アサド前政権下の反体制派の一つでナセル主義組織のアラブ社会主義連合民主党はシャルア暫定大統領就任を評価、憲法宣言を発布し、国民対話大会を開催する必要を強調(2025年2月7日)

アサド前政権下の反体制派の一つでナセル主義組織のアラブ社会主義連合民主党は、首都ダマスカスで開催した中央委員会第9期会合で、アサド政権の崩壊をシリア革命の勝利と位置づけ、移行期において移行期正義と責任追及の原則を確立し、安定した国家建設を目指すべきだと表明、シリアの一体性を確認、全領土と資源の完全回復と地理的・政治的な統合が優先課題だと強調した。

また、シリア軍事作戦総司令部によるアフマド・シャルア暫定大統領の任命を評価し、民主的選択、政治的多元主義、選挙による平和的な政権交代の原則を確立する重要性を強調した。

さらにすべてのシリア人が、イスラーム教、アラブ性、社会的調和、多様性に基づいた国民アイデンティティを確立することが重要だと指摘、そのうえで、移行期の憲法宣言を発布し、国民対話大会を開催する必要があると表明した。
『ワタン』が伝えた。

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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR):アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、推計で270,000人が帰国(2025年2月7日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)はシリア情勢にかかる地域速報#13を発表し、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降、推計で270,000人が帰国したと報告した。

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アブー・カスラ暫定国防大臣が『ワシントン・ポスト』のインタビューに応じる:「シリアのための利益を得ることができれば、ロシア軍の基地は維持される…。米軍基地の処遇については若干の時間が必要だ」(2025年2月7日)

ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣は、『ワシントン・ポスト』のインタビューに応じた。

アブー・カスラ暫定国防大臣はインタビューのなかで、タルトゥース港とフマイミーム航空基地のロシア軍基地に関して、「我々がそれ(ロシア軍基地)からシリアのための利益を得ることができれば」維持されるだろうと述べた。

また、ロシアとの関係については、「政治において永遠の敵は存在しない」と述べ、それを「発展させることが重要だ」、「彼ら(ロシア)との関係はおそらくは、まずシリアの国益、そして彼らの国益に資するかたちで回復されるだろう」との見方を示した。

一方、シリア北東部と南東部にある米軍の基地の処遇については、「若干の時間が必要だ」と述べ、米政権との交渉を行っていることを明らかにした。

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シリア・クルド民族評議会はシリア革命反体制勢力国民連立、シリア交渉委員会から脱退(2025年2月7日)

シリア・クルド民族評議会はフェイスブックの公式アカウントを通じて声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立から脱退すると発表した。

ファイサル・ユースフ報道官はビデオ声明のなかで、ハサカ県カーミシュリー市の本部での会合で脱退が決定されたとしたうえで、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権との交渉を行っており、近くクルド人による合同使節団を結成し、交渉を行うと述べた。

また、同評議会代表委員会メンバーのスライマーン・ウースー氏はイナブ・バラディーに対して、シリア革命反体制勢力国民連立と合わせて、シリア交渉委員会からも脱退したことを明らかにした。

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シリア民主軍のハビーブ報道官:「誰に対しても武器引き渡す決定はしていない」(2025年2月7日)

シリア民主軍のマフムード・ハビーブ報道官はルダウ・チャンネルのインタビューに応じ、そのなかで「誰に対しても武器引き渡す決定はしていない」と述べた。

インタビューのなかで、ハビーブ報道官は、アフマド・シャルア暫定大統領が主導する新政権との交渉を続けているとしたうえで、次のように述べた。

交渉の結果はシリア国民に良い影響をもたらすだろう。
シリア民主軍はピラミッド状の軍指導組織を有し…、テロ組織との戦いにおける長い経験がある。国境であれ、都市郊外であれ治安を確保する能力がある。
積み重ねられた経験は、今後のシリア軍にとって重要な付加価値となり、強力な予備部隊となるだろう。
我々は、スワイダー県、沿岸地域などシリアの多くの地域で受け入れられていると承知している。
シリア民主軍が今の地位にあることは解決策ではない。
米軍部隊が近く撤退するとの意思は伝えられていない。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯への砲撃を継続(2025年2月7日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前10時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後6時頃、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のトゥルマーン村を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後10時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、シリア民主軍はアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯での6日の戦闘で、シリア国民軍の戦闘員9人を殺害、20人を負傷させ、複数の軍用車輛を破壊したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍の支配下にあるサフィーラ市で、正体不明の武装グループが民家1棟を襲撃し、薬剤師の女性1人とその姉妹1人、子ども1人を殺害した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域でシリア国民軍に所属する東部自由人連合が、密輸をめぐる対立の末、正体不明の武装グループによって処刑された。

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ダマスカス県タダームン区で国防隊元幹部のファーディー・サクルが和解プロセスによって社会復帰を認められたことに抗議するデモが発生(2025年2月7日)

ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)シリア人権監視団によると、タダームン区で国防隊の元幹部のファーディー・サクルが和解プロセスによって社会復帰を認められたことに抗議するデモが発生、参加者は元幹部の裁判を要求した。

イナブ・バラディーによると、サクル氏は、2013年4月16日の同区での住民の殺戮に関与していたとされる人物。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部が、治安機関の収容所での逮捕者の拷問などに関与したとされる複数人を釈放したことに抗議するデモがジャブラ市で発生し、数十人が参加した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部が5日前にドゥーマー市で逮捕していた前政権を支持する民兵の一つワファー軍のムハンマド・ハーッジ・アリー司令官を釈放した。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣がウン・ジョン・キム外務省アフリカ・中東局長を代表とする韓国使節団と会談(2025年2月7日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が、ウン・ジョン・キム外務省アフリカ・中東局長を代表とする韓国の使節団と会談した。

会談のなかで、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、韓国と新たな関係を築き、両国民の利益に資する良好な関係を構築し、シリア国民の安全、繁栄、平和の実現につなげる必要を強調した。
これに対して、ウン局長は、韓国が2003年以降初めてシリアとの外交関係を再構築する意向を持っていることを明らかにし、シリアの復興支援、包括的な政治移行の支援、経済回復の促進、人道支援の提供を約束した。

また、韓国が食糧支援や医療分野の支援を行い、必要に応じて緊急支援の提供を検討することを表明した。 さらに、韓国は自国のビジネス・リーダーをシリア市場へ誘致し、経済参入を促進する意向を示すとともに、韓国政府がシリア国民への制裁の緩和に向けた取り組みを行うことも強調した。

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SANAによると、ファーディー・カースィム社会問題労働大臣が、UAEのアブダビ投資開発グループ(ADIG)の使節団と会談し、住宅プロジェクトや復興について議論した。

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イドリブ市の文化センターで「攻撃抑止」の戦いの負傷者とその家族を讃える祝典が開催され、バシール暫定首相、アブー・カスラ暫定国防大臣らが参列(2025年2月7日)

イドリブ県では、SANAによると、イドリブ市の文化センターで、「攻撃抑止」の戦いの負傷者とその家族を讃える祝典が開催され、ムハンマド・バシール暫定首相、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣、アリー・ナアサーン参謀総長が参列した。



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ヒムス県でシリア軍事作戦総司令部とレバノンの部族との戦闘が続く一方、ダマスカス県、ダイル・ザウル県で前政権の治安関係者、民兵の司令官らが逮捕(2025年2月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部の部隊がレバノンのヒズブッラーに近い密輸グループを追跡中に戦闘となり、戦闘員1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、前日のレバノンの部族との戦闘を経て、ハーウィーク村を掌握したシリア軍事作戦総司令部が、同地が面する国境地帯を掌握した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部がクサイル市近郊の国境地帯にあるカスル村に進攻し、ヒズブッラーを支持し、密輸に関与しているとされる部族の武装グループと激しく交戦し、双方に負傷者が出た。

シリア人権監視団によると、クサイル市に至る街道の交差点で、何者かによって処刑された若い男性1人が遺体で発見された。

一方、SANAによると、内務省総合治安局が6日夜に誘拐されていたカーズィミーヤ村の市民の解放に成功した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局が総合状況部第235パレスチナ課の収容所の看守をしていたマアン・ハサン・スッカル容疑者を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部が、イラン・イスラーム革命防衛隊に近い民兵を主導し、ダイル・ザウル航空基地などの守備を担当、密輸などに関与していたとされるムハンマド・サーリフ・ハミーディー容疑者を逮捕した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・バドル市近郊のハミーサ農場で正体不明の武装グループが車を襲撃し、市民1人を殺害、1人を負傷させた。

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イドリブ県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、内務省総合治安局は、県内の公けの場で軍服の着用、武器の携帯、軍用車輛の使用を禁止すると発表した。

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シャルア暫定大統領はドイツのショルツ首相、レバノンのアウン大統領と電話会談(2025年2月7日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、ドイツのオラフ・ショルツ首相と電話会談を行った。

ショルツ首相は、シャルア暫定大統領の就任を祝福するとともに、新政権の政策を支持し、国内の平和の維持に向けた取り組みを高く評価した。

また、シリアの領土統一に向けた交渉の継続への支持を表明、北・東シリア地域の統合の重要性を強調した。

これに対して、シャルア暫定大統領は、ドイツによるシリア国民を支援し、シリア難民を受け入れてきたことに謝意を示した。

また、移行期のロードマップ、経済制裁解除に向けた取り組みについて説明した。

両首脳は、シリアの安全保障上の課題とその包括的な対応について議論し、治安と安定を確保するための協力の必要性を確認した。

さらに、シリアの政治プロセスの支援、その独立性、領土主権の尊重についても意見を交わした。

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シャルア暫定大統領はまた、レバノンのジョゼフ・アウン大統領と電話会談を行った。

アウン大統領はシャルア暫定大統領の就任を祝福し、両国の協力と外交関係の強化の必要性を強調、シリアの領土統一、独立、主権の維持を支持する立場を改めて表明した。 シャルア暫定大統領も、シリアとレバノンを結ぶ歴史的・地理的な絆の重要性を強調し、両国が共有する長い歴史的関係に言及した。

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