シリア民主軍はシリア民主評議会、北・東シリア地域民主自治局と会合で軍・行政機関の新政権への統合について議論したのみと発表(2025年2月18日)

シリア民主軍広報センターは声明を出し、2月17日に、シリア民主評議会、北・東シリア地域民主自治局と会合を開いたと発表した。会合は定期的に開催される連携のための会合で、シリア情勢、北・東シリア地域情勢、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権との対話の進捗などについて議論された。

声明によると、会合では、北・東シリア地域のすべての都市の地元代表、すべての社会集団の代表らとの会合を開催し、政治プロセスへの実効的、包括的な参加の実現をめざすこと、新政権との対話を成功させるために継続すること、軍・行政機関の統合、強制移住者の帰還、新政権との意見の相違などすべての問題の解決を推し進めるための仕組みを構築する必要が確認され、対話を前進させるため停戦プロセスに至ることを強調するとともに、新政権が戦闘を継続していることに責任を応用呼びかけた。

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トランプ米大統領はシリアでアル=カーイダのメンバーに対する精密爆撃を行ったと綴り、CENTCOMのマイケル・クリラ司令官に祝意を示す(2025年2月18日)

ドナルド・トランプ米大統領はトゥルース・ソーシャルで、米軍が先週末、シリアでアル=カーイダのメンバーに対する精密爆撃を行ったと綴り、米中央軍(CENTCOM)のマイケル・クリラ司令官に祝意を示した。

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ハマー中央刑務所前で女性らが前政権の軍関係者だとして逮捕されている家族の釈放を求めて抗議デモ(2025年2月18日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー中央刑務所前に、女性らが集まり、前政権の軍関係者だとして逮捕されている家族の釈放を求めて抗議デモを行った。

複数筋によると、ハマー中央刑務所、ダマスカス郊外県のアドラー刑務所には約8000人の軍関係者らが投獄されている。

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シリア人権監視団:2025年に入ってシリア各地で、前政権関係者に対する復讐、粛清、処刑が156件発生し、291人が殺害(2025年2月18日)

シリア人権監視団は、2025年に入ってシリア各地で、前政権関係者に対する復讐、粛清、処刑が156件発生し、291人が殺害されていると発表した。

291人のうち283人が男性、7人が女性、1人が子ども。

県別では、ヒムス県での死者が115人でもっとも多く、うち77人が帰属する宗派を理由として殺害された。

ヒムス県に次いで死者が多いのがハマー県で、死者数は70人、うち40人が帰属する宗派を理由として殺害された。

3番目に死者が多いのがダマスカス郊外県で、死者数は28人、うち1人が帰属する宗派を理由として殺害された。

4番目がラタキア県で23人、うち16人が帰属する宗派を理由として殺害された。

5番目がタルトゥース県で15人、うち11人が帰属する宗派を理由として殺害された。

6番目がアレッポ県で12人。

7番目がダマスカス県で10人、うち1人が帰属する宗派を理由として殺害された。

このほか、イドリブ県が9人、ダルアー県が7人、スワイダー県が1人(帰属する宗派を理由として殺害)、ダイル・ザウル県が1人となっている。

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シリア人権監視団:前政権下の刑務所で拷問などにより1000人が死亡していたことを新たに確認したと発表(2025年2月18日)

シリア人権監視団は、前政権下の刑務所で拷問などにより1000人が死亡していたことを新たに確認したと発表した。

2011年3月に「アラブの春」がシリアに波及して以降に確認された死者数は76063人以上(うち男性76063人、18歳以上の女性188人、18歳未満の子ども349人)。

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ラタキア県、ヒムス県でアラウィー派宗徒らが殺害:ダマスカス県ではシリア国民軍所属グループがクルド人を攻撃(2025年2月18日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市でアラウィー派の青年1人が何者かによって誘拐され、遺体で発見された。

シリア人権監視団によると、前政権の「残党」からなる武装グループが、ロシア軍が駐留を続けるフマイミーム航空基地近くの(新政権の)検問所をRPG弾などで攻撃、戦闘となった。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のカラム・ルーズ地区で、16日にバイヤーダ地区で誘拐され、失踪していたアラウィー派宗徒1人が遺体で発見された。

によると、西グール村で内務省総合治安局によって逮捕された若い男性が遺体となって、ヒムス市の病院に搬送された。

遺体には、拷問の跡が確認されたという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団のダイル・ザウル県出身者からなるグループがドゥンマル区のズールアーファー地区のクルド人住民を襲撃、撃ち合いとなった。

これにより、クルド人住民2人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アブー・ハシャブ村を脱出しようとしていたイランの協力者とされるマドルール・アズィーズ容疑者を北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が逮捕した。

シリア人権監視団によると、ハリータ村で内務省総合治安局が前政権下での住民虐殺などに関与したとされる2人を逮捕した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・サアド村の村長が、正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがハーン・シャイフーン市に至る街道で、内務省総合治安局のパトロール部隊を襲撃し、1人を殺害した。

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アレッポ県、ラッカ県でトルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍の戦闘続く(2025年2月18日)

アレッポ県では、ANHAによると、シリア民主軍広報センターはダイル・ハーフィル市一帯などで、トルコ軍、シリア国民軍を攻撃し、シリア民主軍の戦闘員3人を殺害、多数を負傷させ、軍用車輛1台を破壊したと発表した。

ANHAによると、トルコ軍の戦闘機が午後3時頃、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のサイフィー村を爆撃した。

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ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後3時頃、スルーク町南のマフラト村を砲撃した。

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イスラエル軍地上部隊がクナイトラ県のブライカ村一帯に新たに侵攻、ダルアー県ヤルムーク渓谷を砲撃する一方、シリア・イスラーム抵抗戦線はヤルムーク渓谷でイスラエル軍部隊の陣地を攻撃したと発表(2025年2月18日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、5台の車輌からなるイスラエル軍地上部隊がブライカ村郊外に新たに侵攻した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がヤルムーク渓谷一帯を砲撃した。

一方、シリア人民抵抗によると、シリア・イスラーム抵抗戦線が軍事声明第5号を出し、ヤルムーク渓谷のアイン・ズィクル村一帯に侵攻しているイスラエル軍部隊の陣地を攻撃したと発表した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊はダマスカス郊外県のヘルモン山(シャイフ山)、クナイトラ県のハドル村、ジュバーター・ハシャブ村、ハミーディーヤ村、クナイトラ市、カタニーヤ村、クーダナ丘に新たに7ヵ所の基地を設置、ブライカ村に侵攻した。

イスラエル軍地上部隊はさらに、隣接するマアリーヤ村の住民に対して、住民手帳を保管し、住居などの建設作業を停止するよう通知した。

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国民対話大会準備委員会はイドリブ市とハマー市で対話会合を開催(2025年2月18日)

SANAによると、国民対話大会準備委員会は、イドリブ県イドリブ市で対話会合を開催した。

準備委員会はまた、ハマー県のハマー市で対話会合を開催した。

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アレッポ県では、SANAによると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市アアザーズ市の名士や名望家からなる使節団が、アッザーブ・ガリーブ県知事と会談し、アアザーズ市および周辺地域の開発や公共サービスにかかる問題について議論した。

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シャルア暫定大統領はアフガニスタンのアクンド首相から就任を祝う書簡を受け取る(2025年2月18日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、2月14日に政治活動の再開を表明したレバノンのサアド・ハリーリー元首相から就任を祝う書簡を受け取った。

シャルア暫定大統領はまた、アフガニスタンのムハンマド・ハサン・アクンド首相から就任を祝う書簡を受け取った。

書簡のなかで、アクンド首相は、アフガニスタンとシリアの関係強化への希望を表明した。

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イドリブ県では、SANAによると、ムハンマド・アブドゥッラフマーン知事が保険局長とともに国連使節団と会談し、利用不能となっている県内の病院の復旧について議論した。

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SANAによると、農業・農業改革省は、国際連合食糧農業機関 (FAO)の支援を受け、農業振興のための戦略計画の策定するためのワークショップを開催した。

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SANAによると、保健省は、シリア米医療協会(SAMS)の使節団と会談し、医療分野での強力について議論した。

また、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣は、ノルウェーのアンドレアス・モッツフェルツ・クラーヴィーク外務副大臣を代表とする使節団と会談し、医療分野での協力強化の方途について議論した。

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SANAによると、ムハンマド・バシール暫定首相はシリア・フランス会議の使節団と会談した。

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イナブ・バラディー:エジプト、UAE、イラク、イラク・クルディスタン地域で、シリア人へのビザ発給が停止(2025年2月18日)

イナブ・バラディーは、シリアの複数の旅行代理店の話として、エジプト、UAE、イラク、イラク・クルディスタン地域で、シリア人へのビザ発給が停止されていると伝えた。

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シリア民主軍に所属する民主北部旅団のアブー・ウマル・イドリビー司令官はシリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)がシャルア暫定大統領が指導する新政権の国防省の傘下に入ることが決定されたと発表(2025年2月18日)

シリア民主軍に所属する民主北部旅団のアブー・ウマル・イドリビー司令官はXXで、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)が、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権の国防省の傘下に入ることが決定されたと綴った。

イドリビー司令官によると、2月17日に北・東シリア地域民主自治局とシリア民主評議会が会合を開き、決定に至ったという。

イドリビー司令官のポストによると、会合での決定の概要は以下の通り。

  1. 国の力を統合・強化することを目的として、シリア民主軍と(北・東シリア地域民主)自治局に所属する治安機関機関(アサーイシュ)を(新)シリア軍の組織に編入することが決定された。
  2. 北・東シリア地域における国家の公共機関を再び機能させ、基本的なサービスを提供するとともに、住民の生活水準を向上させる。
  3. シリア民主軍および北・東シリア地域からすべての外国人戦闘員を撤退させる必要がある。この措置は、「国の主権の強化と安定の確保に向けた重要な一歩」とみなされる。
  4. シリア政府との連携を増大させ、国の課題に関する会合の頻度を増やす。
  5. シリア領土の一体性を維持する重要性、そして国防能力を増幅するために、地元部隊のシリア軍への参加の必要性を確認する。
  6. 難民および避難民が自らの都市や村に帰還することを促すための環境を整える。
  7. アフマド・シャルア(暫定)大統領の就任を祝福し、彼に対し、北・東シリアへの公式訪問の招待を行う。
  8. 共同委員会を設置し、これらの決定の実施を確実なものとし、その効果的な遂行を保障する。

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