国連開発計画(UNDP):現在の成長率ではシリアのGDPが紛争前の水準を回復するのは2080年以降になる(2025年2月19日)

国連開発計画(UNDP)は、新たな予備的社会経済影響評価を行った結果を「シリアにおける紛争の影響」と題したレポートにまとめ、14年に及ぶシリアでの紛争で、約40年分の経済的・社会的・人的資本の進展が無に帰し、現在の成長率では、シリアのGDPが紛争前の水準を回復するのは2080年以降になるとして警鐘を鳴らし、これを10年以内に短縮するには、年間成長率を6倍に、15年以内に戦争の影響を完全に克服するには10倍の成長が必要とされるとの試算を発表した。

報告書によると、現在、シリア人の10人に9人が貧困に陥り、GDPは2011年の紛争開始以来半分以下に縮小、失業率は3倍に増加した。現在、シリア人の4人に1人が失業しており、公的インフラの悪化が紛争の影響をさらに深刻化させている。

報告書は多くの情報源の分析を基に、以下の通り紛争の影響を評価している。

  • GDP損失:紛争14年間で 8000億ドル(約120兆円) の経済損失が発生。 人道支援への依存: 4人に3人 が人道援助を必要とし、健康・教育・貧困・失業・食糧安全保障・水と衛生・エネルギー・住宅の分野で支援を受けている。
  • 貧困の急増 貧困率:紛争前 33% → 現在 90% 極度の貧困:紛争前 11% → 現在 66%(6倍増)
    人的被害
  • 約61万8000人が死亡、11万3000人が行方不明に。 医療崩壊により、死亡者数がさらに増加。
  • 病院の3分の1が破壊され、救急サービスの半数近くが機能停止。
  • 教育の崩壊:6歳~15歳の40~50% の子どもが学校に通えない状況。
  • 住宅の損壊:全住宅の3分の1 が破壊・深刻な損傷を受け、570万人 が住居支援を必要としている。
  • 水・衛生の崩壊:浄水場や下水処理施設の半数以上が損壊または機能停止。1400万人(人口の半数) が清潔な水や衛生設備を利用できない状況。
  • エネルギーの崩壊:発電量が80%減少、発電所や送電網の70%以上が損傷し、電力供給能力が4分の1以下に低下。
  • 人間開発指数(HDI)の低下: 2010年:0.661 → 現在:0.557(1990年の記録 0.563 を下回る)

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マレーシアのイブラヒム首相:「シリアには和解のモデルとなり、政治的・宗派的分断を乗り越える能力がある」と述べ(2025年2月19日)

SANAによると、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、バーレーンの首都マナーマで開催されたイスラーム間対話大会での演説で、「シリアには和解のモデルとなり、政治的・宗派的分断を乗り越える能力がある」と述べ、イスラーム諸国がシリアとパレスチナに支援の手を差し伸べるべきだと強調した。

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トルコの警察当局はエルドアン大統領を侮辱したとしてシリア国内で男性1人を逮捕(2025年2月19日)

トルコの内務省はXで、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を侮辱したとして、シリア国内で男性1人を逮捕、トルコに送還したと発表した。

発表によると、逮捕されたのは、49歳のT.G.容疑者。

サイバー犯罪対策局の調査により、SNS上でエルドアン大統領を侮辱する投稿を行ったこと、そして居住していたイスタンブールのキュチュクチェクメジェ地区からシリアに渡ったことが確認され、イスタンブール検察庁はこの人物に対する逮捕状を発行し、警察当局がシリアで拘束した。

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ロシアのラヴロフ外務大臣:ルビオ米国務長官との会談を受け、シャルア暫定大統領が指導する新政権との上級レベルでの連絡を実施する計画がある(2025年2月19日)

タス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、サウジアラビアの首都リヤードでのマルコ・ルビオ米国務長官との会談を受けるかたちで、ロシア政府が来週、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権との上級レベルでの連絡を実施する計画があると述べた。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県でシリア軍事作戦司令室(国防省部隊)が鹵獲した戦車複数輌を狙って爆撃(2025年2月19日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機が、イスラエルとの国境に近いサアサア町一帯で、シリア軍事作戦司令室(国防省部隊)が鹵獲した戦車複数輌を狙って爆撃を実施し、国境地帯への接近を阻止した。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はXで、サアサア町一帯で、旧体制の戦闘手段を戦闘機複数機で爆撃したと発表した。

Ynet(『イェディオト・アハロノト』)がアドライ報道官の話として伝えたところによると、この爆撃では戦車2輌が標的とされた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が、ヤルムーク渓谷に対して砲撃を実施した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊は、ヤルムーク渓谷のアービディーン村に歩兵部隊を侵攻させ、武器を所持し、現地の情報を携帯電話で伝えようとしていた若い男性1人を逮捕、また住民らに武器引き渡しを求め、住居を強襲すると脅迫した。

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シリア民主軍とアサーイシュはダイル・ザウル県、ハサカ県で容疑者らを逮捕(2025年2月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が東ジャズリー村で治安要員を脅かしたなどといった容疑で4人を逮捕した。

シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、誘拐犯グループを摘発し、拉致されていて市民1人を解放した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、アームーダー市で、イラクに逃亡しようとした車輌課長とそのきょうだいを逮捕した。

シリア人権監視団によると、アサーイシュはまた、米主導の有志連合とともに、フール・キャンプに収容されている外国人家族の脱走を阻止した。

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米主導の有志連合の貨物機2機がダイル・ザウル県ウマル油田に設置されている基地に軍事物資や兵站物資を輸送(2025年2月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物機2機が、ウマル油田に設置されている基地に軍事物資や兵站物資を輸送した。

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トルコ軍、シリア国民軍とシリア民主軍はハサカ県、アレッポ県で攻防を続ける(2025年2月19日)

ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前8時頃、タッル・タムル町近郊のM4高速道路沿線に位置するタッル・ラバン村、クーザリーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHAによると、シリア民主軍が午前10時頃、カラ・クーザーク橋近くのカラ・クーザーク丘に設置されているトルコ軍とシリア国民軍の基地を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍は午前11時頃、スィッリーン町西のガサク村を戦闘機で爆撃した。

ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)は、マンビジュ市一帯でのシリア国民軍との戦闘で、隊員1人が戦死したと発表した。

ダマスカス県では、ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、国防省が旧シリア軍が使用していたヘリコプター複数機をマッザ航空基地に配備した。

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アリー・カッダ暫定内務大臣が前政権時代の軍関係者や協力者とされる市民を拘留しているとされるアドラー刑務所を視察(2025年2月19日)

SANAによると、養育教育省は、国連児童基金(UNICEF)と「安全な学校」プロジェクト実施のための教育実習を実施した。

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ダマスカス郊外県では、SANAによると、アリー・カッダ暫定内務大臣が、前政権時代の軍関係者や協力者とされる市民を拘留しているとされるアドラー刑務所を視察した。

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新政権の内務省総合治安局はトルコ占領地でスハイル・ハサン准将の事務所長とラタキア県で軍事情報局第235課(パレスチナ課)の幹部を逮捕(2025年2月19日)

アレッポ県では、トルコに拠点を置くシリア・テレビによると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市アアザーズ市で、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権の内務省総合治安局が、前政権のシリア軍第25特殊任務師団のスハイル・ハサン司令官(准将)の事務所長のバドルッディーン・バーシャー容疑者を逮捕した。

バーシャー容疑者はトルコに逃亡しようとしていたところを逮捕されたという。

ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、県の治安局が誘拐犯グループを逮捕した。

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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局がラタキア市で、アサド政権時代の軍事情報局第235課(パレスチナ課)の幹部の1人ハサン・ヤースィーン・ムルヒム容疑者を逮捕した。

シリア人権監視団によると、サルマー町に至る街道で、正体不明の武装グループがハッファ市の病院に勤務する若い男性1人を殺害した。

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イドリブ県では、SANAによると、カーフ村の警察が自動車・オートバイの窃盗グループを逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、SANAによると、内務省総合治安局が誘拐犯グループを逮捕した。

シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がダイル・ザウル市で前政権の空軍情報部傘下の武装部隊司令官のサーリフ・スィヤーフ容疑者を逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、イフバーリーヤ・チャンネル(Syrian Reporters)によると、サイイダ・ザイナブ町近郊のフジャイラ交差点近くで無差別発砲事件が発生、内務省総合治安局が犯人らを逮捕したと伝えた。

シリア人権監視団によると、内務省総合治安局がサイイド・ザイナブ町にあるシーア派のマルジャイーヤの代表を務めるアドハム・ハディーブ師の事務所に立ち入り、同師とその息子、護衛1人を逮捕した。

逮捕の理由は不明だが、住民らによると、14日の午後の集団礼拝での説教で、シーア派住民に対して新政権が立ち退きを迫り、住居を接収していることを批判したのが原因だという。

シリア人権監視団によると、3人は約1時間後に釈放された。

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ヒムス県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、シリア軍事作戦司令室の部隊(国防軍部隊)が、ヒムス市で、前政権下で県宗教関係局長を務めていたイサーム・ミスリー容疑者を逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、2日前にドゥンマル区で正体不明の武装グループによって誘拐されていた40歳代の男性が殺害され、遺体がムワーサー病院に搬送された。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、バーニヤース市近郊のハリースーン橋にある休憩所で正体不明の武装グループが住民らに向けて発砲、1人を殺害した。

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国民対話大会準備委員会はスワイダー市、ダルアー市で対話会合を開催:スワイダー市の会場前では新政権への武器引き渡しを拒否する抗議デモ(2025年2月19日)

SANAによると、国民対話大会準備委員会はスワイダー県スワイダー市の県庁舎で対話会合を実施した。

スワイダー24によると、会合では、出席者から以下のような意見が述べられた。
憲法を市民権と平等の原則に基づいて制定し、司法・立法・行政の三権分立を重視する。 国家はすべての市民に対して中立であり、自由は神聖な権利であり、シリア国民の間にいかなる差別もあってはならない。 軍の理念は国家に基づくものであり、その使命は国民と祖国を守ることであり、独立性が保証されるべきである。 大統領の任期は最大5年とし、憲法によって2期以上の再選を禁止する。 女性、若者、労働組合の役割を強化し、彼らを政治参加に積極的に関与させる。

スワイダー24によると、県庁舎前では、「国家機関への武器引き渡しに反対」と訴える抗議デモが行われた。

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委員会はその後、ダルアー県ダルアー市に移動し、県庁舎で対話会合を開催した。

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