

SANAによると、ワールド・ガバメント・サミット2025に出席するためにUAEのドバイを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、クウェート日刊紙『カバス』のアンマール・タキー記者と座談会を行った。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣の主な発言は以下の通り。

我々は、シリアにおいて、シリア国民の尊厳と自由を奪っていた最大の障害である旧体制を解消した。
我々が受け継いだのは崩壊した経済体制で、これはすべての経済専門家が理解している問題である。この課題は、旧体制のためにシリアに課されていた制裁と関係しており、体制が崩壊した今、その制裁も撤廃されるべきである。
シリア国民は、自分たちが政権の一部になったと初めて実感しており、これは帰属の意思を示す特別な意味を持つ。
他国は新生シリアを支援し、EUや米国に対し、旧体制に関連する制裁の解除を働きかけるべきである。
シリア国民全員がこの変革に参加する。すべての変化には多少の不安が伴うことを我々は理解しているがゆえに、国民に安心感を与える努力を行っている。
来る3月に発足する新政権は、シリア国民のあらゆる層を代表するものとなる。
国家と軍の建設には十分な時間が必要だが、解放後の最初の週に市場と大学が再開し、職員たちも仕事に復帰した。
我々はシリア国民の能力を信じ、すべての社会集団を尊重している。シリア国民は何千年もの間、調和を保ちながら暮らしてきた。憲法がすべてを統治する基盤となる。
私は姉妹国イラクから公式な訪問の招待を受けており、近日中にバグダードを訪問する予定だ。
シリアは1年後に世界にその姿を示し、5年後にはこの場で成し遂げた成果について語ることができるだろう。
ヨルダンとの関係は非常に良好であり、我々はかつてヨルダンにもたらしていたた脅威をすでに解消した。



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ナアサーン参謀総長はスワイダー県の退役士官の代表らと会談:アブー・カスラ暫定国防大臣は、武装組織諸派の国防省への統合プロセスをフォローアップするため、軍指導部との会合を継続(2025年2月12日)

国防省によると、アリー・ナアサーン参謀総長は、スワイダー県の退役士官の代表らと会談し、新たに設立された国防省における処遇の仕組みについて議論した。

一方、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣は、武装組織諸派の国防省への統合プロセスをフォローアップするため、軍指導部との会合を継続した。

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アレッポ県では、SANAによると、国防省がアレッポ市で新生シリア軍の修了式を執り行い、修了生が市内で行進を行った。

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アサド大統領の長男のハーフィズ・バッシャール・アサド氏のものと見られるテレグラムのアカウントが、ハーフィズ氏本人の映像を公開(2025年2月12日)

アサド大統領の長男のハーフィズ・バッシャール・アサド氏のものと見られるテレグラムのアカウントが、ハーフィズ氏本人の映像を公開した。

ハーフィズ氏はビデオのなかで、高級住宅街を歩きながら、以下のように述べた。

Xとテレグラムのアカウントについて、「私のアカウントなのか?」という質問が出ている。明らかにしておきたいのは、それらは私のものだということです。そして、これらのアカウント以外のアカウントは持っていない。よろしく。

スカイ・ニュース・アラビア語版によると、ハーフィズ氏が歩いていた場所は、ロシアの首都モスクワであるということが確認されたという。

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シャルア暫定大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と電話会談:プーチン大統領はシリアの領土の一体性、主権、安定のためにシリアを支援することを確認、前政権と交わした協定を再考する用意があると表明(2025年2月12日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領はロシアのヴラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行った。

会談のなかで、プーチン大統領はシャルア暫定大統領の就任に祝意を伝えた。

シャルア暫定大統領は、両国の戦略的関係、シリア国民の利益に資し、その治安と安定を強化しようとするすべての当事者に対してシリアが開かれた開かれた国であることを確認した。

両首脳は新生シリアの建設の政治的方途など、シリアの現状についての見方について意見を交わした。

プーチン大統領は、シリアの領土の一体性、主権、安定のためにシリアを支援することを確認、前政権と交わした協定を再考する用意があると表明した。

また、シリアに対する経済制裁の解除の必要を確認、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣をモスクワに正式に招待した。

タス通信が伝えたところによると、ロシア大統領府も、会談でシリアの現状について深い意見交換が行われ、プーチン大統領は、シリアの領土の一体性、主権、平和を支持し、社会・経済状況の改善に向け、人道支援などの支援を継続する用意があることを確認、両首脳は二国間協力関係発展のために連絡を撮り続けることで合意したと発表した。

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SANAによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、モーリタニアのムハンマド・ワラド・シャイフ・ガズワーニー大統領から就任を祝福する書簡を受け取った。

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シャルア暫定大統領が国民対話大会準備委員会を設置、7人を委員に任命(2025年2月12日)

シリア・アラブ共和国大統領府は、アフマド・シャルア暫定大統領が国民対話大会準備委員会を設置、7人を委員に任命したとする大統領令を発出した。

委員に任命されたのは、ハサン・ダギーム、マーヒル・アッルーシュ、ムハンマド・ムスタト、ムスタファー・ムーサー、ユースフ・ハジャル、ヒンド・カバワート、フダー・アタースィー。

大統領令ではまた、委員会が内規を承認し、国民対話の成功を保証するための基準を設置、国民大会の閉幕声明発表まで活動を行うことが定められた。

イナブ・バラティーによると、各委員の略歴は以下の通り:

  • ハサン・ダギーム:シリア国民軍心理指導局長
  • マーヒル・アッルーシュ:作家・研究者、シャーム自由人イスラーム運動内の不和を仲介人として解消した経験あり。
  • ムハンマド・ムシュタト:シャーム軍団渉外局長、政治学のディプロマを持ち、アレッポ県のアレッポ大学で、人材開発とリーダー育成のトレーナーを務めてきた。
  • ユースフ・ハジャル:シャーム解放機構政治局長、シリア北西部の議会にあたる諮問評議会の政治部門責任者。
  • ムスファター・ムーサー:シャーム解放機構メンバー、諮問議会議長、シリア北西部の政府にあたるシリア救国内閣の前保健委員長。
  • ヒンド・カバワート:ジョージ・メイソン大学の宗教外交研究所に所属し、准教授として宗教間対話や紛争解決部門の部門長を務める。また、女性のエンパワーメントを目的とする組織タスタキッルの代表を務める。2017年から2022年までシリア交渉委員会の副代表としてジュネーブでの会合に出席。
  • フダー・アタースィー:人道支援、救援活動分野の社会活動家で、国際人道救援機構の地域ディレクター、市民社会団体フォーラムとシリア避難民のための声の理事を務める。

同大統領令発出後、シャルア暫定大統領は7人の委員と会談した。

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